【白猫】ディラン・思い出
ディラン・アレス cv.立花慎之介 アレス三兄弟の長男にして、元騎士団員。 正義感が強く、家族思いな青年。 | ||
2018/05/31 |
亡國のツバサ Story
思い出1
<魔幻獣をめぐる兄弟たちの物語に決着がつき、しばらく後のこと……
飛行島に猛き騎士が降り立った。>
よお、お前ら。今日から世話になるぜ!
お、よーやくきたわね長男坊!
ようこそ飛行島へ。今日からよろしくお願いしますね♪
ああ、んじゃ改めて――アレス騎士団団長、ディランだ。よろしくな!
にしても、すげえな飛行島。俺たちの魔幻獣もデカかったが、ここと比べりゃ全然だ。
でしょ? なんならアンタたちが100人兄弟だったとしても、ヨユーで住まわしちゃうわ。
ふふ、キャトラったら……そんなに兄弟がいるはず――
マジか! ならあと97人、遠慮なく連れてくるぞ?
ウソー!? いるのー!?
ああ、実は世界中に親父の隠し子がな……
部屋、足りるかな……!?
ははは、なんてな。冗談だ。
ぎにゃー! 一瞬信じたわ!
悪い悪い。手のかかる弟は、二人だけで充分だしな。
ヴィシャスさんもノエル君も、もう島に着いてますよ。あとで二人の部屋に案内しますね。
そういえばアンタだけ、やけに来るの遅かったわね?
依頼の報酬を受け取るのに時間かかっちまってな。
報酬……バウンティハンターのお仕事ですよね?
ああ。ただし<ウラ>のな。
ウラ? ふつーの賞金稼きと違うの?
俺たちが相手にしてるのは、地下組織やマフィア、国家の暗部――
ようは陽の当たらない世界に潜んでる連中ってワケだ。
……危険そうなお仕事ですね。
まあな。いつだって命懸けだったさ。
でもノエルは賢くて器用だし、ヴィシャスもああ見えて凄腕の戦士だ。
あいつらがいてくれたから、俺は今日までやってこれた。
本当に……信頼し合っているんですね。
この世に残った唯一の家族だからな。
それに、ウラの世界には情報が集まる。俺たちにはそれか必要だった。
ディランさんたちの故郷……<アレス王国>を滅ぼした黒幕を、見つけるためでしたね。
……ああ。それか故郷を数えなかった俺たちの使命だ。
――奴が何者だろうが、必ず……絶対に――
……ディランさん? 大丈夫ですか?
あ、ああ、悪い! 気にすんな。
無茶はほどほどにね。これからはアタシたちだっているんだからさ。
サンキュー。頼りにしてるぞ!
思い出2
<三兄弟は、飛行島の傷んだ建物を直して回っていた。>
おーい、ノエル。金槌で指打つなよー?
はいはい。そういうディラン兄こそ、不器用なんだから気をつけなよ。
おいおい、兄ちゃんをナメるな? こんな小屋の修理くらい――
いってえ!? うぉおおお……
さっそく!? まったくもー……なんか最近、ぼーっとしてるよ?
い、いや、そんなことは……
あるよ。ヴィシャス兄、氷持ってきてー!
では俺がさっきまで飲んでいたアイスコーシーの氷をば。
それはだめー! 不衛生だから!
サンキューヴィシャス。これでいいや。
だから駄目っていってるだろ! あとヴィシヤス兄もちょいちょいサボるな!
我は影にある者だし……
言い訳になってねえよ!
ホント仲良いわね、アンタたち。
本当に助かります。でも、無理しないでくださいね?
なに、気にすんな。これから世話になるんだから、これくらいしねえとバチが当たる。
お前たちだってそう思うだろ?
とかいってディラン兄、こういう細かい作業は僕がいないとダメダメだよね。
ザ・不器用だからな。
それほど不器用でもないだろ……さ、早く終わらせちまおうぜ。次はこの木材を切っ――
いてえ! 指切った!
わざとやってんの?
だ、大丈夫ですか!? いま治しますから……
心配ご無用だ、レディ。
でも血が出てますし……
(美しい……)
ヴィシャスさん?
おほほっ……
……
これを使え、兄者。ほしたぬきばんそうこう(おんなのこよう)だ。
ピンクだなあ。
か、かわいい~! 星たぬきかわいい~~~! いいなぁ……
よし、兄ちゃんが貼ってやるぞ! どこに貼ってほしい?
いや、僕は怪我してないから!
どうしたの? 主人公。
男兄弟って楽しそう? ……ま、たしかにね。ちょっと騒々しいけど。
主人公も、これからもっと仲良くなれるといいね。
思い出3
<三兄弟と主人公は、猛獣討伐の依頼を受け、森を訪れていた。>
いったぞ、ヴィシャス!
わかっている。
ふん、遅い――
一番小さいから勝てると思った?
力比べなら、得意なんだよ……!
そのまま寝てろ!
こういう『まっとうな』依頼は久しぶりだ!
とにかく倒せばいいってのは――シンプルでいいよなッ!
<みんな――強い!>
ディラン兄、後ろ!
ああ、わかってる――おっ?
!
……ナイス。
サンキュー。主人公! 手間が省けた!
残りも一気に片付けるぞ!
よし、と。依頼はこれで完了だな。
楽勝……
お疲れ様ー。ここらの魔獣は手応えなかったね。
ああ、準備運動にもなりゃしねえ。
<――すごい連携だった!>
そういうお前も強かったぜ、主人公。
おかげで安心して戦えた。ありがとうな!
そうだ、お前もウチの子になるか? そしたら晴れて四兄弟だ!
困ってるからやめなよ……
カモン、ニューブラザー。
思い出4
それじゃあ……カンパイだ!!
……アイリスがおらぬ……
キャトラ、いないのかぁ……
あからさまに落ち込みやがって。留守なもんは仕方ねえだろ?
今日のところは男同士、親睦を深めようぜ!
主人公の好きなおなごのタイプは?
!?
おっ、いきなり恋の話か!? いいぞ、グイグイいこうぜ!
で実際のとこ、どうなんだ? 照れなくていいぞ?
ご、ごめんね、いきなり……
それじゃあ今夜は、飲んで食って騒ごうぜ!
ただし未成年は酒禁止な。そのかわり、たくさん食って大きくなれ!
料理作ったの、ほとんど僕だろー。
俺は大人だから、飲む!
***
♪
おお、主人公はギター上手いんだなぁ~!
よっしゃノエル、兄ちゃんと一緒に踊ろうぜ!
踊らないよ……っていうかディラン兄、飲み過きじゃない……?
たまにはいいだろ~? こういう時間も久々だしな!
酔っぱらいの相手は任せろ、ノエル。
おいそこなるアニキ、俺が相手だ。
ヴィシャス兄も結構飲んでだろ……大丈夫なの?
――酒に飲まれるなど二流。
真の戦士は、おっとっと。いかなる時でもおっとっと……
すごい千鳥足じゃん……。
安心しろ……これは酔ったフリ……
フリ!?
踊り明かしてくれるゥ!
おうかかってこい! 演奏は任せたぜ、主人公!
イエー!
まったく……ディラン兄ったら、普段はあんな無茶な飲み方しないのに。
ごめんね、主人公。うちのバカ兄たちが……
<――楽しい!>
思い出5
あ~~~…………頭いてぇ……
ディランさん、冷たいお水ですよ。
おお……サンキュー、アイリス。
二日酔いね。
ヴィシャスさんとノエル君が薬草を採りにいってくれたので、安静にしててくださいね。
心配するなって。少し休めば平気だから……
昨日は楽しくて、ついハメを外しすぎちまった。
お酒はいーけどさ、節度は守らないとダメよ?
本当だよなぁ……反省してる。
ノエルや主人公も見てたってのに、ダメな大人だな、俺は……
そんなことありませんよ。ディランさんは頑張ってると思います。
そうね。それに誰にだって、はっちゃけたいときはあるもの。
あんまり気を落とさないようにね。
サンキュー……
ただし反省はすること! いいわね!?
キャトラはおふくろみたいだな……
飛行島の肝っ玉ネコさんとは、アタシのことだもの!
(肝っ玉ネコさん……!?)
それより、アンタ……
ん? 何か抱え込んでないか、って?
――そんなことねえから安心しろ。
悩みがあるなら、相談してくださいね……?
そんな顔するなって! それに、考えてもみろよ。
ヴィシャスはああ見えて、すげえ頼りになる男なんだ。
あんな最高の弟たちに囲まれて、悩みなんてあるもんか。
…………
俺は今度こそ、守りてえ。
大切なものを、もう二度と失いたくないんだ……
思い出6 (友情覚醒)
アレス王国を滅ぼした人物が何者なのか――
…………
そこまでは、私もわからないわ。ただ、見つけ出す糸口はある。
ある国が、秘密裏に魔獣を培養、量産する研究をしていたって話を聞いたの。
ある国って?
ハルモニア王国。
ハルモニア、だと……?
大昔に、アレスとの間で色々あったそうじゃない? 怪しいわよね~。
アニキ。……この話が真実なら、面倒なことになるぞ。
ああ、それと。こーんなウワサも耳にしたの。
現ハルモニア王の子どもが、今はアレスの王族として生きているんですって。
……自分の出生の秘密、あなたはご存じかしらね? ――ディランお兄さん?
…………
…………
……
あの女がいったこと、考えてるのか?
ヴィシャス、ノエル。お前たちも……
一人で思い詰めるのは、ディラン兄の悪いクセだよ?
……すまんな、心配かけさせちまって。
……あれからずっと、嫌な予感が頭を離れねえんだ。
話してみろ。でなきゃ伝わらん。
本当に、俺の実の父親がアレスの滅亡に関わっていたなら――
もしかしたら俺の存在が、あの災いを運んだんじゃないかって……
そしていつかお前たちのことも、不幸な目に遭わせちまうんじゃないかって――
それが、怖いんだ。
……それでずっと悩んでたのね。
――よし、ノエル。殺し合いごっこだ。
――オッケー。
そういうわけだアニキ。二対一だが、せいぜいがんばれ。
は? 待て持てお前ら! なんでそうなる!?
俺もノエルも、怒ってるからだ。
その通りだよ、ディラン兄……
悩みがあるんなら……もっと、僕たちを頼ってよ。
ノエル……
弟頼れ。いっぱい頼れ。じゃんじゃん頼れ。
俺たちは兄弟だ。たとえ何があろうと、それだけは絶対に変わらない。
……そうだな。そうだった。
兄ちゃん、一人で悩みすぎてたな。
一番上のお兄ちゃんだからって、ぜんぶ抱え込む必要ないわ。
はい。それに私たちだって、これからは力になれます!
――ああ。すっげえ心強い。
僕だって誇りある、アレスの戦士なんだから。
弟に同じ。
だからしゃんとしろ……アニキ。
ああ、もう大丈夫だ。
お前たちと一緒なら、怖いもんなんてねえ。
……もう。気づくのが遅いよ。
本当にな。バカな兄貴ですまん!
次に一人でウジウジしたら、長男の座は俺がいただく……
それは聞き捨てならねえ! 長男は俺のものだ!
そもそもそういうものじゃないだろ!
ふふ、仲いいわね。
覚醒絵・覚醒画像
亡き國を背負う騎士 ディラン・アレス
その他
亡國のツバサ (四魔幻獣 Ep3) |
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