【白猫】魔を祓う聖火 Story
2014/9/5 ~ 9/8
あらすじ
ギルドからの依頼で訪れた聖地。
そこで出会ったのは自称エクソシストの聖女。
「”ある儀式の”ために聖火を守ってほしいのです――」
目次
story1 謎のエクソシスト登場!?
なんなのよお~、ギルドぉ~。お祭り会場を守ったアタシたちに、追加で仕事とか頼むフツ~?
お菓子も食べられなかったしね。
そう思うでしょアイリス?へっへ~ん、甘いんだなぁ~。食べたもんね、お菓子!
あら、いつのまに。
いつのまにか!でも、全然食べたりなぁ~い!アタシを満足させてよぉ~!
もう、いつまでも言わないの。そうだ、力二カマ食べる?
う……!そんなのに、つられないんだから~!
てーい!魔物、退散!ててーい!
ちょ、うぇ、ぺっ、しょっぱ!いきなりなによ!
あ!す、すいません。魔物かと思ったもので、塩かけちゃいました……
魔物かと思って塩って、どーゆーことよー!
いつもそうやって魔物を退けているので……
あ!みなさん、もしかして、ギルドからの?
はい。あ、あなたが依頼者の方ですか?
申し遅れました!私はクルーシャ・ブラッティ!覚めない悪夢に聖なる光を!
ハイ。自己紹介になってないから。
私は自称エクソシストです。
自分で自称って!……まあ、自覚あるのはいいか、たぶん……
依頼というのは他でもありません。ある儀式のために――
この先の遺跡の奥にある聖火を守ってほしいのです。
儀式?えーっと、エクソシストさんの何かですか?
おそらくは。
おそらくは?
昨日、我が家の台所から古文書が出てきたんです。
どっから出てくんのよ。
たしかにその疑問は湧きましたが、考えるのは実践してからでも出来るとふんだわけです。
ともかく、頼りにしてますよ。私の<塩のルーン>の力は、ナメクジくらいにしか効かないので。
<塩のルーン>って……?
様々な塩を司るルーンです。清めの塩を産みだすのも、その力の一つ。
あ!魔物!てーい!てててーい!
ナメクジにしか効かないんじゃなかったのかしら……
まさか効かないわよね……
story2 聖火を守り抜け!
退魔、完了!
塩まいてただけでセンターでポーズ取らないでよ。
キャトラ、手はこうの方がいいかしら?
クルーシャに合わせなくていいのよ、アイリス。
これで儀式の完成に一歩近づきました。……くうっ!
ど、どーしたの?
塩をまくときに、壁にぶつけた指に傷が……!
はいはい。
しかしご安心を!<塩のルーン>よ、癒しの力を……!
へえ、そーゆーことも出来るのね。便利~。……って、クルーシャ!?
ぎゃあああああー!
ひいっ!?
クルーシャさん!悪霊の断末魔みたいですよ!
……こ、この世のものとは思えないほど、しみました……
……そりゃあ、傷口に塩を塗り込めば、そうなるよフツー……
生まれてこなければよかった……!
こら。そんなにショック受けない。
ご心配おかけしてすみません……引き続き聖火の防衛をお願いします……
傷は大丈夫なんですか?
治るは治りますから……
story3 聖火の守護者たち
これは……!
光……?死者の魂が浄化されたのかな……
なるほど、このための儀式だったんですね。
いいえ。これは、一石二鳥的な偶然です。
偶然とか!……じゃあ、儀式の本当の目的はなんなわけ?
それは――
――うぐ!が!ふぎぎ……!
クルーシャ?どうしたのよ!
うごご……!ぐおおお……!
もしかして、成仏しなかった悪霊に憑りつかれて……!
うごごあー!
ああっ!クルーシャさん!天井にはりつかないで!
うひゃひゃひゃ~!
ひぃっ!首を360度回さないで!
あ~も~!正気に戻れー!てててのてーい!
<キャトラは塩を奪うと、クルーシャに向かってぶちまけた!>
……どう……?
――ハッ――
バックシャイ!チクショー!
ぶひゃー!ツバ飛んだぁ~!
……あれ?私は、何を……なんかしょっぱいけど……
よかった、元に戻って……これも塩のおかげね。
え~ん、ベ夕べ夕だよぉ~……アイリス、拭いてぇ~……
story4 聖なる儀式のために
しょーこりもなくまた依頼してきたわね!クルーシャ!
儀式の完了のため、もう一度お願いします。
結局、儀式ってなんなんですか?
どうやら、この聖火と塩が関係しているようなのです。
塩が?
ええ。この<塩のルーン>から生まれた塩を、聖火にかざすことにより……
<聖なる焼き塩>にパワーアップするらしいのです。
……それなんの儀式?
エクソシストとしてレベルアップする儀式、ってことじゃないですかね。
……焼き塩つくって、レベルアップぅ~?
たとえばこの焼き魚を食べてみてください。
おいしい!
ノータイムで食べた!
でも、なにかこう、もう一味ほしいかしら……?
ええ、私もそう思います。そしてそれが、<聖なる焼き塩>なのではと。
……いいけどさ……お魚、ナニで焼いたの?……いいけどさ……お魚、ナニで焼いたの?
そこの聖火です。
やっぱり!このバチ当たり!アンタは悪霊に憑りつかれても自業自得よっ!
キャトラ、もう少し、ツッコミはスマートにいきましょ?
だって、言いたいことたくさんあるんだもん~!
では、防衛のほうお願いしますね。
……アチっ!くぅ、負けるかぁー!
story5 大いなる塩の力を!
ギャー!こんなふざけた依頼なのに、超強そうな魔物出たー!
<小山のような巨獣が、唸り声を上げて近づいてくる……!>
アイリスぅ、バーンナップ!バーンナップゥゥゥ!
でも、こんな大きな相手じゃ……!
……こうなったら、みなさん!私に任せてください!
くらえ!<聖なる焼き塩>!
<クルーシャのふりまいた焼き塩が巨獣を直撃!パラパラと弾き返される!>
――そんなっ!?
そんなじゃないでしょ!そりゃそーなるわよぉ!
そんなバカな……!塩は……<塩のルーン>の力は……こんなものでは……!
<――そのとき、クルーサの持つ<塩のルーン>が光り輝いた――>
この光は……!?
すべての塩よ!我に、力をっ!
<クルーシャが祈ると、突如として、巨獣の頭上に山のような岩の塊が出現した!>
なにあれっ!?
がん……えん……?
がんえんって、岩塩?なんでわかるのっ!?
いっけえぇぇぇー!
<クルーシャの雄叫びと同時に、岩が巨獣めがけて落下する!>
グオオオォォ……!
<大地を揺るがせ、たんこぶを膨らませた巨獣が横倒しになった……>
すごい……!これが、塩の、力……!
岩の力じゃん!
クルーシャさん!?わわっ、白目むいちゃってる!目を覚ましてください!
バックシャイ……チクショー!あら?
うえぇ~!また直撃くらったぁ~……!
……もしかして……これ、私が……?
……うん、そぅよぅ……察しがいいわねぇ……
みなさん……!見てくださいましたか!これが塩の、底力なんです!
これからも、料理に治療に悪霊退治に、塩を愛してくださいね!
なにそのまとめ……クルーシャ、アンタってエクソシストってか塩屋さんね。
あら、そうですよ?
ウソだっ!アンタ変だ!何よ<塩のルーン>って!だいたいどこがエクソシストよっ!
キャトラ、怒りすぎると血圧上がっちゃうよ?
塩分は控え目にね♪
アンタが言うなぁ~~~~~!