おはなし
ストーリー
人類の歴史上、【種や文明の起源】を秘密裏に研究してきた組織は数え切れないほどある。
近代でこれに最も成功した組織は【ロゼッタ】であり、その前身は1967年にロゼッタ・ストーンを発見したフランスの人類史家ラチェル・ピエール・リュベルニ教授によって設立された【ロゼッタ研究所】である。
ロゼッタは人類以前の文明と汎宇宙論の研究に専念し、その後、世間に知られるところでは徐々に通信・情報産業の多国籍巨大企業となり、密かに世界中に進出していった。
リュベルニ教授は若い頃、古代人類文明の進化の研究に専念した。
かつての人類の歴史には当時の人間の思考や能力の限界を明らかに超えた文明があったと、彼は信じていた。
これらの文明の背後にある秘密を探求することは、完全に停滞している現代文明に人類が新たな変化をもたらすのに役立つだろう、とリュベルニ教授は考えた。
リュベルニ教授は友人であり協力者でもある【サミュエル・ロウ】の支援を受け、1967年にロゼッタ・ストーンを入手し、分析の結果そこには地球に現存する如何なる物質とも異なる、未知の物質が含まれているという結論を出した。
未知の物質を抽出した後、厳重な保護措置を取らなかった研究者の一部がこれに感染し、変異を起こした。
この物質こそが、未来に大惨事をもたらす【スターダスト】であり、遥か昔に地球に出現し、人類に多くの影響を与えていたことが判明した。
サミュエル・ロウの勧めを受け、リュベルニはロゼッタの宇宙物理学プロジェクトを発足させた。
彼らはロゼッタ協会をロゼッタ技術グループに改組し、ナルコット大学への研究資金を増額した。
彼らは秘密裏に【シルバーキー・プロジェクト】を主導し、スターダストにおける異空間の影響を解き放ち、強化しようと試みた。
数年後、シルバーキー・プロジェクトは最終段階に入った。
ナルコット島の地下に位置するロゼッタの研究所は、量子トンネル装置を起動させ、異空間と繋がる重ね合わせ空間を開こうとした。
まばゆい閃光とともに、目標地点の上空に球状の泡が徐々に出現し、量子トンネル装置からかつてないほどの大量のエネルギー変動が散逸した。
当初は人間には判別不能だったが、眠っていたスターダストは瞬時に活性化し、感染・増殖・拡散を開始した。
そしてナルコットシティ事件が発生し、多数の生物と人間が感染し、徐々に怪物へと変貌を遂げた。
ロゼッタには、この大惨事を終わらせるために「シルバーゲート」を閉じる時間はまだ残っていたが、経営陣(特にサミュエル・ロウ)は、これに消極的だった。
この惨事は彼らが正しい方向に向かってきたことを証明するものであり、ロゼッタは大惨事の終結よりも自身が未来への鍵をしっかりと握ることを優先したのだ。
そしてついにロゼッタは、スターダストのエネルギー制御法を習得した。
彼らは世界各国の政府との繋がりを断ち、独自の路線を歩むことを選択した。
その結果、世界中に遺されたスターダストは大混乱を巻き起こし、更なる拡散さえも招き、その後20年間にわたる人類の崩壊に繋がった。
世界の崩壊はロゼッタの究極の目的を終わらせることはなかったが、むしろ前例のない成果をもたらした。
彼らはスターダストと異空間エネルギーと深く融合し、【メタヒューマン】と呼ばれるまったく新しい人類を生み出した。
メタヒューマンは常人を遥かに超える肉体を持ち、並外れた力を操ることができる。
最も重要な9人のメタヒューマンは「ザ・ナイン」と呼ばれ、神の肉体を意味した。
しかしロゼッタは、人類の自由意志までもを破壊することはできなかった。
ザ・ナインのメンバー数名と技術者たちはロゼッタから脱出し、ロゼッタの陰謀に対抗するため組織「カゲロウ」を結成した。
彼らは現在に至るまで、生き残りを賭けた人類を助け続けている。
また、ロゼッタからメタヒューマンのサンプルを救出しようとしており、彼らをカゲロウに招き入れることで組織を拡大させている。
あなた(プレイヤー)は、救出されたメタヒューマンの一人である。
組織
カゲロウ
長年にわたりロゼッタと戦ってきた、ロゼッタから脱出した超越者(メタヒューマン)とエンジニアたちによって設立された反乱組織。
カゲロウは多くの犠牲を払いながらも、ロゼッタの陰謀を幾度となく阻止してきた。
これが、この勢力の少人数化の理由だ。
終末の危機に瀕した蜉蝣のように、彼らの命は脆くも脆いものだが、それでも彼らは他の生存者たちを助け、危険から救うために全力を尽くす。
カゲロウはロゼッタの技術と超越者の力の一部を掌握し、それらを用いて世界を救うのである。
- 名の由来は陽炎ではなく蜉蝣。
ユニオン
ユニオンの本部は、ナルコットの東、広大なゴビ砂漠にあるブラックフェルにある。
かつては石油産業の労働者によって形成された工業都市だった。
ナルコット東部の荒地には豊富な鉱物資源と石油資源があり、ユニオンはその地域のサバイバリストたちの力を結集している。
彼らはこの地域を守るために、大口径ショットガン、火炎放射器、焼夷弾といった変形武器を使用することに慣れている。
- 生き残った普通の人間たちによる連合の総称。創設者はテッド・ホルト。
ロゼッタ
大災害後唯一生き残ったテクノロジー巨大企業であり、プレイヤーが対峙すべき主要な敵対勢力の一つである。
彼らは人類の【均一な進化】を実現するため、異宇宙生命に関するあらゆる過激な研究に没頭している。
厳格な内部階層構造を持ち、人間の認識力を超える数々の秘密技術を駆使している。
彼らの行為は、現在に至るまで文明世界の崩壊を引き起こした。
ロゼッタは今もなお、世界に影響を与え支配しようと、秘密裏に狂気じみた試みを続けている。
なおこの名称はロゼッタ・ストーンにちなんで名付けられた。
- 命名に一定の法則があり、【個人名 ローマ数字・S××××(4桁以上の数字)】で表される。
ハゲワシ
文明が崩壊した世界では、誰もが人間性を維持し続けるとは限らない。
他者から略奪することで生き残る方が楽だと考える者も、一定数は存在する。
この底無しの捕食者集団は、自らを【ハゲワシ】と名乗る。
彼らに規律はなく、集団で他のサバイバリストの拠点を襲撃し、欲しい資源を漁り尽くす。
汚染と薬物乱用の影響を受け、ハゲワシたちは常に狂気と興奮状態に陥っている。
- 【創世神教】という宗教のようなものを信仰しているらしい。
縦隊
縦隊は【新たな世界秩序の再構築】を使命としている。
北方の雪に覆われたアーカム地方に隠れ、危険な地形と十分な物資のおかげで、彼らは生活を維持している。
墜落した大型輸送機の残骸を頼りに、彼らは半永久的な軍事基地を築き、それをイカロス・ワンと名付けた。
- 隊長はローランド。
- ジャガイモが主要な食糧。
人物
- アジュール
マイヤー市場にいる整備士の女性。マキシーの養女。
- イグナ・シンクレア
- ヴィー
- ヴィクター・ハメット
- ウェンディ
- ヴェロニカ
- キヤ・アスマ
- クライン・ウォーレン
- クレール
デッドウィル出身の記念品商人。ピックアップトラックでナルコット中を旅しているらしい。
- ジェームズ・ガーランド
デッドウィルの警備責任者。ハンナの夫。
- 蝶
- テッド・ホルト
- デニス・モブリー
- デニース・クーパー
- トニー・ヘリン
『新科学季刊』に投稿するための写真を撮影しようとしている人。
- ナンシー・ミラー
マイヤー市場の野菜売り。シトラス郡出身。ベンジャミン・ミラーの妻、パウルの母、ブリアナの義母。
- バイド
- ハンナ・ガーランド
デッドウィルの補給責任者。ジェームズの妻。
- ピエール
マイヤー市場の倉庫管理人。ユニオンの創立メンバーのひとり。
- ホットドッグ
- ポーリン
- マイスリー
- マキシー・ロドリゲス
マイヤー市場の町長。医者。クライン・ウォーレンの元妻。
- マドレーヌ
釣り場のお姉さん。
- ミス・マニー
- ミス・メモリー
- メアリー
- ローランド
- 鷲爪
