【白猫】トワ(温泉)・思い出
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トワ・クオン CV:沼倉愛美 <清めの宮>で学ぶ、お風呂好きの巫女。 親友と共に、念願の温泉街を堪能する。 |
白猫温泉物語2
思い出1
アオイの島での騒動から、少しだけ後――
飛行島はいまだ、アオイの島に停泊していた。
それにここの空気は、とても落ち着きますから。
ところでさきほど、温泉街で一風変わった温泉を網羅したカタログを手に入れたんです!
みんなで行き先を相談して、珍湯巡りをしませんか♪
『ギャーギャー!』
アオイの温泉に憧れないお風呂好きなんて、きっとこの世に存在しません!
よその島で流行してるデザインを、あたし流にアレンジしてみたんだ。
では……休憩も済みましたし、そろそろ出かけましょうか♪
思い出2
<岩を積み上げた浅い浴槽に、湯が流れている……>
ギャギャッ!
ピッピー♪
指先だけで湯を感じているぶん、成分が肌に染み込んでいくのがわかりますね……
今ならアタシ、盲牌とかできちゃうかも……
実用度はともかく、牌を見ないで一発ツモってカッコよくアガりとか、ちょっと憧れちゃうよね~!
***
オーラス西家ラス目で、トップ目上家と23000点差! からのチンイツ・ピンフ・イッツードラドラ三倍満の大逆転で――
とても熱ーい温泉で、私と長風呂勝負です♪
思い出3
<湧き出す温泉のそばに、ひしゃくが置かれている……>
湯治などにも使われていて、とても健康に良いそうですよ!
浸かるだけで幸せなのに、味覚でも温泉を楽しめるな!て……
ギャ……
<トワが湧き出す湯をひしゃくですくい――飲んだ!>
少し独特な風味ですが、まるで自分が温泉と一体になったようで……はぁ♪
――!
そんじゃ……いくわよ! せーのっ!
<しょっぱいような苦いような、形容しがたい風味が口いっぱいに広がった!
様々な効能がありますが、特に脂肪燃焼には効果があると――
…………!
***
思い出4
「キャトラさんたち、大丈夫でしょうか……」
「少し休憩すれば平気だって。一応、ダイフクたちもつけてきたしさ。
ねー、トワ。このくお見合い温泉>って、なんでそんな名前なの?」
「男湯と女湯の仕切りに、小窓がついていますよね?」
「うん。閉まってるけど。」
「その窓を通して、男湯にいる方とお話ができるんですよ。」
「へぇ、おもしろいねー……
――って、えぇっ!? 向こう側から見られちゃうってコト!?」
「安心してください。女湯側からしか開閉できません。窓もとても小さいですし……」
「なーんだ、びっくりした……」
「ここでの出会いがきっかけで、結ばれた男女もいるそうですよ。旅先で運命の出会い――なんて、まるで物語のようですね。
それよりセツナ、ここの泉質はとても珍しいんです♪ 油分が少し含まれていて、美肌などに効果が――」
「……ね、トワ。」
「はい?」
「ためしにちょっと開けてみない?」
「……っ!? あ、開けません! な、なにを考えているんですか!?」
「だってせっかく窓付いてるのに。トワも興味あったから来たんじゃないの?」
「実物を見てみたかっただけです!」
「こんな小さい窓なら平気だってー。」
「そういう問題ではありません……!」
「運命の出会いがあるかもよ?」
「求めていません!」
「つまんないのー。トワは頑固なんだからなー。」
「セツナこそ、いつもいつも勢いだけで行動しすぎです。」
「ねー、面白そうじゃん。せっかく来たのに、もったいなくない?」
「ですが……はしたないですよ……」
「ちょっと開けるだけだって!」
「……はぁ。」
本当に一瞬だけですからね。……すぐに閉めてくださいね!」
「そうこなくっちゃ!
えいっ。」
「なんかごめん……」
「いえ。私も同意しましたから……」
「「…………」」
「あの人ずっと、扉見つめてたのかな?」
「どうでもいいです。」
思い出5
一行はトワに連れられて、様々な温泉を渡り歩いていた……
ギャーギャー!
トワの好きな、ワビサビ……? みたいな雰囲気の温泉ってあんま残ってないんだよね。
大好きな温泉をみんなと回れて、楽しくて仕方ないんじゃないかな♪
潮の満ち引きの関係で、一日のうち数時間しか姿を現さない温泉なんです!
ギャ! ギャ!
……やはり私は駄目ですね。
人付き合いに慣れていないから、すぐに周りが見えなくなって……
ギャ……
今回ばかりは、さすがにセツナにも呆れられてしまったかもしれません……
思い出6 (友情覚醒)
「どんな名湯にも負けない、温かな光ですね……」
『ギャーギャー♪』
「セツナはきっと呆れてなんていない……ですか?
……ありがとうございます、主人公さん。
確かにきっと、その通りですね。
セツナは素直な子です。楽しくないのに笑うなんて、きっとできませんね。
あの、主人公さん。
涼むのに良い場所があるそうです。みんなで行ってみませんか?」
***
ビーピー♪
ギャギャ♪
***
「…………」
「おーい、トワー。キャトにゃんたち、もう下で待ってるよー。」
「あ、はい。今いきます。
……セツナ。」
「んー?」
「今回はありがとうございました。私のわがままに付き合ってくれて。」
「なに言ってんの。あたしだってアオイの島は来てみたかったし、楽しかった!
……あ、でも少し驚いたかも!」
「なにがですか?」
「旅行なんて初めてでしょ? トワはさっと緊張しちゃうんじゃって思ってたからさ。
でも終始パワ―全開だし。すごいな、温泉愛!」
「……温泉は関係ありませんよ。
セツナがそばにいてくれたから、私は初めて訪れる場所でも、心置きなく楽しめたんです。
ですから、ありがとう。」
「お、おお……? どうしたの急に? なんかこそばゆい……」
「普段と違う場所、違う雰囲気だと、普段はいえない言葉が出てくるのかもしれないですね。」
「そ、そっか……
あたしも、トワと一緒に旅行できてよかった……!」
「では、お互い様ですね♪」
「う、うん……」
「さあ、いきましょうか。いってみたい温泉がまだまだたくさんあるんです!」
「結局、温泉一色じゃん! トワらしいけどさ!」
「温泉旅はまだまだ終わりませんよ♪」
その他
白猫温泉物語2 | ||||
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