【白猫】グリーズ・思い出
屈強整備士 グリーズ・ロウ 頑健な肉体を持つ女整備士。 機械の扱いに長けるだけでなく、 家事一般も見事にこなす。 |
思い出1
おばちゃんは整備士のグリーズだ。よろしく頼むよ!
<たくましい筋肉を誇る女性が、豪快に笑う。>
よろしくお願いします!
整備士ってことは、機械とか直せちゃう人なの~?
もちろんさ! 専門は飛行艇だけどそれ以外も任せてくんな!
あと、力仕事もあったら言っておくれ、並みの男にゃ負けないよ!
それから、必要ならみんなの分の食事も作るし、
言ってくれたら掃除や洗濯も―――
すごい……なんでもできるのね……
それに相当な世話好きみたいね~。
思い出2
ふむ。こんなもんかねぇ。
<グリーズが、何やら大きな機械を整備している。>
こんにちは、グリーズさん。その機械は?
誘導灯さ。
非空挺が着陸する目印として、明かりをともすんだ。
この島は、いろんなお客さんが飛行艇で来るからね。
そっかぁ~。
アタシたちは、島にいるから気にしてなかったけど……
これから来る人にとっては、目印がある方がありがたいものね。
そういうこと。
ま、この手のことは、おばちゃんに任せておきな!
思い出3
ちょっと、主人公!
服のエリがよれよれじゃないか。ほら、見せな。
これをこうして……よし。こんなもんでどうだい!
優しいんですね、グリーズさん。
つい、放っておけなくてねぇ。息子にゃ怒られるんだけどさ。
お子さんがいるんですね。
ああ、生意気盛りでね。世話を焼かれるのが、めっぽう嫌いなんだ。
なるほど~。男の子って、そういうトコあるわよね~。
まったくだ。
『もう大人なんだから』って言うけどね……
おばちゃんから見りゃ、まだまだケツの青いガキだってのさ!
思い出4
ふぅむ……
どうかしましたか、グリーズさん?
主人公のルーンドライバーってのは、かなり変わってるね。
いったいどこで、コイツを手に入れたんだい?
それは……
……事情があるみたいだね。
いいさ、今の質問は忘れとくれ。
しかし……わかっちゃいたけど、世界中には、ほんとに色んな機械があるんだね。
機械はどんどん進化していく。でも、人間は……
グリーズさん……?
ああ―――悪いね。ほうけちまった。
今のも忘れといておくれ。
思い出5
…………
<グリーズが、むっつりと腕組みをしている。>
グリーズさん……?何かありました……?
整備士の間で、よくないウワサが流れててね……
ロボットを、殺戮兵器に仕立てて
使ってる国があるらしいんだ。
さ、殺戮兵器ぃ~!?
兵士としちゃ優秀さ……
燃料の補給さえできてりゃ、不眠不休で戦える……
それに感情がないから、どんな相手も殺せる。
老人でも子供でもね……
そんな……
機械が進歩すれば、世の中ってもんは、どんどん便利になっていく……
だけど人間が進歩するわけじゃない。
いつか機械を止められなくなる。
その時……おばちゃんたち整備士に、何かできることはあんのかね―――
思い出6 (友情覚醒)
ないんだい、この光は……!?みたこともないよ……!
主人公……あんたの光なのかい……?
励ましてくれるってのかい?あんた……
グリーズさんは、みんなのお母さんだもの……
落ち込んでたら、そりゃ心配もするわよ~!
ふ……ふふ。うれしいこと、言ってくれるねえ。
ありがとうよ。おかげで、気が楽ンなった。
あんたたちみたいな子がいる限り、きっと人間は進歩を止めない……
機械とだって、うまくやっていけるに違いない……
よし、そうと決まりゃあ、やるこたァひとつだ!
やることって~?
もっとがんばって、新しい技術もどんどんモノにしていくのさ!
おばちゃんだって、まだまだ働けるんだからね!
アッハッハ!
肝っ玉鋼鉄整備士