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アカリ・ヨトバリ

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アカリ・ヨトバリ CV:
2017/00/00

時に、異界と異界を結ぶ門が開く。

異なる世界に流れ込んだ『力』は、やがて己を見失い、魔物となって人を襲う。


倒された魔物は、『力』に戻る。そしてまた、己のこともわからぬままに魔物と化して、倒される……それを繰り返すのだ。

罰として永遠の苦悶を与えられた罪人のように。

苦しみ続ける魂は、どこにも行けず虚ろにさまよい、禍々しい罪とけがれを帯びていく――


「――こっちだよ」


四季のある異界『和ノ国』の片隅で、そんな彼らを呼ぶ声がある。

静やかに舞う1人の少女。

さまよえる魂たちが、おずおずと近づいていくと、彼女はそっと手を伸ばす。


小さな手が触れたとたん、ぽっ、と魂に灯りがともった。

踊りながら、少女は次々に手を触れていく。その周囲を魂の灯篭が舞い、夜を照らす。


少女がともすのは、浄化の火。

清められたる魂は、深き闇路を自ずと照らし、還るべき道を見出す。

そして、少女の導きを受け、自らが生まれた異界へと戻っていくのだ。


「――世に、罪という罪はあらじ……清められないものはない……」


踊りながら、少女は歌う。


「長い苦難はもう終わり。ここが流浪の終着点。

清め火が、あなたたちの穢れを祓い、行く先を照らしてくれる。

だから……還れるよ。あなたたちは、あなたたちの世界に還っていいんだよ……」


揺らぐ無数の灯火が、静かに天へと昇りゆく。

いずれの鬼火も、深き夜陰に、軽やかなる舞の軌跡を刻んでいた。

長き呪縛と苦悶から解き放たれたことを、喜ぶように――

還り道を照らす少女に、感謝の気持ちを示すように。




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