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レイヴン(ギャラクティカ)・思い出【白猫プロジェクト】

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ストーリーまとめ


石川界人
レイヴン・ザ・ダークホロウ CV:
黒き炎をまとう騎士。
全てを忘れても、誰かが覚えている。


思い出1



――風が止んだ。嵐が来る。備えろ。

「――。

俺は流れ者だ。お前は、俺を知ってるのか。

「――。

そうか。



主人公、嵐が――

あっ、アンタは……レイヴンじゃないの!

レイヴン……?

アンタの名前よ……アタシらの知ってる、ね。

……お前たちの方が、俺にくわしいようだな。

こんなこと、どこかで……


俺について、どこまで知っている?

アンタはわすれんぼで、原因はその武器。それ以外は……

ああ。この鎌は俺の記憶を喰らう。喰らえば、炎が出る。

<レイヴンの手にした鎌が、ちろりと焔を吹いた。>

繰り返しの台詞――なのだろうな。

いつもいってることだけど、もう一度いっていい?

予想はつくが、なんだ?

その武器、捨てるつもりはないのよね……

俺にはこれで、やることがある。

アタシは……アンタにも幸せになる権利くらい、あると思うわ……

幸せ――


だったら俺は、幸せだ。


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思い出2



<レイヴンが、己の荷物を調べている……>


記憶がなくなるというのは、不便なものだ。

全てが失われるわけではない。

具体的には、己に関する記憶だけが失われる。

体で覚えたことや、一般的な事柄は、失われない。


レイヴンは、わずかな荷物から小さなメモ帳を取り出した。


書置きか。俺も少しだけ学んだらしい。

これは……

レイヴンの秘密が記されたメモってわけね……!

大したものではない。


メモ帳に、何かが挟んである。


……それ……手紙?

そうらしいな。

何よ、読まないの?

キャトラったら……

内容は確認する。


書かれていたのは、文章ではなく、絵であった。

子供らしいタッチで描かれた、女性と子供、そして黒い翼を生やした甲冑の男。


これは……俺か……?

アンタ、誰かと暮らしていたのかしらね?

俺が?

そうしたい理由があったのよ。

理由、か――


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思い出3



数ヶ月前――



ここは……どこだ……俺は――


「おい、兄ちゃん。

何だ?

「隠れた方がいいぜ。ここはアイツらのナワバリだ。


浜辺には、打ち上げられて久しい廃船がある……

レイヴンは廃船の中に隠れた。少年も後に続く。


「気が合うね、兄ちゃん。


 「あのガキ、どこにいった……!

 「よく探せ、ボスはガキにちゃかされるのがお嫌いだ。俺も嫌いだがな。


何をしたんだ?

「仕返しだよ。大人だってするだろ?

二人は声を潜める。

服の下にルーンを隠してるな。たちの悪い連中のようだ。

「ご明察。

いつもこんなことを?

「今日はいいほうだよ。だれも死んでないし。


 ***


「危ない真似をして……!

母親は、少年を抱きしめた。


「母ちゃん……

「その人は?

「俺は……


流れ者の傭兵。名前はレイヴン。

少年は、小さな手帳を読んでいた。


「兄ちゃん……記憶が無いのか?

ああ、そうだ。その手帳は俺のものか?

 「勝手に取るなんて……

「悪かったよ。レイヴン兄ちゃん。

む――

 「あっ!?


「来やがった……!村の中にまで……!

「聖堂にいきましょう。あそこなら大丈夫。

「兄ちゃん、早く。


――待っていろ。

レイヴンは、手にした武具を構える。


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思い出4



視界を埋め尽す敵は、およそ数百。

巨大な獲物を手に、炎まとう影は荒れ狂う。

築かれる、無数の屍。


「すげえ――すげえよ兄ちゃん!

「伏せろ。

「うわぁ!?


少年の背後にいた魔物が、断ち切られる!


事情を聞かせろ。


 ***


「この島は、見捨てられたんだ。

どうしてだ?

「島では収穫を、税として納めていたのですが……

魔物が増えて、畑が荒らされて……納める税が減って……

「だから、駐留する兵を減らしたのか。

「ほら、浜辺にいた連中だよ。あいつらが島を守る兵隊様。

奴らか――


 ***


古に建造された、村の聖堂―

そこは今、荒くれものたちの根城と化していた。


「なんだてめえ、やろうってのか!?

お前たち次第だ。

 「まあまて。俺が話す。

「ボス……!


「……あんたも俺達と同じ、傭兵らしいな。

ああ。

「だったら、わかるよな?

何かだ?

「傭兵は命をさらして稼ぐ。だが命ってのは一つしかない。

「稼げない戦いはしない。それが流儀か。

「こんな島、守る価値はねえ。

義務も無いか。


「それよりあんた、俺らと稼がねえか?

やめておこう。

「ブーツに気をつけろよ。御同輩。


 ***


あいつのブーツに何をした?

「馬糞つめてやった。

――そうか。


「すみません、こんなものしか……

テーブルの上にあるのは、薄い麦がゆだ。

「味わって食べるよ。

「それがいい。

「なあ兄ちゃん、傭兵って稼げるんだろ?

俺は文無しだ。

「兄ちゃん、商売に向いてなさそう。

 「こら!


「俺が兄ちゃんくらい強ければ、いっぱい稼ぐんだけどな!

お前は商売に向いている。

「でも、この島じゃ稼げねえ。


 ***


風が止んだか……

レイヴンは、空を見つめた。


嵐が、来るな……


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思い出5



レイヴンは、空を見つめている。


あの絵のことを考えてるのね。

昔の俺は消えた。炎と共に。

一緒に暮らした人にとっては、そうじゃないわ。

俺は、何も覚えていない。

アタシはね……みんな、笑ってアンタを見送ったと思ってるわ!

俺が記憶をなくしたということは、限界まで力を使ったということ。

その結果、誰かが救われたか。それとも、誰も救えなかったか。

俺にはわからない。


 ***


激しい嵐と共に――奴らは現れた。

村に接近する魔物の数は、数千に及ぶ。


「クソっ、魔物どもめ……!ああ、貧乏くじだな全く!

「ボス……大丈夫ッスかね。

「聖堂ってのはな、避難ができるように、頑丈に作られているもんだ。他よりはマシだ。


「ボス、村の連中が、聖堂に入れろと。

「追い散らせ。村の奴らを食って腹が満たされれば、連中も巣に帰るだろう。



「おい、聖堂に入れてくれ!頼む!

「もう、おしまいじゃ……!


「許して……こんな島で、あんなひどい暮らしをさせて。こんな最後なんて。

「母さん。俺、レイヴン兄ちゃんの手帳を読んで、わかったんだ。

「何が……?

「兄ちゃんは、力を使うと記憶がなくなっちゃうんだ。

「そんな……それじゃあ……

「もう、お別れなんだ。


 ***


レイヴンは、己の手帳を開いた。


黒い炎を使う前に現在までの記憶を、できるだけ書き残しておくつもりであった。

いままでの自分も、そうしていた。それに意味があるかどうかは、わからなかったが……


これは……?


手帳の脇に置かれていたのは、一通の手紙。


「俺には――過ぎたものだ。

レイヴンは、簡潔に、島での出来事を手帳に残す。次の自分のために。


「武具よ、思い出を燃やせ――

黒き翼は、空へとはばたく。



 ***



俺の、記憶を……取り戻せるのか……?

アンタがよければだけど。

今までも、お前たちに……?

「。

そうだったか。

「思い出すのが、辛いことなら……

そんな記憶こそ、忘れるべきではない。


やってくれ。


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思い出6 (友情覚醒)



この光――覚えているぞ。

レイヴンさん……!


キャトラ、アイリス……主人公……か……

「思い出したみたいね!

ああ。


レイヴンの体から、黒い炎が吹き上がった!


ちょっと、どうしたの!?

行くところがある。

……思い出したんですね。

ああ。

「――。

――ついてくる、だと?

……見たくないものを、見るかもしれないぞ。


「それでも、私たちは――

――わかった。



 ***



「うっ、うっ……あの人が……あの人さえ、こなければ……

「――バカなガキだったな。


「――どうしたんですか…… ?

「魔物の、生き残りが……息子を……

「そんな……!

「やはり……仕損じていたか……

「あの子が、村人を逃がすために、囮になって……


「レイヴン兄ちゃんみたいに、みんなを守るんだ~。だってよ。

「なきがらはとこだ。

「いまごろ、魔物の腹の中だろ?


 ***


「レイヴン兄ちゃん……俺は……


少年の腹から、血が溢れた。傷口を抑える指から、力が失われていく。


「ううっ……


少年は、瞳を閉じた。

もう二度と、瞼を開くことはない。そう思うと、ただ怖かった。



消えろ。俺の――思い出ごと!

「!

今は、お前たちがいる、か……背中は預ける。


「あの子がどこにいるか、わかるの!?

ああ、覚えている――



 ***



「<*×○■!&%$…………>

アイリスの魔法が、少年の傷を癒やしていく……


「……あれ? ここはどこ……?

やっぱり、ここだったか。


そこは……少年とレイヴンが、初めて出会った場所。あの廃船の中だった。


「にい……ちゃん……!

俺のミスだ。

「主人公さんと……アイリスさんに、キャトラ?

知ってたの?

「手帳を読んだんだ。

俺が忘れても、か……

そうよ、アタシらだって覚えてるんだからね!


レイヴンは、武具を振り上げた。


ならば、覚えていてくれ。次の俺のために。





記憶されし黒翼

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その他



相関図



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