リラのプロフィール
プリンセス・リラ Princess 'Lilah' | 水麗姫リラ Sea Princess 'Lilah' |
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プリンセス・リラ
プロフィール
性別 | タイプ | 種族 |
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英装 | |
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職業 | |
武器 | |
出身 |
誕生日 | 年齢 | ||
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身長 | 体重 | ||
3サイズ |
趣味 | |
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特技 | |
癖 | |
長所 | |
短所 |
エピソード
神聖ロダール王国第一王女としてその生を受け、国
王、王妃から大きな期待を寄せられたリラは、王族
に生まれた者の常として幼い頃より厳しい教育を受
けることを余儀なくされた。
自由な時間などほとんどなく、行儀作法や教養はも
ちろん、基礎魔術、身を護るための武芸などにも専
門の教育係を付けられる日々を送った彼女は、その
すべてを優秀な成績で習得する。
だがそのような生活は、リラの性格を周囲の期待に
応えることだけを考えるようなものに歪めていった
という。
当時、リラのお世話係を務めていたメイド長の手記
には、その才能を称賛するとともに、幼い彼女を心
配する記述が残されている。
そんなリラにひとつの転機が訪れる。それは弓術と
の出会いであった。
当初、弓術は武芸の一種として形だけ習得するだけ
であったはずだった。だが、そこでは彼女は天性の
才能を発揮する。
修練初日で的の中心を連続で射抜いてみせ、教育係
を大きく驚かせたのだ。
後日、リラはその時のことをこう語っている。
「あの時、的を射抜くことができたのは、たまたま
です。ただ、その時の先生の驚いた顔が面白くて、
ついつい私も調子に乗ってしまいました」
その後、弓術に熱中したリラは、驚くべき速度でそ
の腕を上達させていく。
やがて城での鍛錬だけでは満足できなくなった彼女
は、森のある種族が弓を得意としているという噂を
聞き、周囲が止めるのも聞かずに自らその種族のも
とを訪問。
ロダール第一王女のいきなりの訪問に森の種族たち
は驚いたが、弓術の上達を望む彼女の純粋な願いを
知り、その技術を教えることを快諾したという。
森の種族たちと関わりを持ち、頻繁に城外におもむ
くようになったリラは、この頃よりその性格を
徐々に活発なものへと変化させていったとされる。
その後、リラは王女として美しく成長。弓術にもま
すます磨きをかけていった。
そんなある時、弓術を教わっていた森に住む種族が
魔獣に襲われているという事件が発生する。
急いで現場に駆けつけたリラは、その弓の腕で魔獣
を撃退。幸い大きな被害こそ出なかったが、そこで
彼女は神聖ロダール王国が王都と一部の都市の防衛
ばかりに兵士を割き、それ以外の辺境にほとんど警
護の兵を回していないことを知る。
ただちに辺境警護の強化を父である国王に陳情する
が、広大な領土全域を警護するには兵士の数が足り
ないと、その願いは却下されてしまう。
そこでリラは自らが辺境をまわって、人々を困らせ
ている魔獣を退治することを思いつく。
リラの警護役だった女騎士はそれを聞き必死に止め
ようとするが、彼女の決意は揺るがない。
「誰もやらないのであれば、私がやるだけです。民
のために戦う⋯それが第一王女たる私の責務」
どうすればリラの身を守れるか、考え抜いた女騎士
は、自分を隊長とするリラ直属の親衛隊を結成。彼
女が魔獣討伐におもむく際はその者たちを率いてい
くことを提案する。
自分の身を案じる女騎士の言い分も理解できるリラ
は、その提案を了承。
かくしてリラは親衛隊とともにロダール大陸の各地
を転戦。辺境の人々を守り、多くの魔獣の討伐を果
たしていった。
王族の中で唯一民衆のために戦うリラは、当然のこ
とながら人々より絶大な支持を受けるようになる。
当時、ロダールの首都では、彼女が遠征より帰還す
る度に凱旋パレードが行われていたという。
父であるロダール国王は当初こそはリラの行動を止
めようとしていたが、彼女の人気が高まるにつれて
逆に推奨するようになっていった。
そこには、彼女の人気をロダール王族全体に結びつ
けようとする意図があったとも言われている。
やがて破神と人類、魔獣との戦いが勃発する。
グランゼリア全体の風潮としては破神とその眷属ら
への人々の不満が限界を迎えており、まさに起きる
べくして起きた戦いとも言えるものだった。
だが、神聖ロダール王国は当時の国家の中で最大版
図を誇っていただけに破神の眷属との結びつきも強
く、国内の意見は二つに割れる。
ひとつは、破神に改めて臣従して安全を図るという
意見。
そしてもうひとつは、世界の風潮に同調して、破神
の支配より脱することを目指すべきという意見だっ
た。
ロダール王族たちのほとんどは破神に臣従するとい
う意見に賛同し、国の方針も一時期はそちらに流れ
かける。
しかし、リラはそれに反対。破神と戦うことを主張
する。
実は、数年前まではリラも破神を信奉する一人で、
その信仰はロダールの王族としては常識とも言って
いいものであった。
だが、ある時を境にその考えは破神の世界支配に疑
問を抱き、批判するものへと変わっていたのだ。
その原因はロダール王城においてある人物と邂逅し
たことにあるとも言われているが、詳細は分かって
いない。
ただ、その時分の彼女の手記には次のように記され
ている。
「あの方と会話した時の衝撃は忘れられない。これ
まで破神が世界を支配していることに何の疑念も抱
かなかったけど⋯言われてみると確かにおかしい。
私はもっとこの世界のことをよく知らなければ」
反破神派の立場を表明したリラに対し、国民や兵た
ちは彼女を熱烈に支持する。
その熱狂的な国民感情を国王も無視できず、神聖口
ダール王国は破神に宣戦を布告することになる。
グランゼリア全域で破神の眷属と人類、魔獣の戦い
が行われる中、リラは王の名代として、時には外交
官として、時には一人の戦士として、世界各地を訪
問して活躍する。
彼女の名は破神の眷属たちの間において、もっとも
警戒すべき射手、そしてもっとも狙うべき要人とし
て知られるようになっていった。
そんな中、オルダーナを訪問したリラは、辺境の街
を襲おうとする強大な神獣ヴァルガルと遭遇する。
街への被害を防ぐべくリラは親衛隊たちとともに死
力を尽くして戦い、なんとか撃退を果たす。
だが安堵したその瞬間、新たに破神の軍勢が現れ、
リラたちを急襲。部隊が全滅しかける中、彼女は身
を挺して部下を庇い、致命傷を負ってしまう。
自らの生命がもはや長くないと覚悟した彼女は、信
頼する親衛隊長の女騎士に部隊の撤退を指示。
自らは敵をひきつけ、部下たちを逃亡させることに
成功する。
その後、部隊の安全を確認した女騎士は急いで戦場
に戻るが、すでに敵の姿はなく、リラの遺体も発見
することができなかったという。
リラの死の知らせはロダール全国民を大きく悲しま
せ、しばらく国家全体が精気を失ったかのようだっ
たとされる。
やがて破神との戦いを終えた神聖ロダール王国は、
属領であるオルダーナにこれまで以上の過酷な搾取
を行っているが、それは現地でリラが亡くなったこ
とが大きく影響しているとも言われている。
その搾取がオルダーナでの独立運動を生むきっかけ
となり、やがてはオルダーナ帝国成立に繋がってい
くのだが、リラ自身は生前に現地の人々がロダール
によって虐げられている様子を見て大いに憤ってい
たとされている。
「私もしょせんはこの地の人々を虐げているロダー
ル王族の一人なのね。そんなことは分かってる⋯
でも⋯だからこそ、こんなひどいことは絶対にやめ
させなければならない。たとえお父様に逆らうこと
になっても!」
上記は近習の証言により明らかになった、彼女がオ
ルダーナで呟いていたとされる言葉である。
もしリラが破神との戦いを生き残り、オルダーナの
待遇改善に尽力していたのならば、その後の歴史で
はオルダーナ帝国などではなく、彼女とその末裔た
ちが現地の人々とともに政治を行う"オルダーナ王
国"が生まれていたのかもしれない。
水麗姫リラ
プロフィール
性別 | タイプ | 種族 |
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英装 | |
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職業 | |
武器 | |
出身 |
誕生日 | 年齢 | ||
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身長 | 体重 | ||
3サイズ |
趣味 | |
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特技 | |
癖 | |
長所 | |
短所 |
エピソード
神聖ロダール王国の第一王女リラは、己の親衛隊を
率いて民衆のために魔獣退治などを精力的に行った
人物だと知られているが、年に数日ほどは休暇日を
設け、リラ自身と隊の活動を休止させて保養地など
に出かけたとされている。
その様子は「ロダール王族記」という歴史書のリラ
記という項目に、詳細にわたって書かれている。
それによれば、リラが休暇日を作ろうと思い立った
理由は、城内を歩いていた時、親衛隊の2人の隊員
の会話を偶然立ち聞いたことだった。
隊員の1人は腕を押さえて痛みに耐えており、もう
1人はそれを心配している様子であった。
「グッ⋯」
「この前の戦いで受けた怪我が痛むのか⋯?少し休
んだらどうだ?」
「なに、この程度⋯ただのかすり傷だ。腕を痛めた
お前ほどじゃない」
「⋯腕のこと、知ってたのか?」
「当たり前だ。ま、お互い休んでなんかはいられな
い⋯ってことさ」
「⋯だな。リラ姫様が我々の先頭に立って戦ってく
ださっている以上、
親衛隊である俺たちも頑張らな
きゃな!」
この会話を聞いたリラは、その夜一晩考えた後、親
衛隊の隊長サーリャに、しばらくバカンスに向かう
と宣言する。
サーリャは早速彼女がバカンスを過ごすのに最適な
地を探し出し、旅行の手配を整える。
そして自分たち親衛隊はリラ不在の間も魔獣討伐を
行うので、安心して休んできてほしいと話した。
だが、そんな彼女にリラはこう告げたという。
「何を言ってるのです? 私の親衛隊ならば、全員
ついて来てもらわなければ困ります」
リラがバカンスに赴いたのは、静かな浜辺であった
とされる。
だが、その正確な場所ついては「ロダール王族
記」にも書かれておらず、ゴルド村付近、もしくは
王都より西に行ったナザリカ地帯(現在の毒城ババ
ラード周辺)の浜辺ではないかと推測されている。
早速、保養地である浜辺についたリラと親衛隊は、
戦いを忘れて久々の休日を満喫する。
海水浴をする者、浜辺で身体を焼く者、日陰でゆっ
くりと身体を休める者、様々であった。
サーリャは当初、自分たち親衛隊をバカンスに同行
させたのは、単なるリラの気まぐれだとばかり思っ
ていた。
だが、現地での隊員たちの様子を見て、彼らの疲労
が極限であったことをようやく理解。
隊員たちを休ませたいというリラの意図を察知し、
以降は黙って彼女の"バカンス"に付き合うことにし
たという。
(ただ唯一、リラが事前に用意していた水着の露出
度にだけは、文句を言った)
リラにとっても、戦士でもなく、ロダール王族の姫
としてでもない、ただ1人の人間として浜辺で穏や
かに過ごす時間は格別のものであった。
だが、程なくして彼女はある違和感を覚える。
リラたち以外の海水浴客がまったくいないのだ。
天気は快晴で絶好の海水浴日和で、波も穏やかであ
る。
このような日に、浜辺にリラたち以外の海水浴客が
まったくいないというのはおかしい。
そう思ったリラは、サーリャが余計な気を回してほ
かの客を排除したのかとも思ったが、どうやらそう
ではないらしい。
首をかしげる彼女の前に、おずおずとある老人が現
れる。
その老人は、この近くにある漁村の村長であった。
漁村の村長は、リラたちがお忍びでこの浜辺に訪れ
ていることを知り、ある頼み事をしにやって来たの
だという。
その頼み事とは、つい最近この辺りに棲み着いた魔
獣を退治してほしいというものであった。
村長によれば、その魔獣がこの浜辺に現れるせいで
客が寄り付かなくなってしまったのだという。
魔獣が近くにいるというのになぜ避難したり、国に
討伐の要請を出していないのかと聞くと、その魔獣
は人間自体にはほとんど危害を加えることはなく、
作物などを荒らすようなこともしないのだという。
では、友好的な魔獣なのかといえば、そうでもない
らしい。
「そんなおかしな魔獣、いるのでしょうか?」
話を聞いても、いまいち魔獣の実態をつかめないリ
ラだったが、それでもそのまま放っておくわけにも
いかない。
休暇は一時返上して、親衛隊たちと共に魔獣退治に
乗り出すことを決める。
そして、さっそくその魔獣の棲家だとされる海岸の
洞窟に赴いた彼女らは、その奥底で漁村を困らせて
いる魔獣を発見する。
その魔獣とは、ジェリークイーンであった。
ジェリークイーンは確かに油断できない魔獣ではあ
るが、勝てない相手ではない。リラたちも、これま
でにも幾度か討伐したこともあった。
油断せずに包囲するリラと親衛隊たち。
その動きを警戒するかのように、ジェリークイーン
も威嚇して体液を放出する。
その時、事件は起こった⋯!
「キャッ⋯!ふ、服が⋯!?」
「キャッ⋯!ふ、服が⋯!?」
ジェリークイーンの体液がわずかにかかったリラの
服が、なんと溶けてしまったのだ!
どうやらこの魔獣は、ジェリークイーンの中でも突
然変異の亜種のようであった。
「こ、こんな魔獣がいるのなら、あの浜辺に海水浴
客が来なくなったのも納得です。
早く倒してしまいましょう!」
そう言ってリラは果敢に魔獣と戦おうとするが、溶
けた服が気になりいつも通りの動きが取れず、放つ
矢も威力を失っていた。
そんな彼女の様子を見て、この亜種ジェリークイー
ンは勢いづいたかのように、ますます体液を飛び散
らせていく。
サーリャは一刻も早くこの亜種ジェリークイーンを
倒そうと親衛隊たちとともに奮戦するが、相手はな
かなかにしぶとく致命傷を与えることができない。
「クッ⋯この変態ジェリークイーンが!」
予想外の苦戦を強いられるサーリャたち親衛隊。
そんな中、さっきまで威力を失っていたリラの矢が
突如として本来の力強さを取り戻し、亜種ジェリー
クイーンを貫き始める。
見れば、なんとリラは溶かされた服を脱ぎ捨て、水
着をまとった姿になっていた。
急いで魔獣討伐に向かうため、彼女はそれまで着て
いた水着の上に普段の戦闘服を着用していたのだ。
「ご心配かけましたが、私ならもう大丈夫です。
一気に倒してしまいましょう!」
彼女の言葉を聞き、親衛隊は一気に勢いづく。
その後の戦いは、リラ自身が本来の実力を出せるよ
うになったこともあり、あっさりと彼女たちの勝利
で幕を閉じたという。
この戦いについて、「ロダール王族記」のリラ記で
は次のように綴られている。
「かくして王女リラの水着は勝利の旗印となった」
ジェリークイーンを倒したリラと親衛隊たちは、浜
辺でバカンスを再開。その後数日ほど滞在して王都
に帰還した。
王都に戻った親衛隊隊員たちは、これまでの疲労が
すっかり取れており、リラ指揮のもとで再び任務に
一層励んだとされている。