【白猫】キアラ(茶熊)・思い出
キアラ・ソレラ cv.阿澄佳奈 茶熊学園に入学したピザ好きの少女。 バスケ部に入部し、憧れの学園生活を楽しむ。 |
2020/09/18
メインストーリー
思い出1
こんにちは。新入生のキアラです。
やっほー、キアラ!
こんにちは、キアラさん。制服、お似合いですね♪
ありがとうございます、先輩。
なによ、かしこまっちゃって。
アイリスとキャトラは先輩。先輩後輩の礼儀は大事。
……ははぁ~ん、あれね。いつもアンタが読んでるやつ。
『愛憎デルタブッキング』は名作。間違いない。みんなも読むべきだと思う。
ま、それは機会があればね。
キアラさん、学園生活の方はどうですか?
楽しい!
リネアとは同じクラスだし、レクトくんもいるし。
楽しいだろうとは思ってたけど、この楽しさは想像以上だった。
アンタ学校行きたがってたものね!
うん。『愛憎デルタブッキング』の学園編のような毎日に憧れてました。
そういえば、その小説の展開真似したりしてたわよねえ。
当時の私は、ものを知らなかった。
でも今は違う。リネアとー緒にした受験勉強も楽しかった。
勉強が!?
合格した時はとっても嬉しかった。
アタシもうれしいわ!
親分に世間の厳しさも教えてもらった。
親分ってセーラのこと?
うん。他にも色んな小説を読んだ。スキエンティアの国立図書館はスゴい。みんな行くべきだと思う。
本を読むのもいいことだと思うわ。
学園生活が楽しくない小説はなかった。つまり、学園生活は楽しい。
……アレ?けっきょく小説なの?
違うよ。ピザと同じなんだと思う。
どういうこと?
ピザはー人で食べるよりも、みんなで食べた方がおいしい。学園生活もきっとー緒。
リネアがいる。レクトくんもいる。クラスのみんなもいる。先輩たちもいる。
だから私の学園生活は楽しい。
そうね!
キアラさん、困ったことがあったらなんでも相談してくださいね。
はい先輩。……あれ?主人公は先輩なのにクラスメート。なんで?
思い出2
アンタ、部活は何にしたの?
バスケ部にした。
意外ね。アンタなら図書委員とかしそうなのに。
図書委員とは?
図書委員は、図書室の蔵書の管理や、本の貸し出し返却の受付をしたりするんですよ。
おお!そんな仕事が。でもあの時は球技の気分だった。
なんで球技?
ラグビーは無理だったけど、私も球技にしたかった。その判断は間違ってなかった。
バスケは熱い。ダンクはかっこいいし、気持ちいい。
ダンクってあれでしょ?ジャンプして直接ゴールにガーンってするやつ。
キアラさん、ダンク出来るんですか?
出来るよ。こうやって……術式展開!
ちょっとー!!スポーツ!自分の力でやんなきゃでしょー!!
?自分の力だよ?
そーだけど!そーゆーことじゃなくて!
どーゆーこと?
キアラさん。スポーツは魔法や能力は使用せずにするものなんです。
そう。そうなのよ。あっほら!レクト!
レクトくん?
ラグビーやってるレクトは、練習中に力使ったりしてなかったでしょ。
うん。してなかった。がんばってるレクトくんは、かっこよかった。
だからね。アンタも力に頼らずにがんばんなさいな。
わかった。がんばる。でもきっとダンクは出来る。
とりあえず聞くわ。なんでよ?
ルカパイセンが、気合と根性があれば出来るって言ってた。
そーゆー問題!?
私に出来ないはずがない。
思い出3
やってるわねー!
ずいぶん盛り上がってるね。
今度こそ抜かれませんよ!!
今度こそ決める。
ああっ!
(さっきはあそこからでも追いついてきた。なら今度は……)
リングを通り過ぎた?
それでも守ったら――い!!
いやー、今のは危なかったですねー。ギリギリでした!
でも今回も止められた。結果は同じ。へこむ……
ちょっとちょっとキアラ!アンタすごいじゃない!
ルカさんを抜いたところとかとってもかっこよかったです。
でも毎回シュートは止められる。
まあ、そこはルカだからねえ。
ゴール下はわたしの戦場ですから!全身全霊で守ったりますよー!
理不尽。
しかし、キアラさんのドライブには目を見張るものがありますよ!
ドライブ?
ドリブルでゴールに向かって切り込んでいくことです。
あのハンドリングは、ー朝ータで身につくものではありませんよ。
以前からバスケやってたんですか?
やったことない。でもこれまで読んだ本の中にはバスケが題材のものもあった。
あーハイハイ。って、本で読んだからってできるわけないでしょ!
む。……ピザ理論というものがある。
へっ!?
私はこれまで数え切れないほどのピザを焼いてきた。
そして焼いたピザの数だけ生地をこねてきた。それはもうこねくり回してきた。
きっとそのおかげ。
……そーね。そーゆーこともあるわよね。
(キャトラが諦めた!?)
思い出4
ルカパイセンの壁を突破するにはどうすればいいと思う?
ルカはねえ、気合と根性でなんとかしちゃうとこあるから……
やっぱり練習するしかないんじゃないでしょうか。
それは当然。でも私が練習した分ルカパイセンも練習を重ねる。なにか対策が必要。
それもそうなのよねえ。
あ、レクトくん。
ラグビー部も練習中ですね。
うん。レクトくんは倒れても何度も立ち上がる。諦めないレクトくんはやっぱりかっこいい。
私もがんばる。もっと練習する。
はい。私たちも協力します。
とはいえ、キアラのいうとおり、ヤミクモに練習するだけじゃ難しいでしょうね。
何かヒントになるようなものがあればいいんですけど……
あら?キアラ?それにみんなも。何してるの?
あ、リネア。実は――
<バスケ部でルカと勝負し、ゴールが決められないこと。何かきっかけになるヒントが欲しいことを説明した。>
ふーん。でも先輩なんだしさ。ルカの方が有利ってのはあることなんじゃない?
先輩が新入生にまるで歯が立たないってのも、立つ瀬ないしね。
確かに。
ま、そのままじゃ悔しいって気持ちもよくわかるけど。
うん。悔しい。
バスケもチームスポーツだからね。試合になればルカだってチームメイトでしょ。
そーいやそーよね。
でも、勝ちたい。
わかるわ、その気持ち。あ、そうだ。参考になるかはわかんないけど、チア部の練習見てく?
見る。
それじゃ、行きましょ。
<キアラたちが見学する中、チアダンスの練習を終えたリネアたちは、続いてチアリーディングの練習に移る。
それを見ていたキアラが、突然声をあげた。>
あ!!
どうしたの?
唐突に閃いた。これならいけるかも。
思い出5
<チア部の練習を見て、何かを閃いたキアラに連れられ、主人公たちは体育館に戻ってきていた。
私はダンクがしたくてバスケ部に入った。
そうね。
私のドライブはルカパイセンにも通用する。
でも、ダンクをしようにもゴール下にはルカパイセンがいる。
ゴール下のルカには守るっていう執念を感じるものね。
ダンク以外にも色々やったけど、全部パイセンに止められた。
ゴール下にこだわらない方がいいんじゃないでしょうか。
でも、ルカの機動力はゴール下じゃなくても脅威なんじゃない?
うん。アウトサイドも普通に打たせてもらえない。それに――
それに?
アウトサイドのジュートはそもそも苦手。
うん。練習するしかないわね。
あれ~?みんな何してるのー?
この声は!マールね!
そうだよー♪なになにー、居残り練習?
…………
ん?あなたは新入生?はじめまして!あたしは二期生のマールだよ♪
はじめまして。六期生のキアラ・ソレラです。
あ、そうだ!マール、アンタとはスリーポイントの特訓ー緒にしたわよね?
キアラになんかコツとか教えてくれない?
コツかあ~。そうだ!キアラちゃん、あたしとスリーポイント勝負してみよう!
マールセンパイと?
マールでいいよ~♪勝負っていっても楽しくやろーね!
入った時の感覚を意識してみて!それじゃいってみよー♪
入った時の感覚……
………………
…………
<キアラとマールのスリーポイント勝負は、マールの圧勝だった。しかし――
二人は勝負が終わっても、和気藹々とシュートを打ち続け、キアラのシュートは目に見えて入るようになってきていた。
だいぶ入るようになってきたねー♪
うん。でもルカパイセンにはこれだけじゃ足りない。
あ~、ルカかあ。ルカのディフェンスって、こう、スゴいもんね。
だから、ちょっと試したいことがある。
マール……さん。お相手お願いします。
よーし!ルカほどじゃないけど、あたしだってバスケ部だからね!かかってきなさい♪
いきます。
なによ今の!?どうなったの?
今のすごかったねー!あれならさすがのルカもどうにも出来ないかも!
あとはスリーポイントの成功率を上げてかなきゃだね!もうちょっと練習してこうか♪
うん。よろしくお願いします。
<その後、キアラとマールの練習は、見回りにきたソウマに怒られるまで続いた――
思い出6
いや~、昨日はソウマ先生に怒られちゃったねー。
ごめんなさい。私のせいでマールまで怒られて……
気にしなくていいよー。あたしも熱中してたしね♪
おや?みなさんおそろいですね。どうしました?
ヤッホー、ルカ♪ひさしぶりー!
マールさん!お久しぶりです!
ルカパイセン。もうー回勝負お願いします。
おお?ー回と言わず、何度でもやりましょう。切磋琢磨出来る相手は貴重ですからね。
主人公、やったんさい!
ありがとう。うん。自分を信じて、だね。
さあ、来い!
すぅ――。はぁ――ー。
行きます。
なんだかドキドキするね。
大丈夫よ、キアラ。見せてやんなさい。
<そして、キアラが動いた。>
そう何度もやらせるか――!
<一瞬フェイクに反応したルカだが、切り返したキアラに食らいつく。しかし――
なっ!?
<キアラは踏み出した左足を基点に、大きく後ろにステップバックした。
ぬあああああああああ!!
ああ~、やっぱりルカでもああなっちゃうともう足は出ないね。それでも手を伸ばすのはさすがだけど。
<キアラの放ったシュートは、美しい放物線を描き音もなくリングに吸い込まれた。>
やった!
やられたああああああああああ!!キアラさん!もうー回!もうー回やりましょう!
わかった。
<再び対峙するキアラとルカ。そしてキアラが仕掛ける。>
ああっ!
さっきのプレーでルカがちょっと迷ったね。飛び込んじゃった。オフェンスは選択肢を増やすってゆーのがやっぱり大事だね♪
チャンス!
<ゴール下まで侵入したキアラは大きくジャンプし――>
えい。
<華麗にダンクを決めた。>
ブラボー!スゴいじゃないキアラ!
リネア!レクトくん!
見てたわよ!カッコ良かった!
うん。すごかったよ、キアラ。僕なんかと違って……
いやー、お見事でした。これは頼もしいチームメイトが出来ましたねー!
ううん。私がもっと上手くなりたいと思えるのは、ルカパイセンのおかげ。
いいねいいね~♪競い合える仲間がいるともっと楽しいもんね♪
よーし!ここからはみんなでバスケしよう♪
いいですね!やりましょう!
リネア。レクトくんも。
バスケは楽しいよ。でもくみんな>でやれば、もっと楽しい!
覚醒絵・覚醒画像
キアラ・ソレラ
その他