【黒ウィズ】神都ピカレスク2 Story4
目次
登場人物
story1 奇声人間
目を開くと、炎がチラチラと燃えているのが見えた。
その脇の玉座に男がいる。グレンだ。そうだ。自分はこの男に負けたのだ、とヴィッキーは思い出す。
負けたというにはあまりにも不可解な出来事だった。
影の中からにゅっと陰気な少女が現れた。
褒められたはずなのに、少女は嫌な顔をした。声そのものが嫌いだという様子だった。
少女が首をー振りする。後ろにいた部下の男たちが小さな箱を目の前に差し出した。
少女はその箱に手を突っ込んだ。不思議なやり方だった。すり抜けるように手を入れたのだ。
小さな箱からリーリャが出てきた。
何が起こっているのかはわからないが、おそらく奴らも怪人なのだ、と理解した。
お前は物事を理解しようとしないから、あれがただのジュエリーか何かだと思っている。
あれは、もっと重要なものだ。世界の地図を塗り替える方法が隠されている。
陰気な少女が立ち去ろうとすると、玉座の男は頬杖をついた。
お前のろくすっぽ風呂に入ってないバッチイ体と比べてどっちが汚いんだ?言ってみろ。
少女の不遜さは見る影もなくなり、いまはただ背中の丸い栄養不足の骨格をした哀れな少女だった。
しかし、下手に動けば状況を悪くするだけだ。いまはリーリャもいる。
暗闇に緑の光がふたつ浮かんでいた。その光はどこかで見覚えがあった。
小さな鳴き声がひとつ。まるで何かのメッセージのようだった。
夜明け頃、ウィズが社に戻ってくると、すぐに作戦会議が聞かれた。
ウィズが持って帰ってきた情報を元に、ギャスパーは恐るべき速さで事態を解析した。
いくつかの電話をかけ、何度か自分のデスクと資料室を往復しただけだった。
まだちゆうが出してくれたカフェオレは冷めていなかった。
ギャスパーが新聞の切り抜きに映る男の写真を壁に貼り付ける。
とケネスは壁に張られた地図に印を打つ。
この男は何者なの?と君はギャスパーに訊ねる。
トーキーというのは、映画という動く映像の芸術に声がついたもののことをいうらしい。
以前、街を見物した時に教えてもらったので、知っていた。
だが、どうして彼は引退したのだ、と君は重ねて訊ねる。
我々の変声術を教えてほしいと。もちろん断ったが、その男が誘拐事件を企てているとは……妙な話だ。
ああ、それから。実行犯の正体もわかった。こいつだ。
ギャスパーはさらに新聞記事を壁に貼り付けた。記事には、以前見た少女の写真が載っていた。
すぐにケネスが切り出した。
自分たちの方が手札が強いと安心して、無駄な皮算用をし始めている所だ。
そういう時がー番危ない。つまり俺たちのチャンスだ。
ケネスの眼が異様にギラついていた。彼は突然こういう眼をする時がある。
そして、その眼の光は他の者にも感染していくようだった。もちろん、君にも。
君は椅子に掛けていたトレンチコートを手に取り、さすがにぬるくなったコーヒーをぐっと飲み干し
story2 鬱獣
そこは巨大な遺跡、いや宮殿のような見た目だった。
だが、それは外側だけの話で、君の知るものとは素材が違った。石を使っていない。
所々、立っている柱も石ではない。中も空洞のようだった。
君は本物の遺跡と違いがあって、興味深い、と返した。
気ぃ悪せんとって。
戦いの前に気楽な会話が出来る時は、いい時だ。緊張をしてない証拠だった。
ギャスパーがあちらを見ろと、視線を送ってくる。覆面の男たちが世間話でもしているようだった。
ケネスの言う通り、相手は油断しているようだ。君は彼の慧眼を讃えた。
いやー、何となくそんな気がするから言ってみただけなんだけどさ。いやー、すげえな、俺。
嘘だったのか、と君は呆気にとられた。
君たちはー斉にウィズを見た。
まあ、見た目は猫だよね、と君は思った。
***
背後から振り下ろされたバールというものが覆面の男の頭を捉える。
強烈な打撃音は……全くなかった。
どやー、ギャスはん、少しは認めてくれはりますかー?
コツーン、コツーン。
何かが床に落ちた音が聞こえた。見ると、そこには小さな箱が落ちていた。
にゅるりと極悪な蛇のように箱から栄養不足の骨格をした少女が出てくる。
君は少女を見すえて、どうする?とギャスパーに訊いた。
お前はともかく、黒猫ならどんな奴にも対応できるはずだ。
君もギャスパーの意見に同意する。
ちゅーか、お役に立てたら、お嫁さんの件、よろしゅうお願いしますー。
ギャスパーたちが前に出たのを見計らい、君とケネスはその場を離れた。
***
最上部へ到着した君とケネスの前には、記事の写真で見た通りに美しい青年がいた。
そして彼の後ろ、足場のない中空にヴィッキーとリーリャが吊るされていた。
下に落ちれば怪我どころではない。
そう宣言された瞬間、君の体が硬直する。何かの魔法だろうか……。
なので、ゲームにしよう。これから私が出す問題に答えられたら一歩進むことが出来る。
だが、間違えたら、一歩も進めない。それと。
グレンがポケットナイフを取り出し、頭上を走るロープに当てた。ロープはリーリャヘと繋がっていた。
ポケットナイフの刃がロープを少し裂いた。
ケネスの言う通りだった。
やるしかない。
陰気な少女が小さな箱を両手に持った。その箱の中から、また箱が出てくる。続々と止むことなく。
2つ、4つ、6つ、8つと増えて、ポロポロと手元からこぼれ落ちていく。
箱の……ない場所に……逃げてみな……よ。
足元の箱を蹴ると、部屋のどこかしこに箱が散らばった。
言うと、少女はどこかの箱へ吸い込まれるように消えた。
そして、すぐにギャスパーは自分の足に違和感を覚えた。
足元の小さな箱から手が出ていた。その手はナイフを持ち、ナイフはギャスパーのふくらはぎに刺さっていた。
ギャスパーはその場を飛び退きナイフを引き抜く。深い傷ではない。というかあえて浅く刺したようだった。
story3 謎謎博士
パチパチとグレンが君たちを讃えるような拍手をした。
何とか正解を続けていたが、一歩ずつではグレンの元までたどり着くのに一体どれくらいかかるのか。
歯がゆい思いしかなかった。
ヴィッキーは横目で、リーリャの様子を確認する。
見るからに辛そうだった。それもそのはずだ。彼女は先天的に太陽に弱い。
あの白い肌が徐々に赤くみみず腫れのような状態になっている。
気高くはあったが虚勢なのは明白だった。
ケネスが君に囁く。
君は黙って頷いた。
さて、次の問題です。
***
君はケネスに視線を送り、捉えられる距離まで来たことを教えた。
ケネスは君の視線の意味に気づいたはずだが、知らぬふりをしていた。
君もそれが何かの合図だとすぐにわかった。
君に向けられた質問だった。だがその質問もケネスが答えた。
言外でチャンスに集中しろ、と言っているようだった。
少しは教えてくれよ。あんたら、何者だ?何が狙いなんだ?もしかしたら、敵対しなくてもいいかもしれないぜ?
よく考えれば戦いたいわけじゃないんだ。あんたの言う通りにして、何食わぬ顔をして帰ったっていいんだぜ。
我々の欲しいものはひとつ、『古Q神器』と呼ばれるこの国の秘宝だ。
男は常に紫の煙を煉らせていた香炉を持ち上げて示した。
ほとんどの人間はただ苦しんで、死ぬ。だがある一定の人間には、後遺症をのこすことがわかったんです。
それが私や貴方たちの力の秘密です。中毒度が高ければ高いほど、より人間離れしますよ。
恐ろしい跳躍力を手に入れたり怪力を手に入れたり。で、話は変わるが……ケネスさん、貴方は興味深い力を持っている。
人の力を奪うんですからね。我々能力者にとっては天敵だ。
だから、仲間になるなら生かすが、ならないなら殺す。
グレンが立ち上がる。目の前の階段を一歩、またー歩と下りてくる。
もう少し。もう少しだ。君はカードに魔力を込める。
身動きが取れないので、充分な狙いをつけられないが、ここならいける。
と冷たい声が聞こえた。
ほんの少しだけ本気で裏切ったのかと思ったが、やはりそうではなかった。
君は魔法を放つ。
しかし、突然グレンはバランスを崩した。段差を踏み外したのだ。
魔法はグレンの持つ香炉を吹き飛ぱすと、香炉はリーリャたちの下に広がる奈落に飲み込まれていった。
片膝をついて、呆気に取られていたグレンがこちらを睨みつける。
感情の起伏もなく、呟くと、グレンはすたすたと定位置に戻っていく。
そして、手に持ったポケットナイフをひと振り、スパンとロープを断ち切った。
ロープは、みるみる間にリーリャと共に奈落へと落ちていった。
悲鳴が遠ざかる。しばらくして、ドサッっと下の方から音が聞こえた。
そして、何も聞こえなくなった。
冷たく言い放つグレンに対して、ヴィッキーが叫んだ。
君も後悔の念で押し潰されそうになる。なぜミスをしてしまったのか?なぜもう少し待てなかったのか。
その結果が、取り返しのつかないことになってしまった。
ヴィッキーが叫び続け、君が拳を握りしめる。すると。
怒気が込められた声。初めて聞いた声だった。
そうだ。
と君は唇を噛んだ。
まだ勝負は終わっていなかった。
君の口の中に血の味が広がった。
story4 球体地獄
部屋のどこか。いや、敷き詰められた箱のどれかから声が聞こえた。
そこかしこに配置された箱に隠れては移動し、そして刺す。
箱から箱へと動く速度は目で捉えられるものではない。
だから……いっぱい殺した……。あんた殺して……やろうか?
言われて、ちゆうが風呂敷袋をギャスパーに投げ渡す。
ギャスパーがその中から取り出したのは小さな箱だった。それも相当の数。
ギャスパーはそれを周囲にばらまいた。
突然、ギャスパーの前に陰気な獣が超常的な速度で飛び回った。
そして狙い定めたように、ギャスパーの背後に飛んだ。そこにある箱へと飛び移る為に。
が、陰気な獣は床に叩きつけられ、箱を蹴散らし哀れな少女として転げ回った。
目の前には飛び移ろうとした箱。ではなく見慣れぬ球体があった。
見たところ、お前は四角いものにしか、移動できない。隠れることも出来ない。もし間違えれば、いまみたいなことになるな。
いまはこの場に丸いのも四角いのも混じってて、どれがどれか、わからんようになってるちゅーねん。
アングラは逃げるように元いた箱に逃げ込んだ。
私も同じような経験がある。だが、私はひとりではなかった。友がいた。ー緒に学び生きた友が。お前にもそれがあればよかった。
嗚咽するような声が箱から漏れた。
浮輪野郎がぁぁぁ!わ、笑わせるんじゃねえ!あ、アタシが殺すのは?楽しいからだ!
あ、あの四角い臭ええ部屋で、い、生きるための楽しみが鼠や虫をぶち殺すことだったんだよ!
アタシはアタシの意思でここにいる。ぜ、全部ぶち殺していいって条件でな!こ、殺す以外に何の意昧があんだよ!
臭くてうるせえ奴らがよぉぉ!外は眩しいんだよ、外はうるせえんだよ。アタシ全部殺して、全部黙らせてやる!
ふ、復讐なんかじゃねえ……アタシ地底人なんだ。あんたらと全部違う。こ、殺して……何が悪い?楽しい……だろ?
お前のケツから……手突っ込んで……口から出して、この世界に……中指立てて……やるよ……。
帽子を深く被りなおしたギャスパーが言った。
***
少女は耳をすました。五感全てを解放するように感覚を広げる。
幾年も幾年も四角く狭く暗い部屋で過ごし、外界の情報はわずかに聞こえる震え、声、匂いだけである。
その感覚は不思議な煙によってさらに研ぎ澄まされた。
球体のわずかな震え。動きの気配、音が、アングラの脳中にパノラマ絵のように展開していく。
獣が飛び出す。ギャスパーの脇をかすめ、次の箱に飛び移る。
かすめた白いジャケットには血が渉んでいた。
また……ズタズタに切り裂いて……そのすました顔を……スダレみたいに……してやる。
***
落ちていく光景が鮮明に眼の奥に残っていた。
遠ざかるヴィッキーの姿。ケネスの姿。黒猫の魔法使いの姿。
不思議と意識を失うことはなかった。最後の景色を眼に焼き付けておこうという気持ちだけがあった。
数秒の浮遊感は、まるで幸福のそれに似ていた。
父や母や兄妹たちを失い、生まれ故郷を失い、地位も名誉も失い、名を失い。
この神都で死ぬ。
他人事のようにそう呟いた瞬間、背中が押し潰された。
落ちたはずなのに、押し潰されたように思えたのはなんでだろう?
妙に冷静だった。
目がかすみ、ぽやけてきたが、嗅覚だけは鮮明だった。甘い香りが漂っていた。
煙はグレンという男が持っていた香炉からだった。こちらも落ちて砕けていた。自分と同じように。
煙だけはくすぶり続けていた。
そういえば、この煙を吸うと死ぬという話だった。死ぬ間際の自分が吸えばどうなるのだろうか?
死ぬに決まっている。もう唇も動かない。
ぼやけて見えていた空が一瞬、鮮明になった。
月。
怖いくらい青白い月が、見えた。
***
また……ズタズタに切り裂いて……そのすました顔を……スダレみたいに……してやる。
ギャスパーの口の端が歪んだ。いつもとは違う笑い方だった。
だが、それがお前の最大の弱点だ。ちゆう、目いっぱいの大きな音を出せ。
空気が震えるほどの音が鳴り響いた。
箱の中から手負いの獣のようにのたうち回りながら、少女が飛び出し、転げ回り悶えた。
少女は頭の皮膚を引き剥がさんばかりに掻き毟るが、それでもやめることはない。よほどの苦痛のようだった。
誰か、自分をこの現実から助け出してくれる人が来るんじゃないかと思ってな。
お前が箱の中から私の擬装を見抜いた時にそれがわかった。というよりも、それを確かめる為に色々小細工を用意した。
手負いの獣はコクコクと頷く。
陰気な獣の鈍色の瞳に映るのは、常に四角。ギャスパーの背後にぶら下がる四角。
そこヘー瞬にして飛び移り、まずはこのスカシ野郎を箱の中に引き込む。すぐにチビ女の喉を裂く。
そうすれば、あとは箱の中のスカシ野郎を好き勝手に殺してやれる。
鼠みたいに死なないようにバラバラになるまで切り刻むことだって自由だ。
陰獣はにへらとひと笑いして箱に飛び移った。
瞬間。
最初からそうなることがわかっていたかのように、ギャスパーは背後の箱を手に取り、パズルで作った球体で覆った。
十数年見たことがなかった奇妙な生き物が自分だというのが恐ろしいんだろ?
気持ちはわかるぞ。俺もいつも鏡の前でこう言うんだ。私はギャスパー・アルニックだ。と。
そうしないと鏡に映る奇妙な生き物が何者かわからなくなるからな。
箱の中は一面鏡張りであった。どこを見ても、目の前には奇妙な生き物。
栄養不足の体をぶら下げた陰気な獣が映っていた。逃げようにも逃げられない。
箱を何か別の形状のもので覆われてしまったのだろう。
少女にとって、自分は見えざる存在であった。特に顔は。見たことのある顔は鼠や虫ばかりで、自分の顔は見たことがなかった。
自分、自分。そもそも自分とは何だ?痛いと感じる何か。うるさいと感じる何か。臭いと感じる何か。
虫か何かと同じようなものだと思っていた自分の顔が、こんな奇妙なものだなんて……。
恐ろしい……。
自分が自分で無くなるようだ。
箱の中から奇妙な悲鳴が聞こえる。
ちゅーか。ギャスはん、お友達と閉じ込められてはったんですか?
でもそうやって同じ釜の飯を食った友人がおるちゅーのはええことですねー。いまでも会うたりしますん?
***
パチリとポケットナイフの刃を取り出して、ロープに添える。
もはや、ロープは半ばまでほつれていた。次が最後になることは明白だった。
ロープがぷつりと切れた。ヴィッキーはこちらを見据えて落ちていった。
怒りを抑え込む君に、ケネスが問いかける。
でも、いまは聞こえなかったよな?
君も言われて、そうだと思った。だが、どういうことだ?
月には兎が定番だと今久留主に聞いたことがある。しかし、いま青白い月に見える影は、人のようだった。
月に人っていたっけ?
影はふたつ、どんどん近づいてくる。もはや月を覆い隠すほどだ。恐らく月から来たわけじゃない。
ひらりと回転して、リーリャがヴィッキーを投げ放つ。
簡易的な砲弾となったヴィッキーの蹴りが。
グレンの顔面に直撃する。蹴り足に力を加えて、おまけのー蹴り。
グレンはゴム毬のように跳ねていった。
それはこっちの台詞だよ、と君はリーリャに返した。どうして生きているのか。
というか、その格好なに?と君は素になって尋ねる。
奇妙な服装……それ以上に……。
たぶん映画の衣装か何かかと。下の服はヴィッキーさんの見立てで……その、自分を内面から変えるために……。
言いたいことは色々あったが、君もおかしいおかしいと言われながら、トレンチコートを着ている。
同じようなものだな、と思った。
すぐにそれは違うな、と思い直した。
リーリャが自由に動けた理由もそれに違いない。と君は続けた。
視線をグレンに向けると、彼にうろたえた様子はなかった。
どういうつもりだ、と君は問いただした。
呆気ない結末に君は戸惑いを隠せなかった。そして、抵抗しない者とは戦うことは出来ない。
罰を受ける気があるなら、工部局に連れていこう、と君は提案した。
首を傾げたのはケネスだった。
同じ店を4回も襲った強盗なんてのもいるんだ。こいつも同じだ。
君もウィズの意見に同意する。
お前らがそれでいいなら……ま、いいさ。念のため喋れないようにしておけよ。
story5 獄中に蠢く
「おい。あの女はどうなった?あのおかしくなった女だ。」
「相変わらずだ。上の話じゃ元いた本国に送還されるそうだ。」
「閉じ込められていた部屋から逃げ出して、牢屋に入ってちゃ、逃げ出した意味もないな。」
「違いない。」
「看守さーん、看守さーん。ねー、ねー、こっちに来てくださーい。ちょっとー、お願いしますよー。」
「あいつ、また言ってやがる。あれで昔は有名な映画スターだったってんだから、哀れだよな。」
「堕ちた偶像ってやつだな。」
「こっちー、すいませんがー、お願いします。」
「やれやれ。少しは相手してやるか。たく、少しだけだぞ。何の用だ?」
「看守さん。なぞなぞ、しませんか?」