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【白猫】ギルドカーニバル! Story

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最終更新者:にゃん


story1


「わあ、すごいお祭り!」

「これって、ひょっとして――」

「ふふ、お察しの通りよ。」

「冒険家ギルドに登録した人数が全世界で1500万人を突破した記念の祭りだ!」

「だったら、きっと、お菓子が食べ放題よね? ね!?」

「もちろん!他にも、記念品の配布やミニゲーム大会が――」

 「うわあーっ!」

「悲鴫……!?いったい何が――」

「た、たた、大変ですぅ!」

「チェルシー!?どうしたの!?」

「金色と銀色の星たぬきさんたちが、大量に押し寄せて来てまして……!」

「お祭りに参加されていた方々が、何名か、さらわれてしまったのです。」

「どうして……?」

「どうも、キラキラした装飾品を身に着けた方が狙われているみたいで~……!」

「我々は街の方々の避難誘導を続けてまいります。みなさま、どうか、さらわれた方々の救出をお願いできますでしょうか。」

「わかりました。行きましょう、主人公!」

「お気をつけて!」



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story2


「さらわれた人たちって、どのへんにいるのかしら?」それがわからないことには……」

 「お任せください!」

「ガーネットさん!」

「たぬきの群れですが、一部がこちらの路地に入っていったそうです。」

「ホント!?……あっ、路地の奥に光り物がいっぱいある!」

「それだけじゃないわ!誰か転がされているみたい!」

「キラキラした装飾品を身に着けていたとすると、か弱い女性の方かもしれません。早く助け出さないと……!」


<あわてて路地の奥に進むと――>


「はっ……助けが来てくれた!? これは天の女神の降臨――あ、いや、ガーネット殿か!」

「……クライヴさん?どうして、スマキにされて転がってるんです?」

「たぬきたちに襲われたのだが、多勢に無勢でな……」

「あー、そっか。アンタ、いつも白銀の鎧とか着てるもんねー。そりゃ狙われるわけだわ。」

「身動きが取れず、困っていたんだ。すまない、救援、感謝する!」

「感謝する、じゃありません!騎士ともあろう方が、そう簡単に捕まってスマキにされるなんて――」

「まあ、お待ちなさい。その男はね、街の女性陣を逃がすため、自らオトリになったのよ。」

「えっ……? そ、そうだったのですか!?

すみません、クライヴさん。あなたは、騎士の務めを立派に果たそうとして――」

「わたくしからドレスと装飾品を借りて、たぬきどもの前に躍り出たというわけ。」

「……はい?」

「ってことは……クライヴの、このスマキの下の服装は……」

「さあ、もういいでしょう。早くわたくしのドレスをお返し。えい。」

「お、おおおおお待ちください!待って!スマキをむくの、ちょっと待ってくださいな~っ!」



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story


「こっちにも、さらわれた人がいるって話だけど……」

「よう、ベイビー。ひょっとして、運命の相手をお探しかい?」

「デューイさん!もしかして、さらわれていたんですか?」

「いや、オレも救出隊の1人さ。

キンキラキンの連中がさらわれてる――ってことは、つまり女の子がさらわれてるってことだからな!」

「その通りだぜ、デューイの旦那。となれば、オレたちのやることはひとつ……だよな?」

「イエス!さらわれたガールズを颯爽と助け出し、彼女たちの永遠のヒーローになるのさ!」

「いい加減にしろ、おまえたち!ふざけている場合じゃないだろ!」

「ヘイ、そうカッカしなさんな。同じイケメンガンマン同士、仲良くしようぜ、努カボーイ。」

「ガンマンと言うけど……あんた、どうしてグローブに銃をつけてるんだ? おかしいだろ!」

「カウボーイだからな。」

「そんなカウボーイがいるか!」

「お取り込み中、すみません。さらわれた人たち、見つかりましたけど……」

「おっと!こらハヤト、道開けろ!最初に顔を見せたヤツがほれられるかもしれないだろ!」

「なんだそのすりこみ!? 鳥か!?」

「悪いな、ボーイたち。1番乗りはいただくぜ!」

さあ、どんな美女が、オレの助けを待って――って、

野菜と子供かよ!?」

「わーい、デューイ・ポップだー!なんかねー、『おいしそーだ』ってさらわれてたのー!」

「サスガ ポップ ナカマ! タスケカモン エライ!!」

「……おまえらが無事で良かったが、オレは美女を颯爽と助けにだな――」

「行くか、ハヤト。ポップ家の団らんを邪魔しちゃ悪い。」

「ああ。ここはもう安全なようだし、他にさらわれている人を探そう。」

「ポップ家ってなんだよオイ!?」

「ワレラモ タスケ イザユカン!!」

「よーし!ポップパワーを合わせてみんなを助けよー!」

「だー!持て!待ってくれ!おまえらといっしょだと、美女に芸人扱いされちまうんだよ!!」

「デューイ・ホップ、ハナでたー!」

「ああ、はいはい……って違う頼む!頼むから、オレを美女と出会わせてくれえー!」




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「他にさらわれるとしたら、どんな人かしらね?」

「キラキラしたアクセサリを身に着けていそうな人か、おいしそうな人……?」

「心当たりはけっこうあるけどね~。ほら、エレガントでロイヤルな連中けっこー多いじゃない。」

「そうですわね。早く助けて差し上げませんと!

「って、あれ!?アンナ!?アンタ、捕まった側じゃないの!?

「救出する側ですわ。わたくし、かわいいものが好きなのであって、キンキラキンに興味はありませんの。

「ゆえに、さらわれそうにない面々が救出隊に選ばれたのだ。戦場があるなら、なんでもいいがな――」

「さて、このあたりに、たぬきさんたちのねぐらがあるとかないとかですけど――」

「こおーらぁ!!

こぉーのイタズラたぬきどもぉー!あたしの聖印、返しなさあーいっ!」

「あの女……悪魔のような尻尾が生えているがーなるほど、あれが敵の頭目か。」

「あ、いや、あれは――」

「ハッ!あんたたち!助けに来てくれたのね!もー、ヒドいのよこのたぬきども!」

「葬ってくれるッ!」

「ギャー!!ちょっとなんなのヒドくない!?こんないたいけな修道女つかまえて何よいきなり!?」

「しらばっくれても無駄だ。いたいけな修道女に、そんな禍々しい尻尾が生えているものか!」

「はあ?尻尾なあんたナニ言ってんのよ。尻尾なら、こうやって隠して――はうわっきゃあ!?

か、隠せてなかったぁ!?

ちょ、ウソ、は、恥ずかしいい~!」

「気づいてなかったんかーい!」

「さあ……覚悟するがいい!」

「ちょっとアンナ、あれどうにか止め――」

「やーん、このたぬきさん、かあーわいーいでーすわぁ~♪」

「キンキラキンに興味はないんじゃなかったの!?」

「かわいければアリアリですわ!!」

「悪魔め――滅ぼし尽くしてくれるッ!」

「ギャー!!た、助けてぇー!あたし、悪い悪魔じゃないわよぅ~!!」

んぎゃーっ!!



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「さすがにそろそろ最後よね……さあ、捕まってるのは誰じゃー!!」

<山の頂上に登ると……

その中央に、ひとりの少女と巨大な金たぬきが立っている!>

「はあっ……はあっ……はあっ……はあっ……」

「何コレ。ちょっとマイ、これどういう状況!?」

「たぬきさんたちは、おなかが空いて気が立っていたんです……なので、こうしてお米を食べさせて鎮めているのですが……

あのたぬきさんは、食べても食べても満足せず……

このままではお米が尽きてしまいます……どうしたら……!」

「あきらめてはいけません。」

<ミオが、巨大な米俵を担いで歩いてきている……!>

「話を聞いて、大量のお米を補充してまいりました。

これを私の粒子砲で撃ち出します。力をお貸しください!」

「ミオさん……!わかりました。お米の力を、あなたに……!」

「えっ? これどういう流れ!?」

<マイの祈りが、お米を輝かせていく……!>

「くっ……! でも、やはり、まだ量が足りない……!」このお米だけでは……!」

「そういうことなら、俺たちに任せてくれ!」

「アンタたち!?」

「行くぞ!手持ちの食糧を、ミオのキャノンに詰めるんだ!」

「では……私は、庭で育てたこのトマトを!」

「オレが作ったナタ・デ・ココもどうだい!?」

「秘蔵のもやしならあるわよ!……ちょっとだけだからね!?」

「トリュフも入れてまいりますわ!」

「わたくしは、ザクロを!」

「サバを!」

「干し肉も入れておくか。」

「肉っ!?」

「俺はハンバーグだ!」

「肉!」

「しょうがねえ、オレのビフテキも入れてやるぜ!」

「肉肉肉ーっ!」

「バカヤロウ!肉、肉、野菜!肉、野菜だー!」

「みかんたっべよー!!」

「みなさんの食材が集まって……お米に、力が……!!」

「ライスパワー……マキシマム! 行きます!」

「エリミネイト!」

「闇鍋!」

「「ブラスター!」」

<虹色に輝く米の粒子が一直線の光線状に解き放たれ……金たぬきの口に吸いこまれていく!

米を喰らう金たぬきの身体は、大きく大きくふくらんでいき――

大きく――さらに大きく――もっと大きく――大きく――大きく……!!>

「って、デカすぎいーっ!?ちょっと!なんなのあれ!なに食べさせたらあーなるのよ!?」

「マイコーン。」

「アンタのしわざかあっ!!」

「たぬきさん、満腹みたいです!やりました……やりましたね! ありがとう、みなさん!」

「ミッションの達成を確認……この気持ち……これが<充実感>というものでしょうか。」

「あー、やれやれ。疲れちまった。どうよ、一杯、飲みに行かね?」

「悪いが、僕たちは未成年だ。ジュースなら付き合おう。」

「一件落着だな!さあ、みんな!あの夕日に向かって競争だーっ!」

「待って!?あれ放置!?放置なの!?

ちょっとこら、アンタたち、なにやり遂げた顔してんのよ!

こらあっ!」


1500万DL記念 ギルドカーニバル!


「おしまい♪」




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