【白猫】Runaway Horizon Story
2020/04/15
目次
story1 どこいった
??? |
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おい、君たち。
クロカ様を知らないか?
……知らない。
知らなーい!
嘘ではないな?嘘をつくと、アピス様が雷を落とすぞ。
……落とさない。
アピス様、そんなことしなーい!
……そうか。邪魔したな。
♪
……あ~もぅ~…………あ、ごめんなさい、ちょっと聞いてもいいです?
??? |
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シロー様を見ませんでしたか?
見ない。
見たこともなーい!
そうですか……どうも……
♪
今の嘘でした?
!!
***
…………
こんなところにいたのか。
げ……ピラウ……
***
…………
もう……あちこち探しましたよ。
あれ、ペルマナじゃん。
今日からだと伝えただろう。
アピス様、ずっと待ってましたよ。
なぜ来なかった。
今から行って、謝りましょう?
そう頭を下げられても……
急に修行と言われたって……
できかねる……
story2 おまえら、ナイス!
…………
ピラウ、放せってば。自分で歩くって。てか、ハラスメント!
シュギョハラだ!
お待たせして申し訳ございません。アピス様。
…………
ごめんなさい!ただいまシロー様をお連れしました!
下げすぎじゃない?自分の頭をもっと大事にした方がいいぜ。
あ、クロカ。お前も捕まったのか。
まあ、従者の顔も立ててやらないとね。
どーかんどーかん。
……クロカ様。
シロー様!無駄口は!
ピラウ、ペルマナ。外せ。
二人に話がある。
は。
大精霊 アピス |
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…………
(……ぅぉぉ……)
(……こえぇ……)
こうして話すのは初めてだったな。
……はい……
……お前たち……
…………
ナイス!
!?
いやそりゃそうでしょ!フツー来ない!来ないよ!いきなり修行とか言われたって!なんの?って思うって!思う思う、思わねーヤツいんの?ってカンジ、ぎゃはははは!
……!
でもさ、仕方ないから!俺だって仕方ないのよ!だってもう12歳だろお前ら?もう大人だもんな!まだ子供か!!微妙なお年頃だな!
…………
じゃいっちゃう?自己紹介?俺有名だけど。でもまアレか、しとくか!しといた方がいいね!
アピス |
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俺アピス、精霊。昔は主人とかいたことあんだけど、今はフリー。フリーランス。呼ばれてなくても出てくるっつう。ごめんくださいって。やかましいわ!
ハイ。
……えっ?
いや『え?』じゃなくて。こーゆーのは順番でしょ?それとも俺もいっかいやる?俺アピス、精霊。ホントにやんのかって!
やんねーよ!ほらハイ、ハリーハリー!青春を無駄にしちゃダメダメ!
え~と……
シロー・メナスです。12歳です。好きな自然は森です。
森ね!モリモリしてるもんな!なにがだよっつって!ハイ次!
クロカ・マニト。12歳。好きな物も嫌いな物も、これから山ほど増えると思う。
そりゃそうだね!だって人生だもの!好きなのだけに囲まれて生きてくわけじゃないかんな!
おしじゃあ、自己紹介終了!これにて今日の修行も終了!
なんてな!そんなわけないだろっつって!島、ー周すっか!
え?
罰だよ罰、遅刻の!だって俺、待ったんだぜ~?こうやって腕組んで、斜め上とか見ちゃってたもんね。雲とか眺めてさ。
こりゃランニングさせないとな~、ってなるじゃん。師匠としてはそうなるじゃん。
だからほら、駆け足!足動かして!ハイハイハイ!
今からですか?
そうそう!俺もやっから!とりあえず走っとかないと始まんないから!
何が始まんないんだろうな!お前らの人生だってか?やかましいわ!ぎゃははは!
…………
<!!!>
うおっ!?
ハイハイハイ!やるよやるよ!
そんな、急に……
わかる!でも急なのよ、何事も!みんな急になんかやんの!
お前らのご先祖様は偉かったよ?文句も言わず、いや言ってたかな?どっちだろ?
え?
まいいや、そういうのは後!後!ほらほら、お前らにはホント期待してんだから!
ランランランランランラン!
……やる……?
とりあえずは。
いいねいいね!若々しいね!未来に向かってダッシュダッシュ!