【白猫】イシュプール(正月)・思い出
イシュプール・ヴヴェック cv.杉田智和 初日の出とともに、にょろりと現れた蛇男。 順調に交友関係が広がっている様子。 |
2016/01/01
メインストーリー
思い出1
さて、撃っちゃうよ~ん。
あらイシュプール、何をしてるの?
お正月らしいことを、さ。
矢を放つことが、お正月らしいんですか?
魔を払う、的な意味があるねえ。
うん、五本命中だ。これは、今年はいい年になりそうだねえ。
へ~、五本だと縁起がいいのね?
何本でも構わないさ。
え?
ー本ならー途な想いが報われる、二本なら異なる二つの問題を解決させられる。
三本なら?
以下、それに準じて。
なんか手抜きだー!
はは。まあ、いいじゃないか。どんな結果が出ても前向きに解釈する。
そんな感じが、お正月の空気に合ってるのさ。
ものはいーよーねえ。
イラケッチラケッチイ……
……クェーッ!
急に脱皮してどうしたの?
去年までの私を捨ててこようかと思って。
それになんの意味があるのよ?
古き物を捨て、新たな物を求めよ。
だれの教え?
おっと、訓示なんて私らしくなかったね。
なんとなくやってるだけさ。気持ちが切り替わるような気もするしね。
じゃ、捨ててくるよ~ん。
あいかわらずヘンなヤツ……
でも、この機会に、古くなったモノを処分するのもアリかもしれないわね。
なにか捨てたい物があるの?
おととしの力二カマ。
……うん。それは捨てようね……!
思い出2
ブフー!ムフー!フヒー!
うんうん。わかるわかる。
な、なんてチンミョーな取り合わせなのよ……!
おや、君たちか。じゃあ、また。大地の女神の子よ。
フヒー!
……コーン・ホップさんと仲がいいんですか?
まあ、わりかしねえ。
どんな関係なのよ?
関係というか、とうもろこしってすごいんだよ?
どうすごいの?
とうもろこしのヒゲって、粒の数と同じなんだよ。
えーっ!!それはすごいわね!
二キャトラ……
それは置いておいても、彼はとても気高い戦士だからね。尊敬に値するよ。
コーン・ホップが気高い戦士、ねえ……
人間だってとうもろこしから生まれたわけだしねえ。
ウソつかないでよ!
うん。わかってるさ。
思い出3
イシュプールに聞きたいんだけど?
わかってる。正月のことについてだね?
あっ、うん、まあ、それも二番目に質問したかったんだけど、じゃなくて――
そこで彼女に来てもらったんだ。
パンパカパ~ン♪あけましてめでたいね~♪
ピレスタ!?
くふふ~、イシュお兄さんに呼ばれてやってきたよ~。
宴会と言ったらあちしの出番だもんね~!
カモン!ジャガー!
<グレイルジャガーがあらわれた!>
ちょっと!グレイルジャガーを呼んでどうするのよ!
彼の名はポテトだねえ。
別に聞いてないけど!??
さあ、みんなでー緒にじゃがいもうじゃないか。
どーゆーイミっ!?
ハッシュドポテトを作った。
バイパーさん!?
宴会と言えばごちそう。ごちそうと言ったら俺だ。
うんうん、バイパーくんの包丁さばきは見事だよねえ。
むっ……これはっ……!二人は、ヘビつながりってことかしら!?
けろぉ……
ツユハ!?なんでアンタがいるの!?
こんにちは、ツユちゃん。ほら、こっちへおいで?
けろけろけろお!
怖がってるわよ!イシュプール、アンタわかってやってるわね!?
大丈夫。こうなったときのために、彼も呼んであるのさ。
イグニだよ!
イシュおじさん!頼まれてたなめくじ、もってきたよ!
ほらほら!とってもおっきいよ!
うぐっ!!ううう……!?
なにを脂汗流してんのよ!
ぬう!?
アンタは大丈夫でしょーが!ヘビっての異名なんだから!
けろけろりん♪
てか、なんのためになめくじ持ってこさせたの!解決になってないわよっ!
……こうなることもわかってたさ………だから、もうー人いるのさ……?
ご注文は、激辛だよな?
ラーウェイ!?
このじゃがいもに、プロミネンストウガラシを加えれば!
クェーッ!トウガラシはやめてよ~ん!
口直し用のデザートも作ろう。
あれっ?なめくじ、逃げちゃった……
あはは♪ちゃぷちゃぷ、こっちの水たまりにおいで~♪
いくよポテト~♪
<ピレスタが光の玉をポテトにキック!ポテトは玉をキャッチして頭に乗せた!>
ぎにゃー!収拾つかーん!
思い出4
……こないだは、アンタの意外な交友関係の広さを垣間見たわ……?
つまり、己が最初のー人目だと考える方がムシがいいのよ。?
なるほど……興味深いねえ。
ぎにゃー!ベンケイいたー!
うるせえなあ。今帰るとこた。じゃあな。
いっちゃった……
うーん、彼の話は実に深いねえ。何者なのかなあ?
……あら?イシュプールにもわかってないの?
そうだねえ。こう見えて私は、経験主義者だったりするからねえ。
あ、そうなんですね。
意外とね。この目で見たことのないものは、中々信じられないねえ。
ベンケイになにかヘンなこと言われたの?
この世界は、何回目かの世界だとか、なんとか。
???どゆこと?
わからないねえ。それに、わかってもきっと意味のないことさ。それはわかったんだ。
なら……いいけど……
自分のいない時間のことについて考えるほど、私には余裕があるわけじゃないし。
……復讐だっけ?たしか、アンタのやりたいことって……
そう。<太陽と蛇の民の里>に君臨する、<贋作の太陽>を討ち、民を救うことさ。
そのために、あの、もじゃもじゃした名前の人の助けがいるんだっけ?
キャトラくんには難しいのかなあ。<落陽を呑む忘我の毒蛇>だよ。
でもさー、それって伝承だって言ってたよね?
見てないものを信じてるの?経験主義者なんじゃなかった?
ああ、彼には会ったから。
え!?
君たちも、会ってなかった?
思い出5
では、まとめるよ。
正確には、彼はまだ<落陽を呑む忘我の毒蛇>にはなっていない。
彼の今の名は<地べた這いずりのたうつ蛇>だ。骨のような蛇のようなその姿……覚えがあるんじゃないかな?
彼は遥か昔、闇に敗れ、昏き地の底に沈められた。そこで何万年もの責め苦にあった。
しかし最しかし最近、何かの影響で、彼の封印が解かれつつある。
全ての封印が解かれたとき、これまでの苦しみは力へと転じる。
強大なる力を持つ<落陽を呑む忘我の毒蛇>に昇華した彼は――
――<贋作の太陽>を、中天から引きずり降ろすだろう――……と、言われている。
……そして、おそらくそれは真実だろうってことね……
……そして、おそらくは真実だろうってことね……?
かなり信憑性は高いよねえ。彼が実在するというのも、この目で確かめちゃったし。
じゃあ……復讐を、始めるの……?
うーん、
あら?
いや、各方面、準備は進んでいるよ?友人も増えたしねえ。
だけど、肝心の主役が、まだ、もうちょっとだから……
しばらく、待ち、かな。
正直じれったいんだけどねえ……
イシュプールさん……
ここは、もうー度主人公に、鎮めてもらっちゃおうかな。
気を焦らせてちや、いざってときに、全力を出せないかもしれないし。
ひとつ、よろしくお願いするよ。
思い出6
うん。心地良いねえ。心に余裕が生まれてくるよ。
さて……イラケッチラケッチイ、イラケッチラケッチイ、イラケッチイ……
……ふふふ、わかってるさ。ここは、脱皮すべきポイントじゃないね。
じゃあ、どんなポイントなの?
<イシュプールは弓に矢をつがえると、太陽に向かって放った!
矢は一直線に空を裂き、見えなくなった――>
うん、いいね。気力の充実を感じるよ。
ちょっと、気を鎮めたんじゃなかったの!?
落ち着くことと、研ぎ澄まされることは表裏ー体さ。同居するよ。
……ムムムム!?つまり!?
私は強くなったよ。普通に、ね。
ふむふむ。
来たるべき時に備えて、と、言うべきか、それは言い過ぎか――
……対決が近いの?その、あんたの宿敵と?
どうだろう。わからないねえ。
でも、そのときがもし来たら……
もちろん、私も蛇のー人として、奴に、忌まわしさ風習を未だ欲する<贋作の太陽>に。
矢を射、牙を突き立ててやるさ!
おおっ!?イシュプールがなんか、燃えている!
いままでだって燃えていたのさ。静かに、青白く、ね……!
クェーッ!
太陽へ復讐を誓う蛇 イシュプール・ヴヴェック
その他
相関図