【白猫】レイヴン・思い出
黒翼の射手 レイヴン・ザ・ダークホロウ cv.石川界人 記憶と引き換えに魔を宿した射手。 身にまとう黒炎は悪を焼き尽くす。 | ||
2015/01/28 |
思い出1
……だ、だれなの?!
レイヴンと、呼ばれている。
よろしくお願いします。レイヴンさん。
ああ。
旅人さん?
……そうだ。
その翼で、飛んできたの?
……ああ。
どこから来たの?
……どこから?
……すまない、思い出せない。
忘れん防なの?!
……本当に、思い出せぬのだ。
記憶を……失ってるんですか?
そういうことになる。
アイリス……
いけない。レイヴンさん、ゆっくりしていってくださいね。
……しばらく、厄介になる。
物静かな人なのね。
えーと、無口? ……主人公もたいがい無口よね……
……俺は、なぜここに?
<男の手にした弓が、黒い炎を上げる……>
――私は、幸せだよ最後に……あなたといられて……
――待っているから、あの空の向こうで――
……これは、俺の記憶か?
……なぜ、俺は?
そうか、ここは……空に、近いのか――
思い出2
レイヴンさん、おはようございます。
……俺に、あいさつは不要だ。
いつも島を見回りしてるの?
ああ。
ここに攻めてくる奴なんか、誰もいないわよー。
好きでやっていることだ。
親切な人なのね。
用心深いのかも。
<レイヴンの弓から、黒い炎が上がる!>
ん……? ああ、この弓は俺の記憶を喰らう。喰らえば、炎が出る。
レイヴンさんは、その弓のせいで……!
なんて嫌な武器なの!?
……そうだな。
レイヴンさんには、記憶を失ってもやりたいことがあったんですか?
ああ。
自分が何者であるかわからないなんて、つらい……ですよね。
俺はきっと、そのせいで救われている。
レイヴンさん……
思い出3
<レイヴンは、主人公の剣をかわした!>
うむ。よい太刀筋だ。
アンタも腕が立つのね、レイヴン。
体が、覚えてる。……今のところはな。
射抜けなくなったら、おそらく俺に価値はない。
そんなことありません!
……俺は射抜く、それだけだ――
俺が射抜けねば、だれが奴らを討つ。
……俺の村を焼き払い、兄弟を殺した奴らを――
レイヴンさん、記憶が……!?
……俺は。……そうだ。覚えているぞ。
……俺は奴らを倒すため、この弓を……!
レイヴンさん!
……初めてだ。こんなことは。
<レイヴンの弓は、黒い炎を上げる。>
いいの、アンタ? 記憶を……
記憶は弓の力となる。だから、これでいい。
思い出4
レイヴンさん、今日も見回りご苦労様です。
気にするな。
……レイヴンさん、どうしてその弓を手放さないんですか?
射抜くためだ。
何を?
悪を。
……大雑把ね?
そうだな。
アンタの腕なら、その弓にこだわらなくてもいいんじゃないの?
俺には、この武器が似合いだ。
気に入ってるんだ?
これには――人の怨みがこめられているからな。
……たしかに、負のソウルを感じます。すごい力――
そんなもの持ってたら、アンタ――
魔物に、なるかもな。
あ、アンタね!?
心配ない。その前に死ぬ。
何か、事情があるのかもしれないけど……
レイヴンさん、まるで自分を責めてるみたい……
……また、思い出したか
……ナンナ。……俺の、愛した人……
ナンナ
――ふふふ、あなたはとっても無口なのね……
――でも、あなたが無口なのは、きっと優しいからだよ――
<弓が、黒い炎を上げる――>
……喰らえ、弓よ。
――この島のせいか。……俺は、何のために悪を――
まあ、いいか。
思い出5
……レイヴンさん、おはようございます。
……ああ。
相変わらず見張り?
見張り?
だって、この島を見張ってるって。
俺は、そういったのか。
レイヴンさん……?
あ、アンタ、私たちのこと、覚えてる??
…………すまんな。
そんな、レイヴンさん……!!
俺は……お前たちを知っていたのか。
全部……忘れちゃったの?
この弓は、俺の記憶を喰らう。
いや、あの……
……知っている、か。
レイヴンさん……!
俺は……行く。
この島のルーンは、俺の記憶を呼び起こすらしい。
だが、記憶を食わせすぎると……どうなるかわからん。
行っちゃうの?
俺は忘れた。お前たちも、忘れろ。
思い出6
この光――!
<黒い射手は思い出す。
ぬくもりに満ちた日々と……その終わりを。>
――私は、幸せだったよ――
思い出した。
俺は……射抜いた。
――恋人を。
俺は昔、ある島にいた。
その島は、ルーンを独占する王族の圧政に苦しんでいた。
俺は王族を倒すため、島に封じられていたこの弓を手にした。
……記憶を喰らう弓。その力で、俺は王族を滅ぼした。
だが、俺の恋人は……王族を守る、騎士だった。
そのときレイヴンさんは、記憶を――!
おそらく、な……。
――思い出したのは、彼女の亡骸を見た時だ。
俺は、その記憶も弓に食わせた。己の罪を――
アンタ……
ありがとう。主人公よ。
俺は思い出した。俺が、何を射抜くべきか。
<弓が、黒い炎を上げる――>
レイヴンさん! せっかく思い出せたのに……!
こんなの、つらすぎるわ……
俺は、悪を射抜く。これからも。
<弓は――記憶を食い尽くす。>
レイヴン……また、私たちのことも?
……キャトラ、アイリス、主人公……?
レイヴンさん、私たちのことを……!
食いきれなかったようだ。
この島と、彼女の思い出を……
よかった……!
本当に、よかった……!!
……思い出か。
それを背負って生きるのも……悪くはない、か。
終焉の黒翼
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