【白猫】ルーシー(クリスマス)・思い出
思い出1
あかがみ!アイリス!キャトラ!フキョーにきたのだー!
ルーシーちゃん。今日も元気ね。
あら、今日はちっちゃなシスターさん?
そうなのだ!シスターのおてつだいで、みんなにフキョーをしているのだ。
シスターさんの書いたチラシを配ってるのね。
シスターがおはなし会をするのだ!
頑張ってるわね。もうすぐクリスマスなのに。
ルーシーも、大忙しなのだ!
えらいわね、ルーシーちゃん。
これから街でみんなにフキョーをするのだー!
一人で大丈夫?
大丈夫なのだー!!いってくるのだ一!!
……えーっと。
心配だわ。
そうだわね。
***
フキョーなのだー!!祈りをささげるのだー!
むー。サーカスのチラシなら、みんなよろこんでうけとってくれるのに。どうしてみんな素通りするのだ!
いわんこっちゃないわ。
このままじゃルーシーちゃん、また暴れちゃうんじゃ……
だんだんむかついてきたのだー!!
思い出2
むむむ……!!暴れたくなってきたのだ一!!
あ、ルールー!!
えしえしなのだ!
ルールー、なにやってるの?
フキョーなのだ!チラシをくばってるのだ。
フキョー?
でも、みんな受け取ってくれないのだ。
ふふ~ん。だったら~。もっと楽しいことをしながらくばってみたら~?
そういえば、サーカスのみんなはチラシをくばるときに、大道芸をしていたのだ。
だいどーげーってな~に?
お外でやる芸のことなのだ。ルーシーのマブダチは、ジャガーにのって玉乗りしながらチラシをくばってたのだ。
楽しそう~!ルールーも、それやったら?
よ一し、ルーシーもやってみるのだ!
***
なにするのかしら、心配だわ。
いきなり暴れちゃったりはしないわよね……
み、見て!!
よっと!
<ルーシーがウッホを片手で持ち上げている!>
ルールー力持ち~♪
チラシを受け取ってほしいのだ一。
よかったわ。どうにかチラシをくばれたみたい。
サーカスじゃないのだー!フキョーなのだー!!
思い出3
また、声が聞こえるのだ……
アタシたちもあの子を手伝った方がいいんじゃない?
ルーシーちゃんが『手伝って』っていったらね。
子供の自主性に任せるのね。
エシリアお腹すいちゃった。ルールー、またねー!
えしえし、ばいばいなのだ。
よーし、もっとチラシをくばるのだ!
『悪魔……悪魔め……』
『魔性の者にとりつかれた奴らめ……』
嫌なこと、辛いことを悪魔のせいにしているのだ。
『みんなあいつが悪いのよ!
邪悪な存在に取りつかれたあいつが……!』
馬鹿なやつらなのだ。
『滅びよ!
奴らの手先はみんな焼き尽くされればいい!!』
悪魔のせいにするのは、悪魔を信じるのと変わらないのだ。
人間が悪魔を憎むたびに……
ルーシーたち新しい悪魔は、どんどん強くなるのだ。
<ルーシーの手より、炎が吹きあがる!>
でも、フシギなのだ……どうして新しい悪魔は生まれたのだ?
……わからないのだ。
もしかしたら……ルーシーはこの世界を……
***
あの子、何か悩んでるみたいね……
思い出4
雪が降ってきたのだ……
ルーシー、寒いのは平気なのだ。でも……心の中がちょっと冷たい感じなのだ。
***
さむっ……!ブルブル。
だっこしてあげるわ。キャトラ。
ありがと。アイリスの腕の中、あったかいわ~。
ルーシーちゃん……にしても、雪が降るなんてねー。
もうルーシーとー緒に帰りましょうよ。
そうね……
なんだかお腹もすいてきたのだ。
<ルーシーが腕を振り上げると、手の中にちらちらと炎が生まれる。
炎は激しく燃え上がった。するとルーシーの目には、不思議なものが見えた。>
ゆらめく炎の中に見えるのは、七面鳥の丸焼きだ。
あっ七面鳥なのだー。美味しそうなのだー!
あの子、炎ごしにマッチョバードを見てるわ。
何が見えるのかしら。
面白いのだ~!もっとやってみるのだ。
<ルーシーの手の中で、さらに炎が燃え上がる!
ルーシーが目を凝らすと、炎の中に暖かそうな暖炉が見えた。>
あったかそうなのだー。
今度は炎越しに主人公を?
<ルーシーの手の中で、巨大な炎が燃え上がる!
ルーシーは炎越しに大木を見ている……>
クリスマスツリーなのだ……!!
クリスマスは……みんなが楽しそうなのだ……
でも、ルーシーは……
何を見てるのかしら……ねえ?
どうしたの、主人公!
思い出5
……この炎で……
<ルーシーの両腕に、火の粉が渦巻き、炎が燃え上がる。
炎は膨れ上がり、ルーシーの体は半ば炎に包まれる。>
シスター……
<ルーシーは炎の中を見つめる。
赤く燃える炎の中に……懐かしい面影がゆらめく。>
ルーシーは……ずっとシスターといっしょにいたいのだ。でも……ルーシーは……
<凄まじい炎が、空を焦がす。>
うぉぉぉぉ!!
た、大変……!
ルーシーちゃんが燃えてる!!
<ルーシーの耳に、おぞましい声がひびきわたる。>
『悪魔ども……奴らは悪魔だ……!』
『悪魔を滅ぼせ!!奴らを滅ぼせ!!』
そんなに……そんなにルーシーのせいにしたいなら……
望み通りにしてやるのだ!
うおおおおおお!!暴れてやるのだー!!
ど、どうしたの主人公!!
ルーシーちゃん!主人公……!
<聞こえる……>
<ルーンが……ルーシーに聞こえる声を届けているようだ。>
<これほどの憎しみに……ルーシーは耐えていたのだろうか。>
『地獄の炎で焼き尽くせ!!邪悪なる悪魔を!!』
うるさいのだ!!悪魔を嫌いなやつは、みんな、燃やしてやるのだー!!
思い出6
……この光……あかがみなのだ!
ル一シーはどうしたのだ?暴れてたのだ?
<アイリスは、ルーシーを抱きしめる。>
大丈夫よ、ルーシーちゃん。大丈夫だから、ね……
ふぁあ。アイリスなのだー。
あかがみ……あかがみにもちょっと聞こえたのだ?
……ルーシーには、いつも聞こえるのだ。あいつらの声が……
ルーシーは……悪いことを悪魔のせいにする人の感情をうけとってるのよね。
じゃあ、ルーシーちゃんは……どんどん力を……
それって、いつか力の制御ができなくなるってことじゃ。
だいじょうぶなのだ!ルーシーはがまんを覚えたのだ!
ルーシーがおとなになって、力を操れるようになったら大丈夫なのだ。
ルーシーは、大きくなるのだ!
アンタ……!
ルールー!
えしえし!
いっしょにゲームしよ~!
ゲーム……ゲームやるのだ!
ルールー、何かつらいことがあったの?
だいじょうぶなのだ。ルーシーは元気なのだ!
よかった~!
えしえしは……ルーシーが大きくなっても、友達でいてくれるのだ?
もっちろんだよ~!!
えしえし……ありがとうなのだ!
ねえ、主人公。ルーシーちゃんは大人になっても、いい悪魔になれるわよね。
いい悪魔ってのも変だけどね。
ねえ、なにして遊ぼっか。
何でもいいのだ。ルーシーは負けないのだ!!
大きくなったら大魔王 ルーシー・マーレボルジェ