【恋と深空】イベント「艶色の波紋　夏色の声」

もしもし、セイヤだ。

もう下見を終えて、ホテルに戻ってきた。

任務の行動ルートに問題はない。ワンダラーが出現しそうな場所も、いくつかマークしておいた。

あとはあんたが来て、大活躍するだけだ。

そういえば、ここの古い通りには美味しい食べ物がたくさんあるんだ。きっとあんたも気に入ると思う。

あと、ホテルの近くのカフェでは、イベントが開かれている。

新作のパンを試食できるらしい。あんたが来たら、一緒に参加しよう。

ただ、一つ問題がある。ここは天気が読みづらい。

出かける時は晴れてたのに、帰る途中で急に雨が降ってきた

ちょっと待っててくれ。先に拭くから。

あぁ、結構濡れた。髪が顔に張りついてる。

･･････うっ･･････

いや、なんでもない。手を洗ってたら、軽く傷口に触っただけだ。

大した事ない。かすり傷だ。

･･････ただ、一人じゃうまく包帯を巻けないから、あんたに手伝ってほしい。

･･････フッ、わかった。これ以上水に浸けないようにする。

あんたが来るまで、大人しくホテルで、

ハンター安全規則を復習しておく。

私だ、レイだ。聞こえているか？

ここの情勢は　だいぶ落ち着いてきた。

電波塔も修復中だ。

まぁ、電波が回復したから、真っ先にお前に電話した。この数日、私と連絡がつかず心配しているだろうと思って。

分かった。心配などしていないのだな。

お前から何十件も着信が来ていたのは、私のスマホの誤作動なのだろう。

私は無事だ、怪我もしていない。

ただ少し･･････

･･････

･･････お前に会いたい。

ここに来てから、多くの無念と後悔を目にした。だから今、素直に本当の想いをお前に伝えたいと思ったんだ。

今、何をしているのかって？

フッ、妙な想像はよせ。着替えの準備をしているだけだ。

あぁ　お前が持たせてくれたパジャマだ。

スゥーーッハァー(匂いを嗅ぐ息遣い)

慣れた石鹸の香りを嗅ぐと、リラックスできる。着心地もいいし、サイズもピッタリだ。

準備してくれてありがとう。

そういえば

お前が私の上着のポケットに入れたお守りを見たぞ。

安心しろ。

必ず無事にお前のもとへ帰る。

では、そろそろ風呂に入る。

もうすぐ帰るから･･････

お前に会う前にきちんと身だしなみを整えておかないとな。

もしもし、ホムラだ。　※湯舟から電話の為終始水音

ボディーガードさんは、今日は何体のワンダラーをいじめたんだい？ (水音)

僕？(水音)僕は1日中取材で歩き回っていたよ。後1歩でも歩いたら、疲れた足がストライキしそうだ。

もちろん、ちゃんと自分を労っているよ。今は、ジャグジーを楽しんでいるところさ。

ここは景色が良いし、人も親切だ。

お昼に生鮮食品の店を通りかかったら、店主に声を掛けられてね。ぜひ地元で1番の海鮮料理を食べてくれって誘われたんだ。

生のヒトデは歯ごたえがあって、(ｺﾎﾟｺﾎﾟ)ワカメの塩漬けはとても風味豊かだった。(水音)

食いしん坊なんかじゃない。人の好意を無下にできなかっただけさ。(水音)

ここには前にも来たことがあるけど、その時はオーシャンビューのホテルも、こういうマッサージ機能を備えたバスタブもなかった。(水音)

ふぅ。気持ちいい。んっ、ちょうどいい力加減だ。

このバスタブは取材に勤しむ画家にぴったりだよ。(水音)

何？君にも、僕にシェアしたい話があるって？(水音)

(甘えた声で)じゃあ早く来て。のんびりした夏の日は、君と一緒に過ごす時間が1番心地良い。

僕の絵が完成するまで、あと一筆残っているんだ。

君が来てこそ、完璧に仕上げることができる。

俺だ。シンだ。

数日のうちにお前に荷物が届く。忘れずに受け取れ。

そう焦るな、中身はすぐにわかる。謎はある程度残しておいたほうがいいだろう。

最近姿を消してるのは遊びじゃない。交渉のために辺境に来てるんだが、もう大体片付いた。

全身砂まみれだから、軽くシャワーを浴びてくる

お前はそのまま喋ってていい。

激しい戦闘をしてきたワケじゃない。奇襲にも事故にも遭ってない。

砂まみれになったのは、さっき銃弾の雨の中で、ガラガラヘビと踊ったからだ。

･･････お前、何を言っても信じるんだな。そんな簡単に騙されてどうする？

俺が贈ったものを受け取ったら、それにも素直に引っかかってもらわないとな。

･･････

･･････水が出なくなった。

･･････体に泡がついてないだけまだマシか。

コソコソ笑ってるのが聞こえてるぞ。笑いたければ堂々と笑え。

まあ、問題ない。砂はタオルで拭けばいい。

シャワーの途中で水が出なくなるのは、確かに滅多にない体験だ。

なんだ？人の災難を楽しんでるのか？

それとも、俺が怪我してないか心配してるのか？

お前の分の航空券はもう用意した。プレゼントと一緒に届く。

背中に傷があるかどうかは自分では見えない。

お前が来たら、確認してもらうとしよう。