【リバリバ】少しだけそっと祈らせての性能
リバリバのスクリプト「少しだけそっと祈らせて」の性能紹介です。ステータスやスキル性能、スクリプト内容を掲載しています。
目次 (少しだけそっと祈らせての性能)
「少しだけそっと祈らせて」のステータス
レア | SSR | ロール | シューター |
---|---|---|---|
実装日 | 2024年12月25日 |
初期値/最大値 | |||
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HP | 222.0/889.0 | 攻撃力 | 356.0/1422.0 |
物理防御 | 15.0 | 特殊防御 | 0.0 |
「少しだけそっと祈らせて」のスキル
1 | 装備騎士のスキルのクールタイムが30.00%短縮する |
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2 | 装備騎士の属性が破壊なら、装備騎士の攻撃力が30.00%上昇する |
3 | 装備騎士の所属騎士団がアクシオンゲートなら、装備騎士のHPが30.00%上昇する |
「少しだけそっと祈らせて」の内容
「さあ、今年もこの日がきたーー!」
オラスが部屋の扉を勢いよく開け放っと、アクシオンゲートの皆々はそれぞれに準備していたスイーツを慌てて隠した。
昨年の覇者が今年も勝つのか?
それとも大番狂わせが起こるのか!
神域突入時でも漂わない緊張感が一同を包む。
いや、ちょっと待って。
毎年なにやってるんだろう私たち。
騎士ってこんなことやってていんだっけ?
「大丈夫、これも立派な活動だから!」
オラスは自分の内なる疑問を勝手に打ち消しながら、自信満々に言い放った。まるでその場の誰もが疑問に思っていたかのように。いや、思ってたかもしれないけど。
名目はさておき、今日の主役はシオンである。
アクシオンゲートの各々が作ったスイーツを一斉に並べ、シオンが最初に手を伸ばしたものが「勝ち」という、冬恒例の謎の恒例行事だ。
誰だよ、こんなの始めたの。私たちだよ!
「今年は、オラスの勝ちかなー?勝ち確かなー?」
牽制である。
情報戦は既に始まっている。シオンの注目を少しでも惹いて、勝率を1%でも上げるのだ。
ざわつくテーブル。次々に始まる不自然なプレゼン。なんだか迷惑そうなシオン。
着慣れない服を着せられて、ソファに腰掛けて、まさに借りてきた猫である。
次々に置かれるスイーツたち。どれも綺羅びやかに輝いている。
あれどうやって作ったんだろ。あとで作り方聞こ。
そんで配信に使おう。このオラス、仮に負けたとしてもタダでは転ばないウサギである。
もちろん、負ける気はないけど。
「ん?あれ、6個ある…?」
審査員のシオンを除けば、アクシオンゲートは5人である。
つまり、スイーツは5個並んでいるはずなのだが。
「え?これ、ローストチキン!?」
ふふん!健康によい!とシオンが持ち込んだらしい。どこから!?
甘いのとしょっぱいの交互に食べたら無限に食べれるけどさ、それって食べ過ぎになりやすいから健康によくなくない?
次の瞬間、オラスはハッした。
きっとアクシオンゲートの全員がそうだった。
もし、シオンが一番最初にローストチキンを選んだら…?
審査員が自力で優勝?なにそれ、そんなのあり?
この日のために何週間も前から高度な情報戦を繰り広げ、
スイーツを作って準備してきた私たちの努力は一体…!?
お願い、スイーツを選んで!
オラスは負けてもいいから!
刹那、シオンが動く。
一同に緊張が走る。
祈りは、通じるのか──…!
「ふへへ、どれもおいしそう」
シオンは微笑んだ。
うっとりとした顔でテーブルの上のスイーツを眺める。
「なんだか、楽しいね」
シオンはみんなににっこり笑いかける。
そうだ、そうだった。ああ、これだ。この顔が見たくて、
私たちは毎年これをやってたんだ。
そんなこんなで、アクシオンゲート恒例の冬のスイーツ大会は無事に幕を閉じた。いや、閉じたのか?閉じたんだと思う。たぶん。
結果?うーん、そんなのどうでもよくない?
シオンが笑ってればそれで!
は?誰だいまオラスのこと敗者っていったやつ!
ぶんなぐるぞーー!
──『少しだけそっと祈らせて』より抜粋
[END.]