シャロン・思い出
勇ましき王女 シャロン・スワロウテイル 武人の国から来た王女剣士。 国の誇りに恥じぬよう勇敢な武人たらんとする。 |
メインストーリー
思い出1
やあ、僕はシャロン。ある国の王女であり剣士だ。お世話になるよ!
<剣を腰にたずさえた少女が凛として名乗る。>
武者修行の道中でね。戦いの気配あらば、この剣の冴えをお見せするよ!
はい!ぜひ、お願いします!
頼りにしちゃうわよ~?
っ……!?
ん? どうかしたのぉ~?
か……かわいい……
へ?
なんて愛くるしいんだ毛並みもすっごくもふもふしててさわり心地がああもツンと突き出た鼻の角度もまた――
……シャロンさん?
ハッ!
ごめん、少しぼうっとしていたよ。失敬した。
少しってレベルじゃなかったよーな気がするけどぉ……
ご、ごほん!とにかく、今後ともよろしく!
思い出2
おや……鳥がたくさん来ているね。
この島は空にあるから、飛んでいる鳥がよく休みに来るんです。
かわいくて、いいですよね♪
あ……ああ、うん――そ、そうだね……
アタシも鳥は好きよ~。……見てると、うずうずしちゃう。
だ、だめだよキャトラくん!
鳥はしなやかに空を飛ぶ姿が美しいけどあのつぶらな瞳で不思議そうに首をかしげるのが特にキュートで愛――
……シャロン?
らしさが作られたものじゃなく自然ににじみ出てる感じでたまらなくてあああもうどうしたらいいのー!?
<シャロンは、ほわんとした表情で悶えている。>
いや、あの……こっちがどうしたらいいんだか……
思い出3
アンタ、かわいいものとか好きでしょ。
うっ……!そ、それは……
あら、キライなの? ざんね~ん好きなら肉球くらい触らせても……
好きですお願いさわらせてー!!
ふにゃあーっ!
<勢いよく突進したシャロンは、キャトラの肉球を愛しそうにもふもふする。>
やっぱり、好きなんですね。隠さなくてもいいのに……
そういうわけにはいかないよ……
僕の国は武人の国でね、たとえ王女であっても、凛とした気迫が必要なんだ。
僕も、男に負けない威厳の持ち主でいなきゃいけない。
かわいいものが好きとか、そういう面は見せられないんだよ!
そういうマジメなことを言うなら、とりあえず離してよぉ~!?
思い出4
……主人公。
<剣の稽古の途中で、シャロンがムスッとにらみつけてきた。>
最後の一閃、剣速を緩めただろう。どうして手加減したんだ!?
でも、そうしなかったら、シャロンさんの顔を剣がかすめてたかも……
訓練で傷を負うくらい承知の上だ。手加減されたら訓練の意味がない!
だめですよ、シャロンさん。とてもきれいなお顔なのに。
そうそう~。かわいい顔に傷なんてつけたら、もったいないわよ~。
か、かわいい……?僕が……?
<シャロンは顔を赤くして、わたわたと慌てた。>
そ、そんなことないよ。僕なんて、堅っ苦しいし、武術一辺倒だし……
だ、だからその……そんなことは、ぜんぜん……ええと……あぅぅ……
<もじもじするシャロンを見て――アイリスたちが思わずつぶやく。>
かわいい……
かわいい……
だ、だから!そんなことないってばぁー!
思い出5
く……っ、ぐくくっ……!
<小鳥を見つめながら、シャロンが必死の表情で硬直している。>
な、なにしてんの……?
が―――がまんしてるんだ。気が緩まないようにっ……!
なんでぇ~?せっかく小鳥が寄ってきたんだから、かわいがったら~?
そ、そうしたいけど、でもだめだ!それじゃ強い武人になれない!
より強く勇ましい武人となるには、かわいいものをがまんしないと……
…………。できるの?
あ、あうぅ……無邪気にちてちてするのがチャーミングでいやだめだ!
た……耐えろシャロン!耐えるんだ!愛でちゃだめだー!
<泣きそうなシャロンを見て、小鳥が「?」と首をかしげる。>
だ、だめぇー!かわいいの、やめてぇぇー!!
思い出6 (友情覚醒)
なんなの……、この光は―――?
きらきらして、すごくまぶしい……
主人公……君のなかに、この光が……?
彼だけじゃないですよ。それは、シャロンさんのなかにもある光です。
素直な心に根差す光……その人の持つ、あるべき光。
その光に背を向けてしまったら……影しか見えなくなってしまう。
影しか……
素直になんなさいよ、シャロン~。誰が暗いお姫さまに憧れると思う?
……そう、か―――そうだね……
僕は、武人であることにこだわりすぎて……自分を殺そうとしていた……
でも、僕が臣下だったら……そんな王族になんか仕えたくない。
僕は、素直な自分で……素直な自分のままで強くなきゃいけないんだ!
それがいいですよ、シャロンさん!
そうそう~。お姫様はかわいい方が、国の人気も上がるわよぉ~?
あ、やっ、だから、僕は別に……
その、ええと……あぅ……
かわいい……
かわいい……
だからぁー!!
ロイヤルフェンサー
思い出7
キャトラくん……おしゃまですました横顔にいたずらっぽく輝く青い瞳にぷにぷにの肉球ふりふり揺れる尻尾実にプリティな
はあ。
なんてかわいいんだ、キャトラくんは!
認めるよ……僕はかわいいものが大好きだ!
ようやくその点についても素直になったのね。
武人とはいついかなるときも、心を乱さぬもの。僕はそう思っていた。
でもちがうんだ。武人とは守るものがあるからこそ、強くいられるものなんだ。
守るものがあるからこそ……私もそう思います!
ぼくは守りたいんだ、かわいいものたちを……!
思い出8 (神気解放)
ああ、力が溢れてくる……
僕のかわいいものを愛する心よ……
この僕の、新たなる剣となれ!
ありがとう、主人公……
この力で僕は、守って見せる!
僕の大好きな、かわいいものたちを!