【白猫】ヤマネ・思い出
落ち着きのない女の子 ヤマネ・グリスガールズ cv.佐藤美由希 せわしなく動き回る女の子。 外見よりも精神年齢がずっと低い。その理由とは…… | ||
2016/05/17 |
思い出1
ね~ね~ね~ね~。
は~じ~め~ま~し~て~。あ~た~し~は~ヤ~マ~ネ~!
ア~タ~シ~は~キャ~ト~ラ~!
ア~イ~リ~ス~で~す~。
あっははは~♪ヘンなしゃべりかた~♪
アンタに合わせたのよ!
ふふふ。こっちは主人公よ。よろしくね♪
よ~ろ~し~く~ね~!
アンタなんなのよ。そのしゃべりかたは?
うん。ちょっと無理してるの。
無理してたんかい!そんならキャラ作らんでいいわい!
うんとね、なんでかっていうとね。
理由があったのね。ごめん、勢いで、はしたない言葉を使っちゃったわね。
探してる子がいるんだけどね、その子の言葉づかいを真似してるんだー。
探してる子……?
その子ね、飽きっぽくて、すぐどこかへ行っちゃうの。
もし心当たりがあったら教えてね♪
ええ、わかったわ♪
それにしても、そんな風にぜんぶ伸ばしてしゃべる人ホントにいるの?
うーん。思い出してみたら、こうじゃなかったかも。
違うんかい!そんじゃヒントにならんわ!
あらやだ、アタシったら、また……
とりあえず、しばらくはここでお世話になるから、よろしくねー♪
あっ! あっちになにかあるぞ!? 池だ!行ってみよーっと♪
元気な仲間が増えたね♪
ムムム……!自分だってよっぽど飽きっぽいじゃないのよさ……!
思い出2
うーん、ここにもいないぞー。じゃあこっちかなー。こっちにもいないぞー。
アンタ、そこらの石をひっくり返したりして、なにやってんの?
あの子を探してるの。
えっ!?その子って、小人かなにか!?
うーん。思い出してみたら、小人じゃなかったかも。
そうなのね。それなら、石の裏とかちっちゃな穴にはいないと思うわよ。
池の中はどうかなー?
えっ!?その子って、魚かなにか!?
うーん。魚でもなかったかなあ。
ヤマネちゃん、落ち着いて?
あ、アイリスだねー!あたし落ち着いてるけど、もっと落ち着くー? お茶飲むー?
ううん、お茶じゃなくって……
あたしねー、カップを持ってるの。このカップを置くでしょ、で、ティーポットの中に――
ひゃあ!?
ええっ!?どうしてティーポットの中からネズミが……!?
はじめまして!
え?
あなた、いつの問にかここに住みついてたんだね!うん、いいよいいよ!
いつの間にか……?
よしよし。あなたにも名前がいるね。あっそうだ!
あなたの名前は、やまね! ね?
ちょっと! ヤマネはアンタの名前でしょうが!
そうだよ、ヤマネはヤマネだよ。でも、この子もヤマネだしやまねなんだよ!
むぐぐ……! そういうこと、あんまりやらない方がいいと思うんだけど……!
平気だよー。これからよろしくねー、やまね♪
♪
思い出3
どこかな、どこかな、あっちの草むらにはいなかったし、あっちの木の上にもいなかったし……
ヤマネ、また例の子を探してるの?
うん、そうなの。
それならさあ、そういうところじゃなくて、町へ行ってみたら?
町ー!?
町って、人がいっはいいるっていう町だよね!? 行く行くー!
えらいはしゃぎようねぇ……初めて行くってわけでもないでしょうに……
ううん、あたし、町って行ったことないよ!
だから、早く行ってみたい!やまねも行きたいって!
え、えぇ……
***
うわー!うわー!すごいね!すごいね!
初めてって、ホントなのね……どこから来たのよアンタ……
よーし! それじゃあ、あの子を探すぞー!
ここかな? うーん、いないぞー。こっちは? こっちもいないぞー。
これ! 町に来てまで、タルの裏なんかを探すんじゃないわよ!
えー? じゃあ、どこを探せばいいのー?
まったく、アンタはなにも知らないんだから……いいわ……
こういうときはね……
聞き込みよっ!
聞き込みー!? するするー!
じゃあまずは、人が集まりそうな酒場をめぐってみましょ?
………………
…………
……
みつからないね……
そうねぇ……今日は疲れちゃったし、一旦帰りましょうか……
うーん、あたしはもっと探すー!
え? でもねヤマネ、なんの手がかりもなかったし……
だってあたし、あんまり時間ないんだよー!
あっちかなー! こっちかなー!
ちょ、ヤマネ!?
時間がない……?
思い出4
見つけたわ! ヤマネ!
やっほーみんなー!でもね、あたしはまだ見つけてないんだー。
どこだろーなー、今日も町へ行ってみよー。
ちょっとお待ち!
ほへ?
アンタに聞きたいことがあるの。
えー、なになにー?あー、やまねー、どうして顔を出すのー?
アンタ……落ち着きがないわね!
だって時間がないんだよー。
それ、前も言ってたわよね?
それってどういう意味なの、ヤマネちゃん?
うーんと、あたしね、時間がゆがんでるんだってー。
あたしね、時計台の島の出身なんだけどね、そこって、時間に関しての不思議なことがたまに起こるのー。
あたしもね、その時計台に遊びで登ったことがあって、そのときからヘンなんだー。
ヘンって……どうヘンなの?
全然眠くなくなっちゃったのー。
でねー、わーいって思って、何日か遊んでたんだけどねー。
でもねー、そのあと、急に一気に眠くなって、5年眠っちゃったのー。
あたしには一瞬だったんだけどね、まわりが変わっちゃってて、そーなんだと思ったよー。
だからねー、ちょっと困るから、どうすればいいかなって、思ったんだけどね。
<時繰のルーン>を持ってる人に聞いてみたらね、ある女の子が鍵だっていうんだ。
その子がね、時計台の島の、歪みのおおもとかもしれないってー。
……それで、その子を探してたのね……
うん。実はね、一回会ったんだけどね。
え?
そこで眠くなっちゃって、起きたらもういなかったんだよー。
アンタ……いくつなの?
7歳! でも、二回5年寝てるから、17歳かなー?
…………
おー? やまね、いつの問にかここにいたおまえは、次に起きたときもいるのかな?
いなかったらさみしーねー。
…………
…………
てなわけで、時間ないんだよー。ごめんねー。探しに行かなきゃー。
あっ、ヤマネちゃん!
……結構たいへんなことを、明るく言うんだから……!
……うまくいくことを祈るしかないわね……!
思い出5
やっほーみんなー!
ヤマネ!
やほほー!
ずいぶん元気そうね……まだ眠くはならなそう?
ううん、ものすごく眠いよー!
でもね、また5年寝ちゃうと、みんないなそうだから、お願いがあるのー。
やまね?
あたしが寝ちゃったらね、やまねが困っちゃうからさ、お世話してもらえないかな?
やまねがさみしくないようにさー。
ヤマネちゃん……!
ヤマネ、アンタはそれでいいの……?
うーん、でも、しょうがないからさー。
ヤマネちゃん、安心して。もしヤマネちゃんが眠っちゃったら、やまねちゃんの面倒はちゃんと見るわ。
ありがとー。
……ぁむ……
……そろそろ…………げんかい……
待った! あきらめるのはまだ早いわ!
え……
主人公!
思い出6 (友情覚醒)
……ふぇ……?
……なんか……まぶしい……?
……!
まぶ……し……ぃ……
まぶしいってはー!!!
もー! まぶしいよー!
ヤマネ! あんた、眠気は!?
……え? あれ? 眠く……ない…
なんだかスッキリしたー!
ありがとー!あなたのおかげだねー?
ふふ、よかったね、ヤマネちゃん。
これでやまねちゃんもさみしくならないね。
うん! すごくよかった!やまねー! また遊べるよー!
♪
でも、いつまた眠くなるかはわからないから……
そうだね! いまのうちに、あの子を見つけなきゃ!
ええ! アタシたちも、協力してあげるわよ!
ありがとー!すっごく助かるよ一!
………………
…………
……
ね~ね~ね~ね~!もっと探そうよ~!
……ぎにゃー!アタシはもう眠いのよー!
え~?
えーじゃないわよう!アンタね、眠らなくなったのはいいけど、今度はいつまで起きてるつもり!?
うーんと、10年くらいは起きてられそうかなー?
ぎにゃっ!?
だって、寝だめしてたんだもん。
ほら~、早くいこ~!手伝ってくれるんでしょー?
そうはいったけどね、夜は寝なさいよー!
……いっこくも……はやく……ゆがみを……もどさないと……
……く~……
ね~ね~ね~ね~!あたし眠くないよー!
ぎにゃー! どっちにしろ、迷惑だことー!!
起き続ける女の子