【白猫】アナザー・思い出
大鎌の死神 アナザー・ガロウズ cv.諏訪部順一 禍々しい雰囲気をまとう青年。 魂を狩り、吸収している。 | ||
2014/09/24 |
思い出1
…………
<漆黒の衣装をまとい、大きな鎌を携えた青年が、目を閉じてたたずんでいる。
あいさつをしようと近づくと、青年は突然カッとその目を開いた。>
……近づくなッ!!
うわぁっ!?
<思わず立ち止まると、青年は、ふう、と胸をなで下ろす。>
危ないところだった……
な、何が危なかったのよ!?近寄っただけじゃない!
悪いな、おまえたちに非があったわけではない。まだ、魂がこの肉体に定着していなくてな。
え……?
気にするな。こちらの事情だ。俺の名はアナザー。……今は、放っておいてくれ。
思い出2
……おまえたちか。
えーっと……このくらいの距離なら平気~?
ああ、今日は、魂と肉体の<同調>が安定している。……しかし、おまえたちは変わっているな。
アンタに言われたくないけど……
そんな俺に――死神に、自ら近づこうというのだ。これが変わっていなくてなんだ?
……へ? 死神?
そうだ。
魂を狩ったりする?
ああ。
そ、そうだったのぉー!?
見ればわかるだろう。
そういうのにあこがれてるだけの、普通の人かと思ってたわよ~!
…………
思い出3
またおまえたちか。俺は死神だと言っただろう。
どうして、死神さんがここに来たんですか?
効率よく魂を集めるためさ。おまえたちに同行していれば、戦う機会には事欠かないからな。魂を集めるのに都合がいいのさ。
た、魂を集めるぅ!?なんでそんな怖いことしてるのよぉ~!?
ふん、そんなことまで答える必要は――……ぐぅっ!?
<アナザーは、突然苦鳴を上げてよろめいた。>
大丈夫ですか!?
く、そ……まだ<同調>が不完全なせいか……
俺は休む……しばらく1人にさせてもらおう……
思い出4
ぐぅっ……、ぐ――うぅ……!
アナザーさん……!?
くそ……ッ!身体が――拒絶をッ……!
いい加減にしろ……!おまえだって――死にたくはなかろうがッ!
<アナザーは、しばらく苦しみもだえていたが――やがて、荒い息を吐きつつも落ち着いた。>
ええい……世話を焼かせてくれる身体だ……!
アンタ、本当に大丈夫なの!?
なんとかな……
だが……くそっ。いつまで保つか……
思い出5
ぐぅっ……!はぁっ……はぁっ……!
<アナザーの不調は、まだ続いているようだ。
その姿を見て、アイリスが何かに気づく。>
アナザーさん……もしかして、その身体、あなたのものじゃないんですか?
わかるのか……?いや、<感じ取った>のか。ふん……さすがだな――
その通りだ。かつて……俺は、闇のなかで魂を喰らう<混沌>そのものだった……
だが、ある時、俺のよりどころとするルーンの力が乱れ、俺は消えかかった……
そこで俺は……死にかけだったこの男の身体を<器>として、存在の崩壊を防いだのさ……
ええっ!?それ、別の人の身体なのぉ!?
本来の魂ではないから、その人の身体が拒絶しているのね……
そうだ……ついでに、おまえたちのように強い魂の持ち主が近づくと、<同調>が不安定になる。
だましだましやってきたが……くっ、このままでは、俺も、こいつも……!
思い出6
ルーンの光……だと――
<アナザーの顔から、苦しみが引く。
やがて彼は、落ち着いた様子で大きく吐息した。>
助かった……礼を言う。これでかなり安定したようだ……
だが――いいのか?魂を狩る死神に、こんな力を与えるなど……
死にかけの身体に宿った……ということは、その人、まだ生きているんでしょう?
あなたは……その人のことも心配していたみたいでしたから……
…………
この身体の主は、まるで抵抗せずに俺を受け入れた。
『もう助からない命だ――あんたの役に立つなら使ってくれ』と。
だが、俺は貸しを作るのが嫌いでな。集めた魂の力で、こいつの生命を維持してもいる。
いつか、俺が本来の<混沌>に戻れた時――こいつが自分の足で歩けるようにな。
そうだったんですね……
そのためには、まだ魂が必要だ。だから、また俺を戦場に連れていけ。いくらでも戦ってやる。
おまえたちに作った貸しも、返さねば気が済まんからな……
覚醒絵・覚醒画像
さまよえる魂の狩り手
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