【白猫】オペレーション:TNK Story
緊急指令発動―― 迷子の星たぬき<ポコン>を、捜索せよ! |
2014/09/09 |
目次
主な登場人物
story1
物資の調達を完了。これより飛行島に帰投します。
買い出し、手伝ってくれてありがとうね、ミオ。助かったわ。
私はモンスターせん滅以外にも、衣類の洗浄、家屋の補修など、様々な作業に従事可能です。なんなりとお申し付けください。
アイリスぅ~! 大変なの~!
星たぬきたちの子供が、目を離したスキにどっか行っちゃったんだって!
大変! 探さなくっちゃ!
でも、どこを探したらいいのかしら~……
…………
ど、どうしたの、ミオ? そんな遠くを見つめて……
――解析完了。ターゲットは、あちらの方角に向かった模様です。
え!? なんでわかるの!?
星たぬき種固有の足跡パターンを、飛行島のタラップに発見。そこから進行ルートを割り出しました。
よくわかんないけど、要するにわかったのね!
じゃあ、さっそく向かいましょう! ミオ、手伝ってもらってもいい?
受諾しました。失踪者の捜索を開始します。
story2
キャトラ、いなくなったのはどの子なの?
<ポコン>って子よ! お~い! ポコンや~い!
<種族:星たぬき><該当ナンバー:00007><個体名称:ポコン>!
この音声が聞こえている場合、速やかに応答してください!
いや、ミオ、なに言ってんだかぜんぜんわかんないから……
相手は子供なんだから、もっとわかりやすく、かつ<猫なで声>で言わなくっちゃ。
<猫なで声>? キャトラをなでた時に発生する、あの特徴的なボイスパターンでしょうか?
ゆる~く背中を撫でてあげると、ごろごろ言うのよね。
い、今はその話はしてなぁーい!
ポコぉ~ン! おーいでー! ごはんでしゅよ~!
ごはんでしゅよ~!
ごはんでしゅよ~!
ごはんでしゅよ~……
…………
…………
なるほど、理解しました。……キャトラ? どうしました?
ううん……気にしないで……やまびこのせいで、予想以上にダメージを受けただけだから……
story3
あっ! あそこ!
<山頂の木の上で、星たぬきの子供がぐすぐす泣いている。>
大変……登ったはいいけど、降りられなくなったのかしら。
お任せください。適切に救助します。
<ミオは、すばやく木を登り、星たぬきの子供――ポコンに手を差し伸べた。>
ポコン。私の腕部への移動を開始してください。
<ポコンは、ぶるぶると震えている……
怖いのかしらねえ……ミオ! 今こそ、<猫なで声>を使う時よ!
受諾しました。<ボイスパターン:猫なで声>、実行します。
ほーら、ポコンちゃーん。怖くないでしゅよー。こっちへいらっしゃーい。
まだ言い方が硬い! アタシがやったみたいに!
ほーら、ポコンちゃーん。怖くないでしゅよー。こっちへいらっしゃーい。
無表情だから逆に怖い! ミオ、笑顔! 笑顔で言って!
申し訳ありません、キャトラ。その表情パターンは搭載されていません。
え。
主人公、アイリス! 笑顔の適切な見本の提示を要請します!
!?
<日が暮れた頃になって、ミオはようやく<笑顔>を習得し、ポコンを救出できたのだった……>
story4
『この間はありがとう! お礼に、あの時、山で見つけたイイモノのある場所まで、案内するよ!』
――って言ってるけど……
いつの間にか、ミオの頭の上に乗るくらい、なついたのね。
はい。周囲の索敵を手伝ってくれています。
言うなれば、アタッチメント式ポコンレーダー! ……です。
ほう……! ってことは,アタシがこうして肩に乗ると!?
アタッチメント式肩部キャトラミサイルの追加搭載を確認!
しゃ、射出するなあーっ!!
キャトラミサイル、パージ。弾数ゼロです。
<なんだか楽しそうだ。アイリスも、微笑ましげにそれを見て――>
…………
<……うずうずしている。
ミオの背中を狙っている……!!>
最終話
<ポコンが案内してくれた場所……
そこには、赤く熟れたキイチゴが、一面に実っている。>
すっご~い! おいしそーなのが、いっぱいあるぅ~!
そのまま食べるより、持って帰ってヘレナさんにタルトを作ってもらうのはどうかしら?
うんうん! 食べたーい!ほら、主人公、キイチゴ採るの手伝って~!
<ポコンが、『どう?』とばかりに、期待を込めた眼差しで、ミオを見上げる。>
……申し訳ありません、ポコン。私には食事をする機能は搭載されておりません。
<しょんぼりとなるポコン――
その頭を、しゃがみこんだミオが、ゆっくりとなでた。>
――ですが、キイチゴを効率的に採集することで、
みなさんのお役に立つことができそうです。
そうした機会を得られることは、私にとって、非常に重要なファクターです。
ありがとうございます、ポコン。あなたのおかげです……
……あ! ミオ、いま、笑った~?
見間違いでしょう、キャトラ。現在は表情機能を使用しておりません。
ええ~、ぜったい笑ったってば~。ほらほらぁ~。
見間違いです。なんなら表情機能の使用履歴を開示しても――
……ふふっ。主人公は、どう思う?
その他