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空戦のドルキマス Story1

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん


プロローグ



「貴官は軍に所属し、〈イグノビリウム〉を壊滅していただきます。」

その言葉が君の耳から離れなかった。


 ***


「戦うっていっても、キミ、船の乗り方知ってるのかにゃ?」

 ウィズの問いかけに首を振り、わからない、と君は言う。

魔力を込めた瞬間に少し飛んだだけで、動かし方なんて全く知らない。

全く何もできない、なんて言ったら、またあの銃弾が……。

「この異界は、人による魔法そのものが失われているらしいにゃ。

だとすると、この船を使えるキミは、ドルキマスにとって貴重な戦力にゃ。

それにイグノ……なんとかもこの船を恐れているって話にゃ。

だから、この船にいる限り、キミは安全を保障されてるようなものにゃ。」

 だけどそれはつまり、敵が真っ先に狙ってくるかもしれない、ということ。

あのときもそうだった、と君は呟く。

「だけど、キミの魔法がとても役に立つらしいってことはわかっているにゃ!

キミが立ち回りを間違わなければ、ちゃんと帰れるはずにゃ。」

 確かに、と君は首肯する。

「……ディートリヒは得体の知れない男にゃ。

異界の人間とはいっても、不気味すぎるにゃ。」

 あの空気感、潤いを秘めたような瞳を持ちながらも、その表情には一切の欠点がない。

自身の片腕であるローヴィの「駒である」という発言を、彼は一切、否定しなかった。

それどころか、死に場所を与えるとまで言った。

気品を感じられる振る舞いはあったものの、傲岸不遜……

彼のことを理解できるようには、思えなかった。



「清掃は順調ですか?」

「……い、いつの間に入ってきたにゃ。」

 ローヴィが周囲を見回した後で、君を見据えた。

君は魔道艇の掃除を命じられていた。

話によると魔道艇は、何十年……どころか、何百年近く眠っていた代物らしく、

ホコリまみれなんて話ではなかった。

「貴官は、3日後、魔道艇に乗って軍に合流していただきます。」

「み、3日後……そんな早くに……。」

「作戦については追って伝えます。

まずはこの魔道艇を”乗れる”ものにしてください。」




分岐




上記のルートを全てクリア後に開放



外伝





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