【白猫】エスカ・思い出
エスカ・オルハイム cv.市ノ瀬加那 ティファレスを治めるオルハイム一族の娘。 父親の遺言により、島の<遺産>を受け継ぐ。 |
2020/02/28
ティファレス・オーダー
思い出1
<翠聖の島のー件から、しばらく経ったある日――>
ごめんください!
ごめん、あーげる!
まあ……!猫が言葉を!
ウム、いいリアクションね。
お初にお目にかかります。<嵐の国>翠聖の島・ティファレスからやって参りました、エスカ・オルハイムと申します。
これはご丁寧に。私はアイリスといいます。こちらは主人公とキャトラ。
はあ……アンジェラさんの言っていた通り、綺麗な島ですね。
アンジェラ?あの子と知り合いなの?
はい。みなさんの事は、アンジェラさんからお聞きしまして。
そうたったんですね。どうぞゆっくりしていってください♪
アンジェラと知り合いってことは、やんごとなき身分の子なのかしら?
軍人、って雰囲気でもなさそうだし。
私は、翠聖の島を治めていたオルハイム家の者でして。
治めていた、という事は、今はもう違うんですか?
ええ、わけあって、<嵐の国>の王家の統治下に置かれる事になったんです。
ムム……それは、なんだか陰謀のニオイがするわね。
陰謀だなんて、とんでもない!
ホントに?
本当ですよ!……それで、私も色々ありまして、島を出る決心をしたんです。
やっぱり陰謀クサイわね。追い出された、の間違いじゃないの?
い、いえいえ!自分で決めた事ですから!あの、いずれ詳しくお話させていただきますね。
なんだか心配になってきたわ。
島を出て……いまは何を?
ご縁がありまして、とある機関で働く事になりました。
とある機関……?やっぱりアヤしいわ!
ご、誤解です~!
思い出2
…………
あらエスカ、どうしたのよ。樹とにらめっこなんかして。
樹とお話をしていました。
……アンタ。
さびしいんなら、そう言いなさいよね……
い、いえ!そういうのではなく!本当に、お話できるんです。
私、樹の声を聴く事がでさまして。
樹の声を……?
その樹が何を考えているのか、何を伝えたいのか……私にはわかるんです。子供の頃から、そうでした。
生まれもった能力ってこと?
ですので、樹を見つけるとついお話をしたくなってしまうんです。
へえ……飛行島の樹々はどうですか?
そうですね……例えばあちらの樹は、ちょっと元気がないようです。
なんで?
ご近所の樹と、養分をめぐって問題を起こしたみたいで……
まさかのご近所トラブル……
こちらの樹は、逆に上機嫌ですね。いい事があったみたいです。
……それも養分関係なのかしら?
……!
どうしたんですか?
<エスカは、ー本の樹の前に立った。>
こちらの樹が、寂しいと訴えています。
あら……どうしてかしらね。
ええと……主人公さんが、最近登ってくれないからと……
そうなの?主人公。
アンタ、アタシに隠れて木登りしてたのね。ずいぶんとわんぱくじゃないの。
久しぶりに、登ってあげたらどうですか?
<主人公は、するすると樹に登った。>
あ……よろこんでます、よろこんでます!
確かに、心なしかざわざわしてる気も?
主人公さん!実が成ったから、好きなだけ食べていけと言ってますよ!
まだ子供なんだから、たくさん栄養をとりなさいって!
お母さんみたい。
思い出3
アタシ、前から気になってたんだけどね?
?
アンタが肌身離さず持ってるソレ、アンタが肌身離さず持ってるソレ、なーに?
これは、とある樹の種子です。
樹のタネ?あんまりそうは見えないわね。
きらきらしていて、宝石みたいですね。
この種子には、特殊な力が宿っているんです。
……みなさん。私の話を、聞いてくれますか?
<翠聖の島。オルハイム家の歴史。<神樹アクティリフィラ>。そして――
飛行島へ来る前の出来事を、エスカはー同に語った。>
そんなことがあったんですね……
島を出たとはいえ、私はオルハイム家の当主です。
<神樹の守り人>として、立派な大人にならなければならないと思っています。
志は立派ね。でも、そうカンタンなコトじゃないわよ。
それは、心得ております。
ホントに心得てる?
キャトラ……?
厳しいコ卜をいうようたけども、ツライ目にあうのって、ホントにツライのよ。
……世の中のきたない部分を見るのって、ホントにツライの。
…………
それに耐えられなければ、アンタの心は壊れちゃうわ。アタシ、そこが心配よ。
……守り人としての責任だけではないんです。……私は、強くなりたいんです。
いえ、強くならなきゃいけないんです。……アンジェラさん達のように。
それが、私を命がけで助けてくれたあの方達への恩義に報いる事にもなるのですから。
……そう。なら、これ以上は何も言わないわ。とにかく、いっぱい努力しなきゃね。
……はい!
まずは、そのタネね。神樹の力のー部とはいえ、とてつもない力があるんでしょ。
使いこなすには、訓練が必要よ。
ええ、おっしゃる通りです。体力や精神力によって、発揮される力も違ってきますから。
そもそも、戦い方から身につけなきゃいけないっぽいし。戦闘経験、ほとんどないんでしょ。
きょ、恐縮です……
飛行島にいる間に、少しでも鍛えておきましょうか。
私たちが、力になります。ね、主人公。
みなさん……ありがとうございます!
でも!アタシは厳しいわよ!覚悟しときなさい!
思い出4
<エスカの特訓のため、主人公たちは魔獣討伐にやってきた。>
……エスカさん!今です!
……あっ!は、はい!
きゃっ!
ご、私、ごめんなさい!またご迷惑を……
危なっかしいわねえ。ちゃんと集中しなきゃダメでしょ。
うー……戦うのって、難しいですね……
…………
アイリス?
あの、エスカさん。もしかして……周りの樹が気になってます?
……樹だけに?
ダ、ダジャレじゃないよ。
そのせいで、動きが鈍っているように見えるんです。……どうですか?
えっと……その……そ、そうかもしれません。
フム……そうね。わかったわ。
ちょっと場所を変えましょう。
…………
……
やあ!
どうですか……?
森で戦っていた時よりは、動きがしっかりしていますね。
……確定ね。アンタ、樹があると気になって戦えないのよ。
ダジャレじゃないわよ?
どうにかしないといけないね。
そーね。樹なんて街中にだってあるし。このままたと、遺跡ぐらいでしか戦えないわよ、
うぅ……
思い出5
<一同は、再び森へ戻ってきた。>
ホラッ!そこよ、エスカ!!
……はっ!すみません!!
ぎにゃー!危なっかしいわぁー!
やっぱり気になっちゃいますー!!
……そもそも、どんな風に気になってしまうんですか?
どんな風に?……えっと、とにかく戦闘に集中しなきゃいけないじゃないですか。
うん。
でも、周りに樹があると、今にも声が聴こえてきそうで……
うん。
……なので、戦闘に支障をきたさないように遠ざけようとして――
動きが鈍ってしまうと?
……はい……
樹たちはなんて思ってるのかしら。……ヤジとか飛ばしてたらイヤね。
『ヘイヘイ、腰が引けてるよー!』とか。
私……戦闘には向いてないんでしょうか?
こらこら、弱音をはかない!言ったでしょ、カンタンじゃないって。
そうですが……なんというか、それ以前の問題な気がして。
……まあ、確かに?
もう、キャトラ……
え?
この光は……
……遠ざけては、駄目……?
樹の声は、逆に、私の武器になる……?
……そういうことね、主人公!
エスカ。今度は耳をふさがず、ちゃんと聞いてみなさい。
は、はい!
…………
……
右手の繁みから新手が来ます!……大型の魔獣です!
エスカ!!
大丈夫です!!
<玲蒼の樹冠――トーハ!>
さあ、ー気に決めましょう!
……私、やっぱり駄目ですね。
アレ?なんで落ち込んでんの?
声を遠ざけて良かった事なんて、これまでにー度もなかった……
少し考えれば、気づけた事だったのに。……反省です。
少し、が難しかったりするのよ。気づけたんだからよかったじゃない。
それも主人公さんのあの光のおかげです。本当にありがとうございました。
樹の助けを借りて、地形や敵の情報を得る。強力な武器になりそうですね。
ええ……ですが、本領を発揮するのはもっと戦闘に慣れてからになりそうです。
おっ、わかってるじゃない。
またまだ、これからです。……できれば、戦闘で生じてしまう自然への被害も、なるべく抑えたいですしね。
そこまでいったら、神樹の守り人というより森の守り人ね。
まあ……!もりのもりびと……
……ええ、そうよ!ダジャレでいったのよっ!
……あ、それから。樹の声を聴いて、ーつわかった事があります。
なに?
ヤジを飛ばす樹は、います。
エーッ!?
覚醒絵・覚醒画像
神樹の守り人 エスカ・オルハイム
その他
画像 | 詳細 |
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