【白猫】キサラギ(温泉)・思い出
キサラギ・クレナイ CV:井澤詩織 あやかし三味線を手にした鬼族の歌人 雅な音色と共に言霊を操る。 | ||
2015/11/10 |
思い出1
流れる雲を眼下に望み、
行くは蒼天。望むは彼方。
いとテンション鬼アゲかな。
方々久しいの。言の葉を紡ぐ歌人、キサラギじゃ。
久しぶりですね、キサラギさん。
まあ、ゆっくりしていきなさいな。
私も改めて名乗りましょうか。
百鬼夜行を従える将、シュラでございます。
今回は二人セットなのね?
私としては、いささか不本意ですかね。
何をいうか。不本意なのはこちらじゃ。
わらわは気ままに旅がしたいというのに。
なにか理由あるのね。
なんのことはない。用心のためですよ。
危ないことしてるの?
少々、外交というやつをの。
鬼ヶ島も、難しいかじ取りを迫られてますので。
大変なんですね。
そうじゃの。まあそんなことより、一首できたのじゃ。
<キサラギは短歌の書かれた短冊を一同に見せた>
短歌ね。ふむふむ。
素敵な歌ですね!
貴方にしては、真面目な内容ですね。
この歌に秘められし諧謔がわからんとは、野暮よの。
風情を知らぬあなたになじられても、気になりませんね。
その土産物が風情かの?
わびさびというものですよ。
どうぞ、みなさん。つまらないものですが。
お土産ね。なになに?
時計台の島の銘菓、ゼンマイチョコレートと、歯車ビスケットです。
美味しそうですね!
実にありふれた定番のお土産ですが、あえて皆さんにはお土産らしいお土産をと思いまして。
お土産評論家、再びね。
こちらはピヨピヨの島の銘菓、ぴよこ。
こちらはクジョウの島の銘菓、ガルーダサブレです。
いずれもつまらない定番ですが、このありふれた感じもまた一つの味というものです。
うるさいのうシュラ殿は。
まあよい。雅に茶会をするのじゃ。
思い出2
<シュラが、酒場で売られている土産物を見つめている>
主人公、あなたもこの島を預かる身。
年若いあなたに、全てを押しつけるつもりはありません。
ですが、もっと島を訪れるものへの配慮が必要とは思いませんか?
なんです?このやる気のないアイテムは。
星たぬきのキーホルダーよ。かわいいでしょ?
一見かわいいですけど、この何を考えてるかわからない顔、正直怖いです。
せっかくのお土産です。もう少し、もてなしの心を感じたいものですね。
ああ始まってしまうぞ。いとウザイのう。
本当にお土産がお好きなんですね。
ってことは、それだけ旅をしているってことになるわね。
こやつらの一族は、旅をするのが仕事じゃからのう。
そうだったの?
さまざまな土地をめぐり、鬼と呼ばれしものの怨念を集めておったというぞ。
それが、いつしかお土産マニアに。
嘆かわしいことよ。
何をいいますか。見知らぬ土地を知るには、土産物を見るのが一番なんですよ。
私はこうして外の世界の資料をあつめ、戦にそなえているのです。いいませんでしたっけ?
いちいち、くどいやつじゃの。
主人公、ちょっと会議をしましょう。
とうとうプロデュースをするつもりかの。
もっと、昧のあるやつを。
そういえば、マグカップを作ろうって。
それはまたつまらないものを。
いいですね。そういうのです。
つまらない……
アイリスさん。この場合はほめていると思ってください。
思い出3
おお、これは……。酒場のメニューが以前より充実しておるではないか。
そうなんです。ヘレナさんがすごくがんばってるんですよ。
ふうむ、これはパフェじゃの。
花の都の島で発祥の、甘味ですね。
飛行島特製のパフェ、美味しいですよ?
わらわとしては、いくぶん複雑な気分になるスイーツじゃの。
あらどうして?
わらわのジモあたりには、あんみつというものがあってのう。
あんみつ知ってるわ。あれも美味しいわよね。
コンセプトか似ておるじゃろ。
またつまらないことを気にしたものですね。
そういえば、パフェとあんみつって、似てますね。
アイスクリームが、あんこにかわっただけなのじゃ。
そうだっけ?
パフェはたしかに美味な物。しかし慣れ親しんだ味はあんみつなのじゃ。
<キサラギは、手にした楽器をかき鳴らした>
パフェとあんみつの間で、わらわの心は揺れ動く……
綺麗な音ですね、キサラギさん。
これはあやかし三味線じゃ。雅な響きであろ?
にぎやかだけど、なつかしい感じの音ね。
鬼イベには欠かせぬ楽器じゃ。
鬼イベねえ。鬼ごっこでもするみたいだわ。
歌って踊るのじゃよ。昔から鬼は宴か好きなのじゃ。
私は、静かに飲む方が好きですけどね。
シュラ殿は辛気臭いのう。
だいたいなんですか。鬼に宴って縁起悪いんですよ。
どうしてですか?
鬼ヶ島は、宴というと人間に不意打ちされるからのう。
だいたい返り討ちですけどね。というか……
宴で鬼が暴れているところにやってくるなど、飛んで火にいるなんとやらじゃの。
そんなに酷いのね。
少しだけ人間に同情します。
鬼族の宴じゃが、人間の間では地獄の有様として伝わっているらしいの。
あれは……やっぱりそうだったんですね。
まあ酒は飲んでも飲まれるな、ということじゃな?
思い出4
<キサラギが、三味線をかき鳴らしている……>
オシャンな一首ができたんじゃね、なのじゃ。
あらアゲアゲ。あらまほしきかな。
言霊を操るというあなたが、率先して言葉を破壊とは。
伝統も大事じゃが、新しいものを受け容れていかねば、発展はないのじゃ。
新しいもの、ですか。
歌もそうじゃが……我ら鬼が住む鬼ヶ鳥ものう。
天下は今や動乱期。つくべき相手を間違えれば、我らに明日はない。
一切外との関わりを断つ。そういう道はありませんか。
ないであろうの。
タイヘンなのね。
世界最大の国家、帝国。それにつぐ力をもつ連邦。両者の対立は激化しておる。
帝国と連邦……
伝統的で保守的な帝国と、緊栄をもとめ躍進する連邦。とちらにつくべきかの。
得体のしれない巨人と、欲深く、凶暴な獣ですか。
どっちも嫌じゃない?
どちらにつくにもリスクがある。よって最善手は、どちらにも深入りをせぬこと。
関わりを保ちながら、深入りもしないと?
深入りせぬように、関わりを持ち続けるのじゃよ。ちなみに最悪なのは両方に深入りすることじゃ。
おぞましい話ですね。
どちらに尻尾を振るかなどで、鬼同士が争いあったら、我らはおしまいじゃ。
外にやられないためにも、中でなかよくしないとだめなのね。
なかよくできればいいのですが。
駄目なんですか?
一つにまとまるというのは、なかなかに残酷なことなのじゃよ。
対立しあう方が、平和にすむでしょうね。
わらわも少々、言霊を弄さねばなるまいて。
(まあ実際、すでに高位の鬼たちは帝国と連邦のいずれかと誼を通じておろうな)
されど、両者の争いに巻き込まれるのは、まだマシじゃ)
どうしたの、キサラギ?
(すでにあやつらが、鬼ヶ島にも手を伸ばしておるとしたら……)
思い出5
わらわが放った言霊が、鬼ヶ鳥の天下をうごかしたか。
どうしたのよ。浮かない顔して。
鬼ヶ島で行った工作が、成功したようじゃ。
よかったじゃないの。
じゃが……すこしばかり、薬が効きすぎたらしくての。
何かあったんですか?
内通者がおったのよ。
連邦?それとも帝国の?
そやつが内通しておったのは、闇じゃ。
闇って……!!
我がギャル友よりの情報じゃが、近年間は、様々な場所で工作をおこなっておるらしい。
……ほ、ほんとなの!?
あやつらには国土もなければ、民もおらぬ。そのくせ世界に対する野心だけはある。
あいつら、世界を征服するつもりだわ。きっと。
それだけならばまだよい。
闇は……この世界を……
……おそらく、の。
闇の恐ろしさはその思想にある。欲しければ、持つものから奪え、邪魔するものは誰であれ潰せ。
かような考えのものが力をもてば、世界はどうなる。
あやつらが操るのは、悪しき言霊。やつらの言葉は、災いを招く。
ねえ、キサラギ。ところでシュラは?
……鬼ヶ島に向かったのじゃ。務めを果たすために。
<なぜだろうか……すごく、嫌な予感がする>
鬼ヶ島で、何が起こってるんですか。
戦よ。闇と通じておった鬼の一党と、鬼ヶ鳥を守らんとする一党とのな。
シュラさんは、そのために……!
シュラは武人ぞ。戦とあれば、刀をふるう。……それを誰にとめられようか。
そうかもしれないけど……
蒼の鬼神は必ず成し遂げる。されど……
わらわの言霊が、戦を招いたのも、また事実であろうな………
思い出6 (友情覚醒)
鬼パナい眩きよの。主人公の光は。
じゃが……
キサラギさん……
あやつを死地に追いやったわらわに、救われる資格などありはせぬ。
待ってキサラギ、アンタ、光ってるわ!
なんじゃと!?
待ってキャトラ、わ、私たちも!?
***
……ふふ、いけませんねえ。これでは格好がつきません。
このようなところで倒れては、あいつの怒り顔が、見られなくなるじゃないですか。
まあ今さら、そんなことを悔いてもしょうがないですね。
……それでは、最後の意地でも見せてやるとしますか。
たわけー!!
***
……ここは、冥土でしょうか。
残念ながら違うのじゃ。
キサラギ……?
大丈夫ですか、シュラさん。
kあなた方も、どうして?
ルーンの光によって、鬼ヶ島に飛ばされてしまったのよ。
で、アンタの身が危ないっていうから、助けにきたってわけ。
それは、手間をかけましたね。
また、武勲をたてたようじゃの。
不本意ながら。
どういうこと?
私はいわば、謀反人です。
闇と通じていた鬼は、シュラにとっては本家筋じゃ。
鬼どもは頭が固いからのう。たとえ君主か無能であっても、死ぬまで従うのが筋と考える。
そんな……
そういうことです。来ていただいてよかった。
辞世の歌でも、残すつもりかの?
ええ。
じせい……って、なに?
おぬしはいつも勝手じゃ!なぜ一言……助けてくれと……
すみません。かつての、我が主よ。
……さようか。おぬしが勝手にするなら。わらわも勝手にするのじゃ。
それが、いいと思います。
というわけで、おぬし、我が家人となるかよいぞ。
は?
汝はおおきみの命をうけ、ひそかに主家を探っておった。そうであろう?
キサラギ、あなたは。
かような忠節のもの、むざむざ散らせるは惜しい。よって我がクレナイ家で召し抱える。
ええっと……あなたの家臣になれと?
不服かの?シュラ殿。
不服です。
じゃあ、ド下手な歌を残してくたばればよかろう。
なんですか、そのいいぐさは!
我が元で、風流を学ぶがよい。さすればもう少し、ましな歌か残せるじゃろうよ。
相変わらず口が達者ですね。
わかったわ。シュラ。アンタキサラギの家来になりなさい。
あなた方まで、そんなことを。
アンタは縛られているくらいが丁度いいのよ。
なっ……!?
キャトラのいう通りじゃ。おぬしはかっこよく死ねる男ではない。
どうやら、そうらしいですねえ。しょうがありませんから、仕えてあげます。
なーんで上からなのじゃー!!
不本意だからです!
まあよい。わらわはこれよりギオンにおもむくのじゃ。供をせい。
まあいいでしょう。あそこのお土産はまだ研究の余地がありますしね。
では行くぞ、シュラ殿。あ、荷物持ちはそなたじゃからの!
鬼アゲオールナイト★
その他