【ストーリー】EPISODE 4-7 盛宴ミリオネア!

| - 盛宴ミリオネア! 熱砂の策謀家 |
登場人物
カリム、ジャミル、グリム、スカラビア寮生たち
テキスト全文
── スカラビア寮‐談話室 ──
カリム:「どういうことだ、ジャミル。客を呼ぶなんて、オレは聞いてないぞ!」
ジャミル:「カリム、これにはワケが──……」
グリム:「な、なんか怖そうなヤツが来た……」
カリム:「客を呼ぶときは、必ず先に報告しろと言ったはずだ!そうすれば…………」
カリム:「もっとスゲーご馳走と音楽隊を用意できたのに〜〜!」
グリム:「えっ?」
カリム:「よう、おふたりさん。よく来たな!出迎えのパレードもなくて悪い!」
カリム:「オレはスカラビアの寮長、カリム・アルアジームだ。はじめまして、だよな?」
ジャミル:「いいや、彼らとは初対面じゃない。」
ジャミル:「お前は入学式でグリムに尻を焦がされたし、マジフト大会の前にも食堂で話をしたぞ。」
カリム:「あれっ? そうだったか?」
カリム:「あっはっは、悪い悪い。」
カリム:「オレ、あんまり人の顔覚えるの得意じゃねぇんだよな〜。気を悪くしないでくれ。」
カリム:「そんじゃ、改めまして。お前ら、これからよろしくな!」
選択肢:
├ [ 今までの寮長とかなりタイプが違う…… ]
└ [ よろしくお願いします ]
カリム:「今日の料理も美味そうだ。出来栄えはどうだ? ジャミル。」
ジャミル:「いつも通りさ。どの大皿にも危ない物は入ってないから、安心して食べていい。毒味も済んでる。」
グリム:「むがっ!? ど、毒味っ?」
ジャミル:「カリムは熱砂の国有数の大富豪の跡取りなんだ。命を狙われることも少なくないから、毒味は必須でね。」
カリム:「いつも大袈裟なんだよ、ジャミルは。食事に毒物混入なんて……」
カリム:「4年前に2週間昏睡状態になったのを最後に最近はパッタリなくなってるし。」
ジャミル:「この4年はちゃんと毒味役がついたから無事だっただけだ。」
ジャミル:「お前に食わせる前に毒が盛られた料理は処理してる。」
グリム:「オイ、つまりさっきオレ様にいろいろ食べさせてたのは、毒味だったってことか!?」
カリム:「あっはっは。そんなに心配しなくてもジャミルが作ったメシなら安心だ。」
カリム:「ジャミルは絶対にオレに毒を盛ったりしない。」
ジャミル:「ふ、なにを当たり前のこと言ってるんだ。」
グリム:「コイツら、いいヤツに見せかけて今までで一番えげつねぇヤツらな気がしてきたんだゾ。」
カリム:「そうだ、グリム。羊乳(ようにゅう)の青カビチーズはもう食べたか?」
カリム:「クラッカーにのせて食うと美味いんだぜ。」
グリム:「はあ? 青カビなんて食えるわけねぇ……」
グリム:「むががっ! 急に口に入れてくるんじゃ、もがっ!」
カリム:「そうかそうか、美味いか!もっとたくさん食えよ。あっはっは!」
グリム:「むぐぐぐ〜! ふががっ!」
カリム:「食べ物も飲み物もじゃんじゃん持ってこい。音楽も、もっと盛り上がっていこうぜ!」
カリム:「今日は宴だ!」
グリム:「も、もう食べられない……。うっぷ。腹がはちきれそうなんだゾ。」
グリム:「あのカリムってヤツ、めちゃくちゃカビののったクラッカーを食べさせてきやがる。」
グリム:「出されたモンは全部食うのがオレ様のポリシーだけどそれにしたって食わせすぎだゾ……。」
カリム:「おーい、2人とも。おやつにしないか?アイスクリームがあるぜ。」
カリム:「それともフルーツの盛り合わせがいいか?」
カリム:「ピスタチオとアーモンドの焼き菓子もあるぞ。ジャミルに持って来させようか。」
グリム:「ふな゛っ! い、いらねぇ。もう一口たりとも入らねぇんだゾ〜!」
カリム:「そうか、どれも美味いから食ってもらいたかったんだけどな。」
カリム:「ま、オレたちはこの冬休みはずっと寮にいる予定だしいつでもメシ食いに来いよ。な、ジャミル!」
ジャミル:「ああ。いつでも。」
選択肢:
├ [ 何故、家に帰らないんですか? ]
└ [ そういえば、寮に残っている理由って…… ]
カリム:「ん? ああ……。」
カリム:「この間、寮対抗マジフト大会と期末テストがあっただろ?」
カリム:「ウチの寮、どっちも順位が最下位になっちまってさ。」
ジャミル:「…………。」
カリム:「それで、一念発起。寮生みんなで自主的に特訓しようぜってことになったんだ。」
グリム:「マジフト大会ではスタートラインにすら立てなかったオンボロ寮からしてみたら、羨ましい話なんだゾ。」
カリム:「そっかぁ。そりゃ残念だったな。」
ジャミル:「この冬休み……俺たちは毎日6時間、勉強したり魔法の実技訓練をして過ごそうと思ってる。」
グリム:「毎日6時間? それじゃあ、学園で授業がある時となにも変わらねぇんだゾ。」
グリム:「ホリデーってのは、休むもんだ。宿題なんか休みが明けてからやりゃいいんだよ。」
グリム:「……って、レオナは言ってたゾ。」
ジャミル:「あいかわらずだな、あの人は……。」
カリム:「うーん。でも、言われてみれば確かにそうかもしれない。」
カリム:「オレのとーちゃんも、『学ぶときは真剣に学び遊ぶときは思い切り遊べ』って言ってたし……」
カリム:「レオナの言う通りメリハリが大切かもな。」
カリム:「よし! オレは決めたぜ、ジャミル。」
カリム:「やっぱり休暇はちゃんと取るべきだ。寮生たちを明日実家に帰してやろう。」
ジャミル:「えっ!?」
カリム:「このことは寮生たちには夕食の席で話すことにする。」
カリム:「ジャミル、みんなに欠席しないよう伝えておいてくれ。」
ジャミル:「あ、ああ……。わかった。」
カリム:「そうだ、ユウたちにスカラビアを案内してやるよ。見せたいものがあるんだ。」
ジャミル:「こら、カリム! 寮生には勉強させておいてお前が遊んでいたら示しがつかないだろ。」
カリム:「せっかく客人が来てるんだ。今日はいいじゃないか。」
ジャミル:「……カリム。」
カリム:「うっ。わかったよ。そう怒るなって。」
カリム:「じゃあ、防衛魔法の特訓をするか。」
カリム:「試合は腹ごなしにもちょうどいい。おーい、誰か。相手をしてくれないか!」
スカラビア寮生たち:「はい、寮長!」
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