【白猫】ミオ・思い出
人造人間 ミオ零式 cv.佐藤利奈 対モンスター用に開発された戦闘アンドロイド。 プログラムに従い、敵を殲滅する。 | ||
2014/08/29 |
思い出1
…………
<不思議なスーツをまとった少女が、直立不動で佇んでいる。>
あなたは……?
私はミオ。モンスターせん滅用に開発された人造人間です。
人造人間……?造られたってこと!?
はい。半年前に製造されました。
驚いた……人間と変わらないように見えるけど……
私は機械であり、兵器です。人間ではありません。
食事も睡眠も不要です。モンスターのいる戦場に派遣してください。
エリミネイタープログラムに従い、最適な手段で殲滅を実行します。
思い出2
ミオ、本当に食事はいらないの?
不要です。私はルーンレプリカの供給エネルギーで動作しています。
ルーンレプリカ?
ルーンのコピー品です。私にモンスターを殲滅する力を与えています。
殲滅以外に、身体能力を要する作業においても高い性能を発揮します。
ふぅ~ん、ホントかしら?実は戦闘以外はダメダメだったりして~。
事実です。
だったら、アタシが逃げても捕まえられる~?あ、武器はナシよ?
容易です。戦闘能力のない動物の捕獲程度、造作もありません。
むかー!なら捕まえてみなさいよぉ~!
受諾しました。追跡を開始します。
<逃げるキャトラを高速で追うミオ。キャトラは狭い道に逃げ込む。>
ほ~ら、こっちよミオ~!アハハ~!
む……回避パターンを自動計算。索敵情報更新。肩部レーダー作動!
キャハハ~! 猫の逃げっぷりをナメんじゃないわよ~!
思い出3
…………
ごめんね、ミオ。今、拭いてあげるから。
<泥だらけになったミオの顔を、アイリスが、ていねいに布で拭く。>
ふふふ……これでアタシの四連勝ね、ミオ!
……キャトラの行動パターンは解析しました。次は勝ちます。
あ~ら、それ聞くの何回目かしらぁ~?キャハハ~!
からかわないの、キャトラ。ミオもまだダメ。かわいい顔が台無しよ。
私の顔はただのインタフェースです。かわいいという修飾は不要です。
?よくわからないけど……でも、ミオの顔だもの。大事にしなきゃ。
主人公も、かわいいって思うでしょ?
<うなずくと、ミオは困ったように目を伏せた。>
……なんと言っていいのか、わかりません。
私は、兵器ですので……
思い出4
ちょっとミオーっ!あの壁に変な液を塗ったの、アンタでしょ~!
変な液ではありません。補修用のリカバリタールです。
そういうことじゃないのぉ~!もぉ~。ベタベタするじゃないの~!
あの壁で爪を研ぐからです。あれはあなたの所有物ではありません。
キーッ! アンタ、アタシが爪とぎしてるの知ってて塗ったのねぇ~!
あくまで補修のためでしたが、どうやら一石二鳥のようですね。
こぉーのバカロボットぉ~っ!待ちなさぁ~い!
待ちません。ロボットではなくアンドロイドですので。
ふふっ……すっかり仲良しになったね。あのふたり。
こらぁーっ!待てって言ってるでしょぉ~!?ポンコツぅ~!
待つ理由がありません。ポンコツではなくハイスペック機ですので。
うがぁーっ!
思い出5
今日こそ捕まえてみせますよ、キャトラ。
へぇ~だ。アンタみたいなポンコツに掴まるわけないもんね~。
いえ捕まえます。今回は対猫用に最適化した疾走形態で……、……!?
<不意に、ミオがつんのめった。そのまま、地面に両膝を着く……>
ちょっと、どうしたの!?
……ルーンレプリカに不調を確認。交換が必要なようです……
そうなの!?じゃあ、早く交換しないと!
……いやです。交換したくありません。
なに言ってんのよ!交換しないと動けなくなるんでしょ!?
その方が……いいです。
なんで!?
私の電子脳には、人間のような感情はプログラムされていません……
え……?でも、ミオは、どんどん明るくなって、冗談だって……
おそらく、ルーンレプリカが私の感情に……心になっているのです。
えっ……? じゃあ……
ルーンレプリカは補充がきかず……交換するしかありません。
でも、交換したら……<今の私の心>はなくなってしまう……
だから、いやです。心を失うくらいなら……朽ち果てたほうがマシです!
思い出6
……!なんでしょう、この光……既知ではない……でもなつかしい……
これは……ああ――心なのですね。私とあなたの心の光なのですね……
ミオぉ……
<キャトラが悲しそうに近づくと――ミオの手が、彼女を抱いた。>
……やっと捕まえました。キャトラ、これで私の1勝です。
え……
<そのまま、ミオは軽やかに起き上がり、全身の動きを確認し始める。>
ふむ。動作良好。今のルーンの光で、レプリカが回復したようです。
ありがとうございます、主人公。あなたは恩人です。
こ……
このばかぁ――――っ!ひ、人が心配したってのにぃーっ!
おや、キャトラ、心配してくれたのですか?
してない!してないわよ、もーっ、ばか!ばかばか、ポンコツぅ!
ポンコツではありません。
<キャトラを抱いたまま――ミオは穏やかに微笑んだ。>
私はミオ。超ハイスペックな最高傑作気機です。
響き始めた心の鼓動
その他
・メインイベント
ハッピーニューイヤーズデイ! Story