【白猫】伏黒恵・思い出
東京都立呪術高等専門学校1年 伏黒恵 cv. 東京都立呪術高等専門学校1年。 大切に想う者を守るとの信念を持つ式神使い。 |
2021/02/27
思い出1
しばらく厄介になる。伏黒恵だ。
いらっしゃい、伏黒さん。ゆっくりしていってください♪
ここは本当にタダでいいのか?
遠慮することはないわ。なんで?
いや、五条先生あたりがオマエらに無理強いしてなければと思って。あの人、テキトーな上に結構、無茶を言うから。
大丈夫ですよ。
好きにしてちょーだい。
アンタ、ここにいる間はどーやって過ごすつもり?
特にこれといったことは考えてねえけど……
ふむふむ。
本を読んだり、まあ普段通り。
せっかく飛行島に来たんだからもっとこう、何かないの?
何かって例えば?
興味を引かれるようなものとか。
別に。
ドライねえ。目の前にいるしゃべる猫なんてどーかしら?
俺が通う呪術高専の先輩にはしゃぺるパンダがいる。
ヘー、会ってみたいわね。
ってアタシの興味を引いてどーすんの!
島で空を飛んでいるのは確かに初めての経験だけどな。
空からの眺めはいかがかしら?
式神を使えば空は飛べる。
それってどんな式神?
ってアタシの好奇心をくすぐらないで!
特段、普段の生活からなにかを変えるつもりはない。
アンタ、真面目ね!
思い出2
どうぞ。
入るわよ。
どうした?
調子はどう?
ああ、問題ない。
不便はないかしら?
快適だ。
その本、面白い?
思ったよりは。
…………
…………
ぎにゃ――!!
毎日毎日、読書、食事、睡眠の繰り返し!見てるこっちの息が詰まりそうよ!
風通しが悪すぎるわ。
俺は平気だ。気をつかわなくていい。
で、何の用だ?
アンタに呼び出しよ。
誰から?
釘崎――
断る。
用件はまだ何も言ってないわ。
嫌な予感しかしねえ。
どうしてもアンタの力が必要なんだって。
…………
乙女の誘いを断るなんて、男子の風上にも置けないわね!
アイツにそう言えって言われたのか?
うん。
……ハァ。
思い出3
おい、俺に用って何だ?
感謝しなさい。
は?
せっかく飛行島に来たってのにボーッとしているアンタを外に連れ出してやったんだから。
大きなお世話だ。俺は俺の好きなようにやってる。
いいじゃない。せっかくなんだから飛行島を満喫してほしいものだわ。
で、この荷物は一体何だ?ゴミか?
んなわけねえだろ。買い物に行ってきたの。服にカバンに靴に――
主人公一人じゃ持ち運ぶのに手が足りないの。
ふざけんなよ。
ふざけてなんかいないわよ。
荷物持ちなら虎杖にやらせろ。アイツの馬鹿力の方が向いている。
それは無理よ。
なんでだよ?
アイリスと五条先生と三人で食料の買い出しに出ちゃったのよ。
ってことでアンタの出番ってわけ。
猫の手も借りたいときなの。
じゃあ、猫にやってもらえ。
アタシにやらせる気?
ケチケチしないで式神のワンちゃん出しなさいよ。
荷物持ちをやらせるために玉犬がいるわけじゃねえ。
運んでくれたらお礼にこの中から好きなものー個、アンタにあげるわ。
レディースものの服をもらって俺にどうしろってんだ。
着ればいいじゃない?
着るわけねえだろ。
結構似合うと思うけど。
やっぱりシックな感じの方が――
意外とフリフリなのも――
運んでやるから、オマエら黙れ。
思い出4
お腹空いた!
さっきつまみ食いしたばかりだろ。
アイリスたち、遅いわね……
近くの島へ食料品を買いに出ただけなんだよな?
行きつけのお店があるからね。
欲しいものが売ってなくて、別の島まで足を伸ばしたとかは?
それならー旦、こっちに戻ってきてると思うわ。
他に心当たりはないか?
まさか、魔獣か何かに襲われたりしたんじゃないかしら!?
五条先生がついてるから、まあ大丈夫だと思うけどな。
万がーってこともあるわよ。探しに行きましょう!
…………
早く早く!
……じゃあ、行くか。
主人公、悪いか道案内を頼む。
アタシも行くわ!
様子を見に行くだけだ。ここに残ってた方がいい。
アイリスも心配だし!
そうか。じゃあ、行くぞ。
気を引き締めていさましょう!
ああ。
思い出5
これは……
お祭りね!
すごい人出だな。
入っていく隙間もないわ!ここから三人を見つけるなんて無理よ!
玉犬「渾」
三人の匂いはわかるな?辿っていってくれ。
見つけたみたいだ。
やるわね、この子、後でご褒美にアタシの力二カマ分けたげる。
行くぞ。
いた。
やぁ。
やあ、じゃないですよ。
アンタたち、何してたのよ!?
実は……
悠仁と、はぐれちゃったんだよね。
あの野郎……迷子かよ。
早く探し出してあげないとね。
なのに、呑気にりんご飴を食ってたんですか?
この島の名物だってアイリスが言うからどうしても食べたくってね。恵も要る?
要りませんよ。そもそもなんでこんな所にいるんですか?
名物のりんご飴、食べたいじゃん。寄り道したら祭りやってんじゃん。テンション爆上げするじゃん。
要するに、はしゃぎ過ぎたんですね。
ごめんなさい……ちょっと目を離した隙に……
いや、謝らなくていい。大方、虎杖と五条先生の二人が『ちょっとだけ』と好き勝手したんだろ?
なんで分かるの?
いつものことじゃないですか。
大体その気になれば虎杖一人くらいすぐに見つけられるでしょ。
流石、恵だね。
ぶん殴りますよ……
アンタも気苦労が絶えないわね。
思い出6
この人混みの中から虎杖一人だけを見つけるわけだからな。玉犬でも捕捉できるかどうか。
あっちか。
あれ、オマエは……
テメェ、何やってんだ?
おお、良かったあ~!俺このまま知らない街から帰れなくなんのかってマジで焦ったわ。
マジで焦ってる人間がなんで祭りで屋台の食べ歩きしてんだよ。
だってすげーうめえんだよ、この島の食いもん。
オマエらも食うか?
要らねえよ。
伏黒、やっぱ腹減ってるから不機嫌なんだろ?俺の食べかけでよけりゃ――
その代わりに奢れ。
あ、いたいた!
あれ、ここが合流場所?
みんなオマエを探してたんだよ。
僕たちの帰りが遅かったから、恵たちはわざわざここまで出てきてくれたんだよ。
そうなの!?やっぱ頼りになるな、伏黒は。
ったく。
まっ!いいっしょ!
そもそもアンタのワガママが原因でしょうが。
まぁまぁ、いいじゃない。
それよりせっかくだからみんなで祭りを見て回ろっか。
賛成!
それは別に構いませんけど……
けど?
食料の買い出しは?
……忘れてやがったな。
覚醒絵・覚醒画像
十種影法術を操る式神使い 伏黒恵
その他