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【白猫】カオスエンブリオ Story1

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最終更新者:にゃん

開催日 2018/06/28


カオスエンブリオ

カオスエンブリオ Story0

カオスエンブリオ Story1

カオスエンブリオ Story2

カオスエンブリオ Story3

カオスエンブリオ Story4

カオスエンブリオ Story5


後日談

シェリル・思い出

ルーファス・思い出



登場人物






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story




とうとう潜入したわね!

そういうことを、大きな声で言われると困るんだが?

あら、ごめんなさい。でも、本当に信者以外、この島に入れないのね。

港でのチェック、厳しかったよね。

アンタ、いったいどんな裏技使ったの?

蛇の道は蛇だよ。いろいろとやりようがあるんだ。企業秘密だけどね。

それにしても……

魔幻獣を信じてる教団なんでしょ?あんがい、普通ね。

表面上はね。だが、どこに<闇>に関与している者がいるかわからない。不用意に剌激しないほうがいい。

それもそうね。

ちょらっしゃー!



おめえ、ちょっとこっち来い!

は~な~し~て~!

異端者め!こっち来い!!

カペレ様に捧げるまでもない!今、ここで殺せ!!

主人公、あの子、助けなくちゃ。


ちょっと、アンタたち、落ち着きなさい。

ね、猫がしゃべってる!

ここにも終末の予兆が!!ああ、カペレ様!どうかお救いください!!

見ろ、兄弟たちよ!終末の時は近い!!カペレ様の御座に行くため、異端者の血を捧げようではないか!

ぎにゃー!落ち着いてー!!

落ち着きなさい、兄弟たちよ。

あなたは!?

ここにいる者たちは私の友人だ。カペレの教えに恭順したいと言われてね。

私の顔を立てて、ここは許してもらえないかな?

そ、そういうことであれば……

ありがとう、兄弟。セクウエレ・マヌム。

サクラーレ・ボヌム。

なんかお辞儀して行っちゃったけど、どゆこと?

俺を教団の誰かと勘違いしたのだろう。

でも、どうして?

それは企業秘密だ。

なんか助かったよ!ありがとうございます!!私はシェリルって言うよ!

アタシはキャトラよ。こっちがアイリスと主人公、で、マージン。

…………

どうしたんですか?

いや、この子をどこかで見た気がしてね。勘違いだったようだ。ところで君は信者なのかい?

ぜんぜん違うよ。って、あ!これ言っちゃいけないやつだ!!

アンタ、うっかりさんね。いろいろ気をつけなさい。

うん、きもにめーじとく!

シェリルちゃん、どうしてここに来たの?

悪い奴を倒せって命令。だけどさー、どこ行けばいいかわかんなくて、その辺の人に聞いたら怒られちゃってさー。

アタシたちだからいいけど、それ、他の誰かに言っちゃいけないやつね。

しまった!罠か!?おのれー……

誰からの命令なんだい?

しゅひぎむだから言っちゃダメだって、博士が言うてた!

その博士って奴の命令ね……

なんでわかったの!?

大丈夫かしら、この子……

俺としては彼女を一緒に連れていくべきだと思う。

目的に不明な部分があるが、俺たちの敵ではなさそうだ。それに、放っておけば、また先ほどのような騒ぎになりかねない。

そうね。シェリル、アンタ、アタシたちと来なさい。

う~ん……でもなー……博士がな~……なんて言ってたっけ?

知らないわよ……

ま、細かいこと気にしてもしかたがないか!行く行く。一緒に行くよ。どこ行く?

アンタ、さてはなにも考えてないタイプね!

しっかり考えてるよ! 夕飯のこととか!

そうね。考えてるわね。


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story2 夢はでっかく




ぱっと見、島の雰囲気だけは普通ね。

そうだね。

ふもとの街にいるのは、在野の信者だからね。

ザイヤの信者ってなに?

教団に所属しているが、共同生活に参加していない信者のことだよ。逆を出家信者というんだ。

出家信者は御神体が祀られている霊山で皆、一緒に暮しているね。

ここいる人たちは悪い人なの?

善悪の境界は曖昧だ。彼らには彼らの正義があり、我々には我々の正義がある。

じゃあ、悪い人はどこにいるの?レーザンってとこ?

君が命じられた目的にもよるね。なにしに来たんだい?

なんか、ゴシンタイとかゆーのを壊せって言われ……はっ!これも言っちゃいけないやつだ!

アンタ、さてはおっちょこちょいね!

おっちょこちょいじゃなくてすっとこどっこいだよ。お前はすっとこどっこいだ!って父ちゃんによく言われてたし。

なんで自慢げなの?

だって響きがかっこいいじゃん。すっとこどっこいだよ、すっとこどっこい。私以外、言われてる人、見たことないしさ。すっとこどっこい。

それ、悪口だからね。

なんだって!?

…………

ま、いっか。

アンタ、自由な奴ね。嫌いじゃないわ。

私たちも、その御神体。魔幻獣と呼ばれるものを壊しに来たの。

じゃあ、仲間ってこと?

そういうことね。

同じ目的を持つ仲間なら、守秘義務も必要ないだろう?君はどこから来たんだい?

あっちのほうにある研究所。博士の手伝いとかしてた。でも、御神体を壊したら、もう戻ってこなくていいって言われてさー。

博士は社長になれるって言ってたけど、なれるのかなー……

アンタ会社作りたいの?

うん。だって社長ってかっこいいし!

そうね。かっこいいわね。

シェリルちゃんはその研究所でなにをしてたの?

薬飲んだり、寝たり、注射されたり、寝たり、そんな感じ。

君自身が研究対象ということかな?

え?そうなの?

そうだと思うよ。

そっかー……だから、私、ビーム撃てるし、羽も生えるのかー……

またまた。冗談なんて言っちゃって。

私、超かっこよくなれるんだよ。でも、これは仲間にも言っちゃいけない秘密だからね。

今、思い切り言ってんでしょーが。

はっ!キャトラ、ゆーどーじんもんは禁止だよ!

そうね、誘導尋問には気をつけるわ。

それで、御神体を壊すにはどしたらいいの?

御神体の鎮座する霊山には正式な信者しか入山できない。だから、入信の儀式を行う必要がある。

噂ではその時に飲む霊水とやらに麻薬が入っているらしい。

!!

だから霊水を飲むフリだけしてくれ。なに大人数で一斉に行う儀式だからバレはしないさ。


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story3 すっとこどっこい




それでは、この霊水を受け取り、礼拝堂に並んでください。

れーはいどーってなに?

御神体に祈りを捧げる場所だよ。くれぐれも霊水は飲まないようにね。

はい。大丈夫です。

りょーかい!



教主様だ……

ああ、まさかご尊顔を拝見できるとは……

新たな兄弟たちよ。ここで出会えたことをカペレ様に代わり、嬉しく思う。

今、我々、カペレの使徒たちは逆風のなかにいる。

機れた異教の信徒たちが我ら教団を邪宗と辱め、迫害しているためだ。

カペレ様はおっしゃられた。異端者どもよ、その拳を振るいたければ振るえ。石を投げたければ投げればいい!

だが、約束の時に!異端者の魂は業火に焼かれ!永遠の責め苦を受けるだろう、とセクゥエレ・マヌム。


「「「サクラーレ・ボヌム。」」」

この試練を越えた時、我ら兄弟は等しく熾天の楽土へと呼ばれるのだ。

ともにカペレの使徒として教えに殉じようではないか。救済は、我らが手のひらに!

セクゥエレ・マヌム!!

「「「サクラーレ・ボヌム!!」」」

さあ、カペレ様の涙たる霊水をいただき、神と一つに!

<薄暗闇のなか、信者たちがいっせいに霊水を飲み干す。>

いい、シェリル。口のなかに含んで、あとでぺって捨てるのよ。

任せて!……ぐびぐび、ごくん!プハー、なにこれ、まずいっ!

シェリルちゃん、飲んじゃダメ!

しまった!!敵の罠か!?

なにやってるんだ!このすっとこどっこい!!

ああ、カペレ様!カペレ様の声が聞こえ……る!る、るるるるるるるるる!!

光が!!ああ、これがカペレ様!カペレ様ぁぁぁぁぁぁっ!

なに……これ?信者の人たちが……

シェリルは大丈夫なの?

そう言えば、私には毒が効かないって博士が言うてた!

なるほど、異端者が紛れ込んでいたようですね。

ああ、クソ!もうバレた!!

さあ、兄弟たちよ。汝らこそカペレの剣。その力は主上より賜りし恩寵。

異端者に裁きの刃を!!彼奴等の首をカペレ様に捧げるのです!!

うけけけけけけけけけけけけけけ!

あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!

この人たち……

なんか楽しそうでいいなー。面白いことでもあったのかな?

そういうんじゃなくて正気じゃないってことよ!!このすっとこどっこい!!

やっぱり、すっとこどっこいっていい響きだよね♪

くだらないこと言ってないで、ここは逃げるぞ!



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story 嘘幻




うけけけけけけけけけけけけけけ!

あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!

大丈夫ですか?

すまない、助かった。シェリルは大丈夫か!?

あれ?どうしてつかむの?はーなーしーてー!

けひゃひゃひゃひゃひゃひゃひや!

これはダメなやつだな……しかたがないなー。手加減するから許してね!

シェリル、アンタ、強いのね!

社長道その二十三!強さこそ社長の証だからね!!

行け!シェリル!このまま囲みを抜けるんだ!

りょーかーい!ついでに、煙幕弾おいてくよ!

どこから出したの?

手のひらから?じゃ、投げるねー。

追えっ!逃がすな!!



どうするの!?逃げたはいいけど、こっち出口じゃないわよ!

あっ!まちがえた!戻らないと!

いや、こっちでいい。そこの部屋に隠れよう!!

はい!



異端者を逃がすな。出口を固めて、港を閉鎖しろ!

ここはいい!街だ!街に隠れてるに違いない!在野信者を使って見つけ出せ!!


行ったみたいね。

シェリルのミスのおかげで、しばらく時間は稼げそうだ。

失敗は成功の母ってやつだね。博士がよく言うてたよ。

そうね。でも、アンタはもう少し考えてから行動したほうがいいわ。

え~?私、考えるの苦手なんだよね。だって考えたってわかんないし。

でも、アンタ、社長になりたいんでしょ?社長って考えるのが仕事よ?

そっかー……考えるのかー……マジかー……でも社長にはなりたいしなー……

ま、とりあえず置いとこ。

面倒ごとを棚上げしたわね……

それで、これからどうしますか?ここも、すぐにバレてしまうかと……

……しかたがない。ここまできたら、もう隠す理由もないだろう。


ルーンですか?

嘘幻のルーンだ。このルーンを使うことで、他者の認識を任意に変更できる。

たとえば……

こういう風にね。やろうと思えば、声も変えられる。

この島に入ることができたのも、シェリルを助けることができたのも認識をズラしていたからだ。

便利なルーンね。

ああ、だからこの力を使えば、君たちの認識も変えられる。

!!

…………

変わってないけど?

変わってるよ!キャトラがプードルになってる!!

なんですって!?

あ、元に戻った。

いや、元に戻ってはいない。君の認識を正しいものに変えただけだ。

便利すぎるルーンね。

だが、かなりのソウルを消費する。普通の人間なら長時間の使用は命にかかわるよ。

大丈夫なんですか?

まあ、しばらくはね。辛くなったら言うさ。

さあ、潜入調査を続行しよう。



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story アゴニア




本当に気づかれてばいわね。

言ったろ?このルーンがあれば、どんな姿にだって変われる。

でも、触ったらバレるんじゃない?

いや、それさえ彼らが見ているモノそのものの感触になる。

このルーンを使う度に思うよ。人は見たいものしか見ない。

しょせん理解の範階でしか人は生きられないのさ。

君たちだって例外ではない……

ここは?

出家信者の祈祷所だ。

約束の時、この世界の崩壊は近い!その時、全ての理(ことわり)は転覆(てんぷく)し、平等な死を賜(たまわ)るだろう!

祈れ、祈れ、祈るのだ!我らが主上、カペレ様の糧となり、永遠の安息を手にいれよう!

セクゥエレ・マヌム!

サクラーレ・ボヌム!!j

かなり異常な感じね……

そうだね……

兄弟たちよ、どうした?君たちも祈りに来たのか?

兄弟よ、これは、なにをしてるんだ?

なんだ、知らないのか?ここでは荒業を行っている。

三日ほど不眠不休で我らが聖典をそらんじ続け、儀式を越えた時、アゴニアに選ばれる資格を有するのだ。

アゴニアってなに?

カペレ様の一部となれる者だ。

生け賛ということかね?

いかんな、兄弟。そういう表現は異端者のようだぞ。捧げものと言いたまえ。

そのアゴニアになると、どうなるの?

肉体の掴から解放され、カペレ様の魂の一部となれる。あぁ、なんと羨ましい!

それって……

死ぬ、ということか?

え?死んじゃうの!?ダメだよ、そんなの!小さい子もいるじゃん!

無垢な子供のほうがカペレ様に近づけるのだ。羨ましい限りだよ。

そんなの絶対おかしいよ!!

まだ俗世のアカが落ちてないようだな、兄弟よ。

アゴニアは救済の使徒。彼らの尊い献身を否定してはいけない。喜ばしいことなのだ。

尊い献身?

……なに言ってるの?

頭、おかしいんじゃないの!!

君たち、落ち着け。ここで騒いでは……

こんなのダメだよ。絶対おかしいよ!!

……少し待っていろ。兄弟たちには再教育が必要なようだ。

あやしまれたな。一度、ここを離れよう。

でも、あの子たちは?

今すぐ生け賛にされるわけじゃない!


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story 未来の社長



我々は潜入調査をしているんだ。少しは留意してほしい。

わかってます。でも……

この教団、絶対におかしいわ。生け賛なんて、どうかしてる!

だからこそ、我々がやりとげなければならない。正義を成すんだ。

魔幻獣を破壊し、<闇>が行おうとしていることを止める。

我々は、そのために、来た。目的を忘れちゃダメだ。

ごめんなさい。

ここから更に教団の中枢に潜入しなければならない。先ほどのような軽挙妄動は慎んでほしい。

気をつけます。

わかってくれたのならいいさ。さあ、こっちだ。


…………

……


なんか本とかいっぱいある部屋ね。

施設内の地図とかあると助かる。どうにも入り組んだ構造のようだしね。

少し探してみますか?

そうしよう。他にも役に立つ資料があれば、言ってくれ。

……この本、研究所で読んだ気がする。

『原始ソウル学とその諸相』……こんな難しそうな本、本当に読んだことあるの?

うん、博士が言うてた。社長道その十八。本は経験に次ぐシショー!

だから、本はたくさん読んだよ。なに書いてあるか、さっぱりだったけど。

それって読んだ意味ないんじゃない?

でも、本読めばでも、本読めば社長になれるんじゃないの?

たしかに読書や勉強は大事ね。でも、内容を理解しないと意味ないわよ。

え~……どうにかごまかせない?

ごまかせないわ。内容のわかる本を読みなさい。

シェリルちゃんは、どうして社長になりたいの?

社長って超かっこいいから!

どうしてかっこいいと思うようになったの?

ん~、そうだな~……私の村って超貧乏だったんだ。父ちゃんも母ちゃんも仕事がないって喧嘩ばかしでさ。

でも、ある日、工場ができたんだ。そんで、父ちゃんも母ちゃんも仕事ができた。

それまで喧嘩ばっかだったし、ごはんもまずかったけど、みんな笑うようになってごはんもおいしくなった。

そんで村に来た社長は、みんなに笑顔で迎えられて、なんか、みんな笑ってた。

その時、すごいって思ったんだ。村のみんなを笑わせるんだよ。かっこよくない?

そうね。

まあ、その会社、潰れて、仕事もなくなっちゃったんだけどねー……

あらら……

そしたら、みんな、また笑わなくなってさ……ごはんのおかずも減ってって……

こりゃあ、いかんな、と思った。私が社長になって父ちゃんたちに仕事をやろうと思った。

だから私は、あの社長みたいな社長になりたいんだ。

がんばんなさい。いろいろ大変なことは多いと思うけど。

うん、超がんばるよ!

みんな、来てくれ!


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story 闇の教義



なんかみつかった?

証拠だ。しかも最低最悪のね……

なにが書いてあるんですか?

今から読む。聞いてくれ――

『大教主様は御神体こそ、神代の兵器、魔幻獣だとおっしゃられた』

やっぱり……

『リンツ島にある魔幻獣には巫親の一族なる起動用のカギがあるらしい』

『だが、この島の御神体には、カギの一族がいない。どうやら、はるか昔に途絶えてしまったようだ』

『失われたカギをどう用立てるか大教主様はおっしゃられた』

『リンツ島の魔幻獣のカギが人間ならば――』

『御神体の一部を人に移植することで合鍵は作れるはずだ、と』

『実験は成功した。完全なる起動には至らなかったが、御神体が反応したのだ』

『だが合鍵となったアゴニアは形成崩壊し、もはや人と呼べる姿ではなかった』

『大教主様はおっしゃられた。アゴニアとなった兄弟は御神体の一部になったのだと』

『御神体のソウルは。アゴニアの献身によって膨大なものになったそうだ。喜ばしいかぎりである』

『大教主様は私に全てを託し、旅立たれた。約束の日に必ず戻ってくると言い残して』

『その時までに真のカギを作らねばならない。サクラーレ・ボヌム』


なにかの研究日誌らしい。おそらく、この大教主様というのが……

<闇>の関係者……

……どういうこと?

御神体は魔幻獣という兵器だ。それを起動させるため、生け賢と称して信者を利用してる。

……許せない。

こんなこと、絶対に見過ごせないわ!

当然だ。

こんなところにいたのか。兄弟たちよ……

いや、異端者どものスパイと呼んだほうがいいか?

クソ、バレたか……

アンタたち人体実験をしてるんでしょ!?こっちはお見通しなんだから!

人聞きの悪い言い方だな。我々は神の座へと近づいているだけだ。

御神体の聖体をたまわり、人から神に近づくのだ。

こうやってなっ!

さあ、異端者を殺せぇぇ!!



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story 彼女の悲劇



主人公!

<数が多い――>

うわああ!やめろっ!!来るなぁぁぁ!!

あぶないっ!!

<魔物の爪がシェリルを切り裂いた。>

シェリルちゃん!!

いったぁ……これ、死んじゃうケガだ……

異端者はくたばれぇぇぇ!!

<○▲▼△◆……!>(エクス マヌス モクス テネブラルム)

先に謝っとくね。この姿だと私……

手加減、できないから!!

<シェリルの腕が変形し、巨大な砲弾となる。>

フルパワーの手加フルパワーの手加減だぁぁっ!!

<――砲身で殴りかかっていた。>

……銃として使わないのね。

でも、すごく強いね。



よし、しゅーりょー!

あんなにいっぱいいたのに……

アンタ、それ、どうしたの?

さあ?私もよくわかんない。

君は人間なのか?

一応、人間だよ。家族だっているし。

では、どうして?

研究所で働いてたら、なんか、こんな感じのかっこいい体になってた!

かっこいいってアンタ……そんな問題じゃないでしょ!

でも、かっこよくない?腕からジュババって感じででっかい銃生えてくるし、空も飛べるし。

でも、それって、アンタ……

…………

私は満足してるんだけどな……

君がどう思ってようと、君の境遇は悲劇的だ。なんらかの実験材料にされたんだからね。

そういう見方もあるよね。でもさ、博士は優しかったし、私はたくさんの人の役に立てたよ?

誰かを助けるっていいことだと思う。昔の私にはできないことだったしさ。

だから、私はよかったなって思う。誰かが嬉しいと私も嬉しいから。

…………<かける言葉がみつからなかった。>


――行こう。彼女の境遇に思うところはあるが。この力は絶大だ。

シェリルならば、御神体の破壊も可能だろう。

そだね。行こう行こう!ゴーゴー!!



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story ポジティブガール



この霊山にある遺跡に御神体が眠っている。

急ぎましょう!

…………

シェリルちゃん。

なに?

シェリルちゃんは、教団の子供たちが犠牲になることに怒ってたよね?

うん。

私も怒ってるの。

シェリルちゃんを、そんな風にした人たちのことを。

でも、シェリルちゃんは、その人たちのこと、許してるんだよね?

許すっていうか、特に気にしてないかなー。

……わかった。もう、この話はしない。

このことが終わったら、帰る場所、あるの?

博士は実家に帰れって言ってたけど社長になるまで帰りたくないんだよなー。

うん!やっぱコキョーヘニシキを飾るまで帰れねー!

もし、行くところがなければ、私たちと一緒に来る?

シェリルちゃんが良ければ、だけど。

う~む……

あんがと!でも、私、やっぱり社長になりたい!だから、がんばってお金稼いで会社作るよ!

でも、住むとこないと困るでしょ?飛行島なら、スペースあるわよ。

でも、家賃を払うのって、すごく無駄なことに思える。それだったら野宿でもいいかな……

家賃なんて取らないから、おとなしくなっときなさいな。

……本当にいいの?

うん、いいよ。

じゃあ、お世話になるなるー!お礼に、私が社長になったら、みんな雇ってあげるね!!

そうね。その時はカニカマ部門の部長としてしきってあげるわ!

力二カマは作らないよ?

作りなさいよー!

待てぇぇ!

!!


ぎにゃにゃ!追いかけてきてるわ!

シェリルちゃん、マージンさん、先に行ってください。

でも……

ここは私たちに任せなさい!

それに、アンタじゃないと魔幻獣、倒せなさそうだし。

……すまない。行くぞ、シェリル。

わかった!さっさととっぱらいで倒してくるよ!

さては、あの子、とっぱらいの意味わかってないわね……


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story セクゥエレ・マヌム



さわがしいな……

そこまでだ!

貴様はたしか……資料で見た事があるな……

あんたたちがやってること、私、超許せない!!だから倒す!!

……倒してどうする?

え、どうするって?

この世界は滅びの運命を辿っている。既に手遅れなのだよ。

なに言ってんの?

大教主様は問われた。逃れえぬ終焉を前に人は正気でいられるか?と。

答えは否だ。死からの逃避こそ、人の本能なのだから。

なればこそ、確定した終わりに希望の種をまいてやるのが、慈悲というものであろう?

あの人、なに言ってるのか、さっぱりわからない。

わかる必要はない。狂った理論だからね。

理解できないものを狂気と断じれば楽だろう。だが、いずれ、わかる時が来る。

よくわかんないけど、あんたが生け賛とかやってんの?

ああ、そうだ。それが救済と新生の扉を開くカギだからだ。

多くの献身の上に、真なるカギは完成し、救済は約束された。

セクゥエレ・マヌム。

シェリル、決断の時だ。君はどうしたい?

御神体をぶっ壊す!それは変わらない!!

<○▲▼△◆……!>

手加減しないからね!!

そうだ。それが正しい選択だ。アゴニアよ、真なるカギよ。

あのでっかいの、動いてる!?

間にあっ……ぎにゃー!

魔幻獣が……動いてる?どうして?

<魔幻獣の手がシェリルに伸びる。>

<シェリルが魔幻獣につかまれ――>

なに、これ、どういうこと!?力が抜けて……

シェリルちゃん!!

アイ……リ……ス……

<シェリルが魔幻獣の体のなかに取り込まれた!?>

<これは……>

起動したの!?どうして!?

ぎにゃー!!



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