【ストーリー】EPISODE 4-3 帰省ノスタルジア!

| - 帰省ノスタルジア! 熱砂の策謀家 |
登場人物
ラギー、デュース、エース、ジャック、グリム、レオナ、ケイト、トレイ、リドル、フロイド
テキスト全文
── 鏡の間 ──
ラギー:「はいはーい! そこの君たち道のど真ん中に突っ立ってないで、どいたどいた!」
デュース:「ブッチ先輩……」
デュース:「って、なんですかその大荷物!?」
デュース:「バックパックにボストンバッグ3つさらにでかいクーラーボックスまで。」
ラギー:「これッスか?」
ラギー:「シシシッ、大食堂と購買部の消費期限切れそうな食材、全部貰ってきたんスよ。」
ラギー:「長期休暇に入るから、毎回タダ同然でくれるんス。」
エース:「えぇ? でも、そんなに食いきれないでしょ。」
ラギー:「なーに言ってんスか。これっぽっちの量、近所の悪ガキどもに食わせたらあっちゅー間になくなるッスよ。」
ラギー:「ばあちゃんにもホリデーくらい腹一杯食わせてやらなきゃ。」
ラギー:「おっと、冷凍食品が溶けちまう。」
ラギー:「んじゃ、また来年ッスー!」
デュース:「行ってしまった……。それにしても、近所の悪ガキども……って?」
ジャック:「ラギー先輩の地元は、貧しい暮らしをしている家庭が多いらしい。」
ジャック:「だから長期休暇のたびにたくさん食べ物を持って帰って近所の子どもにも食わせてやってるんだと。」
エース:「ジャック……お前もなんで両手いっぱいに植木鉢抱えてんの? 植木屋でも始める気?」
ジャック:「これは趣味で育ててるサボテンだ。休暇中に水やりしなかったら枯れちまうだろうが。」
ジャック:「……って、お、俺のことはいいんだよ!」
グリム:「ラギーのヤツ、赤の他人にメシをわけてやろうなんて意外といいヤツなんだゾ。」
ジャック:「捕らえた獲物は弱者にも分け隔てなく与える。それがハイエナだ。」
ジャック:「ラギー先輩もそうやって育ってきたんだろ。」
レオナ:「フン。ガキを何人も集めて炊き出しなんて考えただけでゾッとするぜ。」
レオナ:「1人いるだけでうるさくてかなわねぇってのに。」
ジャック:「あれ、レオナ先輩……ご実家には戻られないんですか?」
レオナ:「だったら良かったんだがな。帰らないと後からゴチャゴチャうるせぇから、帰る。」
レオナ:「……はぁ~、めんどくせぇ。」
ジャック:「でも、手ぶらッスよね?」
レオナ:「あ? 財布とスマホがありゃいいだろ。私服は実家に置きっぱなしだし。」
グリム:「コイツはコイツで極端なんだゾ。」
エース:「宿題すら持って帰らない開き直りっぷり……。」
レオナ:「宿題なんか休みが明けてからやりゃいいんだよ。」
レオナ:「ホリデーは休むのが仕事だろ? じゃあな、草食動物ども」
ジャック:「真面目にやりゃなんでもやれる実力がありながらなんでやらねぇんだあの人は……。」
ジャック:「俺はキッチリ終わらせてくるぜ。お前らもサボんじゃねぇぞ。じゃあな。」
エース:「出た、真面目クン。はいはい、また来年なー。」
デュース:「キングスカラー先輩……あそこまでくると逆に感心するものがあるな。」
ケイト:「こらこら、1年生たち~。ああいう悪い先輩は見習っちゃダメだからね。」
トレイ:「宿題未提出なんて、ウチの寮ならリドルに首をはねられるぞ。」
エース:「トレイ先輩、ケイト先輩。」
ケイト:「はぁ。オレも実家に帰るのちょっと憂鬱~。」
ケイト:「絶対姉ちゃんが2人とも帰ってきてるもん。ホリデー関係なくこき使われるよ。」
ケイト:「オレ、トレイくんちにホームステイに行きたいなー。」
トレイ:「構わないが、うちに来てもこき使うぞ。冬はケーキ屋が一番忙しい時期だからな。」
ケイト:「あ、そっか。トレイくんちってケーキ屋さんだっけ。」
ケイト:「逃げ場がない。トホホ。」
リドル:「…………。」
デュース:「あ、ローズハート寮長!道を塞いですんません!」
リドル:「…………ん? ああ、お前たちか。まだ長話をするつもりなら、壁際によけるのだね。」
グリム:「あれ? なんかアイツ、元気がねぇんだゾ。」
エース:「あー、そっか。寮長は実家でエグめの教育ママが待ち構えてるんだっけ。一時帰宅が憂鬱にもなるか。」
トレイ:「……リドル。俺はお前の家に立ち入り禁止だからケーキを届けたりはしてやれないけど……。」
トレイ:「いつでも店に遊びに来いよ。チェーニャも遊びに来るだろうし。」
リドル:「そう、だね。ボクもお母様と少し……話をしてみようと思う。」
リドル:「……聞いてもらえるかはわからないけど……。」
トレイ:「……そうか。頑張れ。」
フロイド:「なぁにぃ、金魚ちゃん。おうちに帰りたくないの?」
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