【リバリバ】自由闊達春色綺譚・前編の性能
リバリバのスクリプト「自由闊達春色綺譚・前編」の性能紹介です。ステータスやスキル性能、スクリプト内容を掲載しています。
目次 (自由闊達春色綺譚・前編の性能)
「自由闊達春色綺譚・前編」のステータス
レア | SSR | ロール | トリックスター |
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実装日 | 2025年03月07日 |
初期値/最大値 | |||
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HP | /1619.0 | 攻撃力 | /838.0 |
物理防御 | 15.0 | 特殊防御 | 0 |
「自由闊達春色綺譚・前編」のスキル
1 | 装備騎士のスキルのクールタイムが21.00%短縮する |
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2 | 装備騎士の属性が衝撃なら、装備騎士の攻撃力が21.00%上昇する |
3 | 装備騎士の属性が衝撃なら、装備騎士の攻撃力が21.00%上昇する |
1 | 装備騎士のスキルのクールタイムが10.50%短縮する |
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2 | 装備騎士の属性が衝撃なら、装備騎士の攻撃力が10.50%上昇する |
3 | 装備騎士の属性が衝撃なら、装備騎士の攻撃力が10.50%上昇する |
「自由闊達春色綺譚・前編」の内容
「ぷ、ぷみい……。」
叢裂は、くるんと巻かれた自分の髪をそっと指でつまんだ。
信じられない。髪が、ふわふわしている。これが、ぎゃる?
「もっとせくしーでもいーんだし♪」
紫亜は、小悪魔スマイルでばちばちウインクを飛ばしている。
肩を片方だけ落として、何やらセクシーポーズまで決めてきた。
どこで覚えた、それ。
「ひゅへへ、そこまでするのはアレかなあ?」
それはただの変態というか露出狂、と楓が申し訳無さそうに、己のギャル論を投げてくる。紆余曲折あったにせよ、仕掛け人であるはずの楓は、いまや家庭科室の隅っこで膝を抱え、つい調子に乗ってしまった……と一人反省会をしていた。
「楓ちゃんは着替えないんだし?」
紫亜が、にやにや顔で覗き込む。
「ひゅへっ⁉︎ いや無理!あれは若気の至りで!
もう引退したから、ウチは引退ギャルだからっ‼︎」
「ふぅーん、こんな美少女2人を好き放題して、叢裂と紫亜がこーーーんなに頑張ったのに、自分だけ逃げるんだし?」
「ぷみい、がんばったよ!」
叢裂は小さく拳を握る。頑張ったのだ。お化粧をして、髪を巻いて、スカートを短くして、なんか色々と飾って付けて、鏡の前で「これ、似合ってる……の?」と自問自答する一ー、そんな貴重な経験をしたのだ。
「うう!かわいい…!2人とも、かわいすぎる…‼︎」
楓は目がくらんだポーズをとると床に跪いた。
「自分でコーディネートしといて何言ってるんだし?」
「叢裂も、"ぎゃる" になった楓が見たいな♪」
「あーー、まあ、それは、そのうち……
……いざとなったら、見せるから、えへへ」
今は2人を見てるだけで十分、と呟きながら、2人を見上げると楓は優しく微笑んだ。
まるで誰かのことを思い出すように。
「やーん、スカートの中覗かれちゃうし♪えっちしー♪」
「ぷみっ⁉︎ 見えてるの? やぁだー♪」
「あ!叢裂ちゃん、あそこ見て!」
「…ぷみ?何かある?」
「隙あり!ひらりー」
「ふひゃああ‼︎ なにするの紫亜ちゃんっ!」
「違うし、楓ちゃんがやれって言ったんだし……」
「ひゅへっ⁉︎ウチはなにもーー…」
「楓ぇ!もお、仕返しっ!」
「ひゅへええーー!」
どたばた。
きゃいきゃい。
賑やかな声が廊下にまで響いていく。
言葉にできぬ、明るい時間。いつでも、どこでも、好きを貫いて好きにする。そう、これがギャルの時間なのだ。
「あ!そーだし!記念写真とか撮ろうしー♪」
突然、紫亜が提案する。
この時間を切り取って残しておこう、なんて言うつもりはないのだろうけど。
「いや、ウチはいいから、2人でどうぞー」
「ぎゃるはお写真が大事!楓が教えてくれたんだよ♪」
「ひゅへへ、言わなきゃよかった……」
「にしし♪叢裂ちゃん!そっち回って!」
「ぷみ?わかったぁ♪」
紫亜と叢裂が瞬時に楓の左右を陣取る。
忘れがちだが、このギャル制服の少女たちは人類最強の騎士である。
「はさみうちー♪」
「はさみうちだしー♪」
「ひゅへ!?ま、待って待って!」
ぎゅうぎゅう、ぎゅうーー。
左右の2人がぎゅっと楓にくっつく。
「ぽーずは、どうするの?」
「んー、はーとがいいし♪」
「え?ええええ?」
楓が反射的にハートをつくる。紫亜と叢裂は流石のコンビネーションで、目を合わせただけでポーズが揃う。
「ほらほら、陛下ちゃん!早く撮ってしー‼︎」
「えへへ、ぽーず♪」
「ああ、へーかさんすいませんんー!」
ぱしゃり。
※ ※ ※
春。桜の花びらが教室に入り込む。
調査任務用の、即時現像機能付きの小さな写真はギャルたちによってデコレーションされた。
「うーん!完璧だし!まさに芸術品なんだし!」
「ひゅへへへ…、なんかなつかしー…」
「叢裂、このお写真好き……、これ、飾っておきたいな…」
「いいアイデアだし♪
GARDENに戻ったら、陛下ちゃんのお部屋か、それか、いっそ美術館とかに飾っておくし!」
「ええ⁉︎ みんなに見せるの⁉︎」
「叢裂、このお写真、好きだよ…?」
「うう、だよね、わかる、かわいいよね……」
「にしし♪そしたらこの写真にお名前つけなきゃだしー…」
ふわり。
春の風が教室に入り込む。
ひらりと花びらが舞い散る。
「一ー自由闊達春色綺譚」
「なんていうのはどうだし?」
紫亜の提案は、満場一致で採用された。
ーー『自由闊達春色綺譚・前編』より抜粋