【白猫】リアム(ギャラクティカ)・思い出
リアム・マクラレンCV:梅原裕一郎 伝説に憧れる少年。 その歩みはやがて伝説となる。 |
メインストーリー
思い出1
よう、お待ちかねの俺だ!
さっそく伝説を見せてやるぜ!いくぞ!
あらリアムじゃない。丁度良かったわ。
なんだ、おしゃべり白毛玉~?ずいぶん気安いな。
相変わらすの口の悪さ……!ま一いいわ。雨漏りしてんのよ。ちょっと見てくんない?
大工たぬきさんたちの、手が空かなくて……
いいぜお前ら。この俺をキレさせるつもりだな?
はい。このトンカチつかって。
いいトンカチだな畜生!
***
<――雨漏りが直った。>
アタシ伝説を目撃した。
煽ってんじゃねえ白毛玉。
どうしたのそのでっかい剣。
いかしたサーフボードだろ?
これで、サーフィンを……?
こんな剣をどーすんのよ。
あ~ん?チョチョイッと小石を片づけんのよ。目の前の小石をな。
持ち運びが不便ね。
待ち合わせには便利だぜ?
歩く目印だわ。目立ちすぎじゃない?
目立つのは俺の宿命だ。受け入れるぜ。
<この剣で戦いたい相手がいるということなのだろうか。
どんな、怪物と――>
気になるか?主人公。だが、どんな相手だろうとな――
<リアムは、剣を振り上げた!>
小石は小石だろうよ。
思い出2
<リアムは、巨大な剣を軽々と構える。>
考えてみりゃ……俺が馴れ合いってのも、珍しいっちゃ珍しいな。
来いよ。
(スキだらけだ……)
どぅらああ!!
<踏み込みからー閃。力任せの剛剣が唸る!>
続けていくぜ……!
<巨大な剣がもちあがり……
ひたすらに重い、一撃……!>
どうだ?
<地面が穿たれている……!
剣の重みとリアムの筋力だけの威力とは思えない。
ソウルを武器とする、リアムの技……
これを、独学で?>
盗んだんだよ。今では俺のもんだ。
俺が習ったのは、サーフィンだけだ。
はぁ……
<リアムは、息を整える。
全身を廻る神気、ソウルの流れに、己をゆだねる。>
――ふう……
<野性のソウルが高まり、リアムの内側で、巨大な渦となった。>
盗まなけりゃあ……
<膨れ上がるソウルが、光を上げて咆哮する!>
今の俺はない……!
<リアムは、巨大な剣を振り下ろす!>
うおおおおお!!
<海は――
一瞬だけ、割れた。>
思い出3
ああ、ムナクソ悪い……!
ど一したの?
俺にいつも金をせびるビンボー人がいるだろ。
ああ、革命家のアイツね。
この俺に、革命軍に来ないか、ってよ!
嫌なの?
ああ嫌だぜ。あいつらは金にならんし、ノリが軽すぎる。
だが、問題はそこじゃねえ。
どうしたんですか?
あいつは言いやがった。戻るとこがねえなら、うちに来いってな。
戻るとこ?
俺には戻るところなんざ、必要ねえってのによ……
必要ないってことは……ないと思うけど。
伝説に故郷は必要ねえ。
こだわるわね。
俺が欲しいのは一瞬だけだ。伝説になれれば、それでいい。
だいたいあいつ、言うことがムカつくんだよ。
どんなふうに。
『お前が稼いで、俺が使う。つり合いがとれてるだろ?』だとよ!
ひどいわ……ちょっと同情する。
だろ?……まったく。
とかいいつつ、またまた革命家のアイツを助けにいく、リアムなのであった。
報酬分は働いてやる。それだけだ。
***
さあてっと……革命軍の物資を横流ししてたバカは、どうしてやろうかね……
ガキ、一つだけ教えといてやる。
なんだ、三下。
お前ら革命軍のガキどもは、全員……この世を恨んで死ぬ。
ギャヒイッ!!
俺をアホどもと一緒にすんな。
お前らはなあ……売っちゃいけない相手に、喧嘩を売ったんだよ……!
この世で最も恐ろしい……あの国にな……!
ほぉう……?
<リアムは、ある名前を口にした。>
お、お前……それをどこで……!
……こうやって手伝いをしてやるのはいい。
でもな、俺の翼には、鎖がついてんだよ――
お前は飛べ。俺は――地べたでやることがある。
思い出4
アニキ~。どこっすかアニキ~。
<リアム率いる傭兵団の団員、獣人のチャックだ。>
リアムなら屋根の上よ。
アラほんとだ。
屋根を見てもらってるんです。
アニキもスキっすねえ~。
好きでやってんじゃねえ!
好きでやってんのかと……
デスよねえ。
ちゃかしてんじゃねえ。用はなんだ?
奴らの所在が割れたっす。コドモを連れてるみたいで。
……わかった。
みんなでやっちゃいますか!
手を出すのは俺だけだ。
わかりました……でも!ムチャはだめっすよ!
ブッソウなことをするつもり?
お礼参りってやつだ。奴らに――罪の教団にな!
どなたさまだっけ……?
俺の仇だ、こんちくしょう。
<罪の教団……白い聖女と呼ばれる存在を崇拝する、謎の教団である。
彼らは子供たちをさらっては、自らの教えを信じ込ませ、忠実な信徒と仕立てていた。>
笑えるよな?連中、この俺を飼い犬にしようとしたんだ。
(アニキの背中の入れ墨も……連中に入れられたモンたったッスね……)
それだけでも許せねえが。もっと許せねえのは、あんな教えを信じていた――
この俺自身ってやつか?
<リアムの左目が、異様な光を放った。>
アンタ、その目どうしたのよ。
こっちの目にソウルを集中させてんだよ。
すると……!?
カッコよさが増すんですねアニキ!
こうすっとソウルが見えるんだよ!
それになんの意味があんの?
遠くの敵や、暗いところにいる敵、壁の向こうの敵の位置も一目瞭然なんだよ!
両目でやったらいいのに……
確かに……
フツーのものが見えにくいんだよ!
きっとカッコよさ優先っすね。
リアムのことだしね。
ぶっとばすぞお前ら。まーいい。俺はまたヤボ用だ。
アニキ……!
大丈夫だ。今回は……一人でいい。相手も一人なんだろ?
そうらしいッス……でも……!
だったら俺の相棒は、コイツで十分だ。
<リアムは、巨剣をかついだ。>
それにな……そいつは俺の、顔見知りかもしれん。
だったら、俺が一人で力夕をつけるのが筋だ。
思い出5
<辺境の海の、小さな島――
少年は、巨大な岩を見上げた。>
……くそっ!
<少年は、岩を蹴り上げる。>
テオロ、おやめなさい。
教父様……
この岩は私たちの罪。罪は受け入れるものです。
<数ヶ月前。季節外れの嵐で、土砂崩れがおきた。
テオロの住む村は、四方を山に囲まれている。
街へとつづく唯―の道は、塞がれてしまった。>
でも……こいつのおかげで……
この岩のお陰で、私たちは、己の罪を知ることができたのです。
岩に感謝をしなさい。
<この村から街まで、以前までは数十分の距離。
しかし今や、一日がかりの遠路となっていた。>
はい……罪を受け入れます。……えっ?
<岩の上に、人影があった。>
誰……?
――ここにいたか、クソ野郎。
おや――よくここがわかったね、リアム――そうか、その目。神気の技か。
てめえらを見つけるために、身につけた技だ。
騎士になったそうじゃないか。
お前は何になった?
<リアムは、教父と呼ばれる青年の顔を見つめる……
間違いない。リアム同様、教団にさらわれた子供の一人だ。>
教団の教えを伝えている。
教父様、ヤヤナの具合が……
ヨルカ、下がっていなさい。
だれ……!?悪い人……?
そうだ、悪い人だ。
私の幼馴染さ。
いっしょにあの島で、クソのような教えをつめこまれた、御同輩だ。
今となっては、懐かしいね。
ここのガキどもは、どこからさらってきた?
みんな、身寄りのない子たちだ。教団は病めるものを救う。
教団の教えは救いだよ。己の罪を受け入れることは、唯一の救いだ。
俺にはなぁ!悔いることなんか、一つもねえんだよ!
悔いているからこそ、子供たちを救いにきた。違うかい。
ヤヤナが……早く、街のお医者さんのところに……!
俺はてめえらを……罪の教団を……潰しに来たんだ!
この子たちの居場所を奪うのか?
<小石が、リアムの鎧に当たった。>
出ていけ!
君にこの子たちが救えるのか?
うるせえ!!
***
(リアムの、サーフボードだ……)
リアムのやつ、大丈夫かしら。
キャトラ、心配なの?
ちょっとだけ!ちょっとだけよ!
(リアムはあの剣で、何を斬るつもりだったのか……
それは――剣で斬れるものなのだろうか。)
思い出6 (友情覚醒)
<突如、その場が、まばゆい光に照らされた――>
――この光は!あいつか……?
これは……?
――俺を止めるつもりか。主人公!
ムカつく奴は斬って捨てる。それが俺のやり方だ。
こいつを許せっていうのか!罪の教団を!
リアム……
<リアムは、剣を納めた。>
お前は……ガキどもを、どうするつもりだ。
幸せにしたいんだ。
あんな教えで、ガキどもが救われるとでも?
君だって、救われたじゃないか。
何だと……!
司教様は死んだ。でも教えは生きている。君の心の中にも。
わかったようなことを……!
リアム、教団は君を待っている。
勝手に待ってな。俺に潰される日をよ……
人は罪からは逃げられない。
罪――か。
受け入れろ、リアム。
教父様……
ヤヤナを、街に連れていかねばならない。話はこれきりだ。
――邪魔したな。教父様……
出ていけ!悪魔!
罪を受け入れろ、か。――好きにすりゃあいい。
リアム……
だが、俺の考えは違う。――見ろ。
この俺を見ろ!ガキども!
罪なんてものはなあ!
<リアムは、剛剣を振り上げる!>
こうしてやれ!
<剣は、岩肌をわずかに挟る。
巨岩は、こゆるぎもしない。>
――みんな、見たかい?
どれほど逆らおうとしても、罪は消えない。
お前ら、離れてろ。
<悪魔のような少年は、悠々と岩から飛び降りる。>
あっ!
何っ……
<初めは、小さな亀裂――それが、岩全体に広がる。
巨岩は――ー砕かれた。>
ガキを早く連れていけ。こっちの道なら、すぐ街まで行ける。
君が開いた道を……行けというのかい?
――好きにしな。俺は、こっちの道を行く。
あ……あんた、名前は!
――リアムだ。覚えとけ。この俺が伝説だ!
明日の伝説 リアム・マクラレン
その他