【白猫】コジロー・思い出
スオウ・コジロー・ヨシユキ cv.森久保祥太郎 呉服屋<粋染屋>の店主。 のんべんだらりと日々を過ごしている。 |
思い出1
へぇ、これが飛行島ねぇ、
中々痛快なもんだな、空に浮かぶってぇのは。
Aすっげーなー。雲が下にあるぞー。
sこんな高いトコ、はじめてやわぁ。
あれ? アキとセオリも一緒なの?
s遊びに来たでー。
大丈夫なの?
sたまに来るくらいなら差し支えあれへんよ。
Aオイラもー。
まったく、やっとガキどものお守りから解放されたと思ってたのによぉ。
s強がりはって。寂しくなったら、いつでも帰ってきてええんやで?
Aオイラもちょいちょいコジローに会えると安心するなー。
ってやんでぇ。おめぇらと一緒にするんじゃねぇや。俺様は大人だぜ。
借金まみれの大人でしょ。ここではツケ禁止だからね!
そいつぁどうかな?
禁止!
わりわり、そう目くじら立てなさんなって。
俺様は生まれ変わったのさ。
と、見せて、何も変わっちゃいねぇがな。
主人公、俺様参加記念に、宴会すっから金貸してくれ。
ダメよ主人公!ガマグチ死守だからね!
思い出2
コジローには苦言を呈さなきゃならないわ。
なんでぇ?
お金にだらしなさすぎ!
いいじゃねぇかよ、誰にも迷惑はかけちゃいねぇぜ?
うそ!弟には迷惑かけてるでしょ!
知ってるんだから!
そりゃいいんだよ、兄弟っつったらおめぇ、財産だって共有だろ?
そうでしょうか……
昔、聞いたことがあんのよ。
俺の物は俺の物、弟の物は――
でも甘えちゃダメだと思うわけ。
最後まで言わせろてんだ、ったくよぉ……
アンタも大人なんだからさぁ、ちゃんと自立して働きなよ~。
言われるまでもねぇ、だから呉服屋やってたじゃねぇか。
食えてなかったでしょ!
キーキー言うなぃ、些細なことじゃねぇか。
些細じゃない!ちょっとそこ座りなさい!
そいつぁ勘弁だぜ。
待ちなさい!
キャトラ、ムキになってるね……
思い出3
…………
ひなどりや
さえずる枕に 雲の峰……か。
コジロー?どうしたの?でっかい独り言ねぇ。
おう、キャトラか。独り言じゃねぇぜ。
これは<俳句>ってやつさ。
俳句?
五文字、七文字、五文字で、
まぁなんか感動したこととか伝える文化だな。
面白いですね。何に感動したんですか?
この島は飛んでるからよ。
巣の下に雲があるもんだなぁ、っつーとこだな。
たしかに、
言われてみれば、ちょっと不思議なことかも。
ま、でも、イマイチだったな。
もうちっとひねるとするか。
ひねる?
俳句を作るってことさ。
アタシもひねる!
おう、やってみな。五、七、五だぜ。
え~っと……
おかしって
食べるとどうして なくなるの?
キャトラ……
どう?
…………
素質あるじゃねぇか。
やったぁ~!
思い出4
sコジローはんいますかー?
あらセオリ、どうしたの?
sちょっと話があるんよ。
<粋染屋>の店主のコジローはんになぁ。
お店がどうかしたの?
sなんや、店を建てるときに、
出資してくれはった言う人が来てなぁ。
正味な話、ちゃんとお金返してくれるんかいな、ちゅーてきたんや。
あーあ、その人もかわいそうねぇ。
赤字で返すアテなんかないんでしょう?
sんー、皮肉なことなんやけど、
コジローはんがおらんくなって、
少しずつ儲けが出てきたさかい、
不可能ちゅーこともないんやけど。
いっぺんに返すんはさすがにキツイからなぁ。
コジローはんに相談したいんよ。
セオリにまで迷惑かけて、どーしよーもないヤツねぇ~。
sまあ、いざとなったら
将軍はんが肩代わりする、言うてはったけど。
それはよくないわ!
sせやんなぁ。店主の意見がいっちゃん大事やんなぁ。
……セオリちゃんはいい子ね……
sあ!向こうから来るの、コジローはんや!
どうだアキ?この染物。
こんな見事な色合い、中々あるもんじゃねぇぜ。
おかげで値は張ったがなぁ。
Aまーた悪いクセだー。
知らねーぞ、セオリに怒られたってー。
なぁーに、黙ってりゃバレやしねーって。
s……コジローはん……?
おわっ!?
セ、セオリおめぇも来てたのか……
s……ウチらの苦労も知らんと……!
怒るでしかし!
ま、待て、誤解だー!
少しはこりればいいんだわ。
思い出5
……ったくよぉ、なんだってんだ……
出た、借金大王。
ってやんでぃ。
こないだから、セオリもずっとカリカリしてるしよぉ。
やりづらくってしょうがねぇぜ。
自業自得でしょ~?
へっ、どいつもこいつも物事を点で考えやがって。
点?ですか?
たしかに俺様、今は借金で首が回らねえ。だけどよ、
あくまで<今は>だぜ。
いつまでも貧乏なんてな、俺様だってイヤだっつぅの。
だからよ、俺様は未来に向かって投資してんのさ。
屁理屈ばっかりこねて~。
アンタがそんなこと言っても、何の説得力もないわよ~。
普段がちゃらんぽらんだからか?
わかってんじゃない。
…………
ゆくすえの
目じるし兼ねる 蛍かな
……なにそれ?
…………
なんとか言いなさいよぉ~!
……コジローさん?
思い出6 (友情覚醒)
コジローの体が光に包まれる……
…………
よき風を
つつむ光の きらめきて
束と強まり 闇も散るかな
あー!
五、七、五じゃない、ルールいは~ん!
こういうのもあんのさ。規則に縛られるなよ。
Aおーい、コジロー!
どうしたのアキくん?
Aなーんか人が来てさー、
コジローにこれ渡してくれって。賞金だって。
賞金!?
やれやれ、待ちくたびれたぜ。
ちょっと、どういうこと?おかし買って!
いいぜ。
俺様の俳句集がな、本になることになったのよ。
すごい、おめでとうございます!
sコジローはーん!
あ、セオリ。
sこないだは堪忍なぁ。
あの染物、まさかウチの即位祝いとは知らんかったんや。
おーきに、コジローはん。ウチめっちゃ嬉しかったわぁ。
ってやんでぃ。あんくれぇで大げさな野郎だぜ。
s高かったんやろ?
ガキがんなこと気にするんじゃねぇや。
賞金はまだまだあるぜ。
……そういうことだったのね。
じゃあその賞金で、借金も返すんだね。
それとこれとは別の話よ。
へ?
さあ、セオリ、アキ、パーッとやりにいこうぜ!
宵越しの金なんぞ残したら、末代までの恥でぇ!
Aおー!
sちょ、コジローはん?
なぁに、心配すんなって。
金は天下の回りものってな。そのうち懐に転がってくらぁ。
s……そういうノーテンキな考え方やから……!
お、おい待て、
怒るなって、どのみちこれからは俳句で稼げるし……
sそういう問題やない!
もっとしっかりせんと、アカンちゅーとるんや!
うぉ、やめろ、こっち来んじゃねぇや!
Aまたおっかけっこかー。二人とも飽きないねー。
ふふ、三人は本当に仲が良いわね。
家族みたい。
アタシたちだって!
そうね。ね、主人公?
♪
覚醒絵・覚醒画像
慧眼なる先の将軍
その他