【ストーリー】EPISODE 7-240 唖然バイブス!

| EPISODE ◆ 7-240 唖然バイブス! 深淵の支配者 |
登場人物
オルト、セベク、シルバー、グリム、レオナ、デュース、イデア
テキスト全文
── ハーツラビュル寮‐法廷 ──
オルト:「裁判官と陪審員どころか、被告人も一緒に踊りだしちゃった……。」
セベク:「あまりの脈絡の無さに、脳が理解を拒んでいる。まるでナンセンス文学だな。」
シルバー:「夢の内容に脈絡がないことはよくある。むしろ、今まで渡ってきた夢に現実味がありすぎたくらいだ。」
グリム:「普段のハーツラビュルと違いすぎるんだゾ。」
グリム:「でも、みんないつもより楽しそうな気が……。」
レオナ:「はっ! これが現実のほうが良かったんじゃねぇか?」
デュース:「そんなことはない!」
デュース:「……とも、言い切れないですけど。」
デュース:「ダイヤモンド先輩は、もしかして……ローズハート寮長に不満があるんでしょうか。」
レオナ:「ないはずがないだろ。」
レオナ:「お前は後から入学してきたヤツに、実力でねじ伏せられて従わされることをなんとも思わないのか?」
デュース:「そ、それを言われると……確かに複雑っすね。」
レオナ:「それに……他寮に興味がない俺にも分かるほど、この2年でハーツラビュルは激変した。」
デュース:「え? 激変……ですか?」
イデア:「あー。そういえば、拙者たちが1年生の頃のハーツラビュルって、かなり自由……というより、」
イデア:「規則? 倫理? なにそれ美味しいの?みたいな。カオスな印象でしたな。」
オルト:「このケイトさんの夢の状態とも違うってこと?」
レオナ:「ああ。ウチに転寮してきたヤツの話じゃ、庭は荒れ放題で壁は落書きだらけ……」
レオナ:「『厳格』の精神とは程遠い状態だったらしい。」
イデア:「え……レオナ氏、結構情報通……意外なんだが。」
レオナ:「ふん。年度の初めに寮長と顔合わせをしたと思ったら、1週間もしないうちにソイツがいなくなり……」
レオナ:「エレメンタリースクールのガキみてぇなナリしたリドルが、新寮長として挨拶に来たんだ。」
レオナ:「忘れっぽい俺だって、さすがに記憶に残る。」
イデア:「あ、そっか。レオナ氏とマレウス氏は、リドル氏よりも寮長歴が長いんだっけ。」
デュース:「し、知らなかった……昔のハーツラビュルが荒れ放題の無法地帯だったなんて。」
デュース:「3年生の先輩は、そんなこと僕たち1年生には一言も……。」
レオナ:「意気揚々と話すことでもねぇだろ。」
レオナ:「荒れ放題の時期、今の3年生は1年だった。もし不満があっても、従うしかなかっただろうからな。」
レオナ:「そこに後から入学してきたガキがいきなり突っ込んでいって、前寮長の首をはね、全てを変えた。」
イデア:「周囲の人間的には「お、おう……(察し)」ってなるしかないやつ。」
レオナ:「俺も2年生にあがる頃に前寮長に決闘を挑み、寮長の座を勝ち取ったが……。」
レオナ:「新寮長が寮生たちに認められるまでは、基本的に寮内は荒れる。」
レオナ:「新寮長が1年生なら、なおさらだろう。」
イデア:「拙者みたいに前寮長の指名でも、そこそこヘイトは買いましたし……」
イデア:「まぁ、ナイトレイブンカレッジですからな。」
セベク:「無法地帯が改革され、秩序ある寮に変わったなら素晴らしいことではないか。何が不満なのだ?」
デュース:「う……でも、僕たちが入学した時は、それはそれで異常な状態だったんだよ。」
デュース:「ハートの女王の法律を遵守しすぎて、寮生たちのストレスや緊張感がハンパなかった。」
グリム:「フラミンゴの餌やりをピンクの服でやれとか、」
グリム:「『なんでもない日』のパーティーにマロンタルトはダメとか……」
グリム:「わけわかんねーことばっかの法律な。」
デュース:「しかも810条もあるんだ。法律違反をすると、即寮長に首をはねられる。」
グリム:「みんなして暴君リドルにビクビクペコペコしてたんだゾ。」
オルト:「カオスな無法地帯か、マッドな法治国家か……両極端すぎるね。」
イデア:「究極の2択すぎん?どっちも嫌なんだが……。」
レオナ:「これは俺の勝手な推測だが……」
レオナ:「トレイやケイトは、本当はリドルを上手く“使う”気だったのかもな。」
シルバー:「“使う”……?」
レオナ:「右も左もわからねぇ幼い王を担ぎ上げて、旧体制を打倒して」
レオナ:「革命を起こす。」
レオナ:「そして自分たちが摂政や相談役となって王を操り、」
レオナ:「自分たちの理想の国を作り上げる……よくある話だろ?」
デュース:「なっ! ダイヤモンド先輩やクローバー先輩はそんなことしねぇ!」
デュース:「たまに意地の悪いことを言ったりもするけど……誠実で優しい先輩だ!」
デュース:「……と、思う。多分……。」
イデア:「誠実で優しい~? ヒヒッ。デュース氏、なーんか忘れてない?」
イデア:「ケイト氏もトレイ氏もナイトレイブンカレッジに3年在学、しかも激動のハーツラビュルの生き残り。」
イデア:「どう考えても計算高いし、抜け目ないでしょ。」
レオナ:「ああ、まったくだな。ニコニコした面の皮の下では何考えてるかわからねぇ。」
レオナ:「俺ならアイツらを参謀役には選ばないぜ。」
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