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【白猫】Runaway Horizon Story2

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん



目次


Story8 預言者

Story9 らなうぇい

Story10 おおとりもの

Story11 ある日のできごと

Story12 おいでこどもたち

最終話 そして




登場人物




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story8 預言者



…………

???

来たか、アピス。

手短に済ませろ。私は忙しい。

すぐに済む。今の任務からー度難れてもらう。

……ほう?あの二人の育成より大事なものがあると?ル=ダイン。

新たな予言が語られたのだ。

未来樹リラピスウルスノ……お前の本体からか。

未来樹は死に向かっている。その運命は変えられん。

だが、それを早める障害は、取り除かねばならん。

そうだな。お前にはできるだけ長く、俺とともにこの組織を支えてもらわねば。

フ……都合のいいことを。

感傷が必要か?お前にとっての死は、絶望ではないだろう?

まあな。枯れ果てたとて、新たな芽の養分となるだけ……

話を戻す。予言は三つ。全てに対策を打たねばならん。

同時に三か所だと?

イツァークは既に出てもらった。タイカンだ。

争乱が続いているという話だったな。

そこに、かすかな希望が生まれた。ある男が、統ーを成し遂げる可能性がある。

イツァークにはその手助けをしてもらう。

あいつで平気か?

問題ない。単純な奴だが、腕はお前に勝るとも劣らん。

その男の光は強い。傑物だ。その元で力を振るえば十分だろう。

お前がそう言うのならば。残り二つは?

ーつはルブラム。小国ではあるが、このままでは内乱で済まぬ事態になりかねん。

ルブラムヘは私が赴く。逆に力は不要だ。私で事足りる。

では俺は?

ある島に、魔獣同士の合成を研究している男がいる。

……合成だと。

ひっかかるだろう?

多少な。

この話を法王にもした。ー人で乗り込む気だ。

なんだと?あの小僧、頭は切れたはずだが。

焦ったか?

アピス。お前は陰から法王の支援をしてくれ。

支援だと?

その予言にはまだ続きがある。壊滅へ追い込むまでは、もうしばらくの時が要る。

ここで法王を失うわけにはいかん。表立つ必要はないが、助力を惜しむこともできん。

面倒な仕事だ。

だから、お前に頼むのだ。

……承知した。

頼んだぞ。……アピス。私は、お前のことは友と思っている。

未来樹はいずれ朽ちるさだめだが、願わくば、そう未来樹はいずれ朽ちるさだめだが、願わくば、そうなる前に――

お前とともに、予言の子らが未来を切り開く姿を、見たいと思っている。

俺も同じさ。お前とは、目覚めた直後から、数百年の付き合いだからな……

それに、主人の命令だ。この組織を、子孫たちを……守ってやらねば。

未来樹リラピスウルスノは語った。あの子らがくその時>を迎えた日――

――我々は、正しき光の内へ飛翔してゆくだろうと。

……ああ。

長くなった。すまない。

構わん。たまには、こういう話もいい。

すぐに発て。

……予言、か……



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story9 らなうぇい


出張決まっちゃったから!

はあ?

お前ら何がいい?お土産?ブッブポッポのお面?あれいらねーよな!ー番いらねえ!もらってもたいがい捨てるんだよな大掃除の日に!

出張って、いつから?いつまで?

ナウからフューチャーまで。まあでもわかんないから!早く終われば早く帰っから!

別に、早くなくていいけど。

そんなこと言わないで~?俺もさ、ちょっとこのタイミングはひどいなって思ってんの。修行もまだ全然途中だし。

でも仕事だからさ。仕事とあと人間関係。優先順位っていうか、俺じゃなきゃちょっとシンドクて。

ごめんねごめんね?絶対お十産買ってくるから。マカデミアンナッツ。ワイハ島じゃねーのに!

じゃあそのあいだ、自習?

いや代打代打。代打オガサウラー。って誰だよ!?ちげーよ!ピラウとペルマナに頼んでっからさ!

二人を俺だと思って、これまで通り真面目にやれよ!これまで真面目じゃなかったか!ぎゃはははは!

そんじゃ、バッハハ~ン♪


……行きやがった……

静かな日常が戻ってきますな。

うわ、さっそく子機来た。

アピス様って……あんなしゃべりもされるんですね……

ペルマナは初めてだったか?酒場でもあの調子だぞ。

酒場とかは行かないよう、セルフ設定していたので……

ゆーとーせーだねー。

だって、シロー様の教育に悪いと思って……

安心しろペルマナ。お酒はハマチになってからだ。

よかったぁ……ハマチ?

出世魚だよ。

???よく、意味が……???

ペルマナ、付き合うな。

ちゃんと聞いてよーグレるぞー。

グレたらもっと縛る。

じゃあグレムリンになるぞ!

意味がわからん。

水かけろ!

はぁ!?

隙あり!秘技・ランニング殺法!

殺法なのに逃げた!?

子供ながらにわかることーつ!

それは!?

お前らは師匠よりも手玉に取りやすいってことさ!

……かちーん……

修行なんかやってられっかー!

あ~ばよ~う!

シロー!前の馬車に馬糞が!

ひらりっ!へへん、腰抜けとは言わせないぜ!


…………

……ナメられたものだな。

ごめんなさい、私の教育が……

いや、私もだ。反省しよう。

リミッター外しましょう。

!!やる気か?だがそれは、二人が大人になったときのための……

悠長なこと言ってられませんよ。子供のわがままをしつけるのも――

――保護者の務めです!!



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story10 おおとりもの



どいたどいたー!

wきゃあっ!?

ひゅウ~ウ♪モーレツー♪

どこの町の若者だ!ぴしぴしぴし!

おわ!?走りながらの平手打ちとはやりおるな!

のちほどあのお姉さんにはロングスカートをーダースブレゼントしておけ!

承知!ヘヘっ、今年のおこづかいは厳しくなりそうたぜっ!

wもう……

wち、違うんだ!僕は何も見ていない!

w何も、って?

wえ、ええと……――あ!あれはなんだ!?

wwあーれー!


はぁ……はぁ……シローよ!

なによ!?

ウチは、もう、ダメだ……

あきらめんなって!誓っただろう!?二人で逃げ切るんだって!

お前だけは……先に行け……

ウチが、時間を稼ぐ……

クロカ……すまない……

お前のことは、決して忘れない――!?

うっそぴょーん!

!?

ー緒にゴールなど不可能さ!マラソンとはーつの着順を競うものなのだから!

たばかりおって!許さぬ、待てコラーッ!!

捕まえたぞ!ガッシ!

うわああっ!腕が、腕があああ!……あるっ!

クロカぁああ!!

……ん……?地面がない……落下の三秒前か!?

シロー様。

あ。はがいじめにされてたのか。やっほーペルマナ。

…………

めんごめんご。許してチョークスリーパー。

…………

ペルマナ……?どうしたの?

……私は知らんぞ。

へ?

……二人とも。正座。

せ――――ざ!!!



――相手によってやるやらないを決めていてはいずれ自分に手痛いしっぺ返しが返ってくるんです誰のためでもないお二人のために言っていることなんです!

怒られるからやる怒られないからやらないそんなことを言っていていい歳はもうとっくに過ぎてるはずです12歳ともなれば!

私のためではありませんあなたたち二人のために言っているのですいいですかどこまでいっても人生は自分ー人のものであり助けてくれる誰かなんていずれいなくなってしまうものです!

そのときになってからあああのときああすればよかったこうすればよかったなんて言っても遅い!手遅れなんです!そうなって欲しくないから私たちは――

……リミッター解除する気、今日はないみたいだな……



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story11 ある日のできごと


<――ペルマナにこってりと絞られたその翌日から、二人はそこそこ真面目に修行に励んだ>

<とはいえ喉元すぎればなんとやら。次第次第に、二人はまた――>


オリジナリティ!

が、そろそろ欲しす!

文句ですか?

すぐそうやって子供の口を封じるのはNGだぜ。

……ですね。ごめんなさい。オリジナリティとは?

毎日早朝ランニング、お昼休んで薪割り薪割り……

そろそろなんかこう、次のステップに進みたいというか。

ですが、アピス様は……

そこそこ。

え?

ペルマナ、いつまでも先人の道を盲目的になぞってちゃ進歩がないぜ。

もう超えてるよ、師匠をペルマナは。

そ、そうですか……?

単純な修行回数で比べても、とっくのトウに。

だからさ、師匠なら、次はこんな修行をするんじや?みたいなところに挑戦してもいいんじゃない?

うーん……でもぉ……

あと薪割りだけだったら師匠の方がやっばノセるの上手かった。

ぐさ。

やかましかったけど、あれはあれで、こっちも底力を振り絞りやすかったもんな。

うーん……なるほどぉ……オリジナリティのある修行かぁ……

てわけで、それが決まるまでー旦解散!

あっ!

早く思いつかないと持て余すからなー!

うぅ……!結局サボるんじゃないですかぁ……

……でも、たしかに……アピス様がしてたからって、惰性でいつまでも同じことをやらせておくのもよくないかぁ……

連れ戻すよりもここは、自分の中から生まないと……!


おい。いいのか?

いま二人とすれ違ったが、合意の上の休憩だと言っていたぞ?

問違ってないです。ちょっと薪割りとランニングの壁にぶつかったので、越えないと。

……まあいい。それは私も思っていたことだ。

ピラウ、新しい修行メニューのアイディアとかってないですか?

私にクリエイティブを期待するな。お前以上に苦手分野だ。

そうでしたっけ……?

……少し、気になったことがある。

へ?

この時この時間、子供たちがそこら中で遊びまわっているはずなんだが……

いないんですか?

ああ。

おうちでボードゲームでは?

ならばいいがな。

念のため索敵レベルを上げておく。


…………

……


そしてまた森へ。

またと申すな。ウチは動物が好きなんだ。

知ってるけど。

ほら見ぃ。

クマだ。

クマだな。

クマじゃねーか!?横隔膜を震わせて、威嚇しろ!

やめとけやめとけ。野生のクマは臆病な生き物だ。

それに、ウチらがお邪魔してる立場なんだぞ。ひっそりとしておこう。

お前の動物知識の出どころってどこなんだっけ?

ブルー・ナテュール著『私と動物』

今度貸してよ。

いいよ。……ん?

あ、ちょうちょだー……?

……!?

……違う……!師匠っぽくね……?

師匠の雰囲気を邪悪にしたカンジじゃね……!?

……精霊……?

わかんないけど――あ!?

……!?



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story12 おいでこどもたち


さあ……おいで……イイコたち……♪

甘~いおかしが……たくさんあるよ……

おかあさんやおとうさんに……しかられることも……二度と……ないよ……

うふふふふ♪

……そこのキミたちも……まざりたいのかい……?

……なんだお前は?

この島のもんじゃないな?

うふふふふ……♪ボクはナーペル……気ままな笛吹きさ……

おい!なにしてんだよ、こっちを見ろよ!

おいったらよー!!!

みんなに何をした!?

きっとみんな……キレイな精霊さんたちと……

お花畑で遊んでる夢を……見ているんじゃないかな……?

……まぼろしか!?

うふふふ、……♪そ~ら……♪

――っ……!?

同情しているんだ……ボクは……

未来なんて……あればあるだけ……不幸なできごとを……味わうだけさ……

キミたち子供が……かわいそう……せめて……

幸せな夢の中で……お眠りよ……♪

……うぅ……眠い……

……やばいって……クロカ……

……Zzzz……

…………Zzz……

お・や・す・み……♪


……………………

…………


<…………ろ…………>

<……起き……ろ……!>


偶然立ち寄った島で……いい物に出会えたよ……

キミたちは……とても使えそうだ……

これからは……あの方の手足となって……


……んああああっ!!

起きたあ!やっべやっべ!

…………

おかしいなあ……?

シロー!

わぁってる!

スルっといった!?

なんだコイツ!?

かといって……見逃すのも……惜しいなあ……

だれか……助けて……♪

!?

……っ……!

魔物っ……!

見るのは……初めてかい……?

こんな、いきなりとかって……!

……クロカ。師匠の言葉……!

……!

いってたっけね……!何事も急だって……

みんな急に、なんかやんだって!

ああ!その急が今だ!

怖い怖い……みんな……ただの子供だと思わずに……殺す気でかかりなよ……♪

来るぞ!

やったらぁ!




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最終話 そして


やるなあ……キミたち……何者なのかな……

解剖すれば……わかるかな……?

くそぉ……多すぎんだろ……

みんなだっているし……

ああ……その言葉……ダウトだったんだよ……

お前たち……子供たちを狙って……

やめろぉおおお!!!

……?


あららら……

ペルマナ!子供たちを!

はいっ!

ピラウ、二人を!

はっ!

ピラウ……!

悪かった。不安にさせたな。

それは無いけど遅いんだよ!


……ただのエルフではないな。

キミは……もしかして……?

うふふふふ……珍しいなあ……ボクより年上に……会うなんて……

――それは光栄だ!

怖い怖い……♪

……ちっ……


催眠を……?脳波を正常に戻せば……!

 w……あれ……?

 wたしか……ちょうちょが……

 wおわあっ!なんかたくさんいる!

……よかった……!気がついた……


……ピラウ……

怖い思いをさせたな。

聞いて聞いて!めっちゃ魔物倒した!

でもまだまだだったわ!やっぱ修行って大事な!

このくらいの敵だったら、ー人でやっつけるくらいじゃなきゃ偉くはなれねーもんな!

……ああ、そうだな。


…………

師匠……?さっきのやつ、なんなのか、わかる……?

…………

ようやく――師匠と呼んでくれたな――

痛ぇ!

初めてじゃないだろ!

忘れたよ!ー回目なんて!だいたい全ての物事そうなの!覚えるのは二回目から!そんなもんなのよ実際!

そうとも限らないよ!

さっきの?知らないよ!初対面!名刺もらうの忘れちゃったよ!

俺も持ってないけどね!まあ俺の場合はこの顔が名刺みたいなとこあるしな!色とかインパクト強えもん、自分で言っちゃった!

あ、お十産だったよね、<車>に積んでっから、ちょっと来てよ。

なんてな!<車>なんか持ってないけど!高いんだもの!ー部の島でしか走ってねえし!海越えらんないから、結局飛行艇使うっていう!

……はぁ……

ちょっとちょっとぉ!な~にため息なんかついちゃってえ?幸せが増えるよぉ?増えるんならいいじゃねえか!ぎゃははははは!

帰ろ、ペルマナ。

そうですね。おいしい晩御飯作りましょう。何がいいですか?

石以外なら。

じゃあ、草ですね♪

……フッ……食うぜ!

うそうそ♪おいしいごちそうを用意しますからね♪



<――こうして――>

<二人は、順調に?成長を遂げていく――>

<外界と隔離された、ドミティア島。>

<アテル・ラナの次の統領となるべくして――>


 ***


<――そして、五年後――>


いくつになった?

z17です。

w同じく。

ついに――<その時>がやってきた――

今日をもって私は。この組織の長の務めを――

――お前たち二人に譲る。

zw…………

…………


……?

……どうした?

w……急に、年齢になったからと……

zいきなり長をやれと言われても……


zw受けかねる……


<二人はまだ知らない――>

<これから先に待ち受ける、世界の命運を決する――>

<――<選択>を――>



――いや。急じゃなかったろ。

この日のために修行とか色々やってきたじゃーん!

忘れちゃダメダメ~!せっかく積み上げた過去をさ~!




To Be Continued


番外編 おけいこ編





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