【白猫】ウォルター・思い出
2016/07/15 |
ソウルオブナイツ Story
チーフマネージャー ウォルター・スズキ・十七世 cv.小西克幸 商社の島カンパニア出身、ネプチューンPLC 営業本部第一戦争支援部チーフマネージャー。 |
思い出1
聖地ディルムンで起こった、世界各国を巻き込んだ戦乱――
<それは一時の終息を見、主人公たちも本拠地である飛行島へと帰還していた。>
――新たなる、仲間とともに――
お世話になっております。わたくしはこういうものです。
これは名刺ね。どれどれ……?
ネプチューンPLC、営業本部、第一戦争支援部、
チーフマネージャー、ウォルター・スズキ……ほぼわからん!
はは、よく言われるのですよ。
わたくしの業務を簡潔に申し上げますと……
他国へと赴き、現地を見てまわり、その国が求めている物資を弊社から提供する……
と、いうことになりますでしょうか。
ウム……少しはわかったような……?
つまり、商人さん、みたいなものなのでしょうか?
左様でございます。ただ、弊社が扱うのは物資だけではございません。
適切な人材を派遣する、傭兵部門もございますので、そちらがご入り用の際は――
ぎにゃー! いっぺんに言わんといてー!
これは、失礼をいたしました。
では紅茶でもすすりながら、談笑するというのはいかがでしょう?
なんと! ウォルターは一瞬にして机や椅子を並べ、ティータイムの用意をした!
しかもこれは……魔法ではない!
テーブルや椅子は近くの酒場から光速で借り、持参したハンカチをそこへ広げる!
(この男……できる……!)
どうぞお召し上がりください。
天女の涙とも称される、帝国産、ラ・デルテのセカンドフラッシュでございます。
わぁ……いただきます♪
ふぃ~……おちついたわぁ……♪
……ええっと、つまり、商人なのよねウォルターは。
はい。
何を扱ってる商人なの?
武器や兵器でございます。
ええっ!?
このふくよかな香り……
午後を働く活力が、体中から湧いてくるようです……
思い出2
これはみなさま。本日も天気晴朗……張り切って業務に打ち込みましょう。
出たわね、最近のザ・よくわからん男、ウォルター・スズキ……業務ってなによ!?
その件ですが、アジェンダをレジュメにして持参いたしました。こちらをご覧ください。
???よくわからんけど、資料ってこと???
ではさっそくですが、まずはプレストベースでMTGを始めましょう。
ジャストアイディアで構いません、どなたかご意見あれば――
まったらんかーい!!!
なにがなんたかサッパリよ!わかるように言ってちょうだい!
大丈夫です、これはキックオフですから。
たたきのたたきでも見えてくればめっけものです。ぬるりとやりましょう。
ぬぐぅ!?
にしても、些か急ぎすぎましたね。
資料はペラ1です。ざっくりとお目通し願います。
ええっと…………『キャトラの価値について』……ですか???
はい。キャトラ様の価値は、この飛行島の価値とニアリーイコールです。
???えっと、アタシほめられてる???
ような……???
いま、世に求められるキャトラ様とは?
これが議題です。では、はじめましょう。
うぬぐぐぐ……!?そんで、じゃすとあいであってのを言えばいいの?
それってなんのことよ?
思いついたことをおっしゃって頂ければ。
力二カマ!
ああ~! ありますね!それはありますね!
ですが、やりつくした感もありますねえ。
!? イタイとこつくわね!
カニカマはたしかに、キャトラ様を引き立たせるアイテムの一つです。
ですけども、今回は、キャトラ様自身の魅力、そこにスポットを当てたいのです。
ぬぐぐぐ……!わかるようなわからんような……!
アタシの魅力……魅力……それは――――かわいらしさ!
それです!
これなの!?
さすがはキャトラ様!
そうです、本質はそれです!かわいらしさなんです!
そ、そう……?
これが見えてしまえば勝ったも同然です。
な、ならよかったわ。これで話はおしま――
ではここから、細かい部分を詰めていきましょうか。
ぎ、ぎにゃー!!
思い出3
こないだ一晩中MTGして、ウォルターとのコンセンサスは取れたわ。
アタシとバーターで宣伝することがマストなのよ、結局、飛行島にとっては。
中長期的に見れば、飛行島のプライオリティも変動する可能性もなきにしもあらずだけど。
うまいことアレ出来れば、ウィンウィンになれる落としどころもあるはずなのよ。
(キャトラ……!ウォルターさんに影響されたの……!?
でも……言ってること、本当に合ってるの……!?)
お世話になっております。
あら、遅かったわねウォルター。
アタシこれから外で打ち合わせなんだけど、アンタもアテンドする?
申し訳ありません、別のMTGがありまして。事後に共有だけお願いいたします。
御意よ。
(御意って……!)
ウォルターさん?どうかされましたか?
いいえ…………私には、妻がおりました。
……いた、ということは……
生活が噛みあわず。共に生活することを、互いに断念したのです。
それは……!
そういうこともあるのですよ。
元妻との関係は良好です。別々に暮らすようにはなりましたが。
ウォルターさん……
救いは、マサミとユウマの聞き分けが良かったことです。
マサミさんとユウマさん、というのは……?
娘と息子です。
私の帰りを待っていてくれます。文句の一つも言わず……
……私は、二人のためにも、バリバリ働かねばならないのです。
ウォルターさん……
思い出4
マーケティングリサーチがなってないのよ!
お世話になっております。どうされたのですか、キャトラ様?
現場に出張ってみたら、これがナアナアで!
あんな戦略じゃ、アタシの売り込みなんか出来るわけがないわ!
だから、アタシ自ら広告戦略にクチバシを突っ込んでやろうかと――
え!? それは……どうでしょうか……?
なによ! モンクあるの、ウォルター!?
文句などありませんとも。
キャトラ様のモチベが高いのは素晴らしいことです。ただ……
タダなによ!?
キャトラ様の本質は<かわいらしさ>ですので……
それを損なってしまうのは、どうなのか……?と、思った次第でして……
うっ……!?
違うかもしれませんね…………ええ。そうですね。違う、でしょうね。
ぬぐぐ……たしかに……!
キャトラ様。宣伝などは、他の者に任せましょう。
キャトラ様自身については、かわいらしさを高めるのが最善かと。
たしかにね……!アタシは、いまのかわいさでFIXってワケね?
ええ、一旦、仮FIXで。
オッケー、仮にせよ、FIXなら仕方ないわ。ブラしちゃダメよね。
(仮……FIX……!?わかる……!?)
……。
さて、キャトラ様。実は、弊社の広報から面白い提案がありまして。
ん?
キャトラ様のグッズ化の話が――
――謎の商社マン、ウォルターによる、キャトラのマス化――
いつの間にかぬるりと始まっていたこの計画が、時代の波に後押しされ――
――キャトラは一躍!世間をにぎわすマスコットキャラになっていった――!
思い出5
――かくしてウォルター・スズキの企画は大当たり――
飛行島をマスにするための、キャトラの大々的な売り込みは、大成功。
キャトラはグッズ化され、世界各地でぬいぐるみなどが発売された。
「…………」
その立役者であるウォルターは……
どういうわけか、プロジェクトの成功と同時に姿を消すと――
――飛行島から遠く離れた、観光地へと赴いていた……
「結果は出ました。プロジェクトは終了です。」
それは、商社マンとしての衿持なのか――
――それとも――
「……ありましたね。」
ウォルターは、テーマパークの片隅で、それを見つけた。
――キャトラのぬいぐるみ。
それが景品となった、<ルーンクレーングーム>だ。
「さて……」
ウォルターは、所持金をコインヘ替えると、その篇体と向かい合う。
――無論、ぬいぐるみなど、言えばいくらでも手に入る――
しかしそれは彼自身が許さない。
『ビジネスとプライペートは切り離す』
それが商社マンとしての、ウォルターの誇り――
「……いきますか……!
それっ!!」
ウォルターの操作により、ルーンクレーンは動く。だが――
「――!!
まあ、そうでしょうね。一発で取れては、採算が、ね。」
たくみに配置されたぬいぐるみは、簡単な獲得を許さない。
「もう一度……! 行けっ……! そこです……!
……惜しい。でも、もう一度やれば……!
……くっ!? まさか、ハマった!? いやいや、まさか……!
手強い……! ですね……!」
――商社マンは、連コインをする。まるで運命に抗うかのように
「わたくしは……! なんとしても、必ず……!
――どうなっているんです!? コレ、本当に取れるんですか!?」
されど、台を叩くわけにはいかず。
そのとき――
――遠く離れた地にいる、オリジナルの猫が、ぎにゃーと吠えた……!
思い出6 (友情覚醒)
「これは……? ……はっ!?
はは……! 取れた……! 取れましたよ……!
――予算内です!」
***
「待っていてください、マサミ、ユウマ……!」
商社マンは走っていた。
「きゃっ!?」
通りすがりの女性が、抱えていたリンゴをこぽす!
「はっ!」
ウォルターはそれらを、地に着く直前、一つ残らずキャッチ!
「あ、ありがとうございます……」
「いえいえ。今度は突風に食べられてしまわないように。」
「……♪」
「失礼。」
――商社マンは駆ける。
目の前で起こるアクシデント、その全てを華麗に解決しつつも、走る!
(待っていてくれますね……私は、最善を尽くしています……!)
そしてついに――商社マンは、安らぎの我が家へとたどりついた!
「お待たせしました。マサミ。誕生日のプレゼントです。
ユウマにはこのカエルの玩具を。本番は、来月ですからね――」
***
――いや~、売れたわ~。
すごい人気だったね、キャトラ。
いまも大人気だと思うけど、ちょっとやりすぎたわね。
アタシはやっぱりのんびりしてたいわ~。
お世話になっております。
ウォルタ―!? アンタ、ずっとどこいってたのよ!?
ちょっと心配だったもんで、主人公に光ってもらっちゃったわよ。
なるほど、ルーンの光……それで……
?
いいえ、こちらの話ですので、お気になさいませんよう。
いいけどね、ウォルター。どこへ行ってたかくらい、教えて欲しいんだけど?
そうですね……一仕事、終えましたため……家族サービスをしておりました。
家族サービスゥ!?
さて、職務に戻りましょう。プライベートを充実させるためには――
――まずは仕事です。
誰よりも社長の椅子に近い男 ウォルター・スズキ・十七世
その他
マサミ | |
ユウマ | |
妻 |