【白猫】モニカ・思い出
竜を駆る少女 モニカ・ヴォルパート cv.青山吉能 ドラゴンのソルトに乗る少女。 なりゆきで冒険家を始めることに。 | ||
2016/05/17 |
思い出1
へえ、ここが飛行島ね。本当に飛んでるんだな?
<ドラゴンが、少女を乗せて飛んできた。>
あたしはモニカ。こいつは相棒のソルト。
今は……冒険家ってとこ。
ギイギイ!
アタシ知ってる! アンタみたいにドラゴンに乗ってる人って。ドラゴンライダーっていうのよね。
ドラゴンライダーねえ。
たしかにギルドの連中も、あたしらのことそう呼んでたな。
ご不満なの?
あたしらにすりゃ、なりゆきでなっちまったようなもんだからな。実感わかないのさ。
ギュー。
でもさ、アタシがいうのもなんだけど、人生ってそういうものらしいわよ。
らしいね……身に染みて感じてるぜ。ほんと、何が起こるかわからんよな。
あんたも覚えがあるらしいな。……そういう顔してるぜ。
…………。
ま、今日は先輩冒険家のあんたらにあいさつに来たのさ。
それはそれはご丁寧に。
こっちは駆け出しだが、腕には少々自信があるぜ。
なんたってドラゴンに乗ってるんだしね。
まーな。たまに寄るから、手を貸せそうなことがあったらいってくれ。報酬は要相談だ。
いっちゃったわ。
なんだかすごく、まっすぐな人ね。
ホントね。でもなんか
将来について悩んでるみたいだったわ……?
…………
……
なんだか、話しやすい奴らだったな。
ギイ!!
飛んでる島ってのも……なかなか気に入った。
ギー……
……わかってるさ。長居をするつもりはない。
思い出2
ギッギッ。
あら、ソルトにモニカね。
おうキャトラ。ちょっと寄ってみたぜ。
ギッ……
この子……アタシのことじっと見てるんだけど……?
腹が減ってるのかもな。
そうなんですか?
笑えないわあ!!
ウソだよ。ドラゴンはあまりメシを食わないんだ。
あらそうなのね。なら安心だわ……
ギッギッ!!
<ドラゴンのソルトは、キャトラに鼻面を近づけてきた。>
こいつ、あんたのことが気に入ったみたいだぜ?
よかったね、キャトラ。
懐いてるの? これ?
ギー。
<ソルトは、その場に寝ころんだ。>
…………
飽きたみたいだな。
フクザツな気分。
ギー。
<寝転がりながら、ソルトはモニカを見上げる。>
よしよし。
<モニカはソルトの頭をなでた。>
ギー。
すっごく懐いてるんですね。
まるで、大きなわんわんね。
甘えん坊なんだよ。図体がでかいのに。あっ、こら。
<ソルトはモニカの頬をなめた。>
仲良しなんですね!
相棒、だからな。
ギイー。
……あのドラゴン。
あら、こんにちは。
今日はどうされたんですか?
少し気になる件がありましてな。しばらく、この島に立ち寄らせていただきます。
ええ、かまいませんが……?
思い出3
はいよっと、お待ちどうさま。
<モニカとソルトが、荷物を運んできた。>
あら、宅配屋さんを始めたの?
運び屋の仕事は、金になるからな。
へえ。そうなの?
意外と、これで、食っていけるかもな……
冒険はしないんですか?
金になればするさ。あたしの場合、ギルドに入ったのも食っていくためだからな。
現実的ねえ。ところであんた、なりゆきでドラゴンライダーになったみたいにいってたけど。
そうさ。あたしはもともと、飛行艇乗りを目指してたんだ。
そうだったんですね?
空を飛ぶってのが、あたしの昔っからの夢でね……
でも、一年ほど前か、飛行艇の訓練航空中に、遭難しちまってさ。
あたしは無人島に漂流して……そこでこいつと出会った。
ソルトと……!?
そうさ。
ギイ。
初めてコイツを見たとき、あたしは思った。
あたしはここで、こいつに食われて終わるんだって。
ギイギイ。
(……この子の顔をみたら、誰だってねえ……)
そう思うと、なんか、やる気でてきてさ。手ごろな枝があったから、そいつを構えてこういった。
『来いよバケモノ。やれるもんならやってみな』あたしは次の瞬間、吹っ飛んだ。
あたしは観念した。でもソルトは、あたしの顔を見てギイギイ笑うだけ。
まあ。
遊んでるだけだったってわかったのは、後になってからだ。
ギイギイ……
あたしは泣いた。何がなんだかわからなくってね。
……泣くしかなかったのさ。実際、その時はね――
思い出4
モニカの無人島サバイバル、続きを聞かせて!
なんだそりゃ。本当に大変だったんだぞ。
主人公も、参考にしたらいいわ。
いいけどさ。別に。あたしは思い出せる限りの知識を総動員した。
一番やばかったのは水さ。湧き水をみつけたときは、絶叫したぜ。
水に比べりゃ食料は……イヤ、結局大変だったな。何を食ったかは聞くな。
火をおこすのも一苦労だ。訓練でやってたからいいようなもんだぜ。
ベルトのバックルってやつは、外せば打ち金になる。いいかんじの火打石も転がってた。
後は燃やすものさ。……畜生。結局服を燃やした。少しずつな。
で、ソルトはどうしてたの?
あたしが苦労してんのを、面白そうに見てやがった!
ギッ。ギッ。
しかも隙を見てからかいに来る。こっちは命がけだ。
大変だったのね。
ギリギリの日々が続いた。で、ある日のことだ。ソルトの様子がおかしくなった。
その日こいつは……あたしの聞いたことのない声で唸った。
あたしは悟った。こいつは威嚇をしているんだってね。
どうしたんですか……!?
見たら一目瞭然だった。矢だよ。大型の魔物を狩るための、でっかい矢が、ソルトの背にな。
……痛そう。
ギイ。
今から考えても不思議だけど、あたしは……どうしてか見過ごせなかった。
あたしは、ソルトの隙を見てその背に飛ぴ乗って――
矢を抜いた。こいつさ。
<モニカが見せたそれは、錆のような残酷な形状をしていた――>
ソルトは大暴れ。あたしはまたふっ飛ばされて、何度目かの観念さ。
ギッ……
でもこいつは……あたしに鼻先をちかづけてきた。ほら、キャトラにやったみたいに。
あたしはソルトに触れた。ソルトはあたしのことをなめやがった。
そのときすごく塩の味がしてさ。こいつ……海で泳ぐのが好きだから。
だから、ソルトさんなんですね。
そういうこった。
ギイ!
思い出5
えーっと、どうやって島を抜け出したか?
ギイ。
そりゃ、こいつに乗ってさ。……最後の希望だったんだよ。こいつがな……
最初は、しがみつくのが精一杯だった。自慢じゃないが、一瞬で海にドボン。
まあ。
こいつは遊びだと思ってるし、どこに怒りをぶつけていいかわからない状況でさ。
アンタ、気が短いもんね。
待たされるのが嫌いなんだよ。でも、あたしは少しずつ飛距離を伸ばしていった。
ソルトも要領を覚えてきた。状況は好転。だが――悠長にしてる余裕はなかった。
どうしてですか……?
ソルトに矢を刺した連中……竜狩りが、あたりの島を嗅ぎまわってたのさ。
竜狩り……
ドラゴン専門のハンターさ。所によっちゃ英雄扱いされているよな……
あたしは持てるだけの食料と水を用意して、島を脱出した。
嵐の中を二日かけて飛んで……ようやくあたしは、人の住む島にたどり着いた。
やったわ!なんだか他人事だけど感動!
あたしは嬉しさで叫びながら島に降りて……気づいた。
ソルトが島に戻ったら……殺されるってことにね。
あたしにはわかった。こんどはあたしがこいつを助ける番だって。
それで二人は、コンビを組んだのね。
そういうわけさ。おかげで故郷には戻りづらくなっちまったがね。
どうしてですか?
ソルトには……こいつには、討伐依頼が出てたのさ。
あのあとソルトを狙う竜狩りとは何度もやりあってる……いってみりゃお尋ね者さ。
自覚があるなら結構だ。
……あんたは……?
ギルドの世話役だ。君のドラゴンは、討伐対象となっている。こちらに引き渡せ。
くっ……!
<モニカは、ソルトの背に飛び乗った!……世話役は、身じろぎすらしない。>
そのドラゴンは人を襲った、庇えば君にも賞金がかかる。
ありがとうな、キャトラ、アイリス、主人公。あたしらを受け容れてくれて。
でも……あたしらはもうここにはいられない。
待って!
考え直せ……ご両親のもとに、帰りたくはないのか!
うるせえ!!
思い出6 (友情覚醒)
……この光……ルーンの……?
なんだよ……こんな光、見せてんじゃねえ……!
信じたくなるじゃねえか!どこかに希望があるって!わかってるんだよ――!
希望なんて――もうないってことくらい!
いいや、あるわ!
キャトラ……!
アタシ猫だしよくわかんないけど!でも!ないわけないじゃない!
馬鹿な。何を考えている。
(考えろ。考えろ。考えろ――)
――――!
何……!?依頼が正当なものかどうか、調査をさせろ!?
……いいだろう。冒険家の君にはその権利がある。
…………
……
良かったんだよな……これで……
討伐の根拠となったのは、ソルトが船を襲い人を傷つけたという証言。
確かにソルトは、船を襲った。だがソルトが襲ったのは、竜狩りの密猟船だったのだ。
密猟船は好奇心の強いソルトを罠にかけて襲った。ソルトは反撃した。
決め手になったのは、モニカが持ち帰った矢じりである。
その場にいないはずの密猟船が、襲われるはずかないってことよね。
依頼を出した奴も、みんなグルだったらしい。
悔しいわね……
依頼が不当であっても、ソルトが扱いに困る危険な存在であることはかわらない。
ギルドは、ソルトを<竜の国>に預けるという決断を下した。
<竜の国>の人たち、ドラゴンと仲良しなのよ。きっと元気でやっていけるわ。
そうだよな……これで……きっと……
うっ、うあああああっ……!!うあああああっ……!!
一つだけ――方法がある。
君とあのドラゴンが、一緒にいられる方法が。
…………
……
そわそわ……そろそろ……来る頃よね!
ええ、今日が約束の日だもの。
えーっとみんな、お待たせ。
<竜の国>。そこには……ドラゴンと絆を結び、戦う騎士がいる。
ギイ!
新人ドラグナーの……モニカだ。改めて、よろしくな。
<彼らこそ、人と竜の間に立つ者。<ドラグナー>である。>
よろしくお願いします。モニカさん!
にしても、ドラグナーの修行っていうか、訓練、もう終わったの?
いやいや、訓練はこれからだよ。あたしも、ソルトもな。
団長がまーた厳しくてな……副団長はしつこいしさー。
楽しくやってるみたいね。
ああ、そうだな。飛行艇乗りの道はあきらめちまったけど……
モニカさん……
あたしは、こいつと飛びたいんだ。空の彼方まで!
ギーイ!!
行くぞソルト!飛行島と競争だ!
覚醒絵・覚醒画像
天駆ける新星ドラグナー
その他
01. Divine Dragon’s Saga | |
02. 大願成就! お正月を取り戻せ!inワイハの島! | |
03. 私立茶熊学園2016 Story | |
フォースター☆16th(10/31) | |
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茶熊学園2017 Story |