【ストーリー】EPISODE 7-94 顕現ポテンシャル!

| EPISODE ◆ 7-94 顕現ポテンシャル! 深淵の支配者 |
登場人物
リリア
テキスト全文
── 黒鱗城‐揺籃の塔 ──
リリア:「よう、調子はどうだマレウス?」
リリア:「魔力を受け取る日と受け取らない日にばらつきがあるんだって? バウルに聞いたぜ。」
リリア:「何が気に入らねぇってんだ?一丁前に好き嫌いしてんじゃねえ。」
リリア:「お前の母親も好き嫌いが多くて、城の厨房係を困らせてばかりいた。」
リリア:「似なくていいんだ、そんなとこは。マレフィシア様もきっと呆れてるぜ。」
リリア:「……マレノアは四苦八苦する俺たちを見て、あの世で高笑いしてんだろうな。」
リリア:「そういや、レヴァーンも普段は優等生を気取ってたくせに……」
リリア:「嫌いな野菜はよくテーブルクロスの下に隠してたっけ。」
リリア:「本当、腹が膨れりゃ何でもいい俺とは大違いだ。親子揃って手間がかかるったらねぇな。」
リリア:「……今回の旅は、熱砂の国まで足を延ばした。」
リリア:「人間ってのはすごいもんだ。たった10年ほどで小さな村も大きな都市に発展させる。」
リリア:「人間の進歩は、想像を遥かに超えてる。」
リリア:「……生粋の妖精であるお前にとっては、どんどん生きづらい世界になるかもしれないな。」
リリア:「……またすぐに発つ。次こそはお前を孵す方法を見つけてくる。」
リリア:「だからそれまで……」
リリア:「眠れや 眠れ 愛し子よ おまえがどうか 夢の中導く 光へと 歩むように」
リリア:「はぁ、はぁ……この渓谷には竜が住んでるって伝説があったが……」
リリア:「すでに廃城になっている。どこかに移り住んだのか、それとも……」
リリア:「ちくしょう!何年もかけてたどり着いたってのに、無駄足か!」
リリア:「少しでもいい、何か手がかりになるものはないのか?」
リリア:「妖精も虫もいないなら、城の家具でも敷物でもいい。」
リリア:「俺に教えてくれ!ドラゴンの卵を孵す方法を!」
リリア:「こうしてる間にも、あいつは弱り続けてんだ!」
リリア:「誰でもいい、何でもいい……頼む……教えてくれ!」
リリア:「なんだ、この感覚は?魔力が勝手に指先から溢れていく……!」
リリア:「……」
リリア:「『全ては過ぎ去る日のように。どこへ向かうも瞬きの間よ』……」
リリア:「『遠くの揺りかごまで』(ファークライ・クレイドル)」
リリア:「……今のは? この城の過去の風景……?俺の魔法、なのか?」
リリア:「もう一度……」
リリア:「はっ!」
リリア:「見える……少しだけだが、この場所に残された物の記憶が!」
リリア:「はは、やった! この魔法があれば、今までよりずっと調査できることが多くなる。」
リリア:「遠い過去の記憶……その中には、ドラゴンの卵を孵す糸口も、きっと……!」
リリア:「絶対に見つけ出してみせるぞ。」
リリア:「あいつを孵す方法を!」
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