【リバリバ】リリィのデータベース:ゴールデンリーノチャン事件
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ゴールデンリーノチャン事件
【幕間くらいは穏やかに】
GARDENランヴィリズマで起きた、輝かしくも悲しい事件のこと。
事の始まりはラビリスによるMOKUJIN-SANを利用した天使研究だった。ラビリスがよかれと思って生み出した金ピカ型イリスロサイトこと「ゴールデンリーノチャン」は、組み込まれた「魔導師リーノ」の霊子データセットに覚醒し、『勇者の役に立ちたい』という想いから勇者御用達の本「グローリーウォーカー」を探すため実験施設を脱走して迷宮図書館へ迷い込んでしまった。
ときを同じくして、ちびりすはよかれと思って掃除していた迷宮図書館を暴走させてしまい「グローリーウォーカー」が収納された区画の本が全てGARDENや魔界に撒き散らされてしまった。
いくら探しても「グローリーウォーカー」が見つからない「ゴールデンリーノチャン」はバチキレしてしまい、ついに迷宮図書館にて暴れ出してしまった。
──というのが表向きの事件である。
これだけのことが起きながら、ラビリスもちびりすも大したお咎めがなく、まるで計画されたかのように運命たちによる「ゴールデンリーノチャン」制止戦が運行された背景には、"これらの全てがはじめから仕組まれていたのでは?" と訝しむ者もいるとか、いないとか。
真実は不明だが、結果だけみれば、天使とリーノと迷宮図書館の研究データを手に入れたMAZE Lab.の一人勝ちである。
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