【白猫】コルネ(キンクラ4)・思い出
選ばれし武器屋の娘 コルネ・マルシェ cv.小原好美 王冠を受け継いだ、ひねくれ少女。 ルグノス以外の精霊と契約したことで波乱か? |
2021/01/29
思い出1
<キングス・クラウン>の戴冠式が終わり、しばらくしたのち――
新たなる力を手に入れたコルネが、飛行島へとやってきた。
さらばだ。
去るな!来たばっかやろ!
帰りたいなら帰らせとけばいいのよ。
ならば戻る。
そうくると思ったわ。
ひねくれもんのあつかいかた上手いやん。
……あれからどう?なにか変わった?
王冠のせいで頭が重い。
それだけ?
あと、ルグノスが焦っておる。
そ、そら、俺ッチ以外の精霊と契約したんや。当然やろ。
嫉妬とは見苦しいぞ。
ちゃうわ!不安なだけや!
おたくのことやから、もう俺ッチは必要ないとか言い出す気やろ!
そんなわけなかろう。
せっかく、ルグノスの家族が増えたのに。
なら安心やな……いや、待ちーや!
そのオウスイとかいう精霊が、俺ッチの家族のー員みたいになっとるやん!
末っ子のオウスイだ。
末っ子は俺ッチ!
チッチ、チッチ、うるさいヤツめ。
じゃあ、オウスイとの契約を解除すればいいの?
そ、それはそれで気分が……
ならば、どうしろというのだ!
キレんなや!
誰のせいだよ。もういい、こうしよう。
ルグノス、今までありがとう。
は?
ここから投げ捨ててもいいのだが、せめてもの慈悲だ。
あんたが高値で売れるように努力しよう。
なんでそうなるんやー!
そういうわけで、剣を欲しがってる人知らない?
主人公は……?
なにその反応!?ショック死するわ!
他に心当たりは?
いちおう、あるにはあるけど……
ほんまに売られる流れなんやな……俺ッチとコルネの絆は!?旅は!?
私なんかより、いい人が見つかるよ。
なにこの、フラれた感じ!?
本当にこれでいいの……?
道端に捨てられるよりはね……
思い出2
さて、ルグノスを売るぞ。買い手はどこだ?
なあ、考え直さへん……?
ごめんね……でも、このほうがアンタのためよ……
これは天命だ。覚悟を決めよ。
決めよ!
なんでリリアもおんねん!
ルグノスくんとは、一緒に旅した仲だもん。最後くらいは見送らせて。
あかん。いろんな意味で泣けてきた……
こんちわーっす!
お、買い手のソアラが来たわよ。
それで、世にも珍しい剣とは?
こちらの喋る剣にございます。
最強の剣の精霊、ルグノスや!
ほう、確かにこれは……
しかし、自らを最強と名乗るとは、いささかうさんくさいですなー。
では、こちらをご覧いただきましょう。
まずは強度チェック。リリア、お願い。
まかせて!いくよ、ルグノスくん!
俺ッチを持って、なにする気や?
折る!
はあ!?
どおりゃあああ!!!
リリア、その調子。もっと膝をいれよう。
やめてー!もうブーメランやん!これ以上、曲げんといてー!
売り物になんてことを……
安心なされよ。この剣は、形状記憶合金でできています。
グングンググーン!ピンピピーン!
おろ?もとのまっすぐな剣に戻りましたな。
それだけでなく、カカシとしても役立ちますし、物差しとしても使えます。
剣としてあつかって!
……して、お値段はいかほどに?
本来1億ゴールドのところ、なんと10ゴールドでご奉仕させていただきます。
値下がりすぎやろ!逆に怪しいわ!
それはお買い得ですな。買いましょう。
買うんかい!
そういうわけだ。これよりルグノスの主人はソアラ氏となる。
お別れだね、ルグノスくん……
せ、せやな……
事情はキャトラさんから聞いとります。まずは<嘆きのダンジョン>とやらに向かいましょう!
ほんまに?
ソアラはこう見えて勇者だから、頼りにしていいわよ。
てことは、成り上がることも……
やけに嬉しそうだな?
いやなんか、ええご主人と出会えたっちゅーか……
ぐぬっ。
なにふてくされとんねん!おたくから手放したんやろーかい!
まあいい。私にはオウスイがいる。
はー、そうかいそうかい。ほな、さいならー。
ぐぬぬ……
これでよかったのかな……
なるようになるわよ、きっと。
思い出3
でたわ!魔物よ!
力を試す時がきたようだな。
オウスイ!我が意に従え!
おお……謎のレーザーが……
コルネちゃん、すごかったよ!
わっはっは。ルグノスなどいなくともこのとおり。
おー、がんばっとるやん。
む?この声は……
ルグノスさん?じゃあソアラちゃんも、ギルドの依頼を……?
えーい!ボクたちをどなたと心得る!
アンタら……それと……
俺ッチや!
どういうことよ!ソアラと一緒にいるはずじゃ……
その方から、この剣を売ってもらったんです。
ボクの剣が刃こぼれしてネ。修理してる間に、使わせてもらってたヨ。
今じゃすっかり、アタシらのメンバーって感じ?
そういうわけや!
なにを偉そうに。どうせ、うるさいとかですぐ売られたんでしょ?
なんでわかったんや!?
教えぬ!
はあー!?
むしろ、わからなきゃだよ!
えー!?
では、そろそろいきますよ。
世直し、世直し~♪
いやー、こいつらとおると成り上がる予感しかせんわ。
<嘆きのダンジョン>は、ちょっと後回しになっとるけど……
誰かさんと一緒におったときよりは、数万倍マシや~。
おのれ……!
カッチーン。
買い戻すなら今やで~。
誰がお主など……
おー、そうかい。ほな、またどこかでなー。
ぐぬぬぬぬ……
根に持たれても、しょうがないわ。アンタから手放したんだもの。
けど、ルグノスだって本当は、アンタのところに戻りたいはずよ。
だとしてもお断りだ。
素直になんなさいよ……
思い出4
この四角いパンをレーザーで……斜めに切る!
さっすがコルネちゃん!キレイなサンドイッチの完成だね!
次はドーナッツの穴をくり抜こう。
こらこら。オウスイの力を、そんなことに……
でも、ずいぶん使いこなせるようになったみたいね。
ルグノスには負けてられん……
<>
なんだ、この威圧感は……!
あれはクエスタ?手に持ってるのは……
ついに成り上がったで。
ルグノスさん!?
どういうことよ!ビスケッタたちは?
いろいろあってな。
俺が説明しよう。
ハッ!?クエスタの近くに<黒いヤツ>が……
なに言ってんの?そんなのどこにも……
アタシにだけ見えるの!そしてあれがでると……
<レヴナントに立ち向かうクエスタ。その道中、ビスケッタたちと出会った――
三人の危機を救ったクエスタは、友情の証として剛剣ルグノスを受け取った――
そして、クエスタの功績とともに、剛剣ルグノスの名が世に広まりつつある――>
なるほど。とても長くて深いエピソードだったな。
ぎにゃー!!!
急に飛び跳ねて、どうしたの?
クエスタが尺を<圧縮>したからよ!
早回しの時間を、アタシだけが認識できちゃうのー!
わけのわからぬことを。
ま、要するに俺ッチが有名になったっちゅーことや。
自分の力じゃどうにもでさん、腰巾着のくせに。
たしかになー。けど、主人が変わった途端これや。
つまりそれは、コルネに実力がなかったいうことやろ!
シュン……
あー!ルグノスくんがコルネちゃんを泣かしたー!
泣いとらんやろ!
サンドイッチにしてやるー!
どういうことー!?
そろそろ行ってもいいか?
すいません、呼び止めちゃって。
いくぞ、ルグノス。
おう、相棒!
なにが相棒だ……相棒は……
コルネちゃん……
あれ?クエスタの近くに、また黒いヤツが……
<再び、旅に出かけたクエスタだったが――
ルグノスの名が広まったことで、伝説の武器を収集する組織アームガルドに目をつけられ――
一瞬の隙をつかれ、ルグノスを奪われてしまったのだった――>
……すまない。まさか、こんなことになるとは……
また尺を圧縮したわね!
そんなことより、ルグノスを取り戻さねば。
コルネちゃん、やっぱりルグノスさんのことを心配して……
今のあやつなら、高値で売れそうだ。
アームガルドはパパとママの敵!どっちにしろ、叩き潰さなきゃ!
よし、ついてまいれ!
思い出5
<コルネたちはルグノスを取り戻すため、とあるダンジョンの最深部にたどり着いた。>
情報によると、ここにアームガルドが……
見て!誰かいるよ!ルグノスくんを持ってる!
ア、アイツはどこかで……
我が名はサーベリヒト。弟たちが世話になったな。
この剛剣ルグノスを手にしたと知れば、必ずやここにくると思っていた。
今こそ、復讐を果たすとき。貴様らなど、私一人で十分だ。
聞いてもいないことを、もじゃもじゃと……
コルネ……すまん……こんなことに……
ルグノス……
調子に乗りすぎたバチが当たったんや……
今さら、助けてくれなんて虫がよすぎるかもしれん……
けど……それでも……
助ける。
コルネ……!
そして、高値で売る。
助かっても最悪やん!
安心しろ、私は負けん。
……さて、この剛剣の試し切りといこうか。
くるわよ!
あたしにまかせて!
ほう、素手で向かってくるか。
あたしの拳は剛拳スサノスティングだー!
遅い。
かわされたー!
このまま叩き斬る!
そうはさせぬ!オウスイレーザー!
チッ。
ぎいやああああ!?
ルグノスを盾にするとは、やりおる……
ここからは、本気でいかせてもらうぞ!
きゃっ!?
ルグノスくんを振り下ろしただけで、なんて衝撃……
フハハ!これが伝説の武器か……我が愛刀マムシヤグラがオモチャのようだ。
さあ、ー気に片付けてやろう。
ひょえー、ピンチ。
そうはさせへん!
け、剣が重い……貴様!なにをしている!
みんな、今のうちに逃げるんや!
逃げぬ!
こんなとさまで、ひねくれんなや!
ひねくれではない!ルグノスは私のものだ!必ず取り返す!
コルネ……
でもこの状況、どうすれば……
思い出6
この光は……!妙案が浮かんだぞ!
あかん、俺ッチの抵抗もここまでや……
手こずらせおって。だが、これでまた剣が振れる。
今度こそ、貴様らを片付けてやる。
できるものならな。
なに?
私はルグノスを傷つけないように、手加減をしていたのだ。
だが、このまま負けてしまっては、元も子もない。
ならばいっそ、ルグノスもろとも塵にしてくれよう。
ハア!?なに言うとんねん!
フン。どうせ、ハッタリだ。
そう見えるか?
な、なんだ。ヤツの体から光が……
さらにこの自信、この威圧感、まさか本当に……!
これがコルネちゃんの光だよ!
あの光って、アンタのよね?
くっ……こうなれば、せめて相打ちに……
そう急くな。私も鬼ではない。
ここは平和的に解決しようではないか。
平和的だと?
私はルグノスが欲しい。あんたの組織は伝説の武器を集めている。
そこで、この王冠とルグノスを交換しよう。
(王冠は武器ではないが、それがあればあの力が……)
いいだろう。その条件、飲もう。
うむ。
(バカめ。王冠を手に入れ、貴様を返り討ちにしたのち、剛剣もいただくまでだ……)
ほう、王冠を外すと姿まで変わるのか……
では、ルグノスを渡してもらおう。
受け取れ。
コルネ、すまん。俺ッチのせいで王冠を……
何を言ってる。
へ?
フハハ!王冠を手に入れたぞ!これで私は無敵だー!
……む?なんだ?力などなにも……
精霊との絆を結ばずして、力を出せるわけなかろう。
そういうこっちゃで!
貴様ら……!たばかったなあああ!
いくぞルグノス!真価の査定<シナジーブレイク>!
うおおおお!力が溢れてくるでー!
く、くそおおおおっ!!!
…………
……
……なんとかルグノスを取り返すことができたわね。
でも、なんで武器屋に?
ルグノス、売れなかった……
売ろうとすな!
アームガルドのせいで、ルグノスくんの悪評が広まったみたいだね。
せっかく助かったのに、なんやこの仕打ち。
いつものルグノスに戻っただけだ。気にすることもなかろう。
クヨクヨしとっても始まらんしな。またこっから成り上がったるわ!
そうと決まれば、<嘆きのダンジョン>に向かうで!
行かぬといっておろうに!
すぐそういうこと言うー。
ふふ、この感じ。
コルネたちはこうでなくちゃね。
てなわけで、これからもよろしく頼むで!
うむ。ルグノスが有名になれば、私にも利益があるからな。
まだ売る気かい。
売らぬ!
どういうことやねん!
もじゃもじゃ言わず、私についてこい。
覚醒絵・覚醒画像
絶対ひねく零度 コルネ・マルシェ
その他