【リバリバ】あの夏の紳士協定の性能
リバリバのスクリプト「あの夏の紳士協定」の性能紹介です。ステータスやスキル性能、スクリプト内容を掲載しています。
目次 (あの夏の紳士協定の性能)
「あの夏の紳士協定」のステータス
| レア | SSR | ロール | シューター |
|---|---|---|---|
| 実装日 | 2026/9/8 | ||
| 初期値/最大値 | |||
|---|---|---|---|
| HP | 210.9/844.6 | 攻撃力 | 373.8/1493.1 |
| 物理防御 | 0.0 | 特殊防御 | 15.0 |
「あの夏の紳士協定」のスキル
| 1 | 装備騎士の通常攻撃によるダメージが30.00%増加する |
|---|---|
| 2 | 装備騎士の属性が爆発なら、装備騎士の攻撃力が30.00%上昇する |
| 3 | 装備騎士がスリーなら、装備騎士の攻撃力が33.00%上昇する |
| 1 | 装備騎士の通常攻撃によるダメージが15.00%増加する |
|---|---|
| 2 | 装備騎士の属性が爆発なら、装備騎士の攻撃力が15.00%上昇する |
| 3 | 装備騎士がスリーなら、装備騎士の攻撃力が16.50%上昇する |
「あの夏の紳士協定」の内容
あの夏の紳士協定
打ち寄せる波の音に混じって届く声は、普段より少し低い位置から聞こえてくる。反応が遅れると、小柄な姿のスリーが心配そうに見上げてきた。
「どうした、運命。日差しが眩しいか?それとも、のどが渇いたか」
「なんでもないよ。スリーの方こそ、大丈夫?」
「問題ない。護衛は必ず完遂する」
スリーは波打ち際へ目を細める。
「エラーの姉には振り回されたが…悪くない取引だった」
「それならよかった。ところで…日焼け止めちゃんと塗った?」
日焼けは火傷なのだと力説すると、スリーはきょとんとした後、可笑しそうにはにかんだ。
「…その観点はなかったな。
キミに心配をかけるのは忍びない」
そのはにかみ方が、いつもとどこか違って見えた。だが、すぐに表情を引き締める。
「日焼けより脱水が心配だ。
売店で冷たい飲み物を調達してこよう」
売店へ向かうスリーの視線が、歩きながら一度こちらを振り返る。……いつもの素敵だろう。引き波の隙間に、淡い色が目の端できらめいた。それは貝殻だった。蝋鋼の反射が華奢でありながら力強い。ふいにスリーのことが脳裏に浮かんだ。似ている。あるいは、似合いそうだ——手を伸ばした瞬間だった。濡れた砂に足を取られ、姿勢が泳ぎ視界が揺れる。
(あ、転ぶ——!)
刹那、駆け寄る足音。私をかばおうと割り込んできたのはスリーだった。だが——
「…っ!」
苦しげな吐息。勢いを殺しきれず、スリーは私を抱えたまま後ろへ倒れこんだ。水しぶきが上がる。
「…無事か?運命」
静寂に、寄せては返す波音だけが、浜辺を満たしている。私は浅瀬に沈んだスリーの上に覆いかぶさっていた。自らを下敷きにしたスリーは私が濡れないように支えてくれていたが、咄嗟のことだったせいか私たちの顔は鼻先が触れそうなほど近かった。濡れた髪の隙間から見える、大きな淡い瞳には自分の姿が映っていた。
「ご、ごめん!」
「問題ない。ケガはしてないか?闇下が無事なら、それで——」
いつもなら言い切られる言葉が、途中で途切れた。視線が一度私から逸れて、また戻る。
「…いや、これはオレの不覚だ。護衛すると約束したのにな」
私たちは体を起こすと、整わない呼吸を波の音に隠した。ざぶん、と、波は何かを返すように押し寄せ、気づけば2人ともびしょ濡れだった。
『“いつも”の感覚で踏み込んでしまった。
質量変化による慣性モーメントの誤認、
キミを支える筋力の計算ミス、足場の悪さ、
諸々を含めた計算ミスだ。戦場なら致命的…。
もしこの海水が敵の攻撃だったなら、
オレはキミを危険に晒したことになる——』
スリーが顔を上げる。真摯な眼差しが私を射抜く。考えすぎだとか、真面目過ぎるとか、そういう気持ちを全て吹き飛ばすまっすぐな目には、やはり私が映っていた。
「…これからは一秒たりとも、キミの傍から離れないと誓おう」
そう言って、スリーは髪を絞り、無造作に水を払う。露わになった首筋を、水滴が一筋、伝い落ちていく。私はその滴をなぞるように目で追いかけ——思わず目を逸らした。
「ところで、キミが転ぶなんて珍しい。何かあったか?」
「…これを、拾いたかったんだ」
不思議そうに首を傾げるスリーへ、私はそっと右手を開いてみせる。
「…貝殻、か?」
「今のスリーに似合いそうだな、と思って」
スリーは小さく目を瞬かせた。少し気恥ずかしそうに伏せ、それから大切そうにその貝殻を受け取った。口元が、柔らかく綻ぶ。
「なるほど――最高の貿易だ」
——『あの夏の紳士協定』より抜粋



