【ストーリー】EPISODE 7-123 成敗イミテーション!

| EPISODE ◆ 7-123 成敗イミテーション! 深淵の支配者 |
登場人物
ヴィル?、ルーク?、エペル、イデア、オルト、グリム、シルバー、セベク
テキスト全文
── メインストリート ──
ヴィル?:「ああ、エペル! もうやめて頂戴!アタシの美しい顔に傷が……ッ!」
ルーク?:「ミゼラブル! よすんだ、エペルくん。これ以上の美しくない行いは!」
エペル:「美しい、だぁ!?」
エペル:「その顔で、そのくぢで……」
エペル:「二度と“美しさ”っとかだるんでねぇぁ!」
エペル:「『目を閉じて、息を止めて……」
エペル:「深紅の果実(スリープ・キス)』!!」
ルーク?・ヴィル?:「うわああああ!/きゃあああっ!」
エペル:「はぁ、はぁ……二度と起きてくるんじゃねえ!そこで永遠に凍りついてろ、ほつけなし!」
イデア:「エ……エペル氏ってあんなキャラだったんだ……『VDC』の時の印象と違いすぎ……。」
オルト:「え? そう? 1年生の間だと、もう結構あのキャラで定着してるみたいだよ。」
グリム:「おう、エペル! オメー、やっと目が醒めたんだゾ?」
エペル:「うん、やっと頭がはっきりしてきた。みんなには格好悪いところ見せちゃったね。」
シルバー:「そんなことはない。『闇』に打ち勝てるのは、強い意志を持つ者だけだ。」
セベク:「ふん。軟弱者かと思っていたが……悪くない戦いぶりだった。」
セベク:「1年生なのに、ユニーク魔法をモノにしているとは……。」
エペル:「えへへ、まだ成功率は7、8割ってところだけど。キマッていがった!」
セベク:「なにっ!? そんなに高確率で成功させられるのか?」
セベク:「ぐぬぬ……。」
シルバー:「……ふ。負けていられないな、セベク。」
セベク:「言われずとも!」
エペル:「ところで……僕たち、リリアサンの送別会でマレウスサンの起こした魔法災害に巻き込まれたんだよね?」
エペル:「今の偽物のヴィルサンたちは何?一体、なにが起きてるの!?」
オルト:「説明は僕たちがするよ。ちょっとこの動画を見てもらっていい?」
エペル:「ここはマレウスサンの作り出した夢の中で、みんなはマレウスサンを倒すために仲間を集めてる……」
エペル:「突飛すぎて、まるで作り話を聞いてる気分。でも、今はその話を信じるしかなさそう。」
オルト:「ありがとう。それで、マレウス・ドラコニアさんと戦うにあたって、」
オルト:「エペルさんには他のポムフィオーレ寮生を起こす手伝いをしてほしいんだ。」
オルト:「やっぱり夢の主と“現実での記憶”を共有しているヒトのほうが、」
オルト:「対象を覚醒へ導きやすいみたいだからね。」
イデア:「うん。自分の経験しか裏付けがなかったから確信は持ててなかったけど……」
イデア:「グリム氏たちとエペル氏のやりとりを見る限り、魔法で作られたこの夢の中でも、」
イデア:「“夢から醒める”タイミングは普通の夢とあまり変わらないみたいだし。」
エペル:「夢から醒めるタイミング……?」
イデア:「普通に寝てて夢を見てる時も、」
イデア:「現実との強烈な齟齬に直面した時に「あ、コレ夢だな」って気づいたりする時あるでしょ。」
イデア:「今回は、1年生たちが「本当のお前はこうだろ」って事実を君につきつけたことによって」
イデア:「君自身が強烈な齟齬を認識することができたわけ。」
エペル:「そっか……。僕、みんながここに来るまでムキムキな自分に全然違和感を抱いてなかったけど。」
イデア:「それはこの夢の世界全体が、ムキムキエペル氏を全肯定してたからっすな。」
イデア:「僕も『S.T.Y.X.』とオルトが夢に介入してくるまでは」
イデア:「なんの違和感もなく普通に夢の世界で暮らしてたし……。」
セベク:「うむ……僕もそうだ。別に恥じ入ることではない。」
エペル:「僕だけじゃないんだね。みんなの話を聞いてちょっとホッとした……かな。」
エペル:「それで、他のポムフィオーレ寮生を起こすにはどうしたらいいの?」
オルト:「そのヒトの夢へ移動することになるね。でも夢の主であるエペルさんがいなくなれば、」
オルト:「きっと『闇』(ゲームマスター)がそれを察知してサーバー管理者(マレウスさん)が飛んでくるはず。」
オルト:「でも、ダミーデータを残しておけば、ある程度の時間はバレずにやりすごせると思う。」
オルト:「今頃、僕が送ったデータを基にして」
オルト:「『S.T.Y.X.』のエンジニアがエペルさんのダミーデータを作ってくれてるはず……」
オルト:「あっ! ちょうど本部からデータが送られてきたみたい。」
オルト:「データのDL(ダウンロード)が終了しました。」
オルト:「……ホログラムを出力するね。」
エペル:「うっ……!! あ、改めて見ると、なんていうか……なしてわ、これがかっけど思ってだんだべ~!?」
オルト:「これでよし。それじゃあ、次の夢(サーバー)へ移動しよう!」
オルト:「……っと! そうだった。大事なことを忘れてたよ。」
オルト:「これ、パーティーへの招待状。」
エペル:「パーティーへの招待状?」
イデア:「別名、マレウス氏との最終決戦フィールドへのリンクコード。」
イデア:「それはエペル氏専用だから、なくさないでくだされ。」
エペル:「!! わかりました。しっかり持っておきます。」
シルバー:「みんな、移動の準備はできたか?」
シルバー:「……では、エペル。俺につかまってくれ。」
エペル:「は、はい。」
エペル:「……こう、かな?」
セベク:「うう、どんどん人口密度が高くなってきたな……。大丈夫なのか、シルバー?」
シルバー:「ああ、問題ない。もともと魔力の消費は多くない魔法だからな。」
シルバー:「みんな振り落とされないよう、しっかりつかまっていてくれ……」
シルバー:「いくぞ。」
シルバー:「『いつか会った人に、いずれ会う人に……」
シルバー:「同じ夢を見よう(ミート・イン・ア・ドリーム)』!」
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