【白猫】ソウルオブナイツ Story0
騎士たちの伝説、序章開幕――大いなる戦いが今始まる!
開催期間:7/14 16:00 ~ 9/20 15:59
story1 街道を進む馬車
だからさ、俺は人の笑顔が見たいってわけよ。
街道を進む荷馬車の御者台に、二人の若者が座っていた。
そんなんじゃ、あんたいつか足元すくわれるぜ。
荷馬車の手綱を取るのは、赤毛の若者である。
***
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征討軍
主人公たちは、物陰に隠れた!|
***
……<闇>を予防できるとありゃ当然だがな。
連邦各国の精鋭が集まっているって話だがな。
あいつらは真っ黒さ。
story2 二人の騎士
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ディーンとキースは、市場の中で店を広げる。
露店に並ぶのは、大きな白い花をつける草である。
老人
こ、この花は……! <光の花>……!
商人
おいお前、この花を売ってくれ!
金はいくらでも出す!
花は瞬く間に売り切れた……
キースはディーンに、硬貨のつまった布袋を手渡した。
***
店じまいをしたキースは、一人、裏路地を歩きだした。
村の女性
あの……お願いです!
あの花を売ってください!
村の女性
そんな……娘が……
娘の様子がおかしいんです!
***
ディーンは革袋をのぞき込んだ。
金貨と、それから紛れ込んだあの花が一輪。
助かる人がいるんなら、いいよな!
ドンッ!!
story3 光の花
スラグヤード……銀の諸島最大の貧民街である。
征討軍のお姫様――このメグたんと遊んでくれるのかお?
それでは騎士様。革命軍に何の用だおー?
<銀の王家>の連中が言いふらしてる噂を、真に受けてるお?
あたしらが――闇とつながってるって、思ってるお~?
ご立派なことだお~?
でも一人で来たのは失敗だったお♪
ほにゃ?
ワスカの葉――辺境の島ワスカで栽培されていた、危険植物である。
一時期それは流通を止めたかに思われたが……いま再び、世界へ広がり始めていたのだった。
何か情報があったら教えて欲しい。
どうして征討軍が、ワスカの葉なんかを気にかけるんだお?
これは私の、騎士としての義務だ。
私は誓ったのだ――弱き者を守ると――!
その言葉に――嘘はないお?
***
密売人
ヒッ! 命だけはぁ!
きりきり歩くおー!
目の前には、乾燥したワスカの葉の束が積み上げられている。
貴殿ら革命軍のおかけだ……
いいってことだおー。こいつらにはメグたちも困っていたんだお?
それに~密売人を捕まえれば、革命軍の株もあがって、いいことづくめだおー♪
そうだおー! 今の王家の下じゃ、誰も生きてはいけないお!
革命を容認などはできぬ。だが――
だが、なんだおー?
いい世界が来てほしいと、心からそう思う。
あたしもそう思うんだお♪
メグは、カレンの手を取った。
ともだちだお! カレンたん!
れんぽーの人たちは好きじゃないけど、カレンたんは好きだお!
***
ヘクトル
カレン殿――?
少し、考え事をしていた。
ヘクトル
油断召されるな。
ご自身の身をしかとお守りあれ。
連邦よりの依頼を受け、カレンの属する剣誓騎士団は、とある孤島の探索を行っていた。
ヘクトル
ここが<合成魔獣>どもが作られた場所であるのなら……警戒するに越したことはありませぬ。
命をもてあそび、新しい魔物を生み出すとは。
ヘクトル
かかる所業、いったいどこの誰が?
ヘクトル
もしそれが本当であるなら――
この件の黒幕は、帝国と……?
――そう考えるのも当然ではありますね。
ヘクトル
しかし――技術に頼るなど、帝国らしくもない。
<鋼の島>の者どもが好みそうではあります。
???
ぐ、ぐおおお……!
ヘクトル
ぬうう!! フルガードッ!!
???
殺してくれ……
???
私を……殺してくれ!!
story4 王女の涙
連邦加盟国<剣の国>ローエングリン城。
征討軍の本拠地であった。
<剣の国>は、白き光の法を守る<剣誓騎士団>に与えられた所領である。
<剣誓騎士団>は<征討軍>の中核をなす勢力となっていた。
ビゴー
議会は……今回の件を大変重く見ております。
ヘクトル
でしょうな……
最近多発する新種の魔物――合成魔獣もあの島で作られたものと断言していいかと。
ヘクトル
大事になってまいりましたな。
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ミューレア
カレン、ヘクトル殿。任務ご苦労様です。
フーゴ
…………
フーゴ
カレン様……おかげさまで、すっかり良くなりました……
フーゴ
ありがとうございます、カレン様
……ですがこの私には、使命がございます。
あの島で何か行われたか、それを伝えるという使命が……
***
貴族
助けてくれー!! 俺は<闇>じゃない!!
征討軍・兵士
黙れ闇が!!
貴族
ソフィ……様……お助けを……!!
……
…………
確かに我が国は、あなた方征討軍の査察を受け入れました。
ですが、罪もない国民を連れ去るとは、どういうおつもりですか!
征討軍・兵士
ソフィ様。あなたの民を想う心。我々にもよくわかります……
ですが、闇に感染したものを救う術はありません。
彼らの身柄は我らが預からせていただきます。
民を、家族の元にお返しください。
ドレイク
ぴょーぴょぴょぴょ。
お姫様は聞き分けがわるいっぴー。
あなたは……! 征討軍はこのようなものまで!
征討軍・兵士
ドレイク卿は鋼の国の提督です。
そして我が征討軍の司令官が一人。
ドレイク
お姫様は~特別にドレっぴーと呼んでもいいっぴ!
下がりなさい、下郎!
ドレイク
そんな態度でいいのかっぴー?
コクミンがどーなってもいーのかっぴー?
…………!
どうか……民を……ドレイク卿……
ドレイク
わかってるのかっぴー?
<征討軍>に逆らうものは、<闇>なんだっぴー!
ドレイクは、エドッぴーの人形を手にしている……!
エドッぴー……!
ドレイク
逆らうものは……みーんなこうなるっぴー!
ドレイクは、エドッぴーの人形を握りつぶした!
…………うっ、ううっ……
ドレイク
お姫様、泣いちゃったっぴ~。
ドレっぴーが慰めてあげるっぴ~。
……ううっ……!!
ドレイク
さあ、涙を拭くっぴ~。
ソフィは、ドレイクの手をはねのけた!
あなた方は知るでしょう。
全てを凍らせる、極光の輝きを!
story5 決めるのは誰か
村の女性
モーラ、しっかりして……!
モーラ
……キヒヒッ……ヒヒッ……!!
まさか――闇なのか――この娘に取り憑いているのは!)
モーラ
ヒヒヒッ!! ヒャハハハアア!!
ゼツボウシロ……ニンゲンッ!!
キースは、家の外から街の様子を伺った……
***
――
村の女性
そんな……モーラ……!
モーラ
ヒャハハハ! ダァメダアアアヨ!!
ニゲバハナイッ!!
村の女性
ああっ……モーラ!
モーラ
ギヒャアアアア!!
キエッ……キエルッ!!
――――お母さん……?
村の女性
モーラ……! ありがとう………ありがとうございます……!
ギャレン
――お前は。
ギャレン
その母娘を連れていけ。
ギャレン
その母娘は闇に感染している。
この人たちのどこが闇に感染してるってんだ!
ギャレン
確かに健康に見える。だが
闇が潜伏している可能性はゼロではない。
お二人は元気です。
ギャレン
それを決めるのは、我ら征討軍だ。
母娘を確保しろ!
story6 騎士の資格
何か用かい?
お偉い征討軍の騎士様たち?
いるぜ?
チャック
エッ……だ、団長っ!?
そんな話だったなあ。
チャック
団長っ! た、助けて!!
じゃあなチャック、達者で暮らせ。
チャック
そんなー!
ところでお前、俺から1000ゴールド借りてたよな。
チャック
ウイッス。ごちそーさまっした。
テメエ、返さないで行く気か?
俺はな、貸し借りはキッチリしてる方なんだよ!
そいつを連れてくってことは、俺から
1000ゴールドふんだくるのと同じだろ!
シンザン将軍に連絡を!!
何、シンザン……!?
***
ギャレン
ディーン、邪魔をするな!
ギャレン
お前に征討軍をどうこう言う資格は無い!騎士を捨てたお前には!
ギャレン
なぜ、あの母娘を助ける。
ギャレン
この……痴れ者がー!!
…………
……
村の女性
なんと……お礼をいったらいいか!
…………
……
兵士たちの放った弾丸は、ディーンの目前で見えない壁に弾き返された!
ギャレン
よせ、奴に銃は効かない!
ギャレン
ほざけ!! お前に騎士を語る資格は無い!
なっ――!?
…………
……
story7 光焔堕つ
ティム
シャル姉ちゃん!
いつまでルクサントにいるの?
ティム
姉ちゃん! おれ、騎士になりたいんだ!
ティム
だってかっけーもん!
ティム
うわー、見て見て! メンズナイツの最新号!
ティム
今日はごちそうだって!
…………
……
燃えていた――
シャルロットが、幼い日を過ごした孤児院が……
先生
シャル……ロット。
そんな……先生っ……!
シャルロットを育てた老人は、血の中に倒れていた。
テメエら!! よくもやってくれやがったな!!
***
???
ククク……あれが光焔か……
あー、だりー。
返しやがれ――!!
あたしの身内に手を出して、タダですむと思うなあー!!
???
なーに目くじら立ててんだぁ?
御子様ぁー。
ネルガル
名乗るのもたりーが、教えてやるぜ、光焔。
俺はネルガル――
ネルガル
狂焔の御子――ネルガル様だ。
モットーはスローライフ。
ネルガル
温いねぇ~。
ネルガル
温い温い……おい光焔。
お前、本当に俺と同じなのか?
ネルガルは、倒れるシャルロットの顔を踏みつけた。
ネルガル
俺と同じ、御子なのかよ!
石が――ネルガルの顔に当たった。
ティム
シャル姉ちゃんから離れろ!
ネルガル
おっ、<闇>はっけーん。
ティム
うわっ!!
ネルガルは、ティムの腕をつかみ上げた!
ティム
あ、熱いっ……!!
ネルガル
好きな殺し方があるんだ。
内臓から沸騰させてやると、腹から弾ける。ぱーんってな。
ティム
シャル姉ちゃん!
ネルガル
へっ……?
現れたのは――影。
story8 栄光ある社章にかけて
商社の島・カンパ二ア。
数百の商社がしのぎを削る、そこは商社マンたちの戦場。
多くの人で混雑するストリートを、一人の商社マンが走っていた!
「なっ、今の男は――!!なんと美しいネクタイの結び方なんだ――!」
「まて、あの社章――まさか――!!」
商社マンたちは息を呑んだ。
彼らが目にしたその社章こそ、カンパ二ア最強商社の社章。
ネプチューンPLCの社章である!
栄光ある社章を掲げる彼の名は、ウォルターという。
タスクを前倒ししませんと。おや?
「――――くそっ、MTGに遅れる!」
突然、ルーン高級車がストリートを走ってきた!
高級車が犬にぶつかる寸前、飛来したウォルターが犬を助け出した!
『クゥーン……!』
***
***
現れたのは――影。
影は三名を呑み込み、そして――消える。
ティム
シャル姉ちゃん!
教師には手当てがされていた。今は眠っているようだ。
???
体は動くようだな。
???
葬るもの。
???
征討軍が連れ去った。
???
……さあな。
男は……影の中に去った……
このままじゃすまさねぇかんな!
***
???
さだめの車輪は回り、神なる獣は、目覚める――
光焔よ。汝はまだ堕ちるべきではない。
story9 真実が招くもの
征討軍輸送船、その船上……
男の子
うっ、うっ……
老人
降ろしてくれ! 金ならいくらでも払う!
征討軍・兵士
老人は始末してもいいと?
征討軍・司祭
場所が足りんのだ。海にでも放り込んでおけ。
征討軍・兵士
ガキはどうします?
ぴーぴーうるさいんですよ。
征討軍・司祭
子供は<彼>のところに運ぶ。
……できるだけ傷をつけるな。
征討軍・兵士
がああ!
征討軍・司祭
貴様っ! どこから!
征討軍・司祭
黙れ闇が! シンザン卿!!
シンザン
ググググ……
一秒デ!! 終ワラセルッ!!
クライヴは船の甲板から、海に落ちた……
征討軍・司祭
流石ですな。シンザン殿……
おや、どうされましたか。
シンザン
……ナゼダ……斬レテ……ナイ……!
(……剣は受けきったが……くそっ、未熟だったな……)
クライヴの体は、海に沈む……
ブオオオーン!!
ギュインギュインギュイーン!!
***
ローエングリン城に集まった各国の代表者は会見の内容に息を呑んだ。
フーゴ
帝国は私の体を使い、様々な実験を行いました。
彼らは命をもてあそび、生物を混ぜ合わせ――
闇の尖兵としようとした。
フーゴは、服をはだけ、己の胸を見せた――
フーゴの胸には……狼を思わせる生物が……混ぜられていた。
フーゴ
私の体を異形と変えたのは――人ではなかった。
彼らこそ、<闇>――
帝国は――闇に蝕まれている! そう、帝国こそが闇なのです!
場内は――静まり返った。
フーゴ
騎士団総長殿――!
カイデン
真実を伝えることは――時に何より辛く悲しいこと。
フーゴ
我が怨念を……帝国に裏切られた仲問たちの無念を!
どうか……晴らしていただきたい!
カイデン
我ら征討軍は、貴殿の勇気に、応えよう。
征討軍が明るみにした<真実>は、
瞬く間に世界を駆け巡っていった。|
story10 <征討戦争>勃発
クライヴ様……よかった……!
氷の国です。この子がクライヴ様を……
ギュイーン!!
ギュオンギュオンギュオン!
でも、いい子なんですよ。
ギュオーン!!
ご無事なら、それでいいんです。
それは、我が氷の国の仕事です。
私達は戦います。氷の国の、誇りにかけて!
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ローエングリン城の自室で、カレンは物想いにふけっていた。
このままでは……全面戦争になる。
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ミューレア
カレン……また、甘えているの?
ミューレア
いいえ、甘えています。己の立場に……
ミューレア
見極めなさい。己の為すべきことを。
あなたは――騎士でしょう。
ミューレア
だとしても……あなたは騎士であることを望んだ。
戦いなさい、カレン……幾千万の屍を踏み越えて。
それがガランド家に生まれた者の運命なのです。
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革命軍の女性
メグ~なんか~世界情勢ヤバイっぽいんだけど~。
確かにヤバいお~。連邦と帝国が全面戦争って~。
ゲロヤバだお~。
革命軍の女性
あ~、なんかぁ~。新聞にぃ~
前に来たねーちゃん載ってた的な。
メグは、手渡された新聞を広げた。
おー、カレンたんだお~。
写真写りがよくてウラヤマだお♪
革命軍の女性
なんかぁ~内容ヤバくね?
獣人は<闇>に汚染されやすい?
……何をいってるお……!
(カレンたんも……そんな風に思っているお?)
革命軍の女性
テキトーほざいてるだけっしょ。
う、ウソ……嘘だお……!
革命軍の女性
どうしたお~?
メグは、新聞の写真を見ていた。
フーゴが己の融合部分をさらけ出した際の写真である。
その男の顔は、メグの知る男のそれとは異なっていた――
だが、異形の痕跡はそのままだ。
革命軍の女性
この人~帝国にエグイことされてた的な~?
違うお……こいつは違う!!
革命軍の女性
どういうこと的な?
こいつはゼノだお……!!
生きていたんだお――!!
***
船長
キースはあの布袋を手にしている……
兵士たちは、老人を連れて行ってしまった……
***
<剣の国>ローエングリン城……
各地で闇を掃討していた征討軍は、司令官の命令一下。
ここに集っていた――
カイデン
白き聖王国の末裔たる、我らの発祥の地、聖地ディルムン。
知ってのとおり、我ら連邦はかの地を帝国と二分している。
しかし今や帝国は<闇>であると明らかにされた……
我らは聖地を彼らと分け合うことはできない!
<剣豪>シンザン・ゼラーグ。
征討軍将軍。全てを断つ<伝説>
<大提督>ドレイク・ガルン。
征討軍提督。七海の悪魔。
<狂焔の御子>ネルガル・ソラウ。
征討軍将軍。呪われし滅びの焔。
カイデン
征討軍は速やかに聖地を奪還し、
連邦の旗を掲げねばならない!
<猛き黒狼> ギャレン・ネロス。
征討軍将軍。闇を狩る征討の牙。
ヘクトル・ヴァランガ。
征討軍将軍。連邦加盟国<盾の国>国王。不壊の城塞。
ビゴー・マグナス。
征討軍副司令官。ロンダミア大公。その名も高き名将。
カイデン
白き光に従うすべての者よ――
光の勝利を信じるものたちよ。
ミューレア・ガランド。
征討軍参謀。暁の賢者。
フーゴ・ワーラー。
告発者。
カイデン・バルト。
征討軍総司令官。連邦加盟国<剣の国>元首。
騎士の中の騎士。闇を征討せし騎士王。
カイデン
今こそ闇を征し、討ち果たす時!
騎士たちよ! 報復の剣を取れ!
かたや帝国――古より栄えし、果てすら知らぬ巨大国家。
かたや連邦――白の王国の正統なる後継を称する、あまたの国々の集い。
二つの大国が今激突する。決戦の舞台は、聖地――!
***
Soul of Knights ~託されし者たち~ PV
ソウルオブナイツ Story
Story0 序章
Story1 ディーン&主人公
Story2 シャルロット&メグ・ジュダ
Story3 クライヴ&ウォルター
Story4 カレン&ソフィ&リアム
Story5 最終章