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【白猫】リアム(サマー)・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん
ワルモテサーファー
リアム・マクラレン cv.梅原裕一郎
サーフボードを手にした騎士。
度胸一つで大海原に挑む。
2015/07/06

メインストーリー
飛行島の思い出 
その他関連ストーリー関連キャラ



思い出1



待たせたなてめえら!とうとうこの俺様が、飛行島に帰ってきたぜ!

相変わらず元気ねえ。ところでなにそのカッコ。

ちょいと前に、傭兵仕事で『渦潮の島』ってとこにいったんだが。

その島がやたら蒸し暑くてよ。いつもこーいう格好してたら、なんか馴染んでな。

……ふーん。ところでアンタの抱えてるそれって?

島の連中から譲り受けたもんだ。報酬代わりだとさ。

<見事な出来のショートボードだ。テクニックがあれば、チューブをくぐることもできるだろう。>

なんだ主人公、わかるのか。さすが海育ち。

盛り上がってるとこ悪いけど、これなんなのよ。

サーフィンっていう、波に乗るスポーツに使う道具だ。

波に、乗るんですか?

そうだ。渦潮の島の連中、戦うときもコイツ使うんだぜ?

へーえ、で、あんたもそのサーフィンってやつ、できるの?

ボードに乗るくらいはな。あの島の連中のようにゃいかねーが。

ちょっとやって見せてよ!

いいぜ。俺の波さばき、見せてやる!


 ***


よっしゃー!さっそく……

なんだよ、なんで止めるんだよ主人公。

えっ、海に入る前にまず運動? 筋肉がほぐれてないとキケン?

まずはジョギング!?お、おいちょっと!

<主人公はリアムの手を引いて走り出した!>

主人公の目、海の男の目だったわ……!?

ナニソレ。


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思い出2



すごかったわね……主人公。

あんなすごい高波を潜り抜けるなんて。

……むううう。ぐぐぐぐ……

それにひきかえコッチは、なんだか波にぶつかりにいってる感じね。

元気がよかったのは、いいと思うけど。

波にのってターンするところで、沈んじゃうんじゃね。波に乗るスポーツでしょ?

うるせー!!わかってるよそんなこたー!

<リアムのライディングは、天性のバランス感覚とパワーがあった。>

<だが、決定的に欠けているものがある。>

なに難しい顔をしているの、主人公。

あー、やめだやめだー!!チクショー!

……え、どうしたんだ主人公。

このまま終わる気か、だって?俺は別にサーフィンなんか……

なんだって?もったいない?

たしかにそうかも。だってアンタ、途中までは上手にできてたもの。

サーフボードの上に乗れるだけでも、すごいです。

ちょっと、練習してみたら?

確かに、ちょっと暇を持て余してるからな……

だが、一つだけ言っておくぜ。俺は教わることが大嫌いなんだよ!

だから口を出すんじゃねえ!わかったな!

相変わらずのヘソまがりねえ。

こればっかりは性分だ。俺は剣術も我流だからな。

(じゃああの技名、自分でつけたのね……)

見てろよ! 波くらい一人で乗りこなしてやらー!


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思い出3



ダメだったわね。

チクショ―め。なにがダメなんだ。

なんていうか……ねえ。アンタ、すごくムリヤリな感じなのよね。

ムリヤリ?

そうですね。なんだか波を力で押さえつけてる感じでした。

ハッ、それのどこがいけねーんだ。

いや、どこがとかはわからないけど……

<リアムは己のパワーで、波を強引にねじ伏せようとしている。>

<サーフィンにはパワーが不可欠。だが、パワーだけではだめなのだ。>

なんか主人公が、すごい顔してるわ。

……な、なんだよ。

ところで、今日の晩御飯はバーべキューよ!

おっ、いいじゃねーの。って待った。飛行島のバーベキューってゆーと……

なに?バーベキュー嫌いだっけ?

ちげーよ。メインの食材、どーせ魚だろ。

そうだけど、なにか問題?

焼き魚、お嫌いでしたか?

嫌いじゃねえけどよ。バーベキューっていったら肉だろ肉。肉はねーのか!

ないのよ。買いに行かないと。

リアムさん。カメノテならありますよ。

なんとヤシの実もあるわ。

俺は肉が食いたいんだよ。仕方ねえな。じゃあ調達にいくか。

しょうがないわねえ。じゃあ一緒にカニカマもおねがい。

調子のいい猫だな。まあいいや。行こうぜ主人公。


――

ねえ教えてリアム。

なんでこの二人もいるわけ?

……聞いてくれるな。


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思い出4



……なんだったんだ。あのモンスターどもめ。

あやうく飛行島が食べつくされるところだったわ。

食べ物を取り合って、ケンカしながらどっかいっちまって助かったな。

おかげでお肉が全部食べられただけですんだからね。

ところで……バーベキューのときに聞こえたあの声はなんだったんだ。

z肉肉野菜、肉野菜だー!!

なんか知ってるやつの声のような気も……ところでアンタ、今日も練習?

あたぼーよ。サーフィンなんか、すぐにできるようになってやるぜ!

海なめんなって?わかってるよ。だがこの俺は
伝説の男だ!引き下がれるか!

教わったほうが早いのに。

気持ちとして嫌なんだよ。そのかわり主人公の技、盗んでやってるぜ。

ターンできないんじゃ盗んでも意味無いんじゃない?

むぐぐ……ターンのタイミングも盗んでるのに、なんでうまくいかねえんだ!

でも、どうしてそんなに教わることが嫌なんですか?

俺はその昔『司教』っていう奴と、奴の伝える『白い聖女』の教えを信じていた。

疑うこともなく、ただその教えだけをな。俺はそんな自分が許せねえ。

だから、教わることが苦手なのね。

そうだ。俺はお前から盗む!ぜったいに教わるなんてごめんだからな!

<リアムは主人公のライディングテクニックを、盗んで取り入れている。>

<リアムはサーファーとして成長しているのだ。>

<だがリアムは、根本的なところで誤っている。そこに気づかぬ限りリアムは波の上には立てない。>

なんか主人公が、またすごい目を……

どうしたのかしら?

おっ……!?いい波が来たぜ!主人公!

まったく、よくやるわね。……えっ?

<その時……リアムの背中に刻まれた文様が、紅い光を吹きだした。>

あちっ!なんだよまったく。

リアム、その背中どうしたのよ。

司教にやられたのさ。

この紋章は仕掛けがあってな、司教に逆らうと紋章が死ぬほどの苦痛を与える。

えッ!?平気なの、アンタ……!?

逆らおうにも司教はもういない。だが、何故かたまにうずくのさ。

大丈夫……なんですよね。

だといいんだが、な。

どういうこと?

奴らは、氷山の一角だったらしい。

どうやら連中、この世界の裏のもっとも汚いところに繋がってたらしい。

そんな……

ま、お楽しみはこれからってところだな。


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思い出5



z嵐が……来る……

嵐? じゃ、さっさとこの辺離れなきゃね。

来やがったか。……待ってたぜ、この時を。

<リアムも感じたようだ。この嵐はビッグウェーブの前触れ。だが――>

<リアムの技量では、これから来るモンスターは、乗りこなせない。>

<だが、そうといって止まるリアムでもないだろうが……>

……荒れてるな。ボードに立つのも一苦労ってとこか。

リアムさん、ダメです!

そうよ、溺れちゃうわ!

だからって、ここで引き下がる伝説じゃあねえ!

止めるな。

<止めても、聞くリアムではあるまい。>

<だが、止めなければ確実にリアムは波に食われる。>

主人公が、すごい顔を……!

何か……何か訴えたいことがあるのかしら。

何?お前は大切なものを見逃している?

それがわからないお前を、海にやるわけにはいかねーだと?

だ、誰がそんなこといったの?

わかったわ!主人公の顔がそういってるのね。

そうなの? 主人公

……相変わらず、おせっかいな奴だな。

何だと、大切なものが何か、お前はもうわかっている?

……と、無言のうちに語っているワケ?


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思い出6 (友情覚醒)



……気をつかわせたな、主人公。

ありがとよ。だが、俺は行くぜ。

<これだけは言っておく……『海』を受け入れろ。ねじ伏せるでも操るでもない。>

<ただ、受け容れろ……>

<主人公はそういう気持ちをこめてリアムを見つめた!>

……海を受け容れろ、だと。

ねじ伏せるでも、操るでもなく、ただ心のままに……!?

伝わったの!?なにか伝わったの!?

伝わったんだわ!主人公の想いが!

見ていやがれ!伝説のライディングを!

<海に飛び込んだリアムは、パドリングをきめながら大波に迫る!>

なんて波だ……まるで、海が持ち上がったみてえじゃねえか!

フンッ……おもしれえ。

この俺が!!お前を乗りこなしてやる!!

リアムさん!!

リアム――!!

<伝説は、ボードの上に立つ!>

……よしっ……!!乗れてる……後はターンを!!

うおおおおっ!!

<だが荒波は、リアムの体をさらった!>

あっ……

そんな……

負けたのか……この俺は……海に……

わかってたさ……人間は海には勝てねえ……

バカだな、俺は――考えたら、こいつは勝ち負けじゃない。

海は……ずっと俺のことを……

主人公!リアムさんを助けないと!

えっ……?あ、あれ見て!

ぶはっ!!

<一度は波にさらわれたリアムが、リカバリーした!>

あっ!!リアムさん……まだボードの上に乗ってる!

俺……は……!そうか、これが……!!

海を受け容れる。波に乗るってことか――!!

いっけえええ!!

<リアムは……ターンを決めて、波の上に乗った!>

<ボードは波の上を走っていく!>

すごい、いつの間にこんな技を!?

<ボードコントロールのテクニックをリアムはいつの間にか我がものとしていた。>

<丘サーファーではない。リアムは本物のサーファーに生まれ変わったのだ。>

どうだ見たか!!これが伝説だー!!

今度はカットバックをきめるぜ!



若き波乗り リアム・マクラレン




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