【白猫】セーラ(紅蓮4)・思い出
セーラ・マーニ cv.朝日奈丸佳 ウェルナーの補佐をしている少女。 人工精霊である二号とは大のなかよし。 |
2021/01/13
思い出1
おまえらー、飛行島の親分が帰ってきたぞー!
あら、セーラじゃない。久しぶりね。
おう!久しぶりだな!元気にしてたか!?
うん。セーラちゃんも元気そうだね。
まあな。親分はいつでも元気が鉄則だ!
まあ、元気すぎるのも困りものなんですけどね……
勝手に出てくんなー!
私だって皆さんに挨拶してもいいじゃないですか……
こういうのはくちょうようのじょ>ってのが大事なの!親分の挨拶が済んでから子分の挨拶!
長幼の序なら、私のほうが精神年齢、高いと思いますけど。
精神年齢たけーんなら、親分の言うこと聞けよ。
高いから聞きたくない時もあると言いますか……
これこれ、喧嘩しちゃダメよ。
(キャトラがお母さんの顔に……)
親分なら懐の深いところを見せないと。
それはわかるけど……あまり甘い顔ばかりしてるとなめられるしな。
親分にもいろいろあると思うわよ。周りから引き立てられる親分だっているだろうし。
うーむ……あたし的には親分に必要なのは、腕っ節の強さとうまい飯だと思う。
やっぱ強くないと言うこと聞かないだろ?あと、腹ー杯飯食わせてもらえるから子分どももついてくる。
けっこう原始的な親分像ね……
セーラちゃんがいつも料理作ってるの?
基本はあたしか二号だな。ウェルナーも作りたがるけど、あいつ、ぶきっちょだから。
二号も作るのね?
マスターばかりに任せておくのもいろいろアレなので……
なんか問題でもあるの?
マスターの作る料理は、とてもおいしいらしいのですが、基本、茶色いんです。
チャーハンは黄色いだろ!?
もっと野菜をとってください。健康と発育のためにも。
野菜なんて草じゃねーか!
そんなこと言ってると、大きくなれませんよ?
……じゃあ、食うけど。お前は草ばかり食わせようとするから嫌だ。
野菜が嫌いとか、そういうところは子供つぽいのね……
子供じゃねーし!ピーマンとか超食えるし!!
ピーマン食べられるなんてえらいわね、セーラ!
キャトラがお母さんみたいなこと言ってる……
story2
せいやー!とりゃー!はああああ!!
喧嘩はダメよ!
喧嘩じゃないぞ。これは超古代空手の修行だ。
そうなのね……本気かと思ったわ。
超古代空手は、いつでも全力だからな!
超古代空手なんていう名前じゃありませんけどね……
二号ちゃんがセーラちゃんに教えてるんだっけ?
はい。これでも古代文明で作られた戦闘用の人工精霊ですので。格闘術も記録として残っています。
ほかにはどんなことができるの?
戦闘用の魔術などが使えます。基本的なものだけですが。
セーラは使えるの?
普通の魔術なら使えるぞ。二号に教えてもらってるからな。
あたしは超古代空手のほうが好きだけどさ。
アンタら二人なら、合体魔術とかできたりするんじゃない!?
合体魔術……
よし、やるぞ!
どうしてですか?
なんかかっけーだろ!いくぞ、二号、とうっ!
…………
乗っかれよ!二人の魔術でドカーンって感じでズバババーって敵倒せたら、かっこいいだろ!!
かっこよくありませんよ。恥ずかしいです。
いいからやるの!あたしのポーズに合わせろ!いいか、いくぞ、二号!とうっ!
と、とう……
すげー、強そう。いいな、これ。
いえ、威力とか変わってませんから……
決め台詞も考えるぞ!できたらウェルナーにも見せてやらねーとな!
マスター、こういうの、やめましょう……
ダメ!やるのっ!!
え~……
なんやかんやで二号ってセーラの言うこと、聞いてあげてるわよね。
仲いいよね♪
story3
こらー!
二号の声!?
マスター、ダメじゃないですか!どうしてスカートを破くんですか!?
ヒラヒラしてっからひっかけただけだし……
絶対、これ自分で切ったじゃないですか!はしたないので、着替えてください。
どうしたの!?また喧嘩!?
いいえ、違います。マスターが服をダメにしたので苦言を呈したんです。
二号ってこういうヒラヒラした服好きだよな……
かわいいからいいじゃないですか。マスターに似合ってると思います。
二号ちゃんが服を選んでるの?
はい。私が選ばないと、マスターは雑な服しか選ばないので。
なんか二号ってセーラのお母さんみたいよね……
え~、こいつが~?
だって、セーラのことすごく心配してるし、面倒みてるでしょ?お母さんよ。
ふーん……いたことないからよくわかんないけど、母親って口うるさいもんなんたな……
あたしに両親はいないぞ。なんかスラムの路地裏に捨てられてたんだってさ。
気にすんなよ。あたしの生まれた聖跡の島じゃあ、珍しくもねーし。
それに爺さんが拾って育ててくれたしな。
おじいさんはいたのね。
血のつながりはないけどな。なんか、爺さんが言うには、赤ん坊抱えてたほうが、物乞いでもらえる金が増えるんたってさ。
大変だったのね……
貧乏な島のスラムだったしな。爺さんは墟つきでろくでもねー奴だったけど、いい奴だったぞ。あたしには優しかったし。
で、あたしが、たぶん五歳の時に、爺さん、喧嘩で剌されて死んじまって、そっから一人になったな。
…………
そんで、あたしと同じ路上で暮らしてる奴ら集めて、盗賊団を作った。
……今は悪いことだってわかってるけど、その時は、盗むしか食いもん手に入れる方法がなかったんだよ。
そのあと、子分ども連れて、近くの遺跡に拠点を作ったってわけだ。
かなりハードな人生ね……
もっとひどい目にあった奴、いろいろ見てきたし、あたしはかなりついてるほうたな。
こうして、まだ生きてるしさ……って、やめやめ!
あたしの昔話すると、いっつもこういう雰囲気になる!
前は大変でも、今がいいからいいの!辛いこと思い出してもしかたがねーだろ!
よし、二号!合体魔術の練習だ。
……嫌です。
ダメ!!
story4
あら、セーラと二号じゃない。なにしてんの?
合体魔術の練習。かっこいいポーズを考えてる。
もうやめましょうよ、マスター。いつか、絶対恥ずかしい思い出になりますから。
どこが恥ずかしいんだよ?かっこいいだろ!
二人はいつも仲がいいね。
親分と子分の仲がいいのは、当たり前だろ。
アンタたちって出会った時から仲よかったの?
出会った当初は警戒されてましたね。
どんな出会いかただったの?
前にも言ったけど、あたしは子分どもと盗賊団しながら遺跡に住んでただろ?
そしたら、町の連中が怒ってさ。盗賊団をぶちのめすって感じで、遺跡にまで攻めてきたんだ。
…………
子供だけじゃあ、大人に勝てないから、遺跡の奥に逃げ込んでさ。
それでも連中、追いかけてきて……さすがに覚悟決めたんだ。あたしの命で、子分どもは助けてもらおうって思った。
……アンタ、その時、いくつなの?
たぶん七、八歳?
子供の考えることじゃないわよ……
しかたがねーじゃん。あたしがしっかりするしかなかったんだし。
それにさ、あいつらは、あたしの家族だったから……どうしても助けたかったんだ……
そんで、あたしが大人と話してくるっつったら、子分どもが反対して、変な部屋にあたしを閉じ込めやがった。
その部屋で騒いでたら、こいつが出てきた。
懐かしいですね……
それでちびっこ盗賊団はどうなったの!?
二号が大人どもを追っ払ったおかげで助かった。
大変でしたよ。みなさんを傷つけずに怯えさせて追っ払うのは……
まあ、そんな出会い方だったな。あの頃は、ほとんど出てこなかったけど……
今よりちびっこでしたし、私が出っぱなしだとマスターの命にかかわりましたからね。
…………
生きてりゃあ、いろいろあるもんだろ。そんなに気にすんなよ。
そうは言ってもね……
昔のこと気にしたってしかたがないんだよ!大事なのは今なの!
今、楽しまないともったいないだろ!ほら、行くぞ!
行くってどこに?
わかんないけど、楽しいことしに!アイリスもなにか考えろよ!
楽しいこと……山菜採りとか?
……渋いチョイスですね。
いいじゃん!いいじゃん!行こうぜ!!たくさん山菜採るぞ!!
あ、待って、セーラちゃん!
待ちなさいな!アタシも行くわ!!
story5
セーラ、どうしたの?元気ないみたいだけど……?
最近、二号が出てこない。
普段は呼んでもないのに出てくるのに、三日ほど出てきてない。
呼んでみたら?
出てこい!二号!!
ほらな……
なにか心当たりはないの?
カレーだ。
?
あいつがカレー作るっていうから楽しみにしてたのに、肉なしの野菜カレーでさ……
文句言ったら、喧嘩になった。
それはよくないわね。文句はダメよ。
あたしもー応反省して、昨日はちゃんと野菜食べたんだ。でも、まだ出てこない……
他になにか言ってなかった?
毎度のごとく呪文について、文句は言ってた。
それじゃない?
呪文よ、呪文!セーラが呪文をきちんと詠唱したら、出てくるんじゃない?
うーん……でも、呪文か~……呪文な~……
忘れちゃった!
!!
しかたがないじゃん!長いし、なに言ってんのか自分でもよくわかんないし!
だから、呪文は言えないの!
だから二号も出てこないんじゃないの?
融通のきかねーやつだな……でも、忘れちゃったしな……
う~ん……どんなんだったかな~……思い出せねー……
これはもうしかたがないわ!
いつものようにピカッと光って思い出させてあげて!!
story6
呪文思い出した!!
でも、呪文はパス!!
なんでですか――!!
あ、出てきた。
あ、出てきた。じゃありませんよ!どうして思い出しておきながらまたパスするんですか!?
だって、おまえ、めんどくさいし、出てくるし。
ていうか、どうして無視してたんだよ!?
きちんと呪文を詠唱してほしかったからですよ!
でも、パスしても出てきたじゃん!他に理由があるんじゃねーのか!?
それは、その……
言ってみろよ。あたしは親分だから、ドーンと受け止めてやる。
じゃあ、呪文を。
そういうことじゃねー!
はあ~……マスターに気を遣って大人しくしてたんですよ……
野菜カレー作った時、マスターが言ったじゃないですか。
私が出てくるとお腹が空くから、草じゃなくて肉を食べさせろと。
そんなこと言ったの?
言ったな。だって肉入ってなかったし……
私がマスターの負担になっていたことは重々承知していたのですが、ここ最近、外に出ることも多くなっていて……
これを機に改めようかと思ったんです。
……二号、おまえはあたしをなんだと思ってんだ?
ちびっこマスター。
違うだろ!親分だろ!親分は子分のことを負担になんて思わねーんだよ!
それが親分の器だ!
でも、お腹空くって言うじゃないですか。
それは事実だからな!でも、お腹すいた分、ごはんがうまいからいいの!!
その大好きなごはんに肉を入れないから、あたしは怒ったんだ!!
でも、野菜は食べないとダメです。
肉も入れろ――!!今夜はハンバーグ!絶対ハンバーグ!!!
アタシもお肉食べたくなってきたわ!アイリス、今晩はハンバーグよ!
今夜は海藻サラダです。
でも、メインはハンバーグかな。
やったー!!
巻き込んですみません……
せっかくだし、一緒に料理しよう。
はい、よろしくお願いします。
覚醒絵・覚醒画像
人工精霊マスター セーラ・マーニ
その他