リラのプロフィール
プリンセス・リラ Princess 'Lilah' | 水麗姫リラ Sea Princess 'Lilah' |
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プロフィール
性別 | タイプ | 種族 |
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女性 | ソーサラー | 人間 |
英装 | 王女 |
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職業 | 弓クレリック |
武器 | 弓 |
出身 | 神聖ロダール王国 |
誕生日 | 1月3日 | 年齢 | 22歳 |
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身長 | 162cm | 体重 | 48kg |
3サイズ | 89/59/86 |
趣味 | 弓術、野外散策、お忍びでの街訪問 |
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特技 | ダンス、礼儀作法全般 |
癖 | 機嫌がいい時、鼻歌を歌ってしまう |
長所 | 長所話術(自然と自分の望む内容になる) |
短所 | 家事全般は壊滅的 |
性別 | タイプ | 種族 |
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女性 | ソーサラー | 人間 |
英装 | |
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職業 | |
武器 | |
出身 |
誕生日 | 年齢 | ||
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身長 | 体重 | ||
3サイズ |
趣味 | |
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特技 | |
癖 | |
長所 | |
短所 |
エピソード
神聖ロダール王国第一王女としてその生を受け、国王、王妃から大きな期待を寄せられたリラは、王族に生まれた者の常として幼い頃より厳しい教育を受けることを余儀なくされた。
自由な時間などほとんどなく、行儀作法や教養はもちろん、基礎魔術、身を護るための武芸などにも専門の教育係を付けられる日々を送った彼女は、そのすべてを優秀な成績で習得する。
だがそのような生活は、リラの性格を周囲の期待に応えることだけを考えるようなものに歪めていったという。
当時、リラのお世話係を務めていたメイド長の手記には、その才能を称賛するとともに、幼い彼女を心配する記述が残されている。
そんなリラにひとつの転機が訪れる。それは弓術との出会いであった。
当初、弓術は武芸の一種として形だけ習得するだけであったはずだった。だが、そこでは彼女は天性の才能を発揮する。
修練初日で的の中心を連続で射抜いてみせ、教育係を大きく驚かせたのだ。
後日、リラはその時のことをこう語っている。
「あの時、的を射抜くことができたのは、たまたまです。ただ、その時の先生の驚いた顔が面白くて、
ついつい私も調子に乗ってしまいました」
その後、弓術に熱中したリラは、驚くべき速度でその腕を上達させていく。
やがて城での鍛錬だけでは満足できなくなった彼女は、森のある種族が弓を得意としているという噂を聞き、周囲が止めるのも聞かずに自らその種族のもとを訪問。
ロダール第一王女のいきなりの訪問に森の種族たちは驚いたが、弓術の上達を望む彼女の純粋な願いを知り、その技術を教えることを快諾したという。
森の種族たちと関わりを持ち、頻繁に城外におもむくようになったリラは、この頃よりその性格を徐々に活発なものへと変化させていったとされる。
その後、リラは王女として美しく成長。弓術にもますます磨きをかけていった。
そんなある時、弓術を教わっていた森に住む種族が魔獣に襲われているという事件が発生する。
急いで現場に駆けつけたリラは、その弓の腕で魔獣を撃退。幸い大きな被害こそ出なかったが、そこで彼女は神聖ロダール王国が王都と一部の都市の防衛ばかりに兵士を割き、それ以外の辺境にほとんど警護の兵を回していないことを知る。
ただちに辺境警護の強化を父である国王に陳情するが、広大な領土全域を警護するには兵士の数が足りないと、その願いは却下されてしまう。
そこでリラは自らが辺境をまわって、人々を困らせている魔獣を退治することを思いつく。
リラの警護役だった女騎士はそれを聞き必死に止めようとするが、彼女の決意は揺るがない。
「誰もやらないのであれば、私がやるだけです。民のために戦う⋯それが第一王女たる私の責務」
どうすればリラの身を守れるか、考え抜いた女騎士は、自分を隊長とするリラ直属の親衛隊を結成。彼女が魔獣討伐におもむく際はその者たちを率いていくことを提案する。
自分の身を案じる女騎士の言い分も理解できるリラは、その提案を了承。
かくしてリラは親衛隊とともにロダール大陸の各地を転戦。辺境の人々を守り、多くの魔獣の討伐を果たしていった。
王族の中で唯一民衆のために戦うリラは、当然のことながら人々より絶大な支持を受けるようになる。
当時、ロダールの首都では、彼女が遠征より帰還する度に凱旋パレードが行われていたという。
父であるロダール国王は当初こそはリラの行動を止めようとしていたが、彼女の人気が高まるにつれて逆に推奨するようになっていった。
そこには、彼女の人気をロダール王族全体に結びつけようとする意図があったとも言われている。
やがて破神と人類、魔獣との戦いが勃発する。
グランゼリア全体の風潮としては破神とその眷属らへの人々の不満が限界を迎えており、まさに起きるべくして起きた戦いとも言えるものだった。
だが、神聖ロダール王国は当時の国家の中で最大版図を誇っていただけに破神の眷属との結びつきも強く、国内の意見は二つに割れる。
ひとつは、破神に改めて臣従して安全を図るという意見。
そしてもうひとつは、世界の風潮に同調して、破神の支配より脱することを目指すべきという意見だった。
ロダール王族たちのほとんどは破神に臣従するという意見に賛同し、国の方針も一時期はそちらに流れかける。
しかし、リラはそれに反対。破神と戦うことを主張する。
実は、数年前まではリラも破神を信奉する一人で、その信仰はロダールの王族としては常識とも言っていいものであった。
だが、ある時を境にその考えは破神の世界支配に疑問を抱き、批判するものへと変わっていたのだ。
その原因はロダール王城においてある人物と邂逅したことにあるとも言われているが、詳細は分かっていない。
ただ、その時分の彼女の手記には次のように記されている。
「あの方と会話した時の衝撃は忘れられない。これまで破神が世界を支配していることに何の疑念も抱かなかったけど⋯言われてみると確かにおかしい。
私はもっとこの世界のことをよく知らなければ」
反破神派の立場を表明したリラに対し、国民や兵たちは彼女を熱烈に支持する。
その熱狂的な国民感情を国王も無視できず、神聖口
ダール王国は破神に宣戦を布告することになる。
グランゼリア全域で破神の眷属と人類、魔獣の戦いが行われる中、リラは王の名代として、時には外交官として、時には一人の戦士として、世界各地を訪問して活躍する。
彼女の名は破神の眷属たちの間において、もっとも警戒すべき射手、そしてもっとも狙うべき要人として知られるようになっていった。
そんな中、オルダーナを訪問したリラは、辺境の街を襲おうとする強大な神獣ヴァルガルと遭遇する。
街への被害を防ぐべくリラは親衛隊たちとともに死力を尽くして戦い、なんとか撃退を果たす。
だが安堵したその瞬間、新たに破神の軍勢が現れ、リラたちを急襲。部隊が全滅しかける中、彼女は身を挺して部下を庇い、致命傷を負ってしまう。
自らの生命がもはや長くないと覚悟した彼女は、信頼する親衛隊長の女騎士に部隊の撤退を指示。
自らは敵をひきつけ、部下たちを逃亡させることに成功する。
その後、部隊の安全を確認した女騎士は急いで戦場に戻るが、すでに敵の姿はなく、リラの遺体も発見することができなかったという。
リラの死の知らせはロダール全国民を大きく悲しませ、しばらく国家全体が精気を失ったかのようだったとされる。
やがて破神との戦いを終えた神聖ロダール王国は、属領であるオルダーナにこれまで以上の過酷な搾取を行っているが、それは現地でリラが亡くなったことが大きく影響しているとも言われている。
その搾取がオルダーナでの独立運動を生むきっかけとなり、やがてはオルダーナ帝国成立に繋がっていくのだが、リラ自身は生前に現地の人々がロダールによって虐げられている様子を見て大いに憤っていたとされている。
「私もしょせんはこの地の人々を虐げているロダール王族の一人なのね。そんなことは分かってる⋯
でも⋯だからこそ、こんなひどいことは絶対にやめさせなければならない。たとえお父様に逆らうことになっても!」
上記は近習の証言により明らかになった、彼女がオルダーナで呟いていたとされる言葉である。
もしリラが破神との戦いを生き残り、オルダーナの待遇改善に尽力していたのならば、その後の歴史ではオルダーナ帝国などではなく、彼女とその末裔たちが現地の人々とともに政治を行う"オルダーナ王国"が生まれていたのかもしれない。
神聖ロダール王国の第一王女リラは、己の親衛隊を率いて民衆のために魔獣退治などを精力的に行った人物だと知られているが、年に数日ほどは休暇日を設け、リラ自身と隊の活動を休止させて保養地などに出かけたとされている。
その様子は「ロダール王族記」という歴史書のリラ記という項目に、詳細にわたって書かれている。
それによれば、リラが休暇日を作ろうと思い立った理由は、城内を歩いていた時、親衛隊の2人の隊員の会話を偶然立ち聞いたことだった。
隊員の1人は腕を押さえて痛みに耐えており、もう1人はそれを心配している様子であった。
「グッ⋯」
「この前の戦いで受けた怪我が痛むのか⋯? 少し休んだらどうだ?」
「なに、この程度⋯ただのかすり傷だ。腕を痛めたお前ほどじゃない」
「⋯腕のこと、知ってたのか?」
「当たり前だ。ま、お互い休んでなんかはいられない⋯ってことさ」
「⋯だな。リラ姫様が我々の先頭に立って戦ってくださっている以上、
親衛隊である俺たちも頑張らなきゃな!」
この会話を聞いたリラは、その夜一晩考えた後、親衛隊の隊長サーリャに、しばらくバカンスに向かうと宣言する。
サーリャは早速彼女がバカンスを過ごすのに最適な地を探し出し、旅行の手配を整える。
そして自分たち親衛隊はリラ不在の間も魔獣討伐を行うので、安心して休んできてほしいと話した。
だが、そんな彼女にリラはこう告げたという。
「何を言ってるのです? 私の親衛隊ならば、全員ついて来てもらわなければ困ります」
リラがバカンスに赴いたのは、静かな浜辺であったとされる。
だが、その正確な場所ついては「ロダール王族記」にも書かれておらず、ゴルド村付近、もしくは王都より西に行ったナザリカ地帯(現在の毒城ババラード周辺)の浜辺ではないかと推測されている。
早速、保養地である浜辺についたリラと親衛隊は、戦いを忘れて久々の休日を満喫する。
海水浴をする者、浜辺で身体を焼く者、日陰でゆっくりと身体を休める者、様々であった。
サーリャは当初、自分たち親衛隊をバカンスに同行させたのは、単なるリラの気まぐれだとばかり思っていた。
だが、現地での隊員たちの様子を見て、彼らの疲労が極限であったことをようやく理解。
隊員たちを休ませたいというリラの意図を察知し、以降は黙って彼女の"バカンス"に付き合うことにしたという。
(ただ唯一、リラが事前に用意していた水着の露出度にだけは、文句を言った)
リラにとっても、戦士でもなく、ロダール王族の姫としてでもない、ただ1人の人間として浜辺で穏やかに過ごす時間は格別のものであった。
だが、程なくして彼女はある違和感を覚える。
リラたち以外の海水浴客がまったくいないのだ。
天気は快晴で絶好の海水浴日和で、波も穏やかである。
このような日に、浜辺にリラたち以外の海水浴客がまったくいないというのはおかしい。
そう思ったリラは、サーリャが余計な気を回してほかの客を排除したのかとも思ったが、どうやらそうではないらしい。
首をかしげる彼女の前に、おずおずとある老人が現れる。
その老人は、この近くにある漁村の村長であった。
漁村の村長は、リラたちがお忍びでこの浜辺に訪れていることを知り、ある頼み事をしにやって来たのだという。
その頼み事とは、つい最近この辺りに棲み着いた魔獣を退治してほしいというものであった。
村長によれば、その魔獣がこの浜辺に現れるせいで客が寄り付かなくなってしまったのだという。
魔獣が近くにいるというのになぜ避難したり、国に討伐の要請を出していないのかと聞くと、その魔獣は人間自体にはほとんど危害を加えることはなく、作物などを荒らすようなこともしないのだという。
では、友好的な魔獣なのかといえば、そうでもないらしい。
「そんなおかしな魔獣、いるのでしょうか?」
話を聞いても、いまいち魔獣の実態をつかめないリラだったが、それでもそのまま放っておくわけにもいかない。
休暇は一時返上して、親衛隊たちと共に魔獣退治に乗り出すことを決める。
そして、さっそくその魔獣の棲家だとされる海岸の洞窟に赴いた彼女らは、その奥底で漁村を困らせている魔獣を発見する。
その魔獣とは、ジェリークイーンであった。
ジェリークイーンは確かに油断できない魔獣ではあるが、勝てない相手ではない。リラたちも、これまでにも幾度か討伐したこともあった。
油断せずに包囲するリラと親衛隊たち。
その動きを警戒するかのように、ジェリークイーンも威嚇して体液を放出する。
その時、事件は起こった⋯!
「キャッ⋯!ふ、服が⋯!?」
「キャッ⋯!ふ、服が⋯!?」
ジェリークイーンの体液がわずかにかかったリラの服が、なんと溶けてしまったのだ!
どうやらこの魔獣は、ジェリークイーンの中でも突然変異の亜種のようであった。
「こ、こんな魔獣がいるのなら、あの浜辺に海水浴客が来なくなったのも納得です。
早く倒してしまいましょう!」
そう言ってリラは果敢に魔獣と戦おうとするが、溶けた服が気になりいつも通りの動きが取れず、放つ矢も威力を失っていた。
そんな彼女の様子を見て、この亜種ジェリークイーンは勢いづいたかのように、ますます体液を飛び散らせていく。
サーリャは一刻も早くこの亜種ジェリークイーンを倒そうと親衛隊たちとともに奮戦するが、相手はなかなかにしぶとく致命傷を与えることができない。
「クッ⋯この変態ジェリークイーンが!」
予想外の苦戦を強いられるサーリャたち親衛隊。
そんな中、さっきまで威力を失っていたリラの矢が突如として本来の力強さを取り戻し、亜種ジェリークイーンを貫き始める。
見れば、なんとリラは溶かされた服を脱ぎ捨て、水着をまとった姿になっていた。
急いで魔獣討伐に向かうため、彼女はそれまで着ていた水着の上に普段の戦闘服を着用していたのだ。
「ご心配かけましたが、私ならもう大丈夫です。
一気に倒してしまいましょう!」
彼女の言葉を聞き、親衛隊は一気に勢いづく。
その後の戦いは、リラ自身が本来の実力を出せるようになったこともあり、あっさりと彼女たちの勝利で幕を閉じたという。
この戦いについて、「ロダール王族記」のリラ記では次のように綴られている。
「かくして王女リラの水着は勝利の旗印となった」
ジェリークイーンを倒したリラと親衛隊たちは、浜辺でバカンスを再開。その後数日ほど滞在して王都に帰還した。
王都に戻った親衛隊隊員たちは、これまでの疲労がすっかり取れており、リラ指揮のもとで再び任務に一層励んだとされている。