【白猫】アピュト・思い出
恋愛初心者の悪魔 アピュト・ブーゲンビリア cv.長縄まりあ 恋愛初心者のサキュバス。 恋を学ぶために旅をしている。 | ||
2014/12/24 |
フォースター☆プロジェクト Xmas Story
思い出1
キッキッキッキィ。
私はサキュバスのアピュトよ。今夜はあなたと淫らな夢を。
発言もそうだけど、だいたんな恰好してるわね~。
キキキィ。セクシーでしょ~?
私の色香に迷わない男は、世界中どこを探してもいないんだから。
ほ~ら、言ったそばから飢えた狼くんが私の体を狙っているわ。
まったく……美しいって罪ね……
あっ! そこにいたんだ主人公。
洗濯もの乾いたよ~。ついでにほつれた部分も縫ってあげたから。
無視……された?
残念だったわね~。
あら、キャトラ。この人は……?
ねえ、そこの彼はあなたの恋人かなにか?
へっ? 違いますよ。
そっか~、だったら彼の唇を奪っちゃっても問題ないわよね?
どういう意味ですか?
純朴そうな子羊ちゃんに<キッス>の話は刺激が強すぎるかもね~。
はあ……
はーい、質問! ファーストキスはどんな味?
おしゃまな子猫ちゃんにも聞かせてよ~。
そ、それは……えっと……うーんと……レモンだったかな……ミントっていう人も……
はっは~ん。さては、アンタ、キスしたことないわね~。
な、なな、なに言っちゃってくれてんのかしら。
<百戦恋魔>のこの私がそんな初歩的なことをすませてないわけが……
顔が赤いわよ~。
キィィイイ……今に見てなさいよ!
あなたのその鈍感ハートをバキュンと射止めてやるんだからっ!
思い出2
ぱぁ~、ひほふ~ひほふ~。
<アピュトがパンをくわえて走ってきた。>
あいたたたたた……パンが落ちちゃった……
もう! 気をつけなさいよねっ!
あーあ、パンを拾わなきゃ……きゃっ!? んんっ……転んじゃった……
あっ! 今、見たでしょ! 絶対、見た!
見たったら見たっ! みたみたみたみたみたっ!
……おかしいわね……本来ならここで<誰がお前のなんかっ!>って反論してくるはずなんだけど……
こうなったら、お風呂上りの私の汗がたっぷり染みこんだ布で媚薬を完成させてから……
あっ! 今、逃げようとしたわね! ――だったらこうよ!
キキキ……どう? こうしてお互いの小指に赤い糸を結ぶと、ふたりは離れられない運命に……
――ってこの糸、ちょっと長すぎるわね。絡まりそうだわ。
主人公くん。私から離れて。もっと、もっと……もう10歩くらいさがって。
おっ。なんか面白いことやってるわね~。
縄跳びですね。私たちも混ぜてください。
ち、違うわよ! これは永遠の愛を誓い合ったふたりが――
せーのっ!
え、ああ、いーち……にーっ……さーん……
きゃっ! ……ひっかかっちゃった……
もう、アイリスったら。
思い出3
円満なふたりの間に、ひとりくわわるだけで……
丸かった関係に角が立つ。これがいわゆる<三角関係>というやつよ。
そうなんですね。タメになります。
っじゃないわよ!
彼と私が上手くいかないのは、それはアイリスちゃん。あなたがいるからよ。
ええっ!?
恋にライバルはつきものよ。けれど、結ばれるのはひとりだけ。
残酷なルールね……
だから私は、アイリスちゃんと戦うことにしたの。彼の隣を賭けて。
そんな……
戦うっていったいどうすれば……
女子力対決よ!
じょし……りょく?
女の子はいかに気遣いができるかで評価が変わってくるの。今から、それを見せてあげるわ。
まあ、大変! 汗が目に入りそう! ふいてあげるわ!
どう? これが女子力よ。キキキ、今ので差がついちゃったかしらね~。
あら、主人公。もしかして眠いの?
うーん……でもここには、まくらないし……そうだ、ひざまくらしてあげるね。
あれはっ! 体を気遣うだけでなくボディタッチをすることで同時に親近感も深めている!
ついでに耳かきもしてあげるね。
自然な流れで禁断の園へっ!? しかも彼、痛がるそぶりをいっさい見せていないわっ! なんて女子力なの……
アピュトさん……?
キィィ……あれに対抗するには布団になるしかないわね。
どんどん女子力から離れていってるわよ!
思い出4
うーん……これだけは使いたくなかったけど、やむを得ないわね……
今度はなにをする気よ~。
キッキッキィ。夢魔の一族に伝わる<告白のルーン>の力――見せてあげるわ!
現れたわね、ニブチン大王! くらえっ!
ムッサエロサイム! 汝よ、叫べ! 愛の呪文を!!
キキキ……これでもうあなたは私の奴隷。さあ、胸に秘めた想いを告白してごらんなさい。
……あれ?
みんな、聞いて! 私……、告白しなきゃいけないことがあるの……
どうしたの急に?
そっち!?
<モロヘイヤ>をずっと、まっさらな平野のことだと
思ってた!
そ、そうなんだ……
ああ、もう! もっかい、ムッサエロサイム!
――!? そういうアタシも告白しなきゃいけないことがあったわ……
お腹がすきすぎて、星たぬきたちを食べてやるって言ったことがあったわ! ごめんなさいっ!!
ムッサエロサイム!!
私は<コモドドラゴン>のことを子供のドラゴンだと――
ムッサエロサーーーーイム!!
なんなのよこれっ! いったいなにしたのよ~!
……私のスリーサイズは上から、はちじゅう――
アンタが告白してどうすんのよ!
思い出5
はあ……恋ってなにかしら……
どうしたのよ、ため息なんかついて。もしかして、失恋しちゃったの?
それってどんな気持ち? 私、初恋もまだだし……わかんない。
どうって言われてもねえ~。
主人公くん。いろいろとちょっかいだして悪かったわね……
いったいアンタ、なにしにここへ来たのよ?
なにって……恋を勉強しにきたのよ……
それはどうしてですか?
私は恋愛を手助けする夢魔として、ある魔女と契約をしていた……
けど、見てのとおり恋愛初心者の私は、契約者の恋を成就させるどころか仲を引き裂いちゃったの……
それで契約は破棄……私は居場所を失った……
そうだったんですね……
少しでも恋を理解できればと、あらゆる恋愛技法を実践してみたんだけど……
けっきょくなにも……
あきらめちゃダメです。恋は当たって砕けろですよ。たぶん……
もういい……疲れたわ……
もう……恋の話をするのも聞くのもうんざり……
思い出6
なにこれ……キレイな光……なんだかドキドキする……
口の中にレモンの味が広がっていく……
主人公くん。あなたが輝いて見える……
――はっ!? 聞いたことがあるわ!
恋をすると目の前がキラキラして……つまり……
これが<初恋>!!
違うと思うわよ。
そうとわかれば主人公くんに、ちゃんと想いを伝えないとね。
私の初めての告白……聞いてくれる?
デートもしたことないし、キッスもまだだし、顔もすぐ赤くなる背伸びしているだけの恋愛初心者のこの私に――
一生かけて、愛を教えてください!
いきなりプロポーズしてどうすんのよ。
フラれちゃった……のかな……
ううん、いいの、慰めなんか……私の初恋は失恋に終わっちゃった……
そんなに落ち込まないでください。アピュトさんの告白……感動しました。
私もアピュトさんのような素敵な女性を目指します。
キキキ……だったら、まずはセクシーな服に着替えないとね~。
そ、それは……
なんてね……私もアイリスちゃんみたいな清純そうな女の子を目指そうかな。
ライバルだったあの子と友情が……ってやつね~。
ふん! 主人公くん。今に見てなさい!
美しさに磨きをかけて、私をフッたこと――後悔させてやるんだからっ!!
私も頑張ります!
キッキッキィ。どんなハートもバキュンと一発、狙い通りに撃ち抜いてみせるわ!
百戦恋魔のサキュバス
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