【白猫】メリド・思い出
放浪の呪術師 メリド・メジルタル cv.柿原徹也 呪術のイメージアップを図る呪術師。 禍々しい魔力はクールの証。 | ||
2016/06/22 |
思い出1
呪術、こわくないよ。
え、突然なに?
みんな、呪術っていうと、くら~いイメージを持ってないかい。
んー……まあ、確かにね……
僕はね、そんなイメージを良くするためにあちこち旅をしているんだ。
名前はメリド・メジルタル。よろしくね、みんな。
でもさあ……その割に、ずいぷんと禍々しいわよ、アンタ。
うん?どこかだい?
いや……杖から不気味なオーラ出てるし、服装もダークだし……
キュ―トな猫ちゃん。何を言っているのか、さっぱりわからないよ?
え……
このオーラも、僕の服も、これ以上ないくらいにクールじゃないか。
……そ、そうなんですか……?
いい色合いだろう……?研究と鍛錬の結晶さ。様々な呪術を可能にしてくれる……
服やアクセサリーだって、魔力を高めてくれるものばかり。実に機能的なんだ。
……たまに、お腹が冷えるけどね……
だから、呪術、こわくないよ。全然こわくないよ。
……まあ、そこまでいうなら、信じるわよ。
おお……!ありがとう、キュートな猫ちゃん……!
キュートなキャトラよ♪
キャトラちゃん!そんな君には、毛並みがツヤツヤになる呪術を贈ろう!
<メリドが杖をかざし呪文を唱えると、キャトラの全身が禍々しいオーラに包まれた……>
ぎにゃーーー!
…………
キャトラちゃん、もしかして……いま、怖がったかい?
……気のせいよ。
思い出2
<呪術のイメージアップ運動のため、主人公たちは街へとやってきた。>
ようし、今日も愛する呪術のために頑張るぞ!
まずは、街を守っている兵士さんにご挨拶だ。
ん……?
こんにちは。呪術、こわくないよ。
最初は絶対それなのね。
……!き、貴様!そのおどろおどろしいオーラ!さては、<闇>の手先か……!
エッ。
ち、違います!この人は、敵ではありません!
雰囲気こんなだけど、イガイといいやつよ。
そうか……失礼した。見るからに、その……いや、なんでもない……
いきなり災難だったわね。
そうだねえ。なんでだろうねえ。
ようし、次は広場に行って……ん?
そこのお方。呪術、こわくないよ。
は?呪術?
腕のお怪我、いかがなされました。
……ああ、これか。商品の箱にぶつけてしまってね。
(お、怖がってない)
ならば、僕が治してさしあげましょう。
<メリドの杖から流れ出たどす黒いオーラが、商人の腕へと伸びていく……>
ひ、ひいっ!?助けてくれ~!!
ま、待ってください!この人は、あなたを……!
わあ、あの人、足が速~い。
……ちょっとアンタ。全然ダメじゃない。
うん。いままで色々なところを旅してきたけど、どこもこんな調子だったんだ。
まだまだ、僕の呪術愛が足りないってことかな~。きっとそうだよね~。
『果たしてそうなのだろうか?』
と思う主人公たちであった……
思い出3
<冒険家ギルドからの依頼で、主人公たちは遺跡の調査に来ていた。>
アンタまで来なくてもよかったのに。
みんなが心配でね。強い魔物もいるそうだし。
きっと役に立つから安心してよ。
ガァアアアッ!!
さっそくのおでましね!
主人公君、ここは僕に任せてくれ!
<メリドが杖をかたく握る。その瞬間――!>
ウラアアアアアア!!
クソ魔物どもが……
<メリドの全身を、禍々しい魔力が覆っていく……!>
消え失せろ!!!
メ、メリドさん……?
いいぜ、いくらでも来な!
どうしちゃったのよ!?
俺の命が欲しいか?だったら死ぬ気で来い!!
お前らの手を煩わせるまでもねえ!俺が全部片づけてやるよ!
<メリドは、遺跡じゅうの魔物を荒々しくチリにしていった……>
***
や、みんな、大丈夫だったかい?
う、うん。アンタのすさまじい呪術のおかげでね。
怖がらせてしまったかい?……ごめんよ。
血の気を多くしないと、攻撃の呪術を出せない体質でね……
苦労が多いわねえ。
うう、本当にごめんよ……
いえ……助けてくれて、ありがとうございました。
呪術、こわくないよ……ほんとうだよ……
思い出4
<遺跡の調査を終えた主人公たちは、飛行島への帰路についていた。>
目ぼしいものはなにもわかったわねえ。
呪術書でもあればと思ったんだけどねえ……ん?
いま、声が聞こえたような……
「……けて!誰かー!」
!誰かが助けを求めている!
いま行くぞー!
あ……待ってください!
アタシたちも行くわよ!
***
こわいよ、おかあさん……!
大丈夫、大丈夫だから……!
グルルルル……
てめえら……
!!
その人たちに触れるんじゃねえー!
追いついた!
!メリドさん!後ろ!
!!
メリドさん!!
クソ魔物が……調子に乗るんじゃねえよ!!
大丈夫!?ケガは?
このくらい、なんでもないさ。それより、親子のほうが心配だ。
……大丈夫ですか?
ひっ……あ、その、はい……
あ、あの、ありがとうございました!し、失礼します……!
<母親は子どもを連れ、逃げるように去っていった……>
……うーん、やっぱり、怖がらせちゃったなあ。
メリド……
こればっかりは、クールじゃないよね。
…………
思い出5
……ねえ、みんな。
やっぱり、呪術のイメージを良くするなんて無理なのかな……
僕はただ、呪術が好きなだけなんだ……
害を与えるだけではない、人を救う力だってたくさんある呪術が……
メリド……
……大昔にね、天候さえ変えられる力を持った、偉大な呪術師がいたんだ……
そのお方は。自分に与えられた天賦の才を、人と大地を救うために使った。
荒れ果てた地に雨を降らせ、飢えから人々を助けて回っていたんだ。
……僕は偉大にはなれない。けれど呪術のすばらしさを伝えることはできるかもしれない。
そう思って旅に出たんだ。でも……
…………
主人公君、僕はどうしたらいいんだろう。
なんだか。自信がなくなってきちゃったよ……
思い出6 (友情覚醒)
……!
大事なのは、僕がいままでやってきたこと……?
……あ!
……あ、あの……
……!あなたは……
……きちんとお礼を言いたくて。
あの、助けていただいて、本当にありがとうございました!
お兄ちゃん!
お嬢ちゃん……
助けてくれてありがとう!すっごくかっこよかったよ!
<そう言うと、一輪のきれいな花を差し出した。>
!!……ありがとう、お嬢ちゃん……
じゃあね!
……そうね。主人公のいう通りよ。
アンタの性格からして、いままでたくさん人助けをしてきたんでしょ。
ええ。メリドさんは、きっと大勢の人に感謝されています。
それだけで、充分イメージアップになっていると思いますよ。
みんな……
……そうか……僕のやってきたことは、決して無駄ではなかったのか……!
<杖からもれ出した禍々しい魔力が、メリドの全身を覆ってゆく……!>
ありがとう、みんな!
僕はこれからも、呪術のすばらしさを世界に伝えてゆくよ!
え……あ、うん、そうね……
呪術、こわくないよ!!
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