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【白猫】The World of Guilty 2 Story3

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん



目次


Story9 罪についての詳察

Story10 獣の目覚め

Story11 救済という罪

Story12 赦しへの贖い

Story13 誰がために聖女は

Story14 贖われし罪



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story9 罪についての詳察


<一冊の書物がある。タイトルは『罪についての詳察』>

罪の意識とは何か……

それは集団に対する負い目だ。個体の生存よりも、種全体の利益を優先する意識。

他者への共感という、ある種の倒錯がもたらす負の感情である。

ならば、他者への共感が存在しない生物は……

罪なるものを理解しない。


…………

……


<アシュレイはルウシェと離別し、街をさまよっていた……>


――最初から、結論は出ていた。罪に救いなど必要はない。赦しなど、贖いなど無意味だ。

――断罪あるのみ。

この俺もいずれ裁かれよう。その前に――

教会の罪を暴き、裁きを下す。……しかし、それでどうなる?

――誰も救われはしない。


…………

……


ああ、聖女様……

ついに聖女様が、お戻りになられた……!


ご無事で何よりです、聖女様……

まずはごゆっくり、お休みくださいませ……

至聖所に向かいます。

――聖女様。

私にはわかりました。己のなすべきことが。

では――

私はこの身を捧げて償います。全ての罪を。

ルウシェ、あなたは……!

えへへ……名前で呼んでくれましたね。そのほうが好きです。

……あなたは……

――目覚めさせます。本当のアラストルを。


…………

……


<ルウシェは、生まれ育った部屋に帰ってきた。

そこが、ルウシェの知る世界の全てだった。>


……そのままにしていただいていたんですね……

……ええ。聖女様。

私、騎士様と一緒に、いろいろなところに行さました。

いろんな人と会って、いろんな事を話しました。

本当に、楽しかったです!

全ての罪を贖うおつもりですか。

だって……

世界は罪に穢れていましたから。

……あなたは、外の世界を……自分の目で見たのでしょう。

はい。騎士様と一緒に。

その上で、そう思われるのですか。

はい!


心をお決めになられたのですね。聖女様。

教皇様……

貌下――!

お久しぶりです。聖女様。

ああ、アラストル様。あなたにもお会いしたかった。

教皇様、私は――

聞き及んでおります。ですが……よくお考えを。

聖女様のご決意は、誠に尊いものです。されども……

罪とは本来、一人一人の人間が背負うものではありませんか。

人にとって、罪は重すぎるものです。

私が罪を背負い、聖霊の御使いが裁きを下せば、人は救われます。

聖女様一人を犠牲にした救いに、何の意味がありましょう。

意味はあります。

――私は、そのために生まれたんです。



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story10 獣の目覚め



<大聖堂の深部には、小さな地下墳墓がある。

歴代の聖女の亡骸を納めた場所であった。>


――私が背負えていれば――

あの、アラストルを――

でも私には無理だった……ただ一人の罪さえも、私には重すぎた……

あの子は紛れもなく、アラストルを背負うために生まれた子……

あれほどの罪を背負って……さらに罪を背負うなんて……


……罪に贖いを。

罪に贖いを。

聖女様の決意は固いようです。

私も、そのように、受け取りました……

騎士アシュレイとの旅が、もたらした答えが……このようなものになるとは……

貌下……

私は心から……良かったと思いました。

騎士アシュレイが……あの子を解き放ってくれたことを。

聖女などではない、ただのルウシェとなって……

自由に生きてくれればと……

――教会は、数百年に渡り、聖女の再来を夢見てきました。

罪の聖霊を背負い、世界を救った贖いの聖女。我らの信仰の起源。

<原罪のアラストル>を背負える器を……

我ら聖霊教会は、資格をもつ少女を探し、あの聖霊を背負わせてきた。

それこそが罪なのかも、しれませんね……

ううっ……あああっ……

教皇様……聖女様を……どうか……

――罪に、贖いを――


…………

……


ついに、この時が……

聖女様が、真のアラストルを……目覚めさせる時が……

全ての人の罪を背負うために……

なんという慈愛……

祈りを捧げよう。罪に贖いを!

罪に贖いを!


…………

……


罪に――贖いを――!

私に宿った罪を捧げます。

目覚めてください……贖い獣よ……!

騎士様を苦しめる罪を……全てこの世から……


アラストル……?どうしたの……?

私は大丈夫だよ。

そっか。アラストルはずっと……

心配してくれてたんだね……

ありがとう。ずっとそばにいてくれて。

だから止めないで。これが私の役目だから。

私は嬉しいの。罪深い私が、役にたてることが。

――アラストル!?

――えっ。

<巨大な聖霊が、アラストルを飲み込んだ……!>

これが……アラストルの、本当の姿……

原罪のアラストル……!

うううっ……!!あああっ!!


…………

……


――なんだ、このソウルは!!

至聖所の方角だ!!一体何が起こっている!

あそこでは今、聖女様が祈りを……

アルマたちが怯えている……まさか本当に……!!

誰も成し得なかった、原罪の聖霊の復活を……!


おおおっ……!?な、何だ……

心が、解き放たれる……

あああ……この救済は!この赦しは!

見ろ!罪が!罪がこの島に……聖女のもとに吸い寄せられる!


――罪が――

……罪が、流れ込んでくる……

私を通じて……原罪のアラストルに……

あらゆる罪が……



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story11 救罪という罪



ううっ……

ああ……心が……満たされていく……

俺は……罪人だ……


――これはどういうことだ。デュナミス!!

<アシュレイはデュナミスを出し、罪の略奪に耐える。

かつてデュナミスは、アラストルに食われた罪を、奪い返した。>

この感覚は、あの時の……!!罪を食われた時の……!!

<人々は、空を見上げながら、赦しを乞う。>

これがお前の救済か……ルウシェ……!


…………

……


<島中を巡ったアシュレイは、救済が島中に及んでいることを確認した。>


誰もが罪を悔いている。アラストルの力を……際限なく拡大させたようだ……

これが救いというのなら、そうかもしれないな……


もう武器をもつ必要はない……

争いはもう起こらない。我らは救われたのだ……

人の弱さが、人らしさだというのなら、俺はもうそれには飽きた。

奇跡とやらに救われてしまえばいい。

所詮お前たちは、自らを救うことすら、できなかったのだ……

ああっ……私は……ありがとうございます!

ああ、なんて……素晴らしい……

みんなが泣いてる……どうしたのかな……

――――だが。ルウシェはどうなる?

全ての人が救われたら、ルウシェはどうなるのだ……?

……お前は、アラストル!?

何のつもりだ。俺に何を……!

<アラストルは、デュナミスを通じ、アシュレイに意志を伝えた――>

――アラストルよ。お前は――原罪のアラストルの写しなのか。

本来お前に心はなかった。役目を果たすための分身に個別の意志は不要か。

だがお前には意志がある。ルウシェを守ろうとする意志が。

――心が芽生えたのか。罪を食らううちに。

ルウシェは犠牲となるのだな。歴代の聖女のように。

――救えというのか。罪の救済を行おうという、贖罪の聖女を。

<アシュレイは理解した。今このアルマは怒っている。>

ああそうだ。我が断罪の聖霊よ……

聖女たちを犠牲にし続けた罪。ルウシェに全てを負わせた罪。裁かずにいられるものか!!

――本来のアラストルに、取り込まれたのか――

お前の思い、受け取ったぞ。



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story12 赦しへの贖い


<ルウシェは、懸命に祈る……>

騎士様――私は――

あなたがなぜ苦しんでいるのか、わかりません。

罪……罪が何か、私にはわかりません。

私は、誰かの心の苦痛を、取り除いているだけ。

どんな罪も、私には愛しいもの……


…………

……


ああ、我々の罪が……消えていく……

教会のためとはいえ……我らはなんということを……

しかし、すべては……救済をもたらさんがため……


ううっ……!

アルマよ、私の罪を……

アラストルに捧げてはなりません。

あの子にこの思いを……知られるわけには……!

……罪に贖いを……

貌下……?

罪とは人の業より生じるもの。

この世に生まれ落ちたときより、人は罪人なのです。

どうして。貌下には罪が存在しないというの……?

今より聖霊教会は、生まれ変わるのです。


おお……これこそが慈悲……

奇跡だ……我らは奇跡を前にしている……


…………

……


デュナミス――俺を罪のもとに誘え!

うおおおおっ!!

<デュナミスとアシュレイは、心を重ねる――

使い手と聖霊は、一つとなって飛んだ!>


…………

……


<聖霊教会の中枢たる大聖堂に、集まる罪……

その罪を追って、断罪のアルマは翔ける。>

……ルウシェ。世界中の全ての人間が、救済を望んだとしても……

俺だけは拒む。人々より奪った罪――返してもらうぞ!


…………

……


世界の罪が集まっていく……

……奇跡が世界を変えてしまおうとしているのか。

――なんだ!?このソウルは――

凄まじいソウルが、島に近づいている!!


はあ、はあ……堪えるな……これは……

騎士アシュレイ……!?

ルウシェ……!!


どこへ行こうというのだ。救いが訪れたというのに。

……罪を食われたのか。

……然り。我らは赦された。

では祈りでも捧げていろ。俺は聖女に用がある。

貴様……!聖女の救いを踏みにじるか!

聖女に手出しはさせん!!

……俺もお前たちのように、罪を手放せば……そのように思えるのか?

アルマ達よ!奇跡を守れ!

――俺は奇跡を断罪する。


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story13 誰がために聖女は



はああっ!!

邪魔を――するな――!!

ぐふっ……!!こんな、ところで……

聖女様を守れ!!

ルウシェは至聖所か――


どうして来たのですか。異端者アシュレイ。

……司教か。

あなたにできることは、もう何もありません。

<――かつて司教は、アシュレイのアルマを奪い返そうと試みた。>

……どうしてお前は、デュナミスを奪おうとした。

――断罪のアルマは、異端者にはふさわしくありません。

デュナミスは聖霊教会の禁忌。

原罪のアルマを止められる、唯一のアルマなのだろう。

――何故それを。

ただの推察だ。お前は――――

デュナミスから、ルウシェを守ろうとした。

罪人が、賢しいことを……!

……司教。お前はこれでいいのか。

この奇跡は、あの子の人生の証です!

だったらなぜ、お前は罪を捧げない。

私は…………!

ルウシェは命を捧げるだろう。

罪に穢れた世界のために……自分に罪を背負わせ続けた、この世界のためにだ!

俺はそんな救いなど認めん。

貴方のしていることは、ただの自己満足……

……そのとおりだ。俺は世界など、救われなくていい。

この罪人が!!

我らが断罪してやる!!

下がりなさい。

……司教様……!!

この罪人は異端者ですらない。ただの愚か者です。…………我らが手出しをするまでもありません……

……感謝する。


…………

……


騎士アシュレイ。よくぞここまでいらっしゃいました。

貌下……いや、教皇よ。俺はこの罪を断罪する。

罪とは何ですか。

とぼけるな……!

そうですね……我らのしていることは、赦されることではない。

原罪にたどり着くまで、幾人もの少女が犠牲となりました。

聖女ルウシェもまた、その犠牲の一人。

理解しているのであれば、どうして止めなかった!

望んだのですよ……!彼女たちが!!

何だと……!!

罪深い世界を憂い、罪の聖霊を背負う……

その選択をしたものが、聖女と呼ばれるのです。

我らが強制をしたことはありません……

お前たちが、追い詰めた結果だ!

追い詰めたのは。この世界でしょう。我らは機会を与えただけ。

論弁を弄するな!!

騎士アシュレイ……聖女ルウシェが。どうして己が身を捧げたと?

……どうして、だと……

貴殿のためです。

馬鹿な……どうして俺のために……

おわかりでしょう。聖女がいかに無垢であったか。

覚えていらっしゃるでしょう。聖女と共にあったのは、誰であったか。

……あなたを助けるためなのです。罪の苦しみから。

……俺が……追い詰めたと……

騎士よ。心のままにありなさい。あなたの思いのままに。

……なすべきことをするのです。

救済が望みではなかったのか。

聖女の決断こそが――聖霊の意志です。さあ、お行きなさい。

……お前の罪は、いずれ裁く……


…………

……



再び、この場に来るとはな……ルウシェのために……

俺のためだというのなら……!俺はこの意志を、貫かせてもらう!!

おーっと。

お前は……!!


これから楽しいことになるんだ。ちょっとここで時間を潰しといてくれ。

おいおい。迷いもなくバッサリか。いいねぇ、最高だ。

アルバといったな……どういうつもりだ。

そっちこそ、どういうつもりだ。世界から罪がなくなるんだ、結構なことじゃねえか。

このような救済など、それこそが罪だ!!

なるほどイカれてるな。ああ、そうそう……

お前の妹が焼かれる時、なんていったか知りたいか?

――何をいっている。何故お前が!!

お前は俺達と殺し合ったろ。俺を信じる連中を、たーくさん殺した。

恨んでるんだぜぇ?ぎゃははははは!!

罪の教団……!!

そうだ……その目だよ……俺は見ていたぞ……信者たちの目を借りてな。

遊ぼうぜえ、騎士様!!


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story14 贖われし罪



お前たちはいつもそうだ……

自分で全部決めるのに、やけにこだわるよな。

少し前までは……自分の意志よりも、神様とかの声を信じてたのに。

変わっちまったよなあ。お前たちは。

うっ、うううっ……

<連戦による疲労。浅からぬ傷。アルマなくしては命もない。>

まあ……今のお前たちには、それが気持ちいいんだろう……

だが忠告しとくぜ。少しは自分を疑ったほうがいい。

ぐっ……体が……!

はあ……はあ……はあ……

<アシュレイは立ち上がる……>

デュナミスの力を、傷の手当に使う……持ってくれよ……!

これは――

<ただならぬ気配に、騎士は、至聖所へと走った――>


…………

……


ルウシェ!!

<そこにあるのは……

あまりにも巨大な、ソウルの結晶――>

騎士様……!

これが、アラストルの真の姿……?

こいつが――救済をもたらすだと!?

――ありがとう、ございます。

……なぜ礼を言う。俺はお前を止めるために、ここに来た……!

やっぱり……騎士様は……聖霊の御使いで……

私に裁きを下すために、いらっしゃったのですね。

俺はただの人間だ!

あなたがいたから――私は……知ることができた……世界の罪を……

この罪を背負うために、私は生まれたんです。さあ、みなさんの罪を、私にください……


<聖女の姿は――原罪のアラストルの中に消えていく……!>


デュナミスよ――断罪のアルマよ……

お前の流儀ではなかろう。だが今は、俺のわがままを聞いてくれ。

原罪より聖女を奪還する!!征くぞ、デュナミス!!





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