【白猫】The World of GuiltyⅡ Story0
The World of Guilty 2 Story0
前イベント
プロローグ
聖霊教会。
罪の贖いを教義とする、世界屈指の大宗教。
しかし人々を救おうという理想の裏には、どす黒い欲望が渦巻いていた。
聖霊教会総本山で、贖罪の聖女と呼ばれ、崇拝されていた少女ルウシェ。
聖霊教会に恨みを抱いていた元信徒の神殿騎士アシュレイはルウシェを討とうするが――
人々を罪から救いたいと願うルウシェに殺意とは別の怒りを覚える。
アシュレイはルウシェに、罪に穢れた世界を見せようとする……
この世が救うに値するか、ルウシェの答えを聞くために。
story1 罪深き世界で
お、俺は……今まで、何ということを……!
お赦しください!!聖女様!!
<兵士たちは、男を引き立てていった。
この男は、貧しい村の女たちに仕事を紹介するといって裏社会に売りとばした。
犠牲となった女は数百人。命を落としたものもいる。>
俺が売った女達が、どうなるか……
<アラストルは罪を食らう。罪とは何か――俺には定義できないが……
……俺も一度、アラストルに罪を食われている……
あの時俺は……確かに感じた……赦されたと。
だが俺の中ではっきりと……何かが欠けた。
怒りが……身を焦がすほどの怒りが、一瞬で失われた。
……この俺が生きる意味が。>
<罪人は泣いている。まるで無垢な赤子のように。>
<――アラストルが罪を食らうと。ルウシェも罪を己の中に取り込む。
罪人の記憶が、感情が、ルウシェの中に流れ込む。
背徳者の高慢、略奪者の強欲、渇望者の嫉妬、殺人者の憤怒、逸脱者の色欲、圧制者の暴食、偽善者の怠惰。
全てを背負う。>
アシュレイ・ディナ cv.速水 奨 |
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ルウシェ・エルレンシア cv.東山 奈央 |
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先程の方は、お友達や恋人の女性をとても大切にされてました。
でも、自分に関係のない人には、優しくすることができなかった。
ありふれた罪の形です。
<俺は理解した。ルウシェが壊れた理由を。>
贖罪の聖女……か……
例えば俺が……あの男の罪を背負ったなら……
俺は正気を保てるのか……?
story2 罪を食らう
<女性は、銀貨の詰まった袋を差し出した……>
<人々は、我先に寄付を行う。
アシュレイは、無言でその金を受け取った。>
…………
……
<手配屋は、寄付金の入った袋を背負った……>
お前が聖女様を至聖所から連れ出したおかげで、信者がどんどん増えてる。
聖女様の奇跡を見たら、そうなるのも道理だな。
罪を食われたら、俺は俺じゃなくなる。
story3 赦し
<――少し前にいた島で、ルウシェは老婆の経営していた焼き菓子の店を手伝った。
数日の間ではあるが……>
<聖女が働いていた店は、新たな聖地となり、聖霊教会の信徒たちが訪れているという。>
<アシュレイがルウシェを連れ、最初に向かったのは、鉄の諸島……
この世のあらゆる悪徳が集まる場所である。
騎士はそこで、ルウシェに聖霊教会の裏側を見せた。>
あ、あああっ、あああああ!!
聖霊教会のもつ銀行が、それに加担していた。この男は銀行の頭取だ。
<信徒たちは、祈りを捧げた。>
だから責められるべきは、私だけ。罪人は、この私だけです。
<騎士と聖女は、様々な島に赴いた。>
あるときは衰退激しい島に。
あるときは貧しい島に。
あるときは戦乱続く島に。
一見平和に見える島にも、罪は潜んでいた。
アラストルは、多くの罪を食った。
ルウシェにとっては、全てがありふれた罪だった。
世界は罪に溢れていた。ルウシェが知る通りに。
The World of GuiltyⅡ