【白猫】ハリエット・思い出
ハリエット・ハリスCV:朝井彩加 年若いが経験豊富なメカニック。 数字にこだわるが魂は熱い。 |
思い出1
??? |
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何この島。どうして飛んでんの。
?
何で飛んでんの。誰にことわって飛んでるの?
わからない?一体どーいうことなの!
え、あたし?ハリエットだけど。メカニックってとこ。つうか技術屋?
<どんな仕事なのだろう?>
作る仕事。ま~、メカをね?
どんなのって……そうさね。この前は荷物を自動的に仕分けするメカを作ったね。
そんな驚くようなもんじゃないって。……ちゅーか驚きすぎだろ。
他には……水をキレイにするメカに、音波で魔物をおっぱらうメカ。
ルーンサイクルに、印刷するメカ。ルーンコプター、自動エサやり機。ルーン通信機とか。
あ~、このヘッドフォン?これもあたしが作ったヤツ。
<主人公は、閃いた!>
猫の毛をとるメカ?なにそれ必要なの?
できなかねーけどさ~。わざわざそういうメカつくる必要あるわけ~?
ニーズのないものつくってもねえ!数字にならねーんじゃねーの!?
そうだ……こまめに掃除すればいいだけの話じゃないか。>
そーそー、こまめに掃除すりゃいーだけじゃないの……
別にいらないんじゃん……そんな技術……そんな技術なんてさあ。
一つだけ聞かせてくんない?
あんた……本当に猫の毛をとりてーの?
!!
本当に本当に!猫の毛を取るメカがあれば、世の中を変えられると!思ってるわけ?
じゃあ変えてやりましょーかね!この世の中を!
思い出2
キャトラの毛が一本も落ちてないわ!
いったいどういうことなのっ!?
このメカが、ホコリやごみを吸い込んだってわけ。
イイわね!アタシの毛がお鼻にはいるとムズムズすんのよ!じぶんの毛なのにね!
紋章魔法で気流を生み出し、部屋中の空気を循環させることで強力な吸引力を実現。どーよ?
<毛やホコリを風で吸い寄せているということなのどろうか?>
……ハリエットさん、このメカ……おいくらですか!?
あ~、こんだけ。
けっこうするわね~。
するだろ~フツウはさ~。
ムムムムム……どーするのアイリス!?
…………あ~。このプロトタイプでよけりゃ、貸すけど。
ほんとにっ?
い~ってい~って。なんかこれ売れそうだしさ~。
ハリエットさんは……発明家さんなんですか?
あたしは技術屋だかんね。発明っつうよりかは、動くもんを作るのが仕事。
つくってつくって!
なーにー、ねこ?
カニカマをつくるメカつくって!
カニカマぁ~?買えばいいじゃん。
おうちでカニカマができたら!ステキじゃない!
ステキか、それ?
なによなによアンタはカニカマのステキさがわかってないわ!
おらおら猫じゃらしだおら。
ほっ、ほっ、ほっ!……あれ、なんの話してたっけ?
ほれほれほいほほーい。
ほー!!
思い出3
<ハリエットの作り出したメカが、動き始めた……>
あつあつのピザが!
なかなかでしょ?
ピザができるのに、カニカマはだめなのっ!?
ピザはいいでしょ。ほれほれ食え食え。
(でもピザはカロリーが!)
アンタってメカニックさんよね。
そーだけど。
どーして旅をしてるの?
気分転換?
あたしも雇われモンだけどさ。数字だけだせばいいんで、ウチは。
そういうヤツなのね。
研究室にとじこもってんの、あたし的にゃあ嫌いじゃないんけどさぁ。
なーんか、気分変えたくてね。
なるほど……
ふもっ?ねこ。どうして顔に抱きついた。
なんとなく。
甘えん坊か。おまえは甘えん坊か。うりゃうりゃ。
くすぐったい!
ハリエットさんのメカが煙を!
おお!?これは……やっちゃった?
おい。
えーっとこりゃあれだな~ルーン回路の設計ミスったな~?
原因わかってるのに、うっかりミスしたわけ?
失敗は成功の母ってねー。
……ハリエット……
<男はハリエットをじっと見つめている……>
思い出4
大丈夫なの……?ほんとーに大丈夫なの!?
<主人公は、ハリオットが作った小型飛行艇に乗っている……!>
かわいい飛行艇ですね?
そもそもこれ飛ぶの?
飛ぶように設計したっての。じゃあテスト飛行頼んだよ。操縦士さん。
がんばって……主人公!
いざとなったら、あたしが何とかするからさー。
<小型飛行艇は空に舞い上がった……!>
おー、いい調子だねー。
もーちょっとスピードを出してみよっか。
大丈夫大丈夫。たぶんね。
さー、いってみよー!
おー、いーじゃん。……やっぱり飛ぶってのは、気持ちがいいねえ。
えっ、なに?気にいった?
そう、そりゃあ……よかった……
<――ボンッ――>
!?
あ。
<エンジンが火を吹いてる!?>
やべー、回路いかれたかも。えーっとこれは……こうだな。
<ハリエットが修理を始めた!?>
こっちはやっとくから、気体を安定させて~。
<そんなこといわれても!>
思い出5
いやあごめんね~。うっかりしてたよ~。
二人とも、無事でよかったです。
ヒヤヒヤしたわよ!
驚かせてゴメンね。主人公。
え、楽しかった?……あんた、かわってるね。
まー楽しかったなら……いーけどさ。
ハリエット、話をしにきた。
何の用?
現場にもどってくれ、ハリエット。
お断り。
あのプロジェクトは、お前の夢でもあったはずだ。
あー、それね……もう、どうでもいい。
ハリエット……!
所長が夢を追うのはいい。でも、あたしらはどーなんの?使い捨て?
そんなつもりでは……!
でかい会社にケンカ売るのは勝手だけどさ~あたしらだって仕事選ぶ権利あるし。
正直あれに関わってたってだけで、こっちのキャリアに響くんだけど~。
あんな……あんな横暴に屈するのか!
ざけんな!夢でメシが食えるかっての!
***
えっとさ……あの…………これ、にくきゅう。ぷにってしてみなさい。
ねこって気をつかうんだね?
さっきの人がいってたぷろじぇくとって何?
あたしのいる研究所が、昔から進めている開発プロジェクト。
あれが完成したら、今より飛行艇を速く飛ばせるかもしれない。
すごいですね!
実をいうと、あたしも見習いのころから関わってるんだ。そのプロジェクトに。
そんなプロジェクトなら、続けたかったんじゃないの?
続けたかったよ……でも、もう無理なんだ。
どうして……ですか?
最初はうまくいってたんだ。でも技術が注目されてから、いろいろさんざんでね。
特許争いで大手にケンカを売ったのはいいけど、その後はいやがらせつづき。
おまけに人員がゴッソリ引き抜かれちゃあねえ。
あらら……
……そうなったのも、所長のくだらない夢のせいだよ。
でもアンタとさっきの人は、最後まで残ってた。ってとこ?
あたしもつきあいいいから。でもねえ……今の所長を見てると、辛くってさ……
確かに人の夢なんかに、つきあう必要ないわね。
キャトラ……!
でも……アンタの夢は、どうするわけ?
あたしは――
思い出6 (友情覚醒)
何?何これいったい。これどうなってるの?
ルーンの発光……?ああ、あたしのソウルに反応してるってやつか……
なんだか……自分の心をそのまま見せられているみたい。
主人公がハリエットさんの心のソウルを輝かせてるんです。
心のソウルねえ。もっとあたしの心は汚いんだと思ってたよ。
……あたしの夢、か……。
気の済むまでやってみなさいな。
……ねこ、なまいきだねぇ~。でも、たまにはいいか。
***
もう少しだ、このプロトタイプが完成したら……
所長、大変です……!部品の調達が……!
くそっ……もうダメなのか。
いい大人が泣き言?
ハリエットくん……!?
足りないのは資金?それとも人?
両方……だ。
スポンサー、見つけといた。
興味深いプロジェクトですね。当方も出資いたします。ウィンウィンといきましょう。
面白そうでしたので、我が家もご投資いたします♪
ふふふ~。金になりそうじゃからの~。
資金はこれで解決ね。あとは人。
彼らは……!
冒険家。そして、一級の技術者たち。全員あたしの知り合い。
僕にできることがあるなら、喜んで手伝わせてもらうよ。
〈あれ〉には、ネジが必要と聞いた……最高精度のネジが。
おばちゃんにまかせときな!
ハリエットくん……なんといっていいか……!
あたしらは技術屋でしょ。技術屋は、結果ださなきゃね。
***
で……どうなったわけ?
それで完成したのが、このルーンジェットエンジン!
ええっと、今アタシらの乗ってる、この飛行艇のエンジン?
すごいですね……!炎を吹き出して空を飛ぶだなんて……!
さっそく大手の飛行艇製造会社から、引き合いがあったんだよ。
おかげで所長も、研究所を続けられる……
ハリエット、研究所に戻るの?
まー義理は果たしたしね。もうちょい旅をしてみる。
旅をしてると、いろいろ発見もあるし……ね。
<――ボンッ――>
あ。
え?
やっちまった~。
フューチャー・メーカー ハリエット・ハリス
その他