PMX化が終わってからの編集
PMX化が終わってからの編集についての説明です。
目次 (PMX化が終わってからの編集)
前記事「MMDモデル作成方法」にて、めでたくPMX化されたモデルは手に入ったことだろう。されど、そのままでは躍らせるには不備が大きい場合が大半である。
本記事では、必要最低限の案内はできるが、詳しい内容はあまりに個人のセンスやこだわりによる深奥に入っていってしまうため、自己の探求や詳しい記事に譲ることとする。
PmxEditorの用意
http://kkhk22.seesaa.net/category/14045227-1.html
MMDにおいて中心となるPMXファイルを編集できるソフト。これを用いてモデルを編集しないと、そのままではマジカミ3Dモデルは大きな不備を抱えている場合が多い。
あるとなお良いプラグイン
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34705374
導入必須レベル
・最適化プラグイン
・標準ボーンチェッカー
・準標準ボーン追加プラグイン
それぞれ、VRMから出力されたPMXファイルを、他のMMDとの互換性が高いように編集してくれるプラグイン。PmxEditorに導入しておくと便利だが、これらを利用してもなお不備が残っている。
このうち、「準標準ボーン追加プラグイン」は、後述の「足IK・ボーンの調整」が終わってから適応を行うこと。
修正前の状態でボーン追加されてしまうので、2度手間になる。
あると便利
・闇鍋プラグイン
細かいところに手が届くとんでもない数の機能を集約した統合プラグイン。
・BoneDoublerX
ボーンを多重化させたい時に一発で作ってくれる。
配布モーションを流し込む際に必要になる場合あり。
・曲面自動設定プラグイン
・柔軟剤プラグイン
PMX化が終わり最初に立ちはだかるで壁であろう、スカートの物理演算を劇的に楽にしてくれる神プラグイン。
どちらかだけの導入でも十分機能するが、スカートは曲面自動設定プラグイン、ケープやマント、羽織物は柔軟剤プラグインの使用がオススメ。
編集すべきもの(優先度:高↑↓低)
足のIK、ボーンの調整
出力したモデルは、そのままでは足首やつま先のボーンが狂った状態になっていることがある。
これらの位置や方向を、適宜修正し、ボーンが足りない場合は追加する。
(前述の最適化プラグインや標準ボーンチェッカーを利用すると多少良くなる)
特に足IK・つま先IK関係は混乱しやすいので、解説動画などを参考の元、慣れるまでは確実に各項目のチェックを怠らずボーンの導入を行う事。
また、初心者が非常に沼にハマりやすい部分として、「IK」の表記を半角で名前登録しているというケースがある。
一般的に配布されているモデルやモーション内での表記は、ほぼ全てと言っていい程度に全角のIKで統一されている。
「全身のボーンも作った、ボーンの親子関係も問題ない、でもモーション流し込んでも足が動かない!」といった場合は、IKが全角表記になっているかどうかの確認を推奨する。
全身の剛体
マジカミ3Dモデルは、全身の当たり判定である、剛体や、その接続部分であるジョイントが全く入っていない。
全身のボーンを選択し、「基礎剛体の作成ーボーン追従」を選び、モデルにあった大きさに編集することで、全身にぶつかり判定を持たせることができる。
材質の分離
後述のスカートの剛体を設定、調整する際に重要になる。
マジカミ公式モデルは衣服がすべて1つの材質としてまとまっており、そのままだとスカートやその他衣服関係に剛体を導入した際に、くっついている他の部分もついてきてしまう。
具体例をあげると、スカートだけが動いてほしいのに、中のパンツまで一緒に動き出してしまう、等。
具体的な材質の分離方法は色んな方が記事にしてくださっているので、「pmx 材質 分離」などで検索してみて欲しい。
このひと手間を加える事で劇的に挙動が変わる。
髪の剛体
髪も全身と同様に剛体を作成する必要があるが、ボーン追従では揺れない。こちらは物理演算で揺れるようにする場合、「基礎剛体の作成ー物理演算」または、ジョイントまで一緒に作ってくれる「基礎剛体/連結jointの作成」を選ぶ。
髪の一束一束をジョイントで連結させ、それぞれの質量や弾力を設定することで、動いた時に揺れるようになる。この時、あまりに顔面や髪の剛体を小さくしていると、動いた時にしょっちゅう髪が顔にめりこむようになってしまうので要調整である。
スカート
スカートも髪と同様にそのままでは動かず、足も貫通してしまう。
「基礎剛体の作成ー物理演算」または、ジョイントまで一緒に作ってくれる「基礎剛体/連結jointの作成」で、箱型の剛体を作成し、調整しよう。
昔ながらのやり方だと一つ一つ手作業で行っていたが、先述の「曲面自動設定プラグイン」、「柔軟剤プラグイン」を使えば、慣れてしまえばものの5分足らずでそれなりな挙動をする剛体とJointの導入が終わる。
参考にすると幸せになれるかもしれない記事(すい花様)
https://ch.nicovideo.jp/mimisui0411/blomaga/ar1793081
そこから先のスカートの細かな貫通判定やひらつき具合の調整は、個人によるこだわり(愛)がウェイトを占める話になるので、各々で見出してほしい。
理想への一番の近道は、「理想の動きをするPMXモデルをダウンロードし、PMXEditorで覗いてみる」事である。
おっぱい
上記の全身の剛体の項目で触れた手順で導入した場合、おっぱいの部分におっぱいに似つかわない形の剛体が入っているだろう。
また、物理演算をオンにしてもおっぱいが明後日の方向を向いたり、垂れてしまったり、ひたすら高速で振動したり回転したりするだろう。
この項目に関してはマジカミモデルのPMX化に伴い、おっぱいの物理演算法をほぼ確立させた紳士(変態)が情報をまとめ中なので、まとまり次第後日更新とする。
目ボーン
https://www.nicovideo.jp/watch/sm33847192
マジカミ3Dモデルはそのままでは目も動かないどころか、瞳と白目もわかれていない。
上記動画などを参考に、必要に応じて目のボーンを追加しよう。
なお、初めから「左目」「右目」「両目」と書かれているボーンは、いじってみればわかるが横髪のボーンである。名前を付けなおしておいた方が良いだろう。
表情モーフ
https://ch.nicovideo.jp/sayu_k/blomaga/ar82618
マジカミ3Dモデルは、そのままでは表情が、眼や口ごとにわかれていない。
まばたきはあれどウィンクもない。
上記記事などを参考に、自分のさせたい表情をモーフに追加していこう。
いざ、MMDへ……
https://sites.google.com/view/vpvp/
MMD本体は上記サイトからダウンロード可能。
これで心置きなくモデルを躍らせられる。
諸兄それぞれのこだわりがモデルには現れるだろう。
繰り返すが、マジカミ3Dモデルの二次配布は規約で禁じられているため、必ず自分でモデルを購入し、自分で編集して使用すること。どんなに道のりが辛かろうと、決して先人の作ったモデルを貰いに行くなどというあさましい行為は行なってはならない。
無限の可能性は、自分で掴み取ろう。